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2020年2月18日(火)午後の2時半前、セントマーチン島(Saint Martin)、南半分のオランダ領のシントマールテン(Sint Maarten)のマホビーチ(Maho Beach)で頭上すぐを降りてゆく飛行機を満喫して、再びタクシーで移動する。タクシーが拾えるかどうか心配していたが、来た時に降りたビーチ南の駐車場で簡単に拾えた。<br /><br />向かうのはシントマールテン主都のフィリップスブルフ(Philipsburg)。島の南東部、グレート湾(Great Bay)に面した港町。市街地は南にあるグレート湾と、北側にあるグレートソルト池(Zoutmeer van de Grote Baai)という潟湖を隔てる砂州の上に広がっている。島の北半分、フランス領のサンマルタン(Saint-Martin)の中心地マリゴ(Marigot)と比べるとやや静かな街だが、市街を東西に貫く目抜き通りフォール通り(Voor Straat = Front Street)を中心として免税店などの店が立ち並ぶ、観光地的な町。町並みはオランダ風でパステル調着色の家々が立ち並ぶ。人口は1900人ほど。<br /><br />1763年、オランダ海軍に勤務していたスコットランド人のジョン・フィリップス(John Philips)大尉によりこの町は建設され、間もなく国際的な交易拠点として繁栄した。町の名前は「フィリップスの町」と云う意味で、彼の名から命名されている。<br /><br />クルーズ船ターミナルとは徒歩15分、水上タクシーなら約5分。免税ショッピングや食事に観光が楽しめる。フォール通りと1本北のアフテル通り(Achter Straat = Back Street)に免税店が並ぶ。ウォーターフロントを走る、幅50フィートの比較的新しいボアルタワルタ(Boardwalk)にはホテル、レストラン、活気のあるバーがたくさんあり、リラックスして散歩したり、地元の雰囲気を味わうのに理想的な場所。1997年の映画「スピード2(Speed 2)」で客船が突っ込むのは、フィリップスブルフの町並みを模したセット。<br /><br />マホビーチからは来た道、空港の横を通ってコーズウェイブリッジ(Simpson Bay Causeway)を渡り、マリゴとフィリップスブルフを結ぶメインロードに出ると、朝一番で来たフィリップスブルフ方向へ進む。20分余り走り、2時45分頃にフィリップスブルフに到着。乗る前に交渉して20US$。このタクシーもトヨタ(Toyota)の海外専売車シエナ(Sienna)だった(下の写真)。<br /><br />タクシーを降りたのはオランジェ学校(Oranje School)の前。1738年にオランダ改革派教会として建てられ、その後ホテル、図書館、校長の家と変わったが、1851年にこの島の最初の学校となり、まもなく170周年を迎える。土台や柱が名前の通りにオレンジ色。<br /><br />そのすぐ東にあるのがメソジスト教会(Methodist Church)。1851年に建設され、1978年に再建された。敷地内には1700年代後半に教会の一部として建てられ現在は学校の一部になっているレンガ造りの建物(Brick Building)や大聖堂の家であった1931年築のマンス(Manse)も残っている。教会の内部、ターコイズグリーンの柱や内装が白い天井とマッチして、南国そのものって感じ。<br /><br />さらに東に進むと裁判所(Courthouse)。1793年築。町の創設者であるジョン・フィリップス大尉の家として建てられ、その後は消防署、刑務所、郵便局としても使われた。ハリケーンの被害を受け、1825年に建て直されている。白塗り木造建築の建物は、シントマールテンのシンボルとなっており、紋章にもデザインされている。<br /><br />裁判所から砂州を北に横切ると5分ほどでグレートソルト池(Zoutmeer van de Grote Baai)にある。1949年までは塩を作っていた池。当時はこの島の有利な収入源だった。池の中にはポンド島(Pond Island)があり、その島への道の出入口に塩造りに従事する労働者を記念したソルトピッカー(The Salt Pickers)と云う彫刻が建っている。<br /><br />折り返して少し東側を南に戻り、アフテル通りとフォール通りを結ぶオールドストリート(Old Street)と云う短いショッピング街を抜ける。なかなかいい感じ。フォール通りに戻り、東に進むとヨーダ・ガイ美術館(Yoda Guy Movie Exhibit)。スターウォーズ旧3部作の特殊メイク担当者のプライベートコレクション。スター・ウォーズを始め、数々の映画の資料やコスチュームなどを展示しているそうで入場料必要らしいが入ってない。<br /><br />その東隣りはパサングラハンロイヤルゲストハウス(Pasanggrahan Boutique Hotel)。1905年に知事公邸として建てられた。オランダのウィルヘルミナ女王(Queen Wilhelmina)のサマーハウスでもあった。コロニアルスタイルの家には歴史が染み込んでいる。正面には古い木製のポーチがあり、抜けると遊歩道と後方のビーチを見下ろす素晴らしい景色を眺めることができる。この遊歩道がボアルタワルタ。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3971741489562512&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />3時半になるので、ここで一休み。フォール通りの西端に近いグアバベリーエンポリアム(Guavaberry Emporium)はかつてのユダヤ人墓地跡に建てられた杉の木で造られた建物。オークの熟成ラムと野生のグアバベリーから作られ、マンゴー、ライム、スパイスなどのさまざまなフレーバーで味付けされるローカルドリンクの小売店。この酒は何世紀も前に個人の家で開拓されたもので、その後地元文化や伝統の一部となってゆき、今ではこの島の誇りの象徴となっている。7US$でグアバベリードリンクを戴き、テーブル席でゆっくりと戴く。なかなかうまい。<br /><br />島の原住民であるアラワク族(Arawak)の古代陶器から植民地時代までのこの島のさまざまな時代の遺物や、1801年に近くの海で沈んだイギリスの船から回収された貨物などが展示されているセントマーチン博物館(Sint Maarten Museum)の前を通り、水上タクシー乗り場に。乗り込む直前にスコール。慌てて船に乗り込む。水上タクシーは5分ほど(5US$)。町の方向には虹も見えてなかなかいい景色。<br /><br />4時10分過ぎ、船に戻る。5時、予定通りの時刻に出航。6時半過ぎまではデッキでゆっくりと海と島を眺める。7時前、早めの夕食へ。この日は白ワインに前菜がカキフライ、メインがロブスターで、デザートはコーヒーケーキ。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3971751319561529&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />今回の旅5日目、クルーズ船3晩目まで終了

シントマールテン フィリップスブルフ(Philipsburg, Sint Maarten)

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2020/02/18 - 2020/02/18

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旅行記グループ セントマーチン

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ちふゆ

ちふゆさん

2020年2月18日(火)午後の2時半前、セントマーチン島(Saint Martin)、南半分のオランダ領のシントマールテン(Sint Maarten)のマホビーチ(Maho Beach)で頭上すぐを降りてゆく飛行機を満喫して、再びタクシーで移動する。タクシーが拾えるかどうか心配していたが、来た時に降りたビーチ南の駐車場で簡単に拾えた。

向かうのはシントマールテン主都のフィリップスブルフ(Philipsburg)。島の南東部、グレート湾(Great Bay)に面した港町。市街地は南にあるグレート湾と、北側にあるグレートソルト池(Zoutmeer van de Grote Baai)という潟湖を隔てる砂州の上に広がっている。島の北半分、フランス領のサンマルタン(Saint-Martin)の中心地マリゴ(Marigot)と比べるとやや静かな街だが、市街を東西に貫く目抜き通りフォール通り(Voor Straat = Front Street)を中心として免税店などの店が立ち並ぶ、観光地的な町。町並みはオランダ風でパステル調着色の家々が立ち並ぶ。人口は1900人ほど。

1763年、オランダ海軍に勤務していたスコットランド人のジョン・フィリップス(John Philips)大尉によりこの町は建設され、間もなく国際的な交易拠点として繁栄した。町の名前は「フィリップスの町」と云う意味で、彼の名から命名されている。

クルーズ船ターミナルとは徒歩15分、水上タクシーなら約5分。免税ショッピングや食事に観光が楽しめる。フォール通りと1本北のアフテル通り(Achter Straat = Back Street)に免税店が並ぶ。ウォーターフロントを走る、幅50フィートの比較的新しいボアルタワルタ(Boardwalk)にはホテル、レストラン、活気のあるバーがたくさんあり、リラックスして散歩したり、地元の雰囲気を味わうのに理想的な場所。1997年の映画「スピード2(Speed 2)」で客船が突っ込むのは、フィリップスブルフの町並みを模したセット。

マホビーチからは来た道、空港の横を通ってコーズウェイブリッジ(Simpson Bay Causeway)を渡り、マリゴとフィリップスブルフを結ぶメインロードに出ると、朝一番で来たフィリップスブルフ方向へ進む。20分余り走り、2時45分頃にフィリップスブルフに到着。乗る前に交渉して20US$。このタクシーもトヨタ(Toyota)の海外専売車シエナ(Sienna)だった(下の写真)。

タクシーを降りたのはオランジェ学校(Oranje School)の前。1738年にオランダ改革派教会として建てられ、その後ホテル、図書館、校長の家と変わったが、1851年にこの島の最初の学校となり、まもなく170周年を迎える。土台や柱が名前の通りにオレンジ色。

そのすぐ東にあるのがメソジスト教会(Methodist Church)。1851年に建設され、1978年に再建された。敷地内には1700年代後半に教会の一部として建てられ現在は学校の一部になっているレンガ造りの建物(Brick Building)や大聖堂の家であった1931年築のマンス(Manse)も残っている。教会の内部、ターコイズグリーンの柱や内装が白い天井とマッチして、南国そのものって感じ。

さらに東に進むと裁判所(Courthouse)。1793年築。町の創設者であるジョン・フィリップス大尉の家として建てられ、その後は消防署、刑務所、郵便局としても使われた。ハリケーンの被害を受け、1825年に建て直されている。白塗り木造建築の建物は、シントマールテンのシンボルとなっており、紋章にもデザインされている。

裁判所から砂州を北に横切ると5分ほどでグレートソルト池(Zoutmeer van de Grote Baai)にある。1949年までは塩を作っていた池。当時はこの島の有利な収入源だった。池の中にはポンド島(Pond Island)があり、その島への道の出入口に塩造りに従事する労働者を記念したソルトピッカー(The Salt Pickers)と云う彫刻が建っている。

折り返して少し東側を南に戻り、アフテル通りとフォール通りを結ぶオールドストリート(Old Street)と云う短いショッピング街を抜ける。なかなかいい感じ。フォール通りに戻り、東に進むとヨーダ・ガイ美術館(Yoda Guy Movie Exhibit)。スターウォーズ旧3部作の特殊メイク担当者のプライベートコレクション。スター・ウォーズを始め、数々の映画の資料やコスチュームなどを展示しているそうで入場料必要らしいが入ってない。

その東隣りはパサングラハンロイヤルゲストハウス(Pasanggrahan Boutique Hotel)。1905年に知事公邸として建てられた。オランダのウィルヘルミナ女王(Queen Wilhelmina)のサマーハウスでもあった。コロニアルスタイルの家には歴史が染み込んでいる。正面には古い木製のポーチがあり、抜けると遊歩道と後方のビーチを見下ろす素晴らしい景色を眺めることができる。この遊歩道がボアルタワルタ。
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3時半になるので、ここで一休み。フォール通りの西端に近いグアバベリーエンポリアム(Guavaberry Emporium)はかつてのユダヤ人墓地跡に建てられた杉の木で造られた建物。オークの熟成ラムと野生のグアバベリーから作られ、マンゴー、ライム、スパイスなどのさまざまなフレーバーで味付けされるローカルドリンクの小売店。この酒は何世紀も前に個人の家で開拓されたもので、その後地元文化や伝統の一部となってゆき、今ではこの島の誇りの象徴となっている。7US$でグアバベリードリンクを戴き、テーブル席でゆっくりと戴く。なかなかうまい。

島の原住民であるアラワク族(Arawak)の古代陶器から植民地時代までのこの島のさまざまな時代の遺物や、1801年に近くの海で沈んだイギリスの船から回収された貨物などが展示されているセントマーチン博物館(Sint Maarten Museum)の前を通り、水上タクシー乗り場に。乗り込む直前にスコール。慌てて船に乗り込む。水上タクシーは5分ほど(5US$)。町の方向には虹も見えてなかなかいい景色。

4時10分過ぎ、船に戻る。5時、予定通りの時刻に出航。6時半過ぎまではデッキでゆっくりと海と島を眺める。7時前、早めの夕食へ。この日は白ワインに前菜がカキフライ、メインがロブスターで、デザートはコーヒーケーキ。
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今回の旅5日目、クルーズ船3晩目まで終了

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