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 横浜市港南区下永谷2に鎮座する下永谷神明社には石仏、石碑、庚申塔、道祖神などが多くある。庚申塔、道祖神などこれらの多くはこの地域で開発が進みこの神明社の境内に集められたものであるという。今でも町内会長さんから依頼されて増えているのだという。<br /> 本殿横にある日露戦争と大東亜戦争(太平洋戦争)の戦死者を祀る「忠魂碑」(昭和27年(1952年)銘)は明らかにここ神明社の境内に建立されたものである。<br /> また、「西南戦歿軍人之碑」(明治12年(1879年)銘)が建っており、びっくりした。初めて目にするものである。社務所で、この地域では、旧荘内藩士のように西郷隆盛側の軍人として西南の役で戦死した者がいたのかと聞いてみたが、良く分からない。帰ってから考えると、Webで調べても何も掲載はされていないが、農民しかいなかったこの地域(鎌倉郡)では明治政府側の軍隊に入隊して西南の役で命を落とした人がいたということであろう。<br /> また、「八幡宮旧跡」碑(昭和14年(1939年)銘)は合祀された「長町八幡宮」のもので、神明社の北にある下永谷長町公園(下永谷1-10)辺りにあったのであるならば、これも移設された石碑である。<br /> さらに、双体道祖神(天保7年(1836年)銘)や不動明王像(文政9年(1826年)銘)もどこからか移設されたものであろう。<br /> 「堅牢地神塔」(天保7年(1836年)銘)は江戸時代のものである。地神信仰は18世紀末から流行しており、今見られる堅牢地神塔は明治に入って建立されたものが半数近くある。<br /> 石段途中の踊り場には七観音があるが、これも初めて目にした。これも他にあったものが集められたものだという。それならば、庚申塔と「奉納大乗妙典日本四國」石塔(安永3年(1774年)銘)が元々、神明社の境内に建立されたものか?<br />(表紙写真は「西南戦歿軍人之碑」(明治12年(1879年)銘))<br /> 

下永谷神明社の石仏、石碑、庚申塔、道祖神

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2020/05/20 - 2020/05/20

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 横浜市港南区下永谷2に鎮座する下永谷神明社には石仏、石碑、庚申塔、道祖神などが多くある。庚申塔、道祖神などこれらの多くはこの地域で開発が進みこの神明社の境内に集められたものであるという。今でも町内会長さんから依頼されて増えているのだという。
 本殿横にある日露戦争と大東亜戦争(太平洋戦争)の戦死者を祀る「忠魂碑」(昭和27年(1952年)銘)は明らかにここ神明社の境内に建立されたものである。
 また、「西南戦歿軍人之碑」(明治12年(1879年)銘)が建っており、びっくりした。初めて目にするものである。社務所で、この地域では、旧荘内藩士のように西郷隆盛側の軍人として西南の役で戦死した者がいたのかと聞いてみたが、良く分からない。帰ってから考えると、Webで調べても何も掲載はされていないが、農民しかいなかったこの地域(鎌倉郡)では明治政府側の軍隊に入隊して西南の役で命を落とした人がいたということであろう。
 また、「八幡宮旧跡」碑(昭和14年(1939年)銘)は合祀された「長町八幡宮」のもので、神明社の北にある下永谷長町公園(下永谷1-10)辺りにあったのであるならば、これも移設された石碑である。
 さらに、双体道祖神(天保7年(1836年)銘)や不動明王像(文政9年(1826年)銘)もどこからか移設されたものであろう。
 「堅牢地神塔」(天保7年(1836年)銘)は江戸時代のものである。地神信仰は18世紀末から流行しており、今見られる堅牢地神塔は明治に入って建立されたものが半数近くある。
 石段途中の踊り場には七観音があるが、これも初めて目にした。これも他にあったものが集められたものだという。それならば、庚申塔と「奉納大乗妙典日本四國」石塔(安永3年(1774年)銘)が元々、神明社の境内に建立されたものか?
(表紙写真は「西南戦歿軍人之碑」(明治12年(1879年)銘))
 

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  • 七観音。

    七観音。

  • 庚申塔。

    庚申塔。

  • 七観音。

    七観音。

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    七観音。

  • 七観音。

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  • 七観音。

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  • 庚申塔。

    庚申塔。

  • 庚申塔の側面。文字が刻まれていたようにも見えるが判読できない。

    庚申塔の側面。文字が刻まれていたようにも見えるが判読できない。

  • 「奉納大乗妙典日本四國」石塔(安永3年(1774年)銘)。

    「奉納大乗妙典日本四國」石塔(安永3年(1774年)銘)。

  • 下永谷神明社本殿横の忠魂碑等。

    下永谷神明社本殿横の忠魂碑等。

  • 石祠。

    石祠。

  • 「八幡宮旧跡」(昭和14年(1939年)銘)。

    「八幡宮旧跡」(昭和14年(1939年)銘)。

  • 双体道祖神(天保7年(1836年)銘)。

    双体道祖神(天保7年(1836年)銘)。

  • 「天保七丙申正月吉日」。

    「天保七丙申正月吉日」。

  • 「西南戦歿軍人之碑」(明治12年(1879年)銘)。

    「西南戦歿軍人之碑」(明治12年(1879年)銘)。

  • 不動明王像(文政9年(1826年)銘)。

    不動明王像(文政9年(1826年)銘)。

  • 「文政九丙戌十一月吉日」。

    「文政九丙戌十一月吉日」。

  • 「忠魂碑」(昭和27年(1952年)銘)。

    「忠魂碑」(昭和27年(1952年)銘)。

  • 「日露之役 大東亜戦 戦歿者芳名」。大東亜戦争の「争」が剥離か?

    「日露之役 大東亜戦 戦歿者芳名」。大東亜戦争の「争」が剥離か?

  • 「堅牢地神塔」(天保7年(1836年)銘)。

    「堅牢地神塔」(天保7年(1836年)銘)。

  • 「天保七丙申年八月吉祥日」。

    「天保七丙申年八月吉祥日」。

  • 石祠(安政4年(1857年)銘)。

    石祠(安政4年(1857年)銘)。

  • 「安政四丁巳九月吉日」。

    「安政四丁巳九月吉日」。

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