新緑を愛でながら、谷川岳の麓、土合から東京都・青梅まで路線バスのみで移動！の旅～

2018/05/26 - 2018/05/27

こんばんは。2月最後の旅行記は過去旅から蔵出し。例のタレント2人組がバスで旅する某番組に魅せられ、2年前の5月に「路線バスのみでの旅」を決行しました。但し某番組とは異なり「予めルートを調べてからの旅」と言う点がポイント。出発地は長年上越線撮影で頻繁に訪れて来た「みなかみ町」からスタートしたい！ということで谷川岳へ向かうロープウェイの乗り場がある「谷川岳ロープウェイバス停」から、東京都の「青梅駅」までのコースとなりました。

さてどんな景色が待っているのでしょうか～

エリア 水上温泉(群馬)

★まずは水上温泉 水上館に前泊～

翌日の朝が早い為、水上温泉にある温泉宿「水上館」に前泊します。

坐山みなかみ 宿・ホテル

今日は平日で空いている為か、随分と豪華な部屋に案内されました。これなら快適ですね！

坐山みなかみ 宿・ホテル

トイレ、

坐山みなかみ 宿・ホテル

洗面所もゆったり広々。

坐山みなかみ 宿・ホテル

更に、上越線の列車も部屋から見えます。

坐山みなかみ 宿・ホテル

翌朝の朝食バイキングを目一杯食べ、いざ出発！

坐山みなかみ 宿・ホテル

まずは土合まで電車で移動し…

土合駅 駅

バスに乗り換え、旅の出発地・谷川岳ロープウェイ乗り場バス停に到着！

谷川岳ロープウェイ 乗り物

★1日目AM10：30

ここから東京・青梅までは普通列車でも4～5時間。しかし今回使っていい手段は「バスと徒歩」のみ！さてどれだけ時間が掛かるのか？それは旅行記の進行と共にのお楽しみ。（PC故障により当時のデータが残っていません…その為時刻については写真の時刻を元にし、運賃情報については割愛させて頂きます。申し訳ありません。）

谷川岳ロープウェイ 乗り物

出発早々、美しいみなかみの新緑が車窓を彩ります～

土合駅 駅

みなかみ町は「ユネスコのエコパーク」にも認定された程の、大自然の宝庫。数年前から頻繁に訪れていますが本当にいいところです！

湯檜曽公園 公園・植物園

★AM10：50
そして水上駅に到着。上毛高原駅行のバスに乗り換えます。実は土合～水上間の公共交通での移動は「路線バス」の方が本数が多くて便利なのです。

水上駅 駅

更に本数の少ない上越線は「土合駅」で490段もの階段を上がる必要があり（水上→土合方面のみ）、更にバスの方に軍配があるわけ。

高崎方面へ向かう、普通列車が出発していきました。あれに乗れば、おやつ時には東京着いちゃうのですが。

水上駅 駅

★AM　11：20

そして「矢瀬遺跡前」で2本目のバスを下車。ここでバス待ち時間を有効に使う為、近くの道の駅へ。

道の駅 月夜野矢瀬親水公園 道の駅

上越新幹線の上毛高原駅から、坂を下った場所にある「道の駅 矢瀬親水公園」。関越道月夜野インターからも近く、とっても便利な場所にある道の駅でバーベキュー場から広い原っぱまであり、お子さんを遊ばせるのにぴったりな道の駅です。

道の駅 月夜野矢瀬親水公園 道の駅

水車のあるエリアには、小川がさらさらと流れ新緑とのコラボが美しいですね～

道の駅 月夜野矢瀬親水公園 道の駅

さて一人旅の私は、流石に遊ぶ訳にもいかず…売店で売ってるかき氷を購入。

道の駅 月夜野矢瀬親水公園 道の駅

綺麗な新緑と一緒に頂きました。

道の駅 月夜野矢瀬親水公園 道の駅

★AM11：45
次に乗車するバスは、尾瀬の手前にあり、鳩待峠へ向かうバスが発着する戸倉案内所行のバス。上毛高原駅は水芭蕉で有名な、あの「尾瀬」や猿ヶ京温泉へのアクセス駅にもなっている関係で、その経路上にある矢瀬遺跡前からは尾瀬や猿ヶ京に向かうバスも発着しているわけ。なので乗り間違えに注意！です。（沼田までなら全てのバスが行きます）

道の駅 月夜野矢瀬親水公園 道の駅

この辺りまで来ると、住宅が広がる平野の景色に。

後閑駅 駅

沼田の街は、坂の上に広がる街。急な坂道をエンジン唸らせ、登って行きます。

★PM12:10
その後は上之町バス停で下車。

沼田の街は河岸段丘になっていて、段丘の下にある沼田駅とは急な坂道を上り下りして移動します。街中もシャッターが目立ってちょっと寂しい感じですね…道路を挟んだ、反対側のバス停へ移動。

★PM12:15
ここから乗車する、永井行きバスはちょっと可愛らしい小型のバス。この先は利根川沿いの急峻な谷間を行く区間となり、以前上越線撮影でよく訪れ、このバスを利用したこともあります。

沼田公園 花見

沼田の街を抜けると、再度自然が豊富な美しい景色に～

アップダウンの続く、昭和村の道路をひた走るバス。利根川の姿が近づけば、そろそろ下車地点です。

★そして「永井口」バス停で下車。そしたら「どこ行く？」と運転手さんから質問。迷わず「少し歩いたバス停から、渋川に抜ける」と答えたら「バスないよ」の返答。え～調べてきたのにとやり取りがあり、ちょっと面倒なことに。

勿論正解は周到に調べた私。渋川に行くバスは「日祝日は運休」なのでまあ仕方ない所(この日は土曜日・このバスの関係で東京→みなかみルートだと週末では出来ないのです)

さてそんな永井口から、次のバス停「上野入口」までは歩いて行かなくてはなりません！
しかし上野入口バス停は利根川を挟んだ反対側で、近くに橋はない…さてどうする？

実は「綾戸ダム」の堰堤を歩いて渡ることが可能。なんです！
永井口バス停側の入口は、ご覧のように超わかりにくい場所にあり…

その先に現れる、急な階段を下ります。

そして階段を降りきると、綾戸ダムの堰堤に到着。

下を見れば利根川の清流が、絶えず激しく流れ落ちて行きます。

又、ダムの堰堤からは上越線の列車の姿もよく見えます。時間が合えば、SL列車も見ることも可能。

ダムを使って、利根川を渡ることに無事成功！これがないと、綾戸橋まで大迂回を強いられますからね～

その後は歩道が激狭なので、注意して歩きます。

カーブを抜けると、黄色い建物が見えてきます。こちらはこの辺りでは貴重な、食事のできる店「ラーメンあやど」さん。

ラーメンあやど グルメ・レストラン

バスの待ち時間を利用し、ラーメンを頂きます！

ラーメンあやど グルメ・レストラン

★PM13：40

さて次に乗車するバスの出る「上野入口」はラーメンあやどさんからすぐの場所にあります。

やって来たバスはこの旅唯一の「ハイエース」。

ホイールがなかなかカッコいいですねぇ。

小型なハイエースとだけあり、軽快に国道17号線を飛ばしていくバス。

道中には「もつ煮」で有名な「永井食堂」の脇を通過。今回訪れたかったのですが、時間が合わずに断念…この旅から2年経った今でも来れていません。

永井食堂 グルメ・レストラン

★PM　14：05
そして14時過ぎ、ようやく関東平野の始まりの地である渋川に到着。
既に出発から3時間半も経過しています。
そのまま前橋行きのバスに乗り換え～

渋川駅 駅

関東平野に入り、峡谷沿いの景色だった今までとは一変。へんぼりに戻ってきた実感が沸いてきますね。

★PM 14：13
さて沼辺バス停で下車し、時間調整っと。日帰り温泉「スカイテルメ渋川」に移動。しばしの間、温泉を満喫。

スカイテルメ渋川 温泉

★PM16：00 そして前橋行きのバスに再度乗車。

本数は30分に1本くらいあるのですが、序盤はこんな空いていました…

皆様、もっとバスも使ってくださいね。(前橋が近づくにつれて、徐々に混んできましたが。)

★PM16：26　
渋川からのバスを、下小出バス停で下車。 次に乗車するバスは、敷島公園の中から出発します。なのでちょっと歩いて移動。

敷島公園はスポーツの公園なんですね。スタジアムがあり、試合がある時は賑わいそう。

敷島公園 公園・植物園

さてベンチに座って一息。ベンチに描かれた「ぐんまちゃん」が可愛い～

★PM17：20
さてこのバスが本日最後のバスになります。
これに乗れば伊勢崎まで乗り換えなしで連れて行ってくれる、頼もしい存在。

前橋の中心街を通過。なのに車内には誰もいない…本当群馬県はモータリゼーションの進行が著しいようですね…

このままでは数年前に群馬県で起きたような、高齢ドライバーによる悲惨な事故が増えてしまう一方でしょう。もっとバスの有効活用もして欲しいところ。

★PM18：37
そして18時半過ぎ、今日の終点「伊勢崎市民病院」に到着です。
谷川岳ロープウェイ乗り場から、実に時間かけての移動でした。

電車やマイカー（下道でも）で来れば2時間程度なので、やっぱりバスの旅は遅いのです。

さて伊勢崎の中心街までは歩いて15分ほど。お！何やら古めかしいレンガ造りの建造物を発見。こういう発見こそ、不便なバス旅ならではの楽しみそのもの。

今宵の宿「ホテル若松」に到着。大浴場完備且、朝食無料の快適なホテルです。

ホテル若松　エクセル 宿・ホテル

利用したのはコンパクトな和室。和室好きな私にとっては、シングルルームより落ち着きます。

ホテル若松　エクセル 宿・ホテル

さて夕ご飯。今回は「チェーン店の食事禁止」をモットーに。良さそうだった「矢嶋食堂」さんにお邪魔。

海鮮丼を頂きました！

そしたら食後のコーヒーもサービスで付いてきました～いやいや良い店に出会えてよかったです。

★2日目AM7：40

そして迎えた翌朝。ホテル若松さんのバイキングはボリューム満点。しっかり食べて、今日の旅も頑張りましょう～

ホテル若松　エクセル 宿・ホテル

★AM8：30
2日目1本目の本庄行バスは、宿の真ん前の信用金庫前バス停から発着なので超楽ちん！

このバスは県を跨いで運行され、悩まさせることの多い県境もバス車内で無事迎えました！

さよなら～群馬県。よろしく埼玉県！

坂東大橋 名所・史跡

★AM9：05

そして本庄駅に到着。この先に向かうバスは、本庄駅の南口からの出発です。

本庄駅 駅

本庄まで来ると、大宮や東京へ通勤するリーマンのベッドタウンに突入します。やって来る電車も新型電車のE231系ばかりになり、街に移動してきた実感が湧きますね。

本庄駅 駅

★AM9：40
本庄からは、寄居行きの武蔵観光バスに乗車。しかし渋川から、寄居までってバスの運行区間が長く、距離が稼げるバスが多いのですよね～鉄道で移動しても50km程ある区間なのに、4回しかバスに乗らずに移動可能。

本庄駅 駅

さてここまではどんどん街中に向かってきましたが…

埼玉の山間に向かう為、再び長閑な景色に変化。この楽しみこそ、路線バスの旅の醍醐味。

丁度松久駅近くの踏切で、踏切に引っかかりました！そしてキハ110が通過後再出発。あれに乗れば東京なんてすぐなんですけどね…

★AM10：26

寄居界隈は渋滞することが多く、バスの遅延が心配でしたがほぼ定刻で寄居駅入口バス停に到着。

寄居駅 駅

時間が余ったので、寄居駅の方へ移動。丁度東武の8000系がやって来ました。

寄居駅 駅

そしてこの先はまた、細切れのバス移動が続きます。

寄居駅 駅

★AM10：40
次に乗るバスは「和紙の里」行きのコミュニティバス。(でも和紙の里で小川町行きに化けるので、実質直通)

寄居駅 駅

里山の景色が広がる、埼玉の山間を走るバス。

どこへ行っても新緑の緑が美しく、長旅の癒しになってくれます。
気候も良いし、5月はバスの旅をするのにピッタリな季節かもしれませんね。

ということで、和紙の里では乗り換えをすることなくそのまま乗車。これなら楽ちんです。

東秩父村 和紙の里 名所・史跡

★AM11：26
埼玉中部のターミナル、小川町に到着。

小川町駅 駅

小川町の駅にあった、東武8000系リバイバルカラーの運行予定。手書きのイラストといい、気合が入っていますねぇ。

小川町駅 駅

「急行　池袋」の表示と大手私鉄の急行電車の姿。両数も長く、いよいよ「首都圏」に突入したといったところでしょうか。

小川町駅 駅

続いて「せせらぎバスセンター」行きのバスに乗車します。

小川町駅 駅

この辺りは車で来ることもあるエリアなので、見覚えのある景色になってきましたね。

★PM12：02

そして正午にこのバスの終点、せせらぎバスセンターに到着。

さて食事を食べに行こう…と店を探すも、意外に飲食店がない上に昼時だけあり数少ない飲食店も大混雑だったり「休業」の文字…

あたご グルメ・レストラン

余儀なく弁当を食すことになってしまいました…残念！

★PM13：20

気を取り直し、越生行きのバスに乗車。

このバス乗車後は、残念ながらバスが途切れてしまいます。
その為この旅では最長となる、
30分程の徒歩行程が待っています。

★PM13：36

そして越生駅に到着。さて、毛呂の埼玉医大にあるバス停まで、楽しく歩きましょう！

越生駅 駅

毛呂へ向かうには旧県道30号を歩いて移動。近年バイパスが完成したので交通量も減り、歩きやすくなりました。

歩き途中、東武越生線の8000系が脇を通過し、通りすがりにすかさず撮影。こんな出会いは徒歩移動だからできることです。

そろそろ毛呂駅が近づいてきました。

何やら古そうな自販機を発見。

でも残念ながら動かないのでしょうね。

★PM14：20

越生から歩くこと30分。毛呂の埼玉医大バス停に到着です。

毛呂駅 駅

再びバス旅を再開出来る喜びは、この上ない大きさです(笑)

このバスは飯能駅まで向かうバスで、本数が少ない八高線に代わるメインルートになっています。こまめに停車して乗客を拾いながら南下し、高麗川で多数の下車があるまでは結構な混雑に。

毛呂駅 駅

日本中ならどこでもあるような、典型的な田舎らしい景色が続き…

埼玉南西部のターミナル、飯能に向けてひた走ります。

★PM15：15
そして飯能に到着。飯能まで来れば、東京の地はもうすぐそこ。

飯能駅 駅

★16：00
少し時間調整を行った後に間野黒指行きのバスに乗り換えます。

飯能駅 駅

★PM16：40

下畑バス停で下車。ここまでくれば、東京都は歩いてもすぐの場所。ということもあり、「都営バス」もここを走っています。

そして都営バスの「下畑」バス停へ。乗り間違えを避けるためか、国際興業バスのバス停と違う場所にあるので要注意。

★PM16：45

そしてやって来た今旅最後の乗車となる、青梅行きの都営バス。
まさかの超満員でびっくり！

★PM17:10
土合口を出発してから、約1日と7時間。東京と西部のベッドタウン「青梅駅」に到着。こうして「路線バス」の旅は無事終了。あとは列車を乗り継いで帰ったのでした。

青梅駅 駅

最後に、今回のルートを分かりやすく説明する為、おさらい後のお別れとしたいと思います。

★1日目…谷川岳ロープウェイ→関越交通水上駅行→水上駅→関越交通上毛高原駅行→矢瀬遺跡前→関越交通鳩待峠バス連絡所行→上之町→関越交通永井行→永井口→徒歩20分→ラーメンあやど（昼食）→上野入口→関越交通渋川駅行→渋川駅→関越交通前橋駅行→沼辺→スカイテルメ渋川（温泉休憩）→沼辺→関越交通前橋駅行→下小出→徒歩10分→敷島公園BT→日本中央バス伊勢崎市民病院行→伊勢崎市民病院→徒歩15分→ホテル若松（宿泊）

★2日目…ホテル→信用金庫前（伊勢崎市）→国際十王交通本庄駅行→本庄駅→武蔵観光寄居車庫行→寄居駅入口→東秩父村路線バス（実質小川町行）→（和紙の里）→小川町→ときがわ町路線バスせせらぎBC行→せせらぎBC→ときがわ町路線バス越生駅行→越生駅→徒歩30分→埼玉医大→国際興業バス飯能駅行→飯能駅→国際興業バス間野黒指行→下畑→都営バス青梅行→青梅駅前

時間は大変かかりますが、結果「とっても楽しかった」です!

次は「紅葉が綺麗な秋」にもう1度、別の地域で路線バスの旅をやってみたいな～と思っております。

（★お知らせ…只今例の某ウィルスの影響で私の旅行スケジュールにも大きな影響が出ております。その為3月に旅行記を書けるメドが立っておらず、執筆を見合わせることにしたいと思います。毎度楽しみにされてる皆様には申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。）