ジェノヴァの貫禄

2015/09/28 - 2015/10/01

今あの通りに立てば、何を思うだろう。

1980年代の夏だった。ただ圧倒されたことを忘れない。
「世界を相手にする」

ガリバルディ通り・・・四半世紀後、長く時を空けての今回、

夜の始まり、通りの入り口（手前）に数台の黒い高級車が止まる。
降り立ったのは、相応の年代、素晴らしい仕立て服集団。
軽く言葉を交わしながら、ゆったりと歩き始める。やがて立ち止まり、通りの向こうを眺めながら、語らい始めた。

只者ではない通りは変わっていなかった。

エリア ジェノバ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

開いている扉の館に足を踏み入れ、見上げれば

一夜明けて、真っ先にガリバルディ通りに再び。
途中のいくつもの小路が交差している角に
好みのカフェが目に飛び込んできた。

今日もいい日が始まる。

出逢って30年。二度目訪れたとき、狭い店内通路にモップのような全身長い毛の大きな犬が寝そべる骨董店を見つけた。カメオを両天秤のはかりで値を付けるのには驚いた。「これはナポリ産だよ。」枠は尋ねるまでもなく、ゴールドの輝き。店主は年老いた大男だった。
今回、店の跡も見つけられなかった。

この通り以上にひれ伏す道には出合っていない。

貫禄のジェノヴァ。

この旅行記へのコメント （2）

• mom Kさん 2022/05/13 10:26:31

  お返事恐れ入ります

  KRTさんは、クルーズの旅専門家なんですね。憧れの旅です。
  ベネチアがお好きとか。迷子になる楽しさがある街。私も2泊ぐらいのつもりが、町も宿も気に入って1週間。それでも次に向かう町のために泣く泣く離れました。数年後、真冬に再訪。震えあがりました。
  ガリバルディ通りは、私には世界一ゴージャスを感じさせるのです。この旅も朝夕日参。で、ふさわしい集団に会えて、ほんとに感極まったあの時、忘れられません。
  共有共感していただいて嬉しいです。

• KRNさん 2022/05/13 09:43:27

  いつかはジェノバ港

  クルーズ旅行記へのご投票ありがとうございました。
  
  ジェノバもクルーズ船の母港で有名な街。
  いつかは私もこんな路地裏に迷いこんでみたいものです。