大雄橋周辺

2020/04/02 - 2020/04/02

　南足柄市にある大雄山線大雄山駅前を通り、狩川に架かる大雄橋は大雄山最乗寺に通じる街道である。それを示すように、橋の欄干中央には八手の天狗の羽団扇（てんぐのはうちわ）の意匠が施されている。この大雄橋の周辺は南足柄市の中心部分にあり、狩川も河川敷から整備されている。しかし、橋の下流の中州には菜の花が群生しており、未整備なのだろう。また、橋の上流には矢倉岳が聳え、南足柄市を代表する山だ。狩川の河川敷には白鷺（しらさぎ）が獲物を狙っている。しかし、流れが急であり、水が澄んでいるために、水中の魚にも白鷺の姿が見えるのでは？
　大雄橋の右岸袂には小さな朱鳥居の、これも小さな社があり、お稲荷さんが祭られている。その上流には市立
　南足柄幼稚園があり、染井吉野が咲いている。その奥に白い花を咲かせている満開の桜が見えるのだが、枝垂れ桜のようにも見える。あるいは、単に桜の枝が枝垂れ気味なだけかもしれない。
　南足柄幼稚園の前には瀟洒な建物がある。何のことはない、公衆トイレだ。ここ南足柄市の公衆トイレは大雄山駅横のバスターミナルの公衆トイレはどこにでもあるような公衆トイレであるが、この街道の先にある南足柄神社（飯沢八幡社）の本殿から下りたところにある公衆トイレも一見してそのデザインの違いに気が付いた。
　本来ならば、大雄山最乗寺仁王門横の枝垂れ桜の並木道など枝垂れ桜の名所もあるのだが、そうした枝垂れ桜の桜並木は注目されず、唯一どこにでもある1本かせいぜい2本の枝垂れ桜が取り上げられて紹介されていることがある。取り上げるなら珍しい枝垂れ桜の桜並木の方だろうと思う。
（表紙写真は大雄橋欄干の八手の天狗の羽団扇の意匠）

エリア 秦野・松田・足柄(神奈川)

大雄橋欄干の八手の天狗の羽団扇の意匠と矢倉岳。

大雄橋欄干の八手の天狗の羽団扇の意匠。

大雄橋欄干に万葉集の歌。

下流の中州に群生する菜の花。

狩川の河川敷に白鷺。

狩川の河川敷に白鷺。

稲荷社の向かいにも小さな覆い殿の中の社。

「地神」。

足柄神社のお札が祀られる本殿。

朱鳥居。

稲荷社。

瀟洒な建物は公衆トイレだ。

公衆トイレ。

公衆トイレ。

枝垂れ桜のようにも見える満開の桜。

枝垂れ桜のようにも見える満開の桜。

塀と屋敷稲荷。