ハナハイウェイが天国への道と言われる理由を探して

2020/01/24 - 2020/01/29

二度目のハワイをマウイ島で過ごしました。西マウイの豪華な雰囲気とは正反対の東マウイ。でも昔と変わらないハワイの雰囲気を味わえるエリアです。
少し風邪気味の息子が運転するので、万が一の交代に備えて、急遽私もTuroに登録して出発。
最初はなんだか伊豆の海岸線を走るようなありきたりな印象でしたが、ところがどっこい、このドライブはマウイでのベストトリップになりました。
運転？実は私も初めての左ハンドルをこのハナハイウェイで経験しました。

エリア マウイ島(ハワイ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 2.5
• グルメ: 2.5
• ショッピング: 2.5
• 交通: 2.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: レンタカー 飛行機
• 航空会社: ハワイアン航空 ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

Turoで最新のテスラモデル3。厳密にはカーシェアリングなのでレンタカーではないのですが。
この車です。まずどこで充電するか、ツーリングにどのくらいの電気を消費するか確認してからgo。
昨日昼にサンフランシスコからハワイに入った息子とハレアカラのサンセットを見に行った為、彼の疲れが取れるまで睡眠を取り、出発はam11時。
今回はホテル近くのクィーン・カアフマニュ・センターで充電。ここのスポットは高速でした。案外他のスポットは頭にくるくらい遅かったり壊れてあたりで、充電には苦労しました。30分の間にランチを購入。

ランチを買ってブラブラしていたら、センターの中で、可愛いティーンエイジャーのハワイアンダンスが披露されていました。
ランチ調達はフードランドというスーパー。
どこにあるのか分からず右往左往して、結局、私と同じような年恰好のおばちゃんにたどたどしい英語でスーパーマーケットはどこ？と聞いた。親切に教えてくれたけど、遠い遠い。

フードランド(クイーン カアフマヌ センター店) スーパー・コンビニ

出発です。テスラモデル3はモデルSより小ぶりですが、充分な広さと快適な未来の車です。全ての操作はタッチパネルで。

途中のパイアの街。
ほとんどがアメリカンみたい。若いサーファーや家族連れがたくさん。

ホオキパ・ビーチパーク Ho'okipa Beach Park
もの凄い風、もの凄い波。この日はサーファーもいませんでした。

ビッグウェーブに見入る人々

注意書きがカッコいい。

ハナハイウェイのつづら折の道に沢山の滝があり、その崖にへばりつく木の根。
思うのですが、日本人にとってこういう狭くてつづら折りの道を走ることは左程難しくはないのではないでしょうか。どこにでもありますよね、山へ行けば。また海から山へ急な崖があるといのも日本ではよくある風景。
だから、ここへ来た時、伊豆みたいと思ったのです。
アメリカは広くて真っ直ぐな道が多いから、本土から来た彼らにはとても難儀な道と感じるのではないかと思います。

ハナへ行く途中の滝
大勢の人々がここでトイレ休憩をしていました。

途中のお店もまばら。
屋台もありましたが、なにせ現金オンリー。
現金は前日にファーマーズマーケットで使い果たしていたので、美味しそうなスムージーが買えず、とても残念。
写真はあのヘミングウェイをして、世界で一番美しいビーチと言わしめたハモアビーチ。
ヘミングウェイは長くキューバで過ごした美浜通。彼が世界一というのですから、推して知るべし。

ハモアビーチは、ほんとに何もないビーチです。シャワー施設もなければ、せめて足を洗える水道は？と探しましたが、見当たりませんでした。
トイレはあったな。さすがに。
ハイウェイを左折して外れて少し行くと、駐車場はないけれど、車を縦列駐車するくらいのスペースがあります。
車を停めて、急な坂を下るとビーチです。可愛い金髪の小さな女の子が、この急坂を泣きながら登っていました。大人たちが笑いながら励ましていたのが印象的。
ヘミングウェイもここを上り下りしたのでしょうね。

せっかくここまで来たのだから、この先も行こう。ということで、リンドバーグ大佐のお墓のあるパラパラ教会へ。

チャールズ・リンドバーグは世界で初めて大西洋を飛行機で横断した有名人です。
「翼よ、あれがパリの灯だ」ご存知ですか？
この人は世界の有名人になってしまい、ちょっと変人だったこともあり環境保護などにも尽力。様々な活動する中、悪性リンパ腫で晩年を東マウイで過ごしここで亡くなりました。

お墓の周り綺麗な花。
波の音が遥か遠くから聞こえてきます。
そのくらい、本当に音のない世界です。まさに天国のようです。

キリストのステンドグラス。
中に入ろうかと思ったけど、信者ではないので遠慮しました。

教会の駐車場にいた猫。
教会を守ってるつもりなのかな？
NHK bs3の岩合さんの番組に出演出来そうなニャンコです。
全く人に動じることなく
触っても怒らない。

そうそう、この教会への道は悪路中の悪路。
ハマったら絶対に抜けられないな、と思われる大きな穴が開いてました。気をつけて。
とにかくハイウェイから左折したら慎重に。秘境です。

途中で引き返すか、そのまま進むか。
距離的には進む方が短いし、戻るのも億劫になって前進を選択。
ハナの町から先はガードレールもない本当に凄い悪路。
だから、東マウイを左回りで走れるのはローカルの車だけとなっているそうです。この車はレンタカー会社の車ではないので左回りも可能ですが、凄く怖い道です。
私の運転では無理無理。

舗装されていない道なので、土埃が酷くて。
途中少しのスペースがあったら、後ろの車に道を譲ること何回も。
みな、この辺まで来ると走る車はジープが多いですね。テスラはジープから見れば正反対のタイプ。

野生？のヤギ発見。

ハレアカラ山
横幅があるので、そんなに高く見えないけど3000m級の山。前日の夕方に山頂に登ってみたら、気温0度の別世界だった。

左手に海岸。
山と海以外に何もないという、この風景が素晴らしい。鳥もいるんだろうけど、あまり声も聞こえない。波の音だけ。
まさに天国。

ワイユの丘
本当に本当に絶景です。
右手にハレアカラ山のスロープ、そのスロープはそのまま遥か遠くの紺碧の海に繋がっています。360°の絶景を見渡す絶好のポイントです。
そして無音。遠い海の音はさすがに聞こえない。サラサラと風になびくハレアカラの裾野に広がる草原を山羊の群れが行く。
これこそ、天国と言わずに何と言えば良いのでしょう。
私には、ハナハイウェイの悪路を来た勇敢な旅行者への最高のご褒美のように思えました。
右周りと左周りのどちらが良いかと聞かれたら、この景色を最初に見るか最後に見るかを決めてから、とアドバイスしたいです。
私は安全面も考えて断然右周りですね。

舗装された快適な道を悠々と闊歩する牛さん。とても近い距離で目が合った。
話をしてみたら通じるのではないか、と思う。ここでは。

いやー舗装されてる道を走るのって有難いなぁ、と思う。快適過ぎる。
テスラはスルスルと静かに走ります。奇岩が壁のように連なる道を行きます。

風が気持ち良い。快適な道が続きます。
この後、とにかく疲れたので早くホテルに帰りたい一心で車を走らせました。クラファームあたりも良さげなところでしたが通過。

車は洗車が必要なほど汚れて、夜はセルフ洗車場で4$出費。ガソリンスタンドで聞くと教えてくれたMaui expresses car wash というところ。24時間営業と表記されているガソリンスタンドでも、洗車だけは夜遅いとやってないところが多かったです。
アメリカのセルフ洗車場には、ちゃんとカード決済ができるキオスクがあり、現金所持してない旅行者にも親切でした。デポジットで15$、4$までは水は止まりません。4＄は7分間で、それ以降使うならボタンを押します。
もちろんデポジットは戻ってきます、安心して。
今日は、私もハナハイウェイを運転するという素晴らしい体験ができて、本当に有意義な一日でした。
余談ですが、次の日に単独海外運転（それも左ハンドルで！）を成し遂げることができました（って大げさ！リンドバーグに怒られそう）
以下
https://4travel.jp/travelogue/11596323