2024/10/06 - 2024/10/12
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Takashiさん
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ハチドリ(ハミングバード)のようにホバリングしながら花の蜜を吸う昆虫がいる。スズメガに属するホウジャク類である。代表例はホシホウジャクで、花から花へ目まぐるしく飛び回る。
名古屋市農業センターでサルビアの花にホシホウジャクが来ていて、吸蜜シーンを観察、撮影できた。さらに背中の色が良くて可愛いヒメクロホウジャク、そしてホウジャク類の仲間であり、羽が透明で美しいオオスカシバの写真も撮れた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ホウジャク類はスズメガに属し、ホバリングして花の蜜を吸う。ホウジャクは漢字では蜂雀と書くが、ハチのように見えるスズメガという意味なのだろうか。
写真ののホウジャクは、詳しく言えばホシホウジャクで、サワギキョウの花に来ている。結構、凛々しい姿である。
2021年9月30日に、名古屋市内で撮影した。使ったレンズは400mm。シャッター速度は1/1600秒。 -
やはりサワギキョウの蜜を吸うホシホウジャクで、2022年10月2日、名古屋市内で500mmレンズで撮影した。
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名古屋市農業センターで皇帝ダリアの蜜を吸うホシホウジャクだ。2021年11月7日に105mmレンズで撮影した。近づけば、普通の望遠レンズでも何とか撮れる。シャッター速度は1/500秒。このくらいの大きさに撮るなら、さほど高速でなくてもいい。
2024年の秋は、ここでホウジャク類を狙ってみることにした。名古屋市農業センター 名所・史跡
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名古屋市農業センターは、しだれ梅で有名だ。最近、リニューアルされ、バーベキュー場としての魅力が加わった。
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梅園を見下ろす場所は、特にいい雰囲気である。
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人物を入れないように、開園早々に写真を撮った。休日には、ほぼすべての設備が使われているようだ。
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バーベキュー場から少し行くと花壇がある。リニューアル工事のため暫く閉園され、今は雑草がかなり茂っている。ここにホウジャク類がやって来ていた。
鳥の撮影では、詳しい場所を書かないのが通例だ。観察者が増えると、不都合なことが起こるからである。
しかし、ホウジャク類を撮る人は少ないので、具体的に記した。また、この場所の状態は、来年は変わるだろう。手入れが行き届けば、かえって虫が減るかもしれないし、手入れされなければ花は減るなどである。 -
10月6日。やっと涼しくなってきたので、農業センターに行ってみた。ホシホウジャクの来そうな花を探すと、赤いサルビアが咲いていた。このあたりかなと待っていると、現れた。
肉眼では、アシナガバチくらいの大きさのハチが、やたらに激しく羽を動かして、花から花へと飛び回っているように見える。ホシホウジャクの開長(羽を広げた時の左右の長さ)は40-50mmである。
早速、撮影開始。500mmのレンズをニコンD500につなぎ、シャッター速度1/2000秒だ。この条件では羽の動きを止めることはできない。しかし、この日は曇りだったので、これ以上シャッター速度を上げるとISOが上がり、画像が荒くなってしまう。
ホシホウジャクは目まぐるしく、花から花へ飛び移る。一つの花へ留まる時間は1秒ほどといわれている。これを超望遠レンズで捉えるには、あらかじめ来る花を予想して待つか、照準器で捉えて追い続けるか、などである。私は後者の方法を選んだ。
といっても、照準器で画面中央に置いて、ファインダーを見て焦点を合わせてシャッターを押すまでには結構時間がかかる。近くの花へ飛び移り、ファインダーで見て追尾することも多い。
何回か挑戦すれば、ピタリと焦点が合った写真が、何枚か撮れる。示した写真は11時20分頃撮った。長いストローのような口が花の奥へ伸びている。様子見に出かけたので、三脚は持っていず、手持ちで撮影した。 -
一度、自宅に帰って昼食を摂り、三脚を持って、また出かけた。
三脚があったほうが、撮影が楽であるが、良し悪しだ。三脚を据えての撮影では5 m位の距離で撮影した。それでも虫が警戒している気がして、さらに下がると、虫が小さくなりすぎて、ピントが甘くなった。手持ちでは、4mほどでも大丈夫だったと思う。
示した写真では後翅と脇腹のオレンジ色が鮮やかだ。 -
ホウジャクにも、いろいろな種類がある。その中でホシホウジャクに似ているのはクロホウジャクだ。ホシホウジャクはクロホウジャクよりやや小さい。そして羽の模様に特徴が2つある。写真の撮り方で、模様の特徴が出る時と、出ない時があるので、どちらかが出れば、ホシホウジャクと結論できそうだ。
まず前翅の先端から、少し下がり、少し内側に行ったところに、写真の様に黒っぽい小さな長方形が、羽の上縁とほぼ平行に見える。クロホウジャクの場合、長方形の下も黒っぽく、長方形が目立たないか、長方形の位置や方向が違う。 -
次に後翅の黄色い部分が伸びて羽の先端に達している。
撮った写真を見直してみると、ホシホウジャクはしばしば、やって来るが、クロホウジャクらしいものは、いなかった。 -
嬉しいのは、ヒメクロホウジャクが飛来したことだ。午後2時頃だ。背中の色が美しく可愛い。
花に来るホウジャク類で一般的なのはホシホウジャク、次はヒメクロホウジャクとされている。私はこの時、初めて見た。 -
羽ばたいて羽を上げた所である。
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10月9日。降っていた雨が11時頃に止んだので、また農業センターに出かけた。
ホシホウジャクが蜜を吸う場面の、シャープな連続写真が撮れた。
各ショットの間隔は0.1秒だ。 -
花に最も近づいて。
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イチオシ
やや上に上がって。
次のショットでは、飛び去った。 -
午後2時頃にはオオスカシバを撮影できた。紫色のサルビアで吸蜜していた。オオスカシバはホウジャク類の仲間である。詳しく言えば、共にホウジャク亜科に属する。オオスカシバは透明な羽を持つ美しい蛾だ。ホシホウジャクより一回り大きい。たまに庭の花へやって来る姿を見ることはあっても、写真を撮ったのは、初めてだ。
オオスカシバは、やはり羽を高速で動かして、花から花へと飛び回るが、吸蜜するときは、一部の足を花に添える。 -
10月10日。赤いサルビアにオオスカシバが飛来した。ホシホウジャクの活動は低調だった。
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10月12日。見事に晴れ上がった日だ。明るいのでシャッター速度を1/2500秒とした。この日はオオスカシバもホシホウジャクも、比較的良く来てくれた。
写真はサルビアで吸蜜するオオスカシバ。10時50分頃だ。 -
イチオシ
同じく、12時20分頃。
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その次のショット。後ろへ飛ぶ形で、花から飛び立っている。何時も、この様かどうかは分からない。ホシホウジャクは飛び上がるようにして、飛び立っている気がするけれど。
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蜜を吸うホシホウジャクの後姿。背中に、うっすらと緑色の線が見える。
様々な姿での吸蜜シーンを観察、撮影できた一週間だった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- PHOPHOCHANGさん 2024/10/29 19:46:34
- 凄い!!!
- 素晴らしい写真の数々、堪能させていただきました\(^o^)/
実はホウジャクと言う存在を先月まで全く知らずに居りました。新装開店のお寿司屋さんに贈られた盛花に飛んで来たところを偶然見かけ、「何じゃこりゃ?」と。で、『ハチドリみたいにホバリングして花の蜜を吸う虫』で検索して蜂雀だと理解致しました。
と、その後、離島でもショッピングセンターの植込みでも見かけ、今年は当たり年なのか?と思った次第です。
自分の事ばかり、スミマセンm(_ _)m
ハッキリと美しい姿を色々な角度で載せていただき、図鑑以上に細かく知る事が出来ました。
タイミングばっちりで滅茶滅茶嬉しくなりました。
これからも素敵な写真、お待ち申し上げております(#^.^#)
- Takashiさん からの返信 2024/10/29 21:26:36
- Re: 凄い!!!
- PHOPHOCHANGさん
コメントを頂き、大変ありがとうございます。
この旅行記、ホウジャク類3種の写真が撮れて、興奮のあまり書いたのですが、冷静になると、鳥ならまだしも、あまり知られていない虫の旅行記など読む人がいるかいという気になり、少し温めていました。それでも書いてしまったのだからと投稿しました。コメントを頂けるなど、想像もしていませんでした。こちらも滅茶滅茶嬉しいです!
Takashi
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