春の彼岸　3連休東北の旅　気仙沼～石巻編

2020/03/20 - 2020/03/21

東北旅行2日目です。まず向かいますのは、え？どこ？？？
私は知らない。
公園だという事は伝えられていたんだけれど
とにかく暴風ですごい状況なんだけど大丈夫かな？
目的地に近づくと警備員が居るんだけど
何かのイベントかな。
車を降りて少し歩きます。
海沿いの道に出ると被災地特有の整地された
だだっ広い土地が広がっていますが・・・・。
（ここも全部流されちゃったところだよね）
歩いている途中に教えてくれたのですが
今日のこの日、オリンピックの聖火がここに来たんだって。
「復興の火」として展示されているらしい。
ええ、私興味ないけど(笑)

エリア 気仙沼(宮城)

新型コロナの影響で全国的にイベント自粛ムードの中
なぜかこれやってるってどういうことかな。

割と人出はありましたが
さすがに屋内の展示ブースでは入口でアルコール消毒。
さらに奥へ進むと、人の列があったので並びます。
ってか、風！！！暴風！！爆風！！

進んでいくと暗がりの中赤く燃えるトーチが見えてきました。
人数で区切っての見学となりますので順番にね。
長く立ち止まるのは後の方に迷惑になるので
さっとね、さっと。
写真を撮るのも大概にしなくちゃ。

っていうか、この時点ではまだこの後聖火リレーが
行われる予定だったからね。
オリンピックが延期になった今となっては
逆にレアな写真になったのかも。
昼間に行われた点火式では、この風のために
点火がうまくいかず2回やり直したり
種火が消えるというハプニングもあったりと
まぁ逆風と言うか、災難続き。
夫も言っていたけれど
ロゴのパクリ事件から始まって、競技場の問題や
お台場でのテスト大会の汚水問題や
ギリギリになってからのマラソンが札幌に、と
もう問題山積。
最初から呪われてたんだろう
なんて変なことを思ったりもしちゃいますよ。
でもとりあえず、こんな時ですから
延期になってよかったのだと私は思いますが。

次に向かうのは気仙沼。ディナー会場でございます。
真っ暗な中に明かりが～

みしおね横丁という屋台村なのですが
去年の夏ごろに出来たという新しいお店です。
バーやメキシカン、沖縄料理などオシャレ系。
でも銭湯もあるというおもしろい横丁なのです。

何度も言いますが「暴風警報」が出てましたので
この日はこのように閑散としていましたが
普段はどうなんでしょ？

私たちがこの日お邪魔するのはインドネシア料理の
Warung mahal（ワルンマハール）さん。

中に入ると若い男の子が接客してくれました。
おすすめメニューの中から、私はインドネシアカレーを
夫はミーソルバッソ（かな？）という揚げ麺のカレーがけ
そして「ガドガド」というサラダを頼みました。
こちらのお店は、先日テレビを見て知りました。
インドネシアから来た技能実習生のために
建設会社の専務が作ったということで紹介されていたお店です。
お兄さんに聞いたところ
インドネシア人は日本食に馴染みがなくまた
宗教的な問題で食べられるものに限りがあるので、
食べるのに苦労するんだって。
すごいよね、それでお店まで開いちゃうなんて。

さて来た来た。黄色くてミルキーなカレー。
糸唐辛子がいっぱい乗ってるけれどそれほど辛くない。
食べ方としては、ベースはあまり辛くないのだけれど
備え付けのスパイスでそれぞれ好みの辛さを足して
食べるのが普通なんだって。

夫のはこんな感じ。カレーは同じものかな。

ガドガド（茹で野菜サラダ）。
ピーナッツの甘いドレッシングが
食べたことが無い味で新鮮でした。
他にも食べたことが無い食材が入ってたので
お兄さんに聞くと色々教えてくれて
楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
世界の料理に興がのある方にとっては面白いと思いますよ～
他の料理も食べたいので再訪したい気持ちになりました！
ごちそうさまでした。

すぐ近くにある気仙沼プラザホテルへ。
大きなホテルでありがちなお湯かと思いきや
プカッと浮くぐらいの塩分濃度の濃厚湯でして
まず「傷に沁みる」(笑)
猫に引っかかれた傷とかの小さな傷に
ピリピリきますよ～
露天風呂はぬるめで気持ちが良く、
隙間から気仙沼港も見えなかなか良かったです。
この塩分だと上がり湯をかけないとべたつく感じかもね。


本当はこの日はこの後釣りの予定でしたが
いかんせん暴風（警報発令中）なので諦め
今日のお宿の道の駅に向かいます。
途中、離島があることに気付き
気仙沼大島に上陸してから
道の駅三滝堂で車中泊。

3月21日（土）
道の駅三滝堂で朝を迎えます。
風がまだまだ強いなぁ。
道の駅の直売所は新鮮で安いものがあるので
色々野菜などを買いました。

ぼちぼち支度をして向かうのは
石巻にある食事処。
この日はどうやら「海鮮」だと聞いていたので
楽しみです。
私は魚介類が大好きですが
夫は嫌いではないけれど好きでもないみたい。
なので時々こうして魚介を入れてくれます。

石巻水産総合振興センター内にある
斎太郎食堂
Youtubeで仕入れた情報みたいだけど
なかなか渋いねぇ～　観光客来るのかな？
この大きく赤く「食堂」って書いてあるところね(笑)

地酒と宮城のうまいもん処 斎太郎 グルメ・レストラン

こういう海鮮中心の和食屋さんに入ると
生ものが苦手な夫はフライとか丼ものに走るんだけれど
今回は「銀カマ定食」って決めてたみたい。珍しい。
入口に券売機があって思ったよりもメニューが豊富
だったので迷いますが、後に人が待っているので
じっくりと選べず、私は無難に刺身定食にしました。
カキフライにすればよかったかなぁ～
などと後からジメジメ考える(笑)

社員食堂のような感じの店内ですが
おばちゃんたちが忙しそうに働いていますし
常連さんもたくさんいるようで
いいお店なのが分かります。

さて来ました～まずは「銀カマ定食」。
銀カマって銀だらのカマの事だよね？たぶん。
なんと3切れも入ってますよ～。
１ついただいちゃいましたが、香ばしく焼かれたカマは
生臭みもほぼなく、脂がじわっと染み出て
こりゃ美味しいわ。ご飯にもビールにも合いそう。
お値段は少々張りますが、その価値はありますね。

そして私のお刺身定食。
おお、思ったよりも種類が豊富だし
一つ一つのネタも大きくていいですね。

マグロやタコは少々水っぽかったけれど
貝類や白身のお魚は絶品でした。

こちらのお店、海鮮以外はリーズナブルで
ボリューミーな定食が食べられるので
漁協関係の人や遠距離トラックの運転手さんなどにも
人気のお店らしいですよ。
美味しかったです。ごちそうさまでした。

食後はセンター内を見学。
石巻の漁業や魚について学べる「情報資料室」には

さかなクンの絵が飾ってありました。
ちなみにこのビルの屋上は
津波の一時避難場所になっています。

食後は石巻の海沿いへ行ってみます。
行きたい離島があるんだけれど、そこへ行く
船着き場はどこかな、なんて話しながら車を走らせます。
石巻辺りの海岸沿いは何年も前からこういう感じ。
これでもだいぶ工事も進んでるのでしょうが
ビックリするほど何にもないよね。

ここは門脇（かどのわき）小学校。現在は使われていません。
津波の時にガソリンが引火して火災になってしまったそう。
当時津波の高さは6メートルもあり、余震もあったため
消火活動が出来なかったんだとか。

ここから車で坂を上り散歩がてら公園へ。
日和山公園
少々風は強いけれど、いいお天気です。
連れて行ってもらってから気付きましたが
ここは、そうだ。あの場所だ。
9年前の東日本大震災の時に
津波で流されていく様を
いつだったか動画で何度か見ました。
こうして書いていてもちょっと思い出して
心がもやっとしますが
その場所に立つことが出来ました。

日和山公園 公園・植物園

ここから見下ろせる一帯が津波に丸飲みにされて
しまったと思うと恐怖心が沸き上がってきます。
下にいた方々の中にはこの階段を登りきることが
出来ず命を落とされた方も・・・。
ある意味生死を分けた階段と言えます。
今日はお彼岸です。
遺族なのかどうかは分かりませんが
子どもたちを並ばせて写真を撮っているお父さんが
いました。
「この景色を忘れちゃいけないよ。」と
仰っていました。
そうしたら一人の子どもが
「どんな顔をしたらいいか分からないよ。」と。
ふぅ～～、なんかもうね泣きそうになったよ私。
一言では言えない色んな感情があるんだよねきっと。

震災前の街の様子。

行きたい離島「田代島（猫島）」への船が
出航します。風が強いけれど大丈夫かな。

この景色を忘れちゃいけないし
またあの津波が来ないように祈らなくちゃいけないけれど
もし来た時のために
みんなちゃんと練習しようね！
でもさすがにメンタルが少し落ち気味・・・。
そんな時は釣り道具屋さんに行って(笑)
イオンモールに行くっ

その後はランチです。いやディナーかな？
時間は夕方4時ごろだっただろうか。
安くて美味しい牛タン弁当があるというので
行ってみました。
陣中 閖上工場直売店

牛たん工場の直売所です。
「牛タンを山ほど飽きるまで食べたい」
という私の夢が叶いそうです。
「牛タン満腹弁当　1000円」。

テールスープも付いてきますので
それを持って近くの公園へ。
外へ出たら爆風だったので
仕方なく車の中で食べることにしました。
どうですか～。このボリューム。
ご飯の上に肉が乗ってる食べ物って
どうしてこんなに夢いっぱいなんでしょう。
肝心のお味は・・・。
塩味はやや薄めです。タンの厚みもしっかりあり
歯ごたえはシャクっと切れるいいものと
ぐんにゃりと噛み切れない固めのものが混在。
8割くらいがシャクっと系だったかな。
噛み切れない部分は少し残しましたがほぼ完食～
夢が叶うと同時に、もうしばらくは牛タン要らない(笑)
っていうくらい満足しました。
牛タン屋さんで食べると美味しいけれど
お値段もけっこう張るので遠慮がちにチビチビ
食べたりするのが嫌な方！！(笑)
ぜひこのお弁当でイヤと言うほど食べちゃってください。
ごちそうさまでした。

亘理の鳥の海に移動してお風呂です。
海の風が気持ちいい露天風呂に浸かり
今日の疲れを流します。
その後は、いつもの松川浦マリーナで夜釣り。

ハゼ、カニが釣れるも(笑)　寒すぎて11時頃に納竿。

さて夜ご飯はどうしようか。ってまた食べるのか。
ご当地ファミレスの「まるまつ」っていうお店が
気になっていたので行ってみることにしました。
夜中の1時までやってるらしいから余裕ですね。
と、到着すると店前が暗い。休みか？
電話をしてみると、コロナの影響で早じまいなんだって。
ホームページに書いておいてほしかったなぁ。
仕方がないので南下しつつお店を探すことにします。


相馬と南相馬の中間くらいにある鹿島という
場所にラーメンショップを発見したのですが
こちらもなんだか暗いよぅ。
いったん通り過ぎてしまったのですが
Uターンして戻ってきました。どうやらやってるみたい。
ラーメンショップ鹿島店
調べると、クリコ系のラーショだっていうんだけど
なんだそれ？グリコじゃなく？
私は醤油ラーメン、夫は味噌ラーメン。
お手洗いに行って戻ってきたら出来上がってました（笑）

醤油ラーメンはとんこつスープでどことなく
横浜家系のような感じですが、
それほどくどくも塩辛くもなく良い感じの具合です。
麺は私が好きなかんすい入りの黄色い麺。
一番ラーメンぽいと、私は思います。
チャーシューは脂っこいペラっとした物でしたが、
全体的に美味しいと思いました。
しかし、寒さの中釣りをした後のラーメンは最高ですね！
ご馳走さまでした。


道の駅相馬で車中泊。
今日は被災地だったのでやや落ちたけれど
ラーメンで復活しておかないとね。
明日は福島の被災地です。

つづく。