2020/04/02 - 2020/04/05
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ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)さん
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この旅行記のスケジュール
2020/04/02
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吉野川橋
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加賀須野橋
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旧穴吹橋
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土釜橋
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三好橋
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この旅行記スケジュールを元に
緊急事態宣言が出される前に四国へ行ってきました。【集・近・閉】の3密を極力避け、マスク着用手洗い励行等武漢ウィルス対策の旅です。徳島はともかく高知は危機感が薄いのか、マスクを掛けている人は少なかったです。都市部から郊外へ行くので、ウィルスを貰う心配よりも移さないよう気を付けて旅をしました。
吉野川は坂東太郎(利根川)や筑紫次郎(筑後川)等と同様『四国三郎』とのあだ名を持ちますが、四国全県に渡って流れ、長さ194kmに及ぶ吉野川沿いには魅力的な橋が数多くあり、徳島県も阿波しらさぎ大橋が数々の賞を受賞したのを契機に、『橋の博物館とくしま』というHPで橋の紹介をしていて、力を入れています。
今回の旅はこの吉野川と土讃線に沿って橋梁等を観てきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 船 レンタカー 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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往路は南海電鉄の【とくしま好きっぷ】を利用しました。
難波~和歌山港までの南海電車乗車券と和歌山港~徳島港の南海フェリー乗船券がセットになって2,200円。フェリーだけで2,200円するので、電車代が丸々浮いてしまうとてもお得な切符です。 -
【なんば駅】
頭端式ホームに列車が並ぶ姿には心躍るものがありますが、なるべく人混みを避け人が触りそうな所には触れないよう要注意です。
なんば駅はJRが「難波駅」、近鉄が「大阪難波駅」、地下鉄と南海が「なんば駅」とそれぞれ表記が別れていますが、どちらかと言うとJRと南海は少し離れているので、近鉄と地下鉄を同一表記にした方が良いような気がします。なんば駅 (南海電鉄) 駅
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【和歌山港駅】
フェリー乗り場までデッキで繋がっていて、雨の日も濡れること無く乗船できそうです。和歌山港駅 駅
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いよいよ出港、本州を後にします。
後ろに見えるのは青岸橋、和歌山にも南海本線紀ノ川橋梁を始め素敵な橋が多々あるので、いつか時間を取って観に来たいです。南海フェリー 乗り物
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フェリーの内部です。オリジナルキャラクターが出迎えてくれました。
席は寝転ぶ事ができる「じゅうたん席」や「テーブル席」以外にも、前方がよく見える「グリーン席」(要グリーン料金\500)や長距離トラックドライバーが仮眠する為の「ドライバールーム」「ビジネススペース」等もありました。展望デッキが後方にしかなくて見晴らしが今ひとつなのが残念。 -
【フェリー フェニックス】
神戸と追浜(神奈川)、苅田(福岡)とを結んでいるフェリーが遠くに見えました。揺れているので中々綺麗に撮るのが難しいです。 -
【四あ和せ弁当】
丁度お昼時だし、徳島に着いたらすぐにあちこち廻りたいので、カウンター席でスマホの充電をしつつ、遠くに見える淡路島と海を眺めながら船内で売っている弁当を食べました。
さり気なく「四」国と「和」歌山をアピールしています。南海フェリー 乗り物
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【フェリーあい】
2時間ちょっとの乗船で徳島港に着きました。車は船内で転回せずに済むように、後部から乗り込み前部から出られるようになっています。徳島港フェリーターミナル内軽食・喫茶「海の道」 グルメ・レストラン
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ドライブルートマップ
徳島・鳴門近辺を観た後吉野川沿いに上流へ遡り、土讃線沿いに南下。その後山道を抜けて阿佐海岸鉄道阿佐東線・牟岐線沿いに北上し徳島に戻る、というルートで観ていきます。 -
【徳島駅 転車台】
1915年(大正4年)横河橋梁製、18m級上路式バランスト形。
奥に見える車庫の線路とは繋がっておらず、車庫拡張に伴って分離したものと思われます。この後レンタサイクルで近辺を観て廻りました。 -
【剣先跨線橋】
1961年(昭和36年)竣工、下路ワーレントラス。
JR東海 豊川放水路橋梁と同様、上横構が上弦材より上に突き出ているのが特徴的。剣先はこの橋西側付近の地名だったようですが、今はこの橋にのみ残っているようです。
徳島駅構内がよく見渡せる撮影スポットですが、転車台も含め徳島連立で消えて無くなりそうです。 -
この橋は古レールで造られていて『1914』の刻印も読めますが、メーカー等は判読できませんでした。
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【68692】
1923年(大正12年)日立製作所笠戸工場製。
柵の内側に更にフェンスが設置されています。意味があるのでしょうか? -
【牟岐線 新町川橋梁】
1909年(明治42年)頃竣工、上路プレートガーダー。
桁は川崎造船所製。煉瓦造りの橋脚は両端のみ欠円状をした独特の形状をしています。 -
【阿波しらさぎ大橋】
2012年(平成24年)竣工、ケーブルイグレット+連続ラーメン鈑桁橋。
【田中賞受賞】
【英国構造技術協会Husband Prize受賞】 -
普通の斜張橋かと思いきや、斜張橋とケーブルトラスト橋を組み合わせた世界初の形式です。
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【吉野川橋】
1928年(昭和3年)竣工、17連曲弦ワーレントラス橋。
設計は美々津橋(宮崎)や千寿橋(富山)と同じく、四国(香川県)生まれの増田淳氏。
【土木学会選奨土木遺産】
レンタサイクルを返却し、レンタカーで廻ります。 -
【高徳線 吉野川橋梁】
1933年(昭和8年)頃竣工、下路ワーレントラス+3径間連続下路ワーレントラス。
昭和初期に3径間連続トラスがあったとは!驚きです。 -
【加賀須野橋】
2014年(平成26年)竣工、昇開式可動橋。
跳開式の旧橋は撤去され跡形もありません。この橋も動いている所は観られませんでした・・・orz -
イチオシ
【小鳴門橋】
1961年(昭和36年)竣工、4径間連続2ヒンジトラス補剛吊橋。
主塔が3つある吊橋は初めて、感動です!
と思ったら木曾の桃介橋も3主塔でした・・・小鳴門橋 名所・史跡
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【大鳴門橋】
1985年(昭和60年)竣工、3径間連続2ヒンジトラス補剛吊橋。
トラスは四国新幹線が走行できるよう設計されていました。今は「渦の道」として鳴門海峡の渦潮を上から観られる歩道が整備されています。大鳴門橋 名所・史跡
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大鳴門橋に続く橋脚・橋台にも新幹線用の穴が開いています。
すっかり日も暮れてしまったので、ネットカフェで休み早朝から吉野川を遡ります。 -
【阿波中央橋】
1953年(昭和28年)竣工、下路ワーレントラス橋。
親柱のモニュメントは「イサム・ノグチ」作です。 -
イチオシ
【旧穴吹橋】
1928年(昭和3年)竣工、1992年(平成4年)撤去、下路カンチレバーワーレントラス橋他。
旧橋の一部と親柱が保存・展示されています。設計は吉野川橋と同じ増田淳氏。 -
イチオシ
【土釜橋】
1930年(昭和5年)竣工、2ヒンジ上路アーチ橋。
縦桁が垂直材間でアーチを描いていて、リブに細かく入ったスティフナー等、繊細な印象を受けます。
【土木学会選奨土木遺産】 -
【土釜】
川の流れが片岩を侵食して釜状にえぐられたものが3つ連なり、独特な渓谷美を作り出しています。土釜 自然・景勝地
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【木綿麻橋】(ゆうまばし)
1950年(昭和25年)竣工、下路ワーレントラス橋。
難読橋。これだけ華奢な橋門構も珍しい。 -
【美馬橋】
1958年(昭和33年)竣工、中路ランガートラス橋+上路ワーレントラス橋。
ランガートラスの中路も珍しいですが、トラスは垂直材が間引かれ1本置きにして、鋼材を節約しています。 -
【徳島線 半田川橋梁】
1913年(大正2年)竣工、上路プレートガーダー橋。
この後土讃線の橋を沢山観ていきますが、煉瓦積みの橋脚はほとんどありませんでした。なぜでしょうか? -
【東三好橋】
1970年(昭和45年)竣工、下路ワーレントラス橋他。 -
2006年(平成18年)上流側に歩道を添架した際に、そちら側だけPCケーブルで補強。同時に5径間連続構造に改修しています。こんな補強初めて観ました。歩行者専用の橋を別構造で併設するケースが多いですが、こちらの方がスマートで好感が持てます。
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【美濃田観光橋】
1953年(昭和28年)着工、未完成、吊橋。
旧橋跡ではありません。着工したものの寄付金が集まらず、発起人が病で倒れて建設中止となった橋。橋脚・主塔と左岸橋台が残っていて、橋台は景勝「美濃田の淵」の展望台として利用されています。 -
【美濃田大橋】
1959年(昭和34年)竣工、トラス補剛吊橋。
斜め吊索が付いています。
歩道が両側に添架されていますが、補強した形跡が見当たりませんでした。当初の設計にそんなに余裕があったのでしょうか?或いは斜め吊索で補強したのでしょうか?
東三好橋といい、歩道添架に当たり独特の美学を感じます。 -
【土讃線 吉野川橋梁】
1929年(昭和4年)竣工、下路曲弦ワーレントラス橋+上路プレートガーダー橋。
トラスは川崎造船所製。
建設時の路線名は「讃予線」。吉野川を1回しか渡らない計画だったのか、「第一」等の番号が付されていません。 -
【池田へそっ湖大橋】
2000年(平成12年)竣工、PC逆ランガーバランストアーチ橋+PC桁橋。
右岸側のスパンが、逆ランガーが途中で終わりPC箱桁へと変化しているアンバランスな所が面白いですね。
【田中賞受賞】池田へそっ湖大橋 名所・史跡
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【池田大橋】
1976年(昭和51年)竣工、上路ワーレントラス橋+桁橋。
トラス、鈑桁、箱桁、PCI桁等色々な形式の桁が採用されています。 -
イチオシ
【三好橋】
1927年(昭和2年)竣工、1989年(平成元年)改造、アーチ橋+桁橋。
私の大好きな改造橋です♪ -
元々は吊橋でしたが、主ケーブルに破断が見つかり、健全な補剛トラスを残しつつアーチ橋へと改造されました。こんな大改造他にはないのでは。
※土木学会戦前土木絵葉書ライブラリより -
元の補剛トラス(緑)と後から付け加えたアーチ部(赤)で塗装を塗り分けているのは嬉しい配慮です。
当初の橋の設計には増田淳氏も加わっていました。あちこちに名前が出てきますね。 -
親柱の近くには旧橋の主ケーブルと銘板が展示されていました。
長くなったのでその2に続きます。⇒https://4travel.jp/travelogue/11617276
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