バルカン半島6カ国周遊紀行、その3.モンテネグロからコソボへは割とスムーズに入国。とても良かったペヤ編。

2014/05/09 - 2014/05/10

転職をきっかけに、長く旅行が出来るチャンスだったので、
内紛も治まり、普通に旅行が可能になった旧ユーゴの国々を周遊した時の旅行記です。

ロンドンからエアでドヴロブニクに入り
その後はずっとバスで国境越えです。

モンテネグロの首都ポドゴリツァから
バルカン半島3カ国目コソボへ…
コソボではペヤに1泊
首都のプリシュティナに1泊。


コソボの両都市に限って言えば、
表面的には内戦の爪痕はそれ程感じられず、
至って平和。
特にペヤはなかなか素朴で好きな街になりました。

ペヤの2日間の出費はポドゴリツァからの移動費込みで約￥8000/1人

内訳
飲食￥2500(スーパーで買物含) 安いっ！
ホテル代￥8300
観光代 4€
タクシー2.6€
ポドゴリツァ→ペヤ￥4300/2人

エリア ペーヤ(コソボ)

ポドゴリツァの駅の側のバスステーション。

7:45の便ですが、
ホテルで朝イチに無料のブッフェへ。


バスステーションは歩ける距離ですが、
スーツケースがあるので、
タクシーでバス停まで。
5分弱
1€

綺麗な大型バスです。
またもやバスは乗り心地、快適♪
31€/2人

ドブロヴニクからコトルまでは海岸線の素晴らしい景色でしたが、
コトルからの車窓は美しい山々が連なり、
やはり楽しいドライブです。


トイレ休憩で1€/2人

かなり高くまで登っているようで、
目の前の山には雪が積もっていてビックリです(°_°)

モンテネグロとコソボの国境は山の山頂？

今回バルカン周遊でバスと鉄道で6回国境越えをした訳ですが、
コソボの入国では唯一、バスから降ろされて、
セキュリティーチェックがありました。

14:00頃
ポドゴリツァから約6時間強でコソボのペヤに到着。

大きなバスステーション、
窓口に行って明日のチケットを買います。

なんと親切にわざわざ手書きで明日の発車時刻を
書いて下さいました。(*^^*)

長距離バスステーションから、
街の中心まで歩いて10分以上かかります。

真っ直ぐで分かりやすいのですが、
道が悪いので、
スーツケースがある場合はちょっと大変です。
(2014年当時)

中央広場に面した老舗ホテル。
デュカジーニ。

ロビーは質素ですが、
古くてもメンテナンスのしっかりされた
綺麗な高級ホテル。

お部屋は狭いながらも、
広場に面して小さなバルコニーもついていて、
開放感があり、
可愛らしいお部屋。

シャワールームも狭すぎですが、
このホテルスパがあるので、
狭くても問題無し！

遅めのランチをホテルのカフェで頂きます。
ホテルの裏は川に面して、
中々気持ちの良いカフェです。

ここまでのバルカンの旅はスムーズで快適♪
まずは、
ペヤビールと地元ワインで乾杯！！

ピザや生ハム、
フレンチフライ等頂き、
なんと￥1670/2人(๑˃̵ᴗ˂̵)



これから
どうしても来たかった
世界遺産のペチ修道院に行きます。

因みにペヤはアルバニア語、
ペチはセルビア語。

コソボの人口の9割がアルバニア人なので、
ペヤ修道院と言うべきでしょうか？
ただ、
この修道院はセルビア正教の総主教座が置かれた特別な場所。
中世セルビア国王の戴冠式が行われた教会でもあるそうです。


イスラム教徒のアルバニア人の多いコソボに

この
セルビア人にとって重要な聖地があるのです。
なので、コソボなのにセルビアの世界遺産に認定されてます。
何とも複雑…

ドュカジニホテルからタクシーに乗って1.6ユーロ。
帰りは下りなので、
徒歩で20分弱位。


ペチ修道院のかなり手前にある厳重な門で
賢そうな警察犬？2頭がお出迎え。

パスポートを預け、
入場パスを頂きます。

門をくぐると…
警備の厳重さとは別世界。

小川のせせらぎに精霊が宿る様な
俗世間とは一切かけ離れた桃源郷。

レンガ色の美しい教会が見えてきました。

ちょっと歴史のお話
元々、コソボはセルビア国が誕生した地と言われています。

14世紀後半
オスマン帝国の台頭によって、セルビア人との戦争がここコソボで勃発し、
セルビアは敗北。(コソボの戦い)

セルビア人はこの聖地を後にし、
北へ大移動しました。
そして、今やイスラム系のアルバニア人が移住。

コソボの悲劇の始まりです…

チケット代2€/1人お支払い。

聖堂に着いたのは閉門時間の30分前ごろでしたので、観光客は1人も居ず、
ひっそり物音一つしません。


厳かな気持ちで壁を埋め尽くす見事なフレスコ画を拝見する事が出来ました。

壁面の素晴らしい状態のフレスコ画に
目を奪われます。

ここは、裏口。


渓谷にひっそり佇む
この美しい修道院が、
セルビア教会の総主教座。

セルビアとアルバニアの争いの原因の一つであるとも言われています。

なんとも複雑な思いがしました。

帰りは徒歩で…

川の向こうも気になりますが、
明日の朝のバスなので、
街の観光が優先です。

街の中心のモスク。

オスマントルコの支配下に入った直後の 15 世紀に 建造されたそうです。
モスクの周りは市場があり賑わってました。

観光といってもこれくらい。


あとは恒例の地元の食材やワインのお買物。
5€
街のパン屋さんで、素晴らしく美味しいパンも買えました！
1€

不覚にも、写真を撮り忘れてしまい残念(≧∀≦)

ホテルの裏は川に面して小さな公園。

先程のカフェです。

遅いランチだったので、
夕食は簡単にお部屋で…

部屋からは山も望めて、
楽しいディナー。

バルカンのワインとパン。

そして、
ポドゴリツァのスーパーで買った
缶詰や色んなペースト。

パンが本当に美味しくて感激！

食べ物も美味しくて、
街も素敵。
ペチはとても気に入ったので、
是非とも再訪したい。



さて、
食後は無料で利用できるスパです。

写真撮り忘れたので、
こちらはホテルのパンフレット。

左下がプール、
プールに面してジャグジーもあります。
今日もたくさん歩いたので、
ここでしっかり疲れを癒します。

スパには先客1名。
ガラガラ♪

因みに写真の
左上はランチを頂いたカフェレストラン。

翌朝、朝食後、
10:00チェックアウト。
なんと、宿泊費たったの￥8340/2人！！
また、このホテルに泊まりに行きたいです☆彡


タクシーでバスステーションまで。
1€

バルカンではタクシーが安くて、
有難い。

このバスで次の目的地、
プリシュティナまで。
10:20発→12:00着　チケット代5€/1人

またまた、大型の綺麗なバス。

歴史に翻弄された
複雑な背景のあるペヤですが、
ペヤ(ペチ)修道院も素晴らしく、
大好きな街の一つになりました。

また、
必ず来ます！

もうこのまま紛争が起こらず、
平和でありますように☆彡