関釜フェリー乗船記（復路）

2020/02/05 - 2020/02/06

2020年3月末。新型コロナウィルスの世界的蔓延により旅客扱いを停止してしまった国際航路の関釜フェリー。その直前、2月上旬に日本で数少ない国際航路に乗るだけの目的で下関へ。ちょうどクルーズ船内での集団感染が問題になり始めた頃のことだった。

フェリーで釜山に到着したあと帰りのフェリーの乗船手続き締切時刻の17:30まで半日ほど観光することに。まずはチャガルチ市場で軽くお腹を満たした後に行動開始。同行者の希望のポイントを巡ってから再び釜山港国際旅客ターミナルに戻るという行程を辿った。

旅客ターミナルでは乗船手続き、手荷物検査、出国手続きを経て下関から乗船してきた「はまゆう」の船上に再び戻る。

釜山港出航は21:00で下関には翌朝07:45着予定。これからの船上の旅を楽しみたい。


旅の前半はこちら....
関釜フェリー乗船記（往路）
https://4travel.jp/travelogue/11614326

エリア 釜山(韓国)

まずは下関から釜山に到着し、チャガルチ市場で朝食を取った後の行動を....。

同行者の要望でバエスポットへ。
地下鉄・土城駅から徒歩で移動。急な坂道をひたすら歩いて到着。

甘川洞文化村 散歩・街歩き

甘川洞文化村からはコミュニティバスでチャガルチにある農協ハナロマート経由の地下鉄で釜山駅に戻る。そこから歩いて焼肉のお店であるトヌネで昼食。

昼食後はロッテ百貨店・光復店へ。
屋上へ行くといくつものバエスポットが....

ロッテ百貨店 (光復店) 百貨店・デパート

ロッテ百貨店で時間を潰してから14:00に合わせて隣にある影島大橋へ。
14:00から始まる跳開橋の稼働シーンを見学。

その後、地下鉄で釜田市場など巡り観光終了。

影島大橋 史跡・遺跡

釜山港国際旅客ターミナルに戻ると博多港からやってきたJR九州のビートル３世とニューかめりあが揃っていた。

釜山港国際旅客ターミナル 船系

こちらのカウンターで乗船手続きをする。
日本語での対応で安心。

釜山港国際旅客ターミナル 船系

往路とは違うデザインの乗船券だ。
帰りは奮発して１等船室を予約。

というか、予約前に電話で聞いてみたら復路便の方が乗客が多いので２等寝台の確保の可能性が往路より低い....とのことで１等船室を予約した。

出航便の案内ボード。
クルーズ船の情報も掲載されている。

よし！定刻出航だな。

出国審査手前。下関でもそうだったが、行商のオバちゃんたちの荷物で順番待ちしている。

出国手続きを済ませスタンプを....と思ったら、出国スタンプは廃止したそうだ。（入国スタンプはまだまだ廃止しないでくださいね）
その後、手荷物検査を受けて乗船待合室へ。

乗船待合室には広々とした免税店があるのだが、冷えびえとした日韓関係の影響で閑古鳥が鳴いていた。
（この時はまだ新型コロナウィルスの爆発的感染は起きていない）

定刻の18:10より乗船開始。フェリーまで長い廊下を歩きボーディングブリッジから船内に。約10時間ぶりに帰ってきたよ。

ボーディングブリッジから船内に入りチケットをクルーに見せてインフォメーションカウンターへ通される。そしてカウンターで１等船室のキーを受け取った。

１等和室（定員３名）の部屋。

同行者と２名での利用なのだが、追加料金支払わず広い部屋を確保するとしたらこの３人部屋がベストかと。

関釜フェリー「はまゆう」の１等船室は、洋室２名定員・４名定員、和室３名定員・４名定員の４タイプがあるが、２名利用であれば定員３名の部屋まで追加料金（貸切料金）なしで利用できる。

１等船室にはお茶セットとアメニティが用意されている。

アメニティはタオル、歯ブラシ、石鹸、リンスインシャンプー。これがビニールポーチにまとまって入っている。

とりあえず部屋の中に荷物を置いたので夕食を取りに行くとするか....

....と、ちょっと早すぎたようだな。
夕食は19:00から。さてどこで時間を潰すか。

５デッキ（２階）レストラン横にあるプロムナードでまったり過ごす。
出航していたら窓から見えるかすかな白波を眺めるのだが、まだ釜山港に停泊している状態だ。

ということで、ウェイティングバーではないけれど時間までプロムナードで缶ビールを開けてまったりタイム。

さて時間だ。何にしようか？
ひととおりメニューに写真が付いているのがありがたい。

レストラン内は....ガラガラ。
関係冷え込みはもちろんだけど、そもそも某国の人々はこういうところにお金を落としていかない傾向があるんだとか。

配膳されてテーブルが賑やかに。

同行者はヤンニョムチキンの単品にご飯とみそ汁をオーダーして定食に。

私は船上レストランでは珍しいワンコインでいただける、もやしビビンバ定食をオーダー。

あとは追加で豚キムチを２人でシェアしていただく。

食後は船内探索。

こちらは６デッキ（３階）にある多目的ホール。夜のレストラン営業が終了するとこちらが開放されていた。ホール内には冷凍食品の自動販売機が置いてあり、小腹が空いたときに利用できる。

４デッキ（１階）のエントランスホールにある免税店。

免税品はもちろんのこと、カップラーメンやお菓子、船内で利用するタオル・アメニティ商品も揃っている。

ちなみに自動販売機やレストランでは日本円しか使えないが、ここでは韓国ウォンを使用することができる。ただしレートは悪い（お釣りは日本円で返ってくる）。

同じく４デッキにあるゲームコーナー。

航行中携帯電話の電波は届かないので暇つぶしにどうぞ。

乗船してから２時間ほど、21:00に釜山港を出航。

博多港への出航を待つニューかめりあに見送られて。

釜山港の玄関となる釜山港大橋。綺麗にライトアップされている。

釜山港大橋の下をくぐって日本海へ。

釜山の町の灯りがだんだんと遠くへ。

この夜の航海は低気圧の影響で若干うねりを伴ったものだったが、快適に過ごすことができた。

航海は順調。翌朝は船内で朝食をとることに。

朝食メニューは３種類から選ぶ。

　和食 700円
　韓食 600円
　モーニングセット 500円　

３種類の中から和食をオーダー。
焼き鮭がメインで生たまご、納豆、日本の味付け海苔がついているのが嬉しい。

下関、門司の町並みが見えてきた。

まもなくフェリーの旅が終了する。

関釜フェリ－ 乗り物

定刻に下関港国際ターミナルに着岸。

下船後、入国管理のゲートへ並ぶ。韓国の行商のおばちゃんたちの行列を横目に日本人向けのゲートに並ばずに通過。パスポートには "KANMON" の帰国スタンプが押印され、これにてフェリー旅は終了。

ふだんは航空機を使って渡航するが、それに比べるとフェリーでの渡航は手荷物検査や出入国審査のゆるさに渡航の気軽さを存分に味わえるものだった。

現在、新型コロナウィルス蔓延の為に旅客扱いを休止してしまっているが、再開されたらまた乗船しに行きたい。



ちなみに愛車で下関まで来ていたので、このあと四国は香川に寄って「讃岐うどん食べまくり弾丸ドライブ」も楽しんだ。
https://4travel.jp/travelogue/11598553

下関港国際ターミナル 乗り物