冬の越後、粟島と村上～離島と鮭文化の街へ（2）

2020/02/29 - 2020/03/02

冬の日本海に浮かぶ離島 粟島と鮭文化の街 村上を訪ねました。粟島と瀬波温泉に投宿した二泊三日の旅。二日目と三日目の朝。

エリア 瀬波温泉(新潟)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船 タクシー 新幹線 徒歩

粟島で迎えた夜明け時

早朝の集落

かねひら旅館の朝食

さらば粟島！

本土の山々を見ながら船は進む。

まずは石船（イワフネ）神社さまへお参り

拝殿、本殿ともに雪国仕様で外側が覆われています

出羽国 湯殿山信仰につながる即身仏と当地の真言宗のお寺、観音寺さまで出逢いました。

仏海上人は明治36年に、当時既に明治政府から即身仏が禁止さてれいたので穀断ちしながら入寂、その死後地中へと安置され昭和36年に発掘され、今は当山 観音寺に祀られている。

こちらが仏海上人が発掘された穴跡。

村上観光の目玉の一つ、イヨボヤ会館へ。

こちらは藩政時代から鮭の人工増殖を行われてきた三面川（ミオモテ）まで地下道が繋がっており、水中の様子が活きいきと観察できます。（今は鮭の遡上時期ではないので静かでしたが）

三面川の水中を窓から眺めることができます。

イヨボヤ会館は鮭文化を包括展示する面白いものでした。

さて村上の旧市街は吊し鮭で賑やかでした。

お昼はお目当の「井筒屋」さんで鮭尽くしのごはんをいただきます。
こちらの元旅館には松尾芭蕉が「奥の細道」の旅路で二泊も投宿しました。今は鮭の加工業者「千年鮭 きつかわ」さんが鮭の食事処としています。

今回はあとで後悔しないように「鮭料理 十八品」のコースをお願いしました。

こちらは鮭の心臓、胃袋、白子、肝。いづれも酒のアテに最高！

皮を炙って、

これぞイメージ通りの鮭の焼き方！

はらこもありますのでご飯に載せて。

こんな感じで実に多様な鮭料理が出てきます。

井筒屋さんの内部

村上の街歩きは愉し！

JRの広告で吉永小百合が立った店頭

「千年鮭 きつかわ」さんの店内奥には壮観な吊し鮭の広間が。。。

吊し鮭のとなりにはお雛様たちが。

おしゃぎり会館へも行きました。祇園祭のような山車を「おしゃぎり」といい、地元のお祭りの目玉のようです。ただし展示方法が今ひとつでした。。。

現存する重文の武家屋敷、若林家住宅へも寄りました。囲炉裏にあたらせていただきました。

武家屋敷の縁側にも吊し鮭が。

若林家住宅の庭園。よく手入れが行き届いていました。

最後は郷土資料館で地元の土人形「大浜人形」を堪能する。
こういうの好きなんです。
伏見人形を模倣して各地に興った土人形ですが、当地でも村上藩の御用瓦焼きが副業として始めたものが平成初期まで続き、その後後継者が絶えたようです。

こちらも面白い「村上の鯛ぼんぼり」。
昭和の初期まであったそうで、子供の身長大の鯛型ぼんぼりに蝋燭の火を灯し、天王祭の七月十四日に子供たちが砂利道を曳いて歩いたそうです。

瀬波温泉に参りました。
こちらの温泉が石油試削中に発券されたのが明治三十七年というから、先の仏海上人の入寂とほぼ同時期です。ある意味では村上が「とても」元気だった時代かも。
先ずは源泉やぐらへ行ったみました。
源泉温度92度とあり、この超高温で温泉たまごをつくる方々あり。

投宿先の大観荘のエントランスロビーからの展望は、粟島から佐渡島まで日本海の島々を間近に見渡せる素晴らしいものでした。
こちらは佐渡島の方。

こちらは粟島の方。

日本海、それも佐渡島に落ちる夕陽を眺めながら温泉に入ります。

正直にいうと、いままで村上牛はノーケアでしたが、実際に鉄板焼、しゃぶしゃぶ、シチューなど色々な食べ方をしてみると、実に楽しめる牛肉でした。再認識です。

爽やかな三日目の朝を迎え、温泉に浸かって帰京です。