放送大学神奈川学習センター（横浜市南区大岡2）

2020/06/07 - 2020/06/07

　かつて横浜市南区大岡2にあった横浜国立大学工学部のキャンパスの奥の角には放送大学神奈川学習センターが建っている。当時は、鎌倉街道からの道路脇の大学側には塀があり、閉鎖的な空間であった。それが今や各施設の表玄関となっている。全くの様変わりである。
　横浜国立大学経済学部教授であった新飯田宏先生（現名誉教授）がいた。平成7年（1995年）から放送大学客員教授を兼任していたが、翌年（平成8年（1996年））に横浜国立大学を定年退官したのだが、再就職の就活に遅れて放送大学にお世話になることになったと話していた。ノーベル経済学賞受賞者であるレオンティエフの弟子であり、レオンティエフが亡くなる少し前に渡英して恩師に会えたと笑顔で話してくれたことがある。また、Wカップフランス大会の前に、「日本がWカップに出場できないようであれば、次回の開催は辞退して韓国に譲るべきである。」などとサッカーの話をしていると、呼びつけられて、「博士がサッカーの話などしてはいけません。」と注意された。とても温厚な新飯田先生から注意されたのは後にも先にもこの時だけである。英国滞在が長かった新飯田先生はサッカーがテニスやクリケットなどとは異なるスポーツで、英国では上流階級は決してやらず、人前ではサッカーの話は決してしないことを教えてくれた。日本ではスポーツは柔道や剣道など何々道があり、その何々道を極める崇高な面があるが、海外では階層・階級毎にスポーツがあるのだ。博士になってから得た知識ではこのスポーツの件が一番大きなことである。
　新飯田先生も放送大学神奈川学習センター長を務めて放送大学を定年退官している。そうした関係なのであろうか、この地に放送大学神奈川学習センターがある。
（表紙写真は放送大学神奈川学習センター）

エリア 東神奈川・保土ヶ谷・弘明寺(神奈川)

鎌倉街道に「放送大学神奈川学習センター」掲示板。

建物の側面に「放送大学」。

放送大学神奈川学習センター正門。

放送大学神奈川学習センター。

「放送大学神奈川学習センター」と書かれた建物。

角に「大岡第二町内会掲示板」。