2020/04/06 - 2020/04/06
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この旅行記スケジュールを元に
新海池(にいのみいけ)公園の桜は満開でした。のんびりとお花見しました。そして,ベンチに座って,いろいろと現代の課題に思いをめぐらせました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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我が家から歩いてきました。
新海池公園 公園・植物園
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ご近所、
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というより、
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裏庭です。
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独り占め、
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ではありません。
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子供たちがいっぱい遊んでいます。
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ベンチに,ひとり,座って,いろいろと考えました。
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ウイルスの伝播の物理学です。
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寒くなると,吐く息が白く見えます。口から出る水蒸気が凝縮して(気体から液体・水滴または固体・氷に変化して),その凝縮したものが目に見える大きさになって,見えるのです。
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息のなかに水蒸気は,もちろん,一年中,あります。この「水蒸気」は細かく見れば小さな水滴ではないでしょうか。たとえば,1ミクロン(1/1000ミリメートル)ぐらいの大きさの水滴。
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ウイルスの大きさは100ナノメートル(1/10ミクロン)程度といわれていますで,1/10ミクロンのウイルスが,1ミクロンの大きさの水滴に含まれていておかしくありません。
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そう考えると,白く見える吐く息が,ウイルスの集団に見えてきます。あの煙のような集団はウイルスの集団そのものではないでしょうか。
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吐く息は,見えている限り,空気中を漂っていて,すぐには地上には落ちません。凝縮した大きな水滴が見えるのであって,凝縮しなかった,もっと小さなミクロンの大きさの「水分」はどこに行ったのでしょうか。空気中を,長時間,浮遊していると考えるのが普通でしょう。
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吐息に限りません。
窓のスリットからさす朝日に,室内のチリが光って見えることがあります。このチリは,たぶん,0.1ミリメートルの大きさでしょう。そして,もっと小さなチリが室内を飛び回っていると考えるのは自然です。このチリのない状況を作るために,埃を嫌う産業では「クリーン・ルーム」を設置しているのです。 -
これらの,ミクロンまたはそれ以下の大きさのチリにウイルスは乗って,浮遊しているのではないでしょうか。ウイルスがチリに乗って飛び回るということ,は証明が必要でしょうが,素人眼にも,0.1 ミクロンのウイルスが1ミクロンのチリに付着することはありうることです。
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このように考えてくると,吐く息にも,チリにも,いくらでもウイルスが付着しているように思えてきます。もちろん,まだまだ,想像の域です。データにもとづく証明が必要です。
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吐く息のなかの「水滴」はすぐに地面に落ちないのでしょうか。どのくらいの風が吹くと飛び回るのか,考えて見ましょう。
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雨滴の降下を考えるとき,終端速度という考えがあります。雨滴に働く三つの力,すなわち,重力,浮力,空気力がつりあって(外力がキャンセルされて),速度が一定になる現象を考えたものです。
雲はなぜ地上に落ちてこないか,とうい問題とおなじです。上昇気流による空気力と,重力による力が釣り合って(浮力は小さい),雲は空気中に浮いているのです。 -
どのくらいの風速があれば水滴が落ちてこないか,計算してみましょう。(浮力は小さいので除外します。)
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重力による力は,質量x重力加速度です。
FG = m x g
質量 m は体積(4/3)x pi x R**3 に密度rowを掛けたもの。 -
空気力は,レイノルズ数が小さいので,Stokes の抵抗公式が使えると仮定しましょう。
FA = 6 x pi x mu x R x V
です。
muは粘性係数,R は水滴の半径,Vは流速です。pi=3.14。
(水の表面張力を考えて,水滴は球体になっていると考えます。) -
重力=空気力 とおいて,流速に関して解くと,
V = (2/9) x row x g x R**2 / mu
となります。
これが終端速度といわれるものの公式です(浮力は無視)。すなわち,これだけの風速の風が吹けば,水滴が舞い上がるということです。
row は水の密度です。g は重力加速度。 -
具体的な数値を入れて見ましょう。
row = 1000 kg/m**3
g = 9.8 m/sec**2
R = 1 ミクロン = 10**(-6) m
としましょう。粘性係数は
mu = 1. 7 x 10**(-5) kg/(sec・m)
を採りましょう。 -
オーダーを見ているのですから,暗算で行きましょう。一桁で近似します。
V = 2/9 x row x g x R**2 / mu
V = 0.1 x 1000 x 10 x (10**(-6))**2 / 10**(-5)
=10**(-1) x 10**(3) x 10**(1) x 10**(-12) x 10**(5)
=10**(-4) m/sec
です。すなわち,
V =0.1 mm/sec
秒速 0.1 ミリメートルの風がふけば(上昇気流があれば), 1 ミクロンの水滴は飛びまわるるのです。
要するに,風が1秒間にすすむ距離が,物体の大きさの100倍すすむ程度の大きさのとき,その物体が浮く,というわけです。1秒間に風が進む距離が,物体の大きさの10倍ぐらいであれば,その物体が浮くようにも思えますが,100倍なら,よりたしかでしょう。オーダーの問題です。 -
以上の議論でちょっと心配なのは、今考えている現象が、Stokes の抵抗公式が使える領域にあるかどうかということ。
Reynolds 数Reを計算してみましょう。動粘性係数nuを nu = 1.4 x 10**(-5) (m**2/sec) と考え、やはりオーダーだけで考えると、V = 10**(-4), R = 10**(-6) の時には、
Re = VxR/nu
=10**(-4)*10**(-6)/10**(-5)
=10**(-5)
となります。
H. Schlichting や Frank M. White の教科書には、Reynolds数が 10**(-1) のときまでの議論と実験データしか載っていません。でも、この領域の現象が、「圧力は抵抗に効かない。shearing stress のみが抵抗に効く」と考えられるので、適用範囲内でしょう。 -
これを見ても,小さな水滴が,いかに容易に,空気中を飛び回れるかがわかります。
チリも同じようでしょう。(チリのばあいは,重量は水と同じオーダー。空気抵抗は,チリの形状によるが,球に対するものよりは大きいと考えるのが普通。球より,棒や板の方が抵抗は大きい。) -
人の吐く息はこれだけよく見えて,それが,長時間空気中を漂う(風に飛ばされる)ということは,まったく「常識」の範囲だと思います。自明すぎて,説明の必要もないぐらいです。なぜ,皆これを議論しないのでしょうか。
したがって,人がいたところ,人が息をしていたところ,人が通ったところに行けば,たとえ少し時間が経っていたとしても,その人の吐いた息がその周辺に漂っていて,そこに行けば,それを取り込むことになるのです。人が会話をしていたところ,人が運動をしていたところは,もっとこの影響が大きいでしょう。この息にウイルスが乗っていたなら,そこに行くと,ウイルスを体内に取り込むことになります。 -
屋外の話だけではありません。室内の方が,問題はもっと深刻です。現代では空調がいきわたっています。たいていの空調は「循環式」で室内の空気をそのまま,暖め,または,冷やし,送風します。効率を考えるから,屋外の空気とは遮断します。換気はまれです。これが小規模の建物の方式です。
大規模なビルなどでは,集中空調方式をとっていて,「空調機のおいてあるところの部屋」の空気が各室に送風されてくるのでしょう。この「空調機のおいてあるところの部屋」が問題で,客船では船室内であったのではないかと危惧されます。 -
だいぶ昔,集中空調をしていたビルで,そのビル全体にインフルエンザがはやったことがありました。調べてみると,集中空調がウイルスを循環させていたことがわかりました。集中空調はどの空気を取り入れているか,しっかり見ておかなくてはいけません。
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病院などの空調方式はどうなっているのでしょうか。
空調は,効率はよくなくても,循環方式ではなく,一方通行方式でやるべきです。 -
マスク。
マスクの編み目の大きさを考えたことがありますか。上記のミクロン(1/1000ミリメートル)の大きさに比べたら。。。ウイルスの大きさ(1/10ミクロン)に比べたら。。。。議論の余地はないでしょう。 -
涙や汗にウイルスが溶け込んでいる可能性があることは言われています。
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「肌の湿り気」はどうなのでしょうか。1 ミリメートルの大きさの汗は目に見えますが,1ミクロンの大きさの水分が肌の上に載ったときも,ウイルスの大きさが,0.1 ミクロンであるので,その水分に含まれている可能性があります。しっかり議論すべきです。手のひらが湿っているのは,「肌の湿り気」でしょう。頭皮にも湿り気があります。人間の体は全体に「皮膚の湿り気」があるでしょう。
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話をすこし変えましょう。
Covid-19に関する統計についてです。 -
World Health Organization(WHO)は今回のCovid-19に関するデータを毎日発表しています。多分,各国政府から提供されるデータを集計しているのでしょう。
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日本の例からもわかるように,これらのデータは集計状況を十分に考えて,その信頼性を見極めなければいけません。感染者数などは,たまたま計測したなかのデータです。死亡者数も,家族にとっては,死んだ悲しみに比べたら,死因は問題外ですので,わざわざ死因調査に同意する必要はありません。死因データは行政にとって必要なだけです。
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でも,まあ,「Covid-19を死因とする死者数」は「感染者数」よりは信頼がおけるでしょう。そこで,死者数の統計をグラフにして見ました。
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感染症数理学という学問があって,
「感染者数の増加率は,そのときの感染者数 I(t) に比例する」
dI(t)/dt=aI(t)
というモデルがあります。
これを積分すると,
logI(t) = at + b
すなわち,
I(t)=exp(at+b)
となり,いわゆる感染者が「指数関数的に増加する」ことを示しています。b は積分定数です。このばあいは,初期条件,すなわち,爆発初期の日付により決まります。 -
そこで,WHOのデータの感染者数は精度が悪いので,感染者数 I(t) ではなくて,死亡者数 Z(t) のグラフを書いて見ましょう。
縦軸は対数スケールにするのです。すなわち,
logZ(t) vs time のグラフです。
フランス,ドイツ,イギリスについてこのグラフを書いて見ると,しっかり
logZ(t) = at + b
の形となっています。グラフの傾き a は3国について同一です。b の値は異なる。これは,上述のように,数学的には積分定数。実際は,所期の勃発時期の違いです。 -
要するに,死者数の変化が,
logZ(t) = at +b
であるということは,死者の増加率がそのときの死者数に比例する,すなわち,
dZ(t)/dt = aZ(t)
を意味します。これは,感染者数 I(t) に関するモデルと一緒です。
そう,感染者数 I(t) と死亡者数 Z(t)が比例すると考えれば,モデルが,I(t) についても,Z(t) についても当てはまる,ということです。 -
そして,ドイツ,フランスおよびイギリスはでは同一の事象(感染率 a が同一の数値をとる)が起こっているといえます。
-
Covid-19 先進国のイタリアはどうでしょうか。
logZ(t) vs at +b
のグラフを書いて見ると,直線とはなっていなくて,上に凸のカーブ、すなわち「頭打ち」になっています。要するに,仏・独・英のような「発展フェーズ」が終了し,「飽和フェーズ」に入っていることを示しています。 -
アメリカはどうか。係数 a が大きいままです。むしろ,a が増加している傾向さえ見れます。ますますひどくなっているのです。「発展フェーズ」になる以前の,「爆発フェーズ」にあります。頭打ちの傾向などぜんぜんありません。
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ほかにもまだまだWHOのデータを解析すると見えてくることがたくさんあります。
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スイスは頭打ちの傾向がしっかり読み取れる。でも、やや、苦戦。
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オーストラリアも政策が成功しつつあるようにみえる。(データが上に凸になっている。)
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韓国は、死亡者の数がなかなかゼロにならず,依然として厳しい状況がつづいている。この国は,これほど厳しい政策を実施しているにもかかわらず,効果がでていない。なにが効果的な対策になるかを考える上で、とても参考になるデータです。
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そして,日本。
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残念なことに,感染者数は,(検査件数が少ないにもかかわらず),下に凸のカーブをしています。指数関数的。先行きはまったく悲観的です。困ったことです。
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気が重くなるので,話題を変えましょう。
職業(職種)とはなにか,ということです。歴史的に考えます。豊藤稲荷神社 寺・神社・教会
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現代では,たとえば,スポーツ競技を行い,それでお金を稼いでいる人がいます。第4次産業とでも言うのでしょうか。(第3次産業は,「モノ」を左から右へ移し,そのときの手数料を収益とするもの、と考えます。)。こんな職種は昔はあったのでしょうか。
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江戸時代の大相撲はそうでしょう。でも,しかし,人口比から考えて,スポーツで生活していた人は例外です。現代では,例外どころか、極めて人口に対する比率が高い。
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エンターテインメント産業も同様です。現代では,演劇を人に見せてお金を取って生活をする人がたくさんいます。歌を歌って,踊りを踊って,漫才をしてお金を取っている人もたくさんいます。こんな職業は,江戸時代では,歌舞伎ぐらいでしょう。(落語もそうかな)。これも人口比率から言うと、当時は、大きな「産業」ではありませんでした。平安時代にはなかったでしょう。それが,現代では,”主要”産業的に広がっているのです。
(もちろん,これらの産業の「裏方」も入ります。劇場・競技場でうる弁当を作り,運び,売る人々です。映画撮影時の「裏方」もそれに入ります。大道具,小道具,照明。。。。) -
そして,今回の「パンデミック」により,人を集めて「興行」をする形態が成り立たなくなりました。エンターテインメント業が成り立たないのです。
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観光関連産業も同じことです。
観光立国を標榜していたのはつい数ヶ月前です。しかし,その観光業が成り立たなくなったのです。たしかに旅館業はゼロにはならないでしょう。しかし,単に桜を見るためにだけ、飛行機で長距離を移動して,旅館で大浴場にはいり,大広間で会食する。こんなスタイルが成立しなくなったのです。中国から大量に団体観光客が来て,爆買いを行っていたことは,極めて例外的な現象で,危険性と表裏一体だったのです。バブルが危険を持ち込んだのです。 -
これが21世紀にはいって,20年目の姿です。20世紀には成り立っていた産業で,21世紀にはなりたたない産業があることが明確になったのです。
第一次産業(農業,水産業等)と第二次産業(工業)はモノ造りですから,なくなることはないでしょう。第三次産業も,一次二次産業が生産したモノを右から左に流す限り,モノ造りの延長線上にありますので,なくならないでしょう。
モノにかかわらない,生産物に関係のない第四次産業はどうなるのでしょうか。21世紀の姿を模索することが必要になったのです。人類の歴史の大転換です。 -
疲れました。
身近な話題に帰りましょう。 -
ウイルスの時代に生きていくにはどうするか,考えます。
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先ず第一に,他人はすべてウイルス保持者だとの仮定の上で,他人と接すること。
他人が息をしていたところには近づかない。他人が触ったものは触らない。 -
他人と会話するときには,対面しない。できれば,背中合わせで会話をするのがいいのですが,それが無理なら,同じ方向をむいて,平行な状態に体をおいて,話をすること。ベンチにすわって,お互いの顔を見ないようにして話すこと。
もちろん,実際に顔をみての(in person )会話は最小限とする。スーパーの有人レジにはカーテンをたらして,空気を遮断すること。銀行等の窓口業務は,昔の駅の窓口にあったような,空気孔のあいたガラスの窓を通す方式とすること。
そう、昨年8月、ニューヨークのペンステーションで、Washington DC 行きの切符を買いに窓口に行きました。窓口は、しっかりガラスで仕切られていて、会話はマイク越しでした。クレジットカードや切符のの受け渡しも、ガラスの仕切りの下に小さな回転テーブルがあって、それでやり取りしました。きっと、係員の部屋の気圧も高めにしてあるのでしょう。これが従来の欧米の姿です。日本の「緑の窓口」も、早急に、ガラスで仕切るべきです。 -
食堂,レストランの席の配置は,一方向を向かせる。4人がけのテーブルは廃止。二人がけテーブルまでとし,横並び,つまり同一方向を向かせる。すべての席は同一方向に座らせる。カウンターのときには,となり席の人とのあいだをカーテンで仕切る。寿司やのカウンター席では,カウンターにカーテンをたらし、寿司職人とお客の間の空気の出入りを止める。
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列を作るときには,間隔を2メートルあける。(これはすでに多くのところで実行しています。これが将来もずっと続くのです。恐ろしいことです。)
(先日、マスクを買うために並びました。みな、自然と間隔をあけて、静かに並んでいました。会話さえよくない、とみな知っているのです。) -
料金の支払いは,現金やクレジットカードのような,接触を伴うものは廃止する。スマホやスイカ型の非接触デバイスによる支払いとする。
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衣服にも規制が必要です。
表面にウイルスが付着する可能性が高い材料の禁止。たとえばウール類はよくない。ビニールのようなすべすべしたものを推奨する。コートのような,室内に入ったときにはすぐ脱げるようなものを着用する。(室内と室外での衣服の区別を明確にする。)
眼鏡着用。それも横方向からの異物進入を防ぐため,ゴーグル・タイプに近いものとする。
手袋着用。帽子着用。ご婦人はスカーフ着用。
常時,長袖・長ズボンとする。肩の出る服は禁止(ノースリーブス、タンクトップは禁止)。ミニスカート,ホットパンツは厳禁。できれば,ストッキング着用。肌を露出してはいけない。イスラム教徒の着用しているヘジャブを推奨。(「肌の湿り気」へのウイルス付着をふせぐため。肩の露出はきわめて危険。)
靴も被覆が多いものとする。(サンダル禁止。) -
ビル・マンションの入口にエアー・シャワーを設置する。ブース状の部屋で,その中に入り、高圧のジェット・エアーを浴びて,服や体についたウイルスを吹き飛ばしてもらう。排気には注意が必要。「クリーン・ルーム」の出入り口と同様なもの。(排気されるウイルスの回収は大問題。ろ紙は効果ないので、遠心分離機方式でしか回収できないかも。ウイルスに帯電させることができれば、クーロン力が利用できる。)
一軒家的なところでは,入口にホース状のエアー・ジェット装置を設け,そのエアーにより,衣服及び体に付着したウイルスを飛ばす。(「工場エアー」とおなじ。ホースの放水機のイメージ。) -
また、話がとびます。
むかし,ネヴィル・シュートの「渚にて」というSF小説を読みました。人っ子一人いない街で,ドアが風にゆられて,バタバタと音を立てていた場面を思い出します。 -
「デカメロン」にも、街からひと気がなくなった場面がありました。イタリア。なにか,因縁を感じますね。いや,イタリアは,歴史が深い国なのです。教訓が詰まっています。
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ヨーロッパ中世の歴史はペストとの闘いでした。グローバル化した現代では,もっと大規模なウイルスとの闘いが続くのでしょう。
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話題を,また,少し変えます。
法律と行政の関係です。 -
首相指定の緊急事態宣言の対象都府県から愛知県がはずれ,愛知県が,あわてて,独自に「県」緊急事態宣言」をしました。これは由々しきも問題です。愛知県知事は法治主義をなんと考えているのでしょうか。こういう人がいるから,日本でみんな法律を軽く見ているのです。法的根拠がない行政ははやってはいけません。法律を(条例を)制定すればいいのです。そのための立法機関があるのです。行政は首長が一人できめます。法律は,議会で多数の議員の議論の末にきめます。これらの議員はそのために選挙で選んでいるのです。多数の議員の協議によるため,結論が甘くなりがちかもしれません。でもそれが民主主義の制度なのです。立法機関がもっと役割を果たすべきです。
-
行政が「自粛要請」を出すとお店がつぶれるので,保証金を税金から支払う。これも合理的・論理的ではありません。保証金支払いの法律的な根拠はありません。行政は,現在何が起こっているか正確に発表すればいいのです。「感染者のだれそれは,どこそこに行っていた。これはこの場所でお互いが接触したために感染した可能性が極めて高い。」このように具体的に,データを示して,否定のしようのないように発表すべきです。そして,その上で,そのお店に営業を続けるべきか判断させればいいのです。そのお店が責任ある経営哲学を持っていれば,それなりの処置を行うでしょう。お客も,正確な情報に基づいて,行くかどうか判断するでしょう。お客がその店に対して、「危険性が分かっていたのにそれなりの処置を取らなかった」ことを理由に訴訟に持ち込めばいいのです。司法の判断を仰ぎましょう。そのために裁判所があるのです。三権機関それぞれが、しかるべき役割を果たすべきです。
-
そして,次のような法律をつくるべきです。
「ウイルス感染患者が多数出て,そのうち、ある人数(たとえば5人)以上の感染者が,特定の共通の場所に行っていたことが明らかになったときには,その場所の提供者に責任を取らせる。」
というものです。場所の提供者だけでなく,イベントのばあいには,そのイベントの主催者も含めるべきです。
責任を取らせる,とは,感染者の医療の経済的負担および感染による周辺の損失を全面的に引き受けさせる,というもの。感染者の医療費はもちろんのこと,感染者が本来の仕事が出来なかったことによる損失も負担させる。膨大なものになるでしょう。
「この経済的なリスクにもかかわらず開店しますか」とお店に聞いているわけです。 -
いままでのクラスター発生の状況から見て,劇場,居酒屋などが感染の場所になっている可能性が極めて高いと考えられます。この責任を,その劇場や居酒屋にとってもらうのです。
それでは,交通機関はどうでしょうか。満員電車を走らせている鉄道会社に責任は取らせなくていいのでしょうか。
老人ホームがクラスターになったらどうでしょうか。老人ホームの経営者に責任を取らせるのでしょうか。
美容院はどうでしょうか。
スポーツ・ジムは。。。。
議論のあるところです。知恵を集めましょう。議会で議論しましょう。みんなで議論しましょう。 -
私の言いたいことは,法治主義をしっかり守れ,ということです。選挙で選んだ議会で議論して,法律を作り,それにより社会の行動様式を誘導すべきと考えます。最初から完全な法律・条例は作れないでしょう。でも、改正していけばよいのです。我々が選んだ人が,議論して,物事を決める。それが間違っていたなら,次の選挙で,選挙民の意見に沿った議員を選ぶ。簡単なことです。
-
現在,飲食店や観光業への打撃は強烈です。当事者には同情しますが,供給過剰ならば,淘汰されるのは自然な成り行きです。そして商売と責任は表裏一体です。業者は、安全な食品を提供する義務があるように,イベントを行うのなら,安全な環境を提供することも当事者の責務です。安心できる空調環境のないところに利用者が近づかないのは論理的な帰結です。行政の「自粛」は本質的ではありません。
現在,お客が来なくて困っている業種は,お客が「そこへ行くと危ない」と思っているからです。その業種が成り立たなくなっていいるのです。行政とは別です。 -
結論をいいます。
1.空気中を浮遊している1ミクロンの大きさの水滴・浮遊物がウイルスを運んでいる。息やつばはもちろんのこと、空気中の微小水滴、チリ、温泉の水蒸気、酒屋のアルコール蒸気(酒臭さ)、混雑した場所の「人いきれ」、タバコの煙、それらがウイルスをはこんでいる。それらのミクロンの大きさの水滴・浮遊物は、10メートル以上の領域を、飛び回っているの。
2.飛び回っているウイルスは、肌の湿り気(皮膚に付着しているミクロンの大きさの水分)に貯えられ、それが再度蒸発して、口・鼻から体内に入る。
3.出演者の発声・発汗をともなう「観覧イベント」はなくなる。スポーツ・イベントも同じ。選手は、定期検査の陰性者が出場できるとしても、観客は、全員の検査は不可能なので、無観客試合しかありえない。プロ・スポーツは衰退する。ライブハウスはなくなる。
21世紀はそんな時代に突入したのです。
(2020年4月13日記す。)新海池公園 公園・植物園
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