冬の北海道鉄道旅と居酒屋巡り4-1(女満別、網走)

2020/01/07 - 2020/01/10

北海道を主に鉄道で旅しました
かつて北海道に住んでても車の移動ばかりで鉄道に乗る機会は地下鉄と新千歳空港に行く時ぐらい
青春18切符をメインに長時間の鉄道旅となったが北海道の車窓は全く退屈させることがなかったのは新しい発見でありむしろ車よりも手付かずの自然の中を分け入る感があり向いていると感じた
旅の主なルート
1日目・・・女満別空港、網走泊
2日目・・・釧路、根室、釧路泊
3日目・・・富良野、美瑛、旭川泊
4日目・・・滝川、新十津川、札幌経由新千歳空港

エリア 網走(北海道)

高倉健の網走番外地を飛行機の中で見ながら女満別空港に向かう
ちょうど襟裳岬と日高山脈が見えた

女満別空港に到着　雲の上は青空だったが地上はどんより雲
女満別町は市町村合併により消えて大空町になっている

女満別空港 空港

ここからレンタカーで観光、公共交通にこだわろうとしたが乗り継ぎ悪く何度もバスに乗ると料金もさほど変わらなかった
当日のルート

女満別湖畔は北海道景観百選に選ばれた景勝地、と大空町のHPに書いてあった
ちょうど女満別駅のあたり

網走の有名ビュースポット「メルヘンの丘」
天気が残念

メルヘンの丘 名所・史跡

続いてのビュースポットへ

世界のクロサワの映画「夢」の撮影地、オーヴェールの丘
写真は空の色で決まるとつくづく思う💧

網走湖では名物のワカサギ釣りをしていた

本州が奈良平安時代に入る頃このオホーツク沿岸ではオホーツク文化なる時代を迎えていた（アイヌは鎌倉時代ぐらいからの比較的新しい文化）
そのオホーツク文化を代表する遺跡がこの網走にあるモヨロ貝塚であり見学した

モヨロ貝塚 名所・史跡

残念ながら遺跡は雪に埋もれており施設の中へ
（復元された住居跡はのぞけた）

モヨロ貝塚 名所・史跡

復元された貝塚、相当の量で人骨や土器も見つかっており単なるゴミ捨て場ではなく宗教的な場であった
死者は屈葬され頭に土器を被されていたという特徴がある

モヨロ貝塚 名所・史跡

オホーツク文化にとって最も尊ばれたクマの像
アイヌのイオマンテ（熊送り）といわれる文化はこの影響を受けたものか

モヨロ貝塚 名所・史跡

オホーツク人は海獣狩猟生活を基盤としておりこのような精巧な銛（もり）が作られていた

モヨロ貝塚 名所・史跡

棒の先につけてアザラシなどにグサリと刺して銛だけが体内に残って紐で引っ張ることで回転し内部がえぐられダメージを与え抜けなくなる

モヨロ貝塚 名所・史跡

住居内のイメージ、奥にはクマの頭骨が並べられていた
外にある復元住居内部はけっこう大きかった、オホーツク人は樺太の方から南下してきた海洋狩猟民と言われ当時の本州人より大柄だった
（アムール川下流域に住むニヴフなどの民族と言われている）

モヨロ貝塚 名所・史跡

網走川のほとりの小高い丘に貝塚はありすぐそこはオホーツク海である
モヨロ人にとって海のめぐみと川のめぐみが溢れた住みやすい所だったのであろう

モヨロ貝塚 名所・史跡

永専寺山門、これは網走監獄の旧正門である
初代住職は網走の囚人の保護や更生に努めた方であることからここに置かれている

網走市立郷土博物館　北海道を代表する建築家の田上義也による

網走市立郷土博物館 美術館・博物館

レトロな感じ

網走市立郷土博物館 美術館・博物館

オホーツク人が狩猟していたのはコイツらだろう

網走市立郷土博物館 美術館・博物館

江戸期から昭和モノも多数展示されていた
こちらは蝦夷地最大の場所請負人であった藤野家の航海安全祈願の絵馬である
時間なくさっと見ただけ

網走市立郷土博物館 美術館・博物館

世界的にも珍しい北方民族の博物館が道立で存在する
オホーツク人のルーツと思われるニヴフ人やコリャーク人について学べるものかと楽しみにしてたけど時間があまりなく不完全燃焼に終わった💧

北方民族博物館 美術館・博物館

北方民族の衣装は今見てもオシャレと感じる

北方民族博物館 美術館・博物館

こちらはモヨロのビーナスといわれている
オホーツク人が作った像は海獣の牙や骨で作られている

北方民族博物館 美術館・博物館

礼文島で発見されたオホーツク人のもの

北方民族博物館 美術館・博物館

やはりクマの像もある
なにかどれも不思議な魅力があり癒しすら感じる

北方民族博物館 美術館・博物館

冬の博物館は閉館が16時ぐらいと早く（女満別着が13時）どこもゆっくり見学できず時間が足りなかった、残念
こちらは網走駅前にあるモヨロ人の像
網走駅ってなんで中心部から10分ほど離れたこんなとこにあるんだろ？

網走駅 駅

旧網走駅跡地　何故こんな便利な場所を捨てた
かつてはこの周辺を北見と呼んでおり北見市は後からその名前をいただいた
ちなみに北見の名付け親は北海道の名付け親である松浦武四郎でその時の北見国である宗谷から北=樺太が見える（わずか43km）ことから命名
オホーツク人も南（=北海道）に見える島はどんなところなんだろうと渡ってきたのだろうか

すぐ近くには網走最大の繁華街と思われるアーケードも
その一角にある喜八に訪問、ミシュラン店であるが予約しなくても平日の17:30頃ひとりなので入れた

喜八 グルメ・レストラン

けっこう良いモノに出会えた　あまり流通しない藻琴湖の牡蠣とこの店の看板であるクジラの刺身盛り合わせ
全国に5ヶ所しかない捕鯨基地の最北端がこの網走、モヨロ人のように私もクジラを求めたが期待を裏切らずうまかった（商業捕鯨再開と関係あったかも）

喜八 グルメ・レストラン

タラバガニではなく珍しいイバラガニ　うまかった

喜八 グルメ・レストラン

二軒目に行く　作蔵へ

居酒屋 作蔵 グルメ・レストラン

網走名物の釣りキンキがここで食えるのはリサーチ済み

居酒屋 作蔵 グルメ・レストラン

刺身のお勧めを聞いたらタコのルイベが出てきた
隣はしゃぶり尽くしたキンキの残骸、身を残していると「ここまだ食べられるよ」とお店の方の指導が入るので徹底的に食わねばならない
しかしさすがキンキ結構いい値段した💧

居酒屋 作蔵 グルメ・レストラン