
2020/01/01 - 2020/01/31
21位(同エリア321件中)
PuellaApuliaeさん
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旅行期間の表示はマイページの一番上にこの旅行記を置きたかったために便宜上記入したものです。
コロナ流行のために無念にも帰国しましたが、半年間のジェノヴァ滞在の間に色々撮った写真から抜粋しました。観光地としてはいまいち人気がないですが、私はこの都市とそこに住む人々が気に入っています。どケチ?いえいえ、倹約家なだけ。感じ悪い?いえいえ、調子いい八方美人じゃないだけ。評判に反して治安もいいですよ。
タイトル写真は市の中心、デ・フェッラーリ広場で、この近くに居を構えました。念のため、高級車とは無関係な政治家の名前です。赤いオブジェは見にくいけど、GENOVAです。
山と海に囲まれた狭い都市からイタリア一の港湾都市に発展し、何となく神戸に似ています。これらの写真から分かる通り、ライバルのヴェネツィアのような華やかさに欠けますが、質実剛健です。
ジェノヴァの名前は二つの面(顔)を持つローマの神ヤヌス(ジャーノ)由来と言われ、かつてラテン語でヤヌアと呼ばれており、現代の方言ではゼーナと言います。海と山の二つの面を持つことの象徴です。
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この都市に来る誰しもが撮っているであろう聖ロレンツォ大聖堂の写真なので、今更感がしないでもないが、この都市に敬意を表して。
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ローマ通りです。突き当りにデ・フェッラーリ広場があります。9月はまだ夏の名残か、中心にある主要な通りがこのようにきれいに飾り付けられていました。10月になると気が付けば取り払われていました。
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初めて見たときはポルトガルみたいに傘かな?と思ったのですが、よく見ると違います。実はこの左の工事中の場所、ガレリアの入り口なのだ。ジェノヴァにガレリアがあるってご存じですか?
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サンタ・カテリーナ通り(坂)です。ローマ通りとフォンターネ・マローゼ広場をつないでいます。
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こちらはフォンターネ・マローゼ広場からデ・フェッラーリ広場に伸びる4月25日通りです。
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この都市はとにかく狭い路地が多いのです。だから下から空を見上げるのが写真のパターンになります。あれ、この通りはどこだっけ?
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観光客が必ず行くストラーダ・ヌォーヴァ、ガリバルディ通りです。
白地に赤十字の旗は何かご存じですか。ジェノヴァのシンボルの聖ジョルジョの旗です。お気づきの方もおられると思いますが、イングランドのシンボルの聖ジョージの旗でもあります。実はジェノヴァの方が先で本家です。中世にはイングランドが旗の使用料をジェノヴァに払っていたのですが、ここからジェノヴァ人は吝嗇という固定観念が生まれました。 -
赤の宮殿のテラスです。ガリバルディ通りの宮殿内部は、既に多くの方が写真を撮られて旅行記に掲載されていますので、省略します。
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20年ぐらい前にジェノヴァに初めて来たときに赤の宮殿で一目ぼれしたパルマ・イル・ヴェッキオの聖母子と聖ヨハネとマグダラのマリア。その後ベルガモのカッラーラ絵画館の企画展で再会しました。専門家の方によればこの画家はティツィアーノの亜流という厳しい評価なのですが、ド素人の私はとても好きなのです。ヴェネツィアのサンタ・マリア・フォルモーサ教会の聖バルバラ祭壇画なんて本当にいい絵だと思います。
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ドーリア家の宮殿であるパラッツォ・プリンチペです。ジェノヴァの中央駅であるピアッツァ・プリンチペ駅の近くにあります。
ジェノヴァ共和国のカリスマ提督(無冠の王)だったアンドレア・ドーリアの館です。プリンチペ(君主)とは彼のことです。今も末裔であるドーリア・パンフィーリ家が所有しており、一部だけ観光客に公開しています。しかし観光客の姿は全くありませんでした。もったいないよー。Flixbusの乗り場のすぐ前なので、待ち時間があったら行ってみて下さいな。え、高い? -
宮殿の回廊です。ここから内部に入ります。一人でゆっくり見学できました。
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光が反射して全然うまく撮れませんが、アンドレア・ドーリアの有名な肖像画です。かっちょええオジサンだよ。この時代にしてはとても長寿だったが、実は子供がおらず、今残っている末裔は傍系です。サヴォイア家のエマヌエーレ・フィリベルト「王子」の母君は確かこの家系ではなかっただろうか。
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大広間。どうせなら白黒縞模様の床にすればよかったのに。
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宮殿の庭園です。多分本来はもっと広かったのではないでしょうか。すぐそばをメインの港湾道路が通っているので、工事の過程で潰されてしまったのだろうと思います。
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ジェノヴァで一番好きなサン・ドナート教会です。大聖堂から近い路地奥の小さな広場にあります。この近くにはおいしいトラットリアやジェラテリアが多いです。
実はジェノヴァの教会のファサードはどれもいまいち洗練されていないです。 -
内陣はこのような感じです。中世の建築がよく残されています。私の嫌いなバロックのキンキラ装飾に改装されていないのが何よりです。
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逆方向に撮りました。いつもこのように暗いです。
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ファサードにも柱にもしっかりとジェノヴァ様式の白黒模様が使われています。壁画も所々に残っています。無料で入れるけれど、お布施を置きました。
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裏に回って塔も撮りました。ちょっと修復して欲しいと思わせる汚れ具合です(まさか、芸術に出すお金をケチっている?)。
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大聖堂からサン・ドナート教会に行くときに通る路地です。狭くて今ならソーシャル・ディスタンスが保てないけど。
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多分ここには行かれた方もいるでしょう。
旧市街のメインストリートの一つであるルッコリ通りを進んだ突き当りにあるバンキ広場です。奥の建物はサン・ピエトロ・イン・バンキ教会。そのうち行こうと思っていたら行き損ねた(よくあるパターン)。 -
更に進むと港に到達します。旧港あたりは治安が悪いとよく書かれているのですが、そんなことありません。この建物は恐らく昔の港の組合関係の建物だろうと思われますが、何だったのか分かりません。
この近くの港湾エリアには有名な水族館(おすすめ)や海の博物館といった見どころがありますし、小さくて狭いがEATALYもあり、3階なので夕日の眺めがいいですよ。 -
港です。ジェノヴァ出身の著名な建築家であるレンツォ・ピアーノによる設計です(関空もこの人のプラン)。私がいた間、ジェノヴァは2018年8月の高速道路高架橋(モランディ橋)崩落事故の痛手をまだ引きずっていました。11月の大雨でまた主要国道の高架が落ちました(この時は死傷者なし)。
しかし、レンツォ・ピアーノの設計によるモランディ橋再建が始まり、ようやく市民も前向きになりました。でも高架だらけの都市なので、あちこちヤバそうなところがあるようです。 -
ガリバルディ通りやカイローリ通りから坂を下って旧市街に入る細い路地がたくさんあります。これはその一つで、確かヴィーコ・ディ・ポルタ・ヴェッキア。
ジェノヴァの旧市街というと、治安が悪いとか怖いという人もいます。なぜって・・行かれた方はご存じと思いますが、旧市街の真ん中にある狭くて暗い路地、マッダレーナ通りとその周囲はいつも真昼間から1メートルどころかそれ以下の間隔でしょーふのおねーさんたちが立ち並んでいるのです。マッダレーナとはマグダラのマリアのこと、まさにふさわしい名です。20年ぐらい前に初めて来たときは若かったから治安が悪くて怖いところだと思いましたが、今は年も食って図太くなったせいか、平気で歩けるようになりました。南イタリアの一部の都市の一部の地区のような危険な雰囲気はありません。これほんと。女性一人で歩いても大丈夫です。その通りの写真を撮り損ねたのが残念だけど。 -
プリンチペ駅ではなく、もう一つのメインの駅であるブリーニョレ駅近くのスポットも載せます。広い9月20日通りにあるジェノヴァの中央市場にあたるメルカート・オリエンターレの中です。真ん中にはレストランもあります。フィレンツェの中央市場みたいな観光市場ではなく完全に住民の日常用です。規模は大きくありません。
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秋だったので各種キノコがたくさん売られていました。トリュフの香りもしていました。
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市場の近く、同じ通りに面した12世紀のサント・ステファノ教会です。小高いところにあるので、下が回廊になっています。
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シンメトリーではない面白いファサード。
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これがその下にある回廊で、アーケードになっています。ジェノヴァで特に好きな一角です。朝はこのように光が入ってきれいです。それに人通りが少なくて写真が撮りやすいです。
港近辺にもこの手の回廊がありますが、ごちゃごちゃしています。写真を撮らなかったことを後悔しています。 -
この回廊にはカジュアル衣料店が多くて役に立ちました。ここをまっすぐ行くとデ・フェッラーリ広場です。
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毎年2回、春と秋にRolli Daysといって、普段は非公開の歴史的邸宅群(ロッリ)が一日だけ無料公開されます。ものすごく並んでガイド付きで見学できました。これはその日のカイローリ通りです。ガリバルディ通りにつながっています。3月からこの付近に引っ越す予定だったのに~(繰り言)。
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少しだけその日に見ることができた邸宅(というより宮殿)の写真を載せます。これはバルビ通りにある宮殿で、現在はジェノヴァ大学の人文系学科の建物になっています。学生さんがガイド役をしてくれました。こんなところで勉強や研究が何年もできるなんて羨ましい限りです。バルビ通りにはここだけでなく多くの宮殿があって大学に利用されています。
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これなら何となく「校舎」の感じがしませんか?ボローニャやパドヴァだけでなく、イタリアの大学には割とこういうところが多いです。
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多分自習用の大部屋の天井です。人文系の古書が山のように並べられていました。さすがイタリアです。
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これはガリバルディ通りの宮殿の一つです。この日6-7か所見に行ったので、もうどれがどれやらわからなくなりました。1か所につき30分以上は並んで入りました。この日だけ無料で一般公開なので市民は喜んでこぞって見に行くから仕方ありません。毎回公開される宮殿が変わります。
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これは県の政庁が入っている建物です。イタリア各都市の古地図の絵が壁に描かれています。どれも見ごたえがありました。
この後、ドイツ銀行が入っている宮殿やその左右向かい側の宮殿にも入りました。写真をたくさん撮ったので、それだけで旅行記一つできそうなのですが、興味持つ人がそれほどいるとは思えないし省略します。見てみたいという方はロッリ・デイのジェノヴァに行ってみて下さい。しかし次は一体いつできるのだろう?と思って検索したら、5月16-23日の期間デジタルウィークと称してオンラインで映像公開していました。次回は何事もなければ10月ではないでしょうか。Rolli Daysで検索してみて下さい。 -
これも既にどの宮殿か失念しています。大抵がドーリア家かスピーノラ家かバルビ家かグリマルディ家かロメッリーニ家の名前がついているので、覚えきれません。
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ここからはオマケ編みたいなものです。
丘の上にあるダルベルティス城の門です。プリンチペ駅を出てまっすぐ進み、バルビ通りに入ったすぐ左横からエレベーターで登ります。最初はトロッコのように線路を進んでその後エレベーターに切り替わる面白い乗り物なので、一度乗ってみるのも悪くはありません。 -
ダルベルティス城。実はこれ自体はショボい・・。
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ダルベルティス城から見下ろした風景。遠くに海が見えます。
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これはまた別の場所の、スピアナータ・カステレットと呼ばれる丘の上の見晴らし台です。ポルテッロ広場からエレベーターで行きます。ジェノヴァには有料の公共エレベーターやケーブルカーがあちこちにあります。
しかし、イタリアあるあるで、エレベーター故障中だったため、急坂を歩いて登りました。 -
遠くに海も見えます。多分、新神戸駅みたいな位置関係?
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郊外にあるスタリエーノ墓地。プリンチペ駅からバスで30分ぐらいです。きれいな墓地だと聞いて期待して行ったのだけれど、やっぱり墓場だった・・。ザグレブのミロゴイ墓地みたいかなと思ったのに。
リソルジメントの三英雄の一人、マッツィーニの墓があります。しかし私は三人の中ではマッツィーニが一番好きではないので写真なし。 -
ある日の夕方、大聖堂前を通りがかったら宗教行列が行われていました。私の知っているカトリックの祝日に該当しないので、何の行列か分かりません。しかしこれを持って歩いている人たちはすべて中南米の人だったので、彼らの団体のお祭りなのだと思います。
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掲げられている聖像は、表はキリストで裏は聖母でした。すごい人混みだったので、ローマやナポリならスリ天国だろうに、ジェノヴァは平和でした。
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ナターレ(クリスマス)の頃のサンタ・カテリーナ坂。
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ジェノヴァの空。いつ再会できるだろうか。そして次のイタリアの旅行記を投稿できるのはいつになるだろうか。
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