晴れおじさん「コロナ自粛で銀山温泉」に行く

2020/03/30 - 2020/03/30

新型コロナウイルスの禍中、「大丈夫だぁ！」の志村けんさんが亡くなられたとのこと。もはや、日本も大丈夫だとは言っていられない状況になったのかも知れません。
まだ感染者が出ていない山形県に住む私ら夫婦も、前から予定していた沖縄旅行をドタキャンして自粛することにしました。
でも、旅行好きの身にお籠りはつらい。せめて近くにドライブでもと、銀山温泉に散策に出掛けることにしました。

エリア 銀山温泉(山形)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

天童市地内を走行中、左手(西側)に冠雪した月山(がっさん)が見えました。
コロナウイルスに人々が怯える中、霊峰月山は、優美な姿を悠然と青空に浮かび上がらせています。

尾花沢市に入ったところで、今度は鳥海山(ちょうかいざん)の秀麗な姿が視野に入って、心が癒されます。

国道１３号線から国道３４７号線に入り、

さらに県道に右折して暫く走ると、

銀山温泉に到着。
時刻は、１３時を少し過ぎたところ。自宅からの所要時間は１時間１５分ほど。

銀山温泉は、銀山川を挟んだ両側に旅館や土産物店が並んで建っています。

橋を渡ってすぐのところにある足湯。
私ら夫婦は、散策した後に足を浸けるとしましょう。

旅館「古山閣(こざんかく)」

玄関先には、今日も「招きお多福」が鎮座して客を歓迎しています。

この温泉街の大正ロマン漂う雰囲気は、いつ来ても期待を裏切らない。

古勢起屋別館(こせきやべっかん)

いつの間にか、一角にランチを提供する食事処が作られていました。
ラストオーダーが13時30分と書いてあるので、急いで店内へ。

中はこんな感じで、床や梁は昔のままのようながら、ジャズピアノのBGMが流れていて、こじゃれた雰囲気。

蓄音機や

古いオルガンが大正ロマンを演出しています。

昔の建物の写真も展示されています。

同上

妻は「銀山カレー」をオーダー。西瓜エキスを入れて煮込んであるとのこと。

私は「紅花ライス」。乾燥紅花を入れて炊いた黄色いご飯とハッシュドビーフの組み合わせ。相性は良いようで美味しく完食したけれど、1,580円とは高過ぎました。

平日なのに、この旅館はまあまあ宿泊客がいるようです。

銀山温泉を訪れた人が必ず写真に収める能登屋旅館(奥)と永澤屋旅館(手前)のクラシカルな建物。

能登屋旅館の鏝絵(こてえ)で装飾された壁面は見事。

ズームアップ

いつもは台湾や香港からの宿泊客が多いこの旅館も、さすがに今は日本人だけのようです。

能登屋旅館の少し先にある土産物店の「おしんこけし」。
おしんを演じた子役の小林綾子さんも、今は立派な熟女に成長されました(失礼)。

さらに奥に進むと、滝が見えてきます。

名前は、白銀の滝だったかな？

さて、引き返して足湯のところに戻ったら、若い人たちでいっぱい。
外なので「密閉」ではないけれど、「密集」「密接」に該当してしまうので、割り込んで足を浸けるのは止めにしました。

帰り道、温泉街の近くにある窯元に立ち寄ってみました。

上の畑焼(かみのはたやき)

あいにく御主人(ポスターの男性)は不在だったけれど、娘さんと思われる女性が応対してくれました。

二階が展示場になっていて、一角では絵付け体験もできるようになっています。

この窯元は、もともと江戸時代後期にこの石を砕いて作られていた磁器を昭和５０年代に復活させたのだとのこと。
私は、昭和の終わりごろに一度見学して御主人のお話を伺ったことがありましたが、妻は今日が初訪問。

江戸時代の作品のかけら。

同上

現代の作品

同上

同上

ここでは、中国から日本に伝来した「風水三多紋(ふうすいさんたもん)」を全国で唯一継承しているとのこと。

風水三多紋を描いた作品

同上

風水三多紋は、これを飾ることで厄を逃れ正しい気を取り入れることができる風水上もっとも重要な紋様だとのこと。
世界がコロナウイルスの脅威に晒されている今こそ、広く家々に飾ってもらいたいところだけれど、なにぶんにも高価。
せめて写真をアップして、コロナウイルス禍の早期収束を祈念する次第です。

完