2019/06/14 - 2019/06/14
169位(同エリア2181件中)
ぱせりさん
30年近く昔に出版された、「南仏プロヴァンスの12か月」は世界的なベストセラーとなり、プロヴァンスに多くの観光客を呼ぶこととなった。図書館でなにげなく手に取り、その本を読んだ私も例外ではなく、いつか行ってみたいと思うようになっていた。
今回、南仏を訪ね、エクス・アン・プロヴァンスに滞在した旅のうち1日を使い、「南仏プロヴァンスの12か月」の舞台となったリュベロン山塊に点在する小さな村を訪ねることにした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
エクス・アン・プロヴァンス滞在の1日、足を伸ばし、自然豊かな風景と丘の上の小さな集落、「鷲の巣村」が点在するリュベロン地方に行ってみることにした。
このエリアで一番人気は年間100万人を超える観光客が訪れるという、「天空の村」ゴルド(Gordes)。他にも、赤い壁の家々が特徴のルシヨン(Roussillon)、「南仏プロヴァンスの12か月」の著者が住んだメネルブ(Ménerbes)、カミュが眠るルールマラン(Lourmarin)、中世の趣の村アンスイ(Ansouis)といった「フランスの最も美しい村」に認定されている小さな村が点在している。
だが、いずれも鉄道はなく、バスも少ない交通不便な村だ。エクス・アン・プロヴァンスからは50km程。車でまわれば、いいのだが、レンタカーはオートマ車は少ないと聞くし、右ハンドル、右側通行で初めての山道は無理。
鉄道・バスを調べたが、ゴルド、ルシヨン、メネルブは日帰りプランは難しそうで、なんとか見つけたのが、アプト(Apt)行きのバス。これならば、ルールマランとボニュー、二つの村を巡れそうだ。 -
時折、雨が落ちてくる天気。出かけるか止めるか迷ったけど、9時40分、アプト(APT)行きのバスでエクス・アン・プロヴァンスを出発。ボニュー(Bonnieux)までは1時間半。バスは観光バスの大きさがあり、山道を走るには大きいように思うが、結構、人も乗っている。途中、時間調整か喫煙タイムかで停まったCadenetというバス停からは、キュキュロン(Cucuron)という山の中の村へ行く小さなバスが出ていた。これに乗れば、キュキュロン-アンスイを巡ることもできそうだな。次回、エクス・アン・プロヴァンスに行けたら、考えてみよう。
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1時間半のバス旅は辛いかと思っていたが、窓の外の眺めは飽きさせない。午後に訪れるルールマランの村を通ると、やがて、くねくねとした山道に入っていく。大きな車体のわりには、かなりのスピードで走リ続けると、南フランスに多い、鷲の巣村が見えてきた。あれかな?ボニューは
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ボニューの村に入ってきたが、道が狭い。。。
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というか、バスが大きすぎる。
きついカーブで曲がりきれなくなったバス。運転手が降りて、交通整理を始めた。
ボニューのバス停まで50mほどあるが、降りるよ、と声をかけて下車。 -
先ずは、帰りのバス停を確認。
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エクス・アン・プロヴァンス行きは、1日に3本。(エクス・アン・プロヴァンスからは日に2本)
次は、12時30分。それを逃すと、16時10分の最終。。。
12時30バスを逃すとルールマランに寄れなくなる。
ボニューの街は小さいから、1時間もあれば十分とはいえ、今は、11時10分。少し急いでまわらないと。
おや?今日、金曜日はマルシェが開かれているのか。時刻表には、そんなことも書かれている。 -
建物の下をくぐって、石畳の小路をのぼり、山の頂にある教会へ
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振り返ると、こんな感じ。
結構、傾斜がきつい。 -
まだまだ登る
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道案内をしているつもりはないのだろうが、ネコの後をついていくと、ワインショップ。リュベロンはワインの産地としても有名なところだ。
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だいぶ、のぼってきた。
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登った先の、山の上の教会のテラスからは、一度は見てみたいと思っていた、プロヴァンスの田園風景が一望できる。
雨こそ降らないが、あいにくの曇り空。聞くところによれば、夕暮れ時の眺めが最高だとか。
とはいえ、この景色、十分満足できる! -
見晴らしのいい所には、必ずあるな、これ。
あれがルシヨンか...
水彩絵の具でサッと描いたみたいで、いいな、これは。 -
リュベロンの谷の向こうの丘に見えているのは、行きたかった「フランスで最も美しい村」のひとつ、ルシヨン(Roussillon)。10kmほどなので、車で行けば15分か...
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ぶどう畑の向こうに、隣町、ラクスト(Lacoste)が見えている。「南仏プロヴァンスの12か月」の著者が住んだメネルブ(Ménerbes)は、その山の裏か...
行ってみたい村々が意外に近くにある。このエリアで一番の人気、ゴルド(Gordes)へも20分も走れば行けるそうだ。車があればなぁ。 -
石造りの壁に囲まれた細い石畳の道は、昔から変わらない風景なのだろう。
旅の達人になると、瓦や石の色で、どこの村か判るんだろうな。 -
よくみると、瓦屋根がかなり傷んでいる。雨漏りしてるよね、これ。向かいの屋根には石が置かれている。このあたりは、ミストラルと呼ばれる強い風が吹くらしいので、それに備えているのだろうか?
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とはいえ、古い瓦屋根が実にいい味わいをだしていて、撮りたくなるよね。
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飾り方、うまいなあ...
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村の中心が分からない時は、教会を目指す、ということにしているが...正解のようだ。マルシェ、やってるね。
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こじんまりとしたマルシェだけど、手作りのジャムや近郊の野菜など、食材を売る店が並んでいて、結構、賑わっている。バス停に案内があったとおり、金曜の午前中に開催されているようだ。
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地元のハチミツを購入。お土産ができたので、次の目的地にむかう。バスは12時30分に来るはず。
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バス停には、おばあさんが待っていたが、不安そうにバスが来る道を眺めている。こちらがダイヤを確認していると、ほんとうに来るのかねぇ?というようなサインを送ってくる。見た感じ、地元の人のようだが、旅の人間を不安にさせてはいけませんよ。
やや遅れてバスが現れると、おばあさん、拍手してた。どういうことなのか...?
バスは山を下り、20分ほどで、ルールマラン(Lourmarin)に到着。おばあさんは、まだ乗っていくようだ。手を振って、見送る。
バス停から、少し歩くと、村が見えてきた。 -
落ち着いた建物の色が嬉しい。
ここは、「フランスの最も美しい村」の認定を受けており、おしゃれな街づくりを意識しているような感じ。 -
今日、金曜日の午前中は、この街でも、大きなマルシェが開かれているそうだ。13時を過ぎているので、どうかな...
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花で覆われた壁も、いいね。看板の色も落ち着いている。
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こちらの看板は凝ってるね。
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なるほど。
素朴さが売りのちいさな村、ではなく、おしゃれな街並みをつくろうという意思が感じられる。 -
ね
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なんだろ?ってなるような見せ方。
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このあたりが 街の中心かな。
オープンテラスで寛ぐ人が増えてきた。 -
ルールマランにはギャラリーも多い。
戦後、多くの若い芸術家が この村に移住してきたようで、雰囲気のある街並みはその影響があるのかも。カミュもノーベル賞受賞後、この街で暮らすようになったとか。 -
夏のプロヴァンスはラベンダー畑。
一面の花を見るには、もっと山に登っていくことになるが、7月上旬がベストらしい。エクス・アン・プロヴァンスからのツアーも始まったばかりで、ちょっと時期的のは早いようだが、標高が低いこのあたりでは、あちこちで咲いている。 -
あ。いいな
-
お。
いいね -
あ~ いいよなぁ
と、撮りまくる -
残念ながら、マルシェは片付けの最中。
下手をすれば、ランチの時間も過ぎてしまう。
で、ここ La Rècreation に入る。 -
ランチは 魚を選択
ごく普通の調理でした。 -
置いていかれたのか?
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村の外に建つ、ルールマラン城を観に行く。
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城壁を飾る、ラベンダー
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城壁を飾る、バラ
ここに暮らす人たちのオシャレな感性が感じられる。 -
振り返ると、この眺め。
ルールマランの村が見わたせるが、普通、お城は村の中にあるものではないのかなぁ...
どんな歴史があるのか調べてみようかな。と思ったものの、分からないまま、今日に至る... -
ルールマラン城では、コンサート等も開かれるようだが、これは使ってないよね?
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三味線??
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お城から眺めるルールマラン。
そろそろバスの時間が気になってきた。
16時30分が、エクス・アン・プロヴァンス行きの最終。 -
無事に戻れたが、公共交通機関の旅というのは、リスク含み。
時間どおりこないのは想定内だけど、ストライキだと言って、突然、バスから降ろされて駅まで歩いたこともあった。列車に間に合わなかったら、どうするの?って話。
そういうのは嫌だ、という方には、ミニ・ツアーかな。
エクス・アン・プロヴァンスからは、ゴルド、ルシヨン、ボニュー、ルールマランと人気の村を1日かけて網羅する理想的なミニツアーもある。
でも、これからも公共交通機関メインの旅、続けます!
なんだろ?絶対に、その方が面白い、と根拠ないけど、思ってるので
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