vol.19-1/5　中国　雲南省香格里拉　30時間の長旅

2019/12/28 - 2019/12/29

前回vol.18の旅行記の時点で宣言をしていましたが、この年末年始で雲南省を旅してきました。ここまでの動きはこんな感じでした。

だいぶ前から：青海省と甘粛省への願望あり
2019年5月：初めての中国一人旅を無事終える（vol.17シリーズ）。これを機に一人で大丈夫だなと思い、他への旅も考え始める。
2019年6月：青海省と甘粛省のプランを立てて予約
2019年7月：無事に予約も済んだし年末どこ行こうかなーってときに、梅里雪山と玉龍雪山の存在を知る。あ、ここ行きたい。
2019年8月：青海省と甘粛省の旅を無事に終える（vol.18シリーズ）
2019年8月：今回の旅の計画を始める。
2019年12月：無事行ってきた。

今回の旅行の情報収集にご協力くださった方々に感謝申し上げます。Q&Aでいただいた回答や、多くの方々の旅行記を参考にさせていただきました。前も言いましたが、旅の報告は感謝の報告でもあります。ありがとうございました。

高地での順応が心配でしたが、2019年夏の青海省と甘粛省の旅ではそれをテストする目的もありました。3100mのチャカ塩湖や3196mの青海湖でも大丈夫なことに自信を深めた結果、待っていたのはそんな甘いものではない高山病の洗礼であり、急遽日程変更を余儀なくされるほどでした。それでも玉龍雪山の4680mに行きたいと執念のトライで酸素缶を片手についに大願成就！こうして自宅で旅行記を作成している中で、「よく頑張ったな自分」としみじみ思います。

〇12/28　羽田空港→上海浦東空港　空港移動　上海虹橋空港→昆明空港　昆明駅→麗江駅　夜行列車泊
〇12/29　麗江→香格里拉　バス4時間　市内観光　香格里拉泊
12/30　香格里拉→麗江　バス4時間　麗江古城や束河古鎮を観光　麗江泊
（もともとの12/30の計画は　香格里拉→徳欽　バス4時間　梅里雪山観賞　徳欽泊）
12/31　麗江→玉龍雪山　ボウギュウヘイ　麗江泊
（もともとの12/31の計画は　徳欽→香格里拉→麗江のバス4時間移動×2　麗江泊）
1/1　玉龍雪山　ガイドさんと4680mを目指す日帰りツアー　藍月谷や云杉坪も　麗江泊
1/2　麗江→昆明　西山公園の龍門　昆明泊
1/3　昆明空港→上海虹橋空港　空港移動の間に上海動物園でパンダ　上海浦東空港→羽田空港

香格里拉での高山病があまりにもしんどくて、徳欽をあきらめた時点で梅里雪山を拝めないショックは相当なものでした。しかし、その代役を務めたのが玉龍雪山のボウギュウヘイでした。このボウギュウヘイ、代役なんかじゃなく観光地候補の筆頭級だと思います。ボウギュウヘイの代打特大ホームランに加え、最終日は空港移動間の時間を使ってパンダとも会えたこともあり、結果良い旅でした。梅里雪山はいつかきっと・・・。

今回は〇印をお届けします。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: 中国東方航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

この地域を扱う最新版は2019年10月発売。これを持って出かけました。

カップそばです。ほんとは大晦日の夜に食べてる様子を撮りたかったのですが、意外と荷物になるので出発日の朝4時半に食べちゃいました。黄金ショウガの通販番組と共に。

あれ？京急が青いぞ。すみっこぐらしとのコラボだそうで。

上から5つ目。8時40分の便でまずは上海浦東へ。

売店で新聞を買ったらこんなシールが。開封しても誰か徴収に来るわけでもないのだが忠実に守る私。

初めての中国東方航空。

機内食。CAさんは中国の方でしたが、機内サービスは中国語でもできるようになりました！ジーロー（鶏肉）、チェンジー（オレンジジュース）！しかも、これ美味い！

今回の目的地です。この雲南省の北西部。

徳欽は雲南省の端っこだよね。四川省もチベットもミャンマーもすぐそこ！ここから見える梅里雪山を見たい！

雲南省はラオスやベトナムとも接しています。

上海浦東空港に着いたら機械で入国手続きをします。あれ？指紋を採取されるはずなんだけど、その要求がなかったな。浦東空港は5月の武陵源編のときも来てるけど、すでに経験ある人は免除なのかな。

あっさりと中国に入国！このあとは虹橋空港まで移動です。今回はこのマグレブっていうリニアモーターカーで行ってみます。漢字だと磁浮って書くのね。

こちら、空港直結のリニアの浦東駅。

まずはサービスカウンターで電子マネーを買います。Suicaみたいなもんです。これを使って乗ると、通常額より割り引かれるんですよ。日本もそうして欲しい。

デポジット20元＋チャージは10元単位だったかな。200元分をチャージしたかったので、代金は220元。そして、250元払ってもらった30元のお釣りでふと思った。

あれ？10元札のデザイン変わった？ほら。

こちらマグレブさん。リニアに乗るのは初めてです。

15分ごとに出てます。席は余裕で座れました。あんま人気ないのかな。交通カードの支払いだと40元。

最高速度は300㎞ほどでした。時間帯によっては400㎞オーバーもあるみたい。

右下の浦東空港からリニアに乗って、終点は龍陽路という駅です。途中駅はなく、8分で着きます。結局、そこから地下鉄2号線（黄緑のやつ）に乗り換えて虹橋空港に向かうので、浦東空港から2号線に乗ったほうが良かったりもします。

2号線に乗り換えたら、すんごい混んでる。

昆明の天気を調べてみたら、朝が遅いなー。7時半頃まで暗いの？

虹橋空港2号ターミナル駅の1つ先に、虹橋火車駅があります。先に、ここで予約していた切符を発券しておきたかった。どうしても西寧でのトラブル（vol.18-1/5参照）が頭にあるので、早めにできるものなら切符を手にしておきたい。

あっさりゲット！まぁ、1つ失敗するたびに人は成長するのであるｗ

trip.comにはいつもお世話になっております。発券数が複数あるなら、ノートに転写して見せたほうがいいよ。

こちら2号線で1駅もどって虹橋空港2号ターミナル駅。本日は12月28日の年末時期なんだけど、閑散としている。

このあと15：10の昆明行に乗ります！

さらば上海！再び中国東方航空で。

上海から昆明までは3時間30分！

中国東方航空の機内サービス画面（ゲームとか映画とか）は、中国語か英語かなんだけど、ためしに麻雀をしてみた。「一灯大師」というのが私のプレイヤー名です。上家に振り込んだんだけど、役無くない？しかも、オレ振り込んだのに3人で支払うの？中国ルールがさっぱりわからぬ。

こちら機内食。一気に中国感があるね。再びジーロー（鶏肉）。右上の白い丸いのは何だろう？かまぼこみたいな食感でした。あとは、トマトと茎ワカメみたいな。正面上のやつは何かの汁もの。不味いと悲劇だから、開けないほうが吉と判断。

18時40分。昆明空港に到着！

お金は前回の残金が300元くらいと、日本円で3万円持ってました。とりあえず、クレカでキャッシング。日本語案内があって助かった。1000元おろした。

現在19：00ごろ。このあとは22：00発の昆明発麗江行の夜行列車に乗るべく、昆明駅に向かいます。空港からは地下鉄6号線で。軌道交通っても言うらしいね。

ここは片道切符で行きます。といっても、切符は紙でなく磁気カードみたいなでした。6元だったかな。30km近い移動がおよそ100円って安すぎる。

ホームで並んでいたら、ふと聞こえた日本語。しかも関西弁。関空から昆明まで直行便があるっぽいね。

つり革は重力に逆らってるのか？

終点で3号線に乗り換え。さらに、東風広場で2号線に乗り換え。

ふと見かけた西山公園の龍門景区。あとで登場します。vol.19-5/5のときかな。

ってか、3号線に乗ったとたん、人いなすぎでしょｗ

地下鉄の昆明火車駅で降りました。勝手な想像ですが、地下鉄の駅と地上駅は直結してるもんだと思ってました。普通そうでしょ。しかも、ここ昆明は雲南省の省都だよ！？しかし見てよこれ。

右下のところから地上に出ます。そこから火車駅の裏側を回って、地下道を通って駅の正面に行かなければなりませぬ。その距離900m！いやいや、直結しろよｗ

ってことで、その道中の地下道。ホームレスもいるわで、こんなとこが駅への正規ルートかよ。地下鉄の地上出口から出たところに、駅まで連れて行こうとバイクやらタクシーの客引きがわんさかいるので注意。最初、地上に出たときにやたらと声かけられたから何だとオモタヨ。

やっとこさ昆明駅の正面までやってきた。デカイ都市ですなー。

こちら駅の正面。

今から乗るのは下から3つ目のやつです。

売店、コンビニなんでもあります。この日の夕食は食べてません。

21：40ごろに改札があって、この緑の重厚な車体と再会。この車両に乗るのは3回目だけど、夜行で乗るのは初めて。

本当は上海から麗江に飛べば良かったんだよ。でも、4か月前に予約とはいえ便数が少ないと高いんだよね。だから、昆明を経由して夜行で移動の手段にしました。結果、寝不足で香格里拉に行くことになり、高山病を誘発することに・・・。

寝不足が高山病の大敵なのは承知だったので、さっそく寝ることにした。だから、夕食も抜いたのである。

こちら3段ベッドの下段が私の居場所。

お供ズは全然出番無かったね。せめてもの出してやるか。撮影後はおやすみー。

おはようございます。12月29日の朝です。向かいや上段のグループの若者たちがワイワイしてて全然眠れんかった。

今回、日本から持ち込んだ非常食たち。

6時32分、麗江駅に到着。

駅の看板に云杉坪が。あとで登場します。vol.19-4/5かな。

印象麗江のステージは見てません。見たかったけど、どうしても優先順位が高くなくて。

バスターミナルに行きたいのだが路線バスで行くにはどのバスか分からない！仕方なく、タクシーで行ったのだが、麗江には「ただの麗江バスターミナル」と「麗江高速バスターミナル」があります。

紛らわしいので筆談で「麗江客運」だけでなく、「不是高速客運」も書きました。

バスターミナルに到着して、香格里拉行のバスはわりと頻繁にあります。30～40分に1本ぐらいかな。次に発車するちょうど良いのが8：10発で、これはミニバンのやつでした。その分、安くて46元。

それがこちら。

この季節、みんなダウンジャケット着てるので隣のおっさんと常に密着している状態で香格里拉へ。

途中1時間半ほどして、峠の茶屋みたいなところで休憩。さて、トイレにでも行くかと思ったら、入り口に爺さんがいてお金を要求してきた。1元の有料トイレ。

しかも、奥に進んだら1.5mぐらいの板で区切られてる空間だけで扉も便器もなく、そこで各自が何をしてるか容易に分かる！排泄物はチョロチョロと流れている水に乗って隅っこへ。なかなかな衝撃でした。

これ、茶屋の駐車場。麗江が標高2400mで香格里拉が3300mだから、もう3000mぐらいのとこには来てるのかな。

およそ4時間後に香格里拉に到着！現在12時15分ごろ。

おぉ、さっそく徳欽の飛来寺に行く案内があるじゃん。さてさて、明日のチケット買うべさ。

んで、看板にしたがって9時20分のチケットをくれと言ったら、窓口のお姉さんに訂正されて8時50分発だった。よし、明日いよいよ徳欽だ！

さらに、徳欽から戻ってくるのは12月31日。この日は、徳欽→香格里拉→麗江、と片道4時間×2なので、香格里拉から麗江に戻る最終バスを確認。ラストが18時で、16時から40分おきに出てるのね。

・・・そんな下調べが明朝に崩壊するとはこのとき微塵も思っていなかった。

さて、12時半ごろに香格里拉の街に出ました。さっっむ！！！日陰は雪があり、ツルツルします。

雪だるまはチベットでも共通の文化なのかな。

まずはホテルにチェックインすっか。地図によるとバスターミナルから500mくらいのようだ。ってか、それに魅了して予約したんじゃん。

前半は読めないけど、雲南省の名物はミーシェンという米線ってのは知ってる。NHKの中国語講座でも紹介してた。秋葉原にお店があるらしいね。

こちらが予約したウイーンホテル。

フロントマンの「房間在四楼」が聞き取れてなんかすごいうれしかった！すかさず指4本で反応する私。

おぉ、なかなかな部屋じゃないか。確か3000円ぐらいかな。

シャワールームはこんな感じ。

さて、まずは充電しますか。家を出てから約30時間経過。全然充電できてなかったからね。

夜はけっこう下がるね。

さて、1時間ほど休憩して松賛林寺に向かいます。地図を見たら3路バスで行けるらしいのだが、すでに3路バスの終点近くにいるんだな。バスが来る気配もないし歩いてみるか。

寒いけど快晴。

チベット文化が随所に見られます。

ほら、30分くらい歩いたらもう着いた。このあと夕方まで市内観光をした後、夕食を食べてホテルに戻りました。しかし、その一方で自分が気づかないうちに体は徐々に高地に馴染めずにいたのであった・・。次号に続きます。

この旅行記へのコメント （7）

• ももであさん 2020/04/06 16:11:48

  え

  え。麗江⇒香格里拉間のニーハオトイレを使われましたか。
  素晴らしい♪
  
  > 体は徐々に高地に馴染めずにいたのであった
  ふふ。そりゃ禁断のカップ蕎麦を大晦日前に食べた罰ですね。
  
  ところでお供ズのパンダは分かるのですが、お隣の
  謎の生物は何ですか?

  さぎぱんださん からの返信 2020/04/06 21:29:19

  Re: え

  ももであさん、こんばんは。
  このシリーズをご覧いただき、ありがとうございます！
  えぇ、ニーハオトイレというやつですね。排泄は自然な行為だからと恥じない中国の気質が素晴らしいです。しかも、ここでは1元払うので有料ニーハオは激レアかもしれません。
  
  カップ蕎麦は大晦日まで引っ張りたかったのですが、無理してネタを作りにいくものではないと思いました・・。このお供ズのパンダと共にいるのは、中華まん君なんですよ。横浜の中華街で買いました。

  ももであさん からの返信 2020/04/06 21:42:47

  RE: Re: え

  
  ぼくは国内外とも、殆ど有料施設へ入ることはないのですが、
  向学のため、ここのニーハオには率先して入りました。
  
  あの凛々しいお方は、中華まん君でしたか。
  コロナショックでゴーストタウンと化した横浜中華街。
  終息した暁には、真っ先に中華まん食べに行きます♪
  

• メイリンさん 2020/01/06 01:21:06

  お

  雲南行ってきたんですね！楽しみに拝見させていただきます。
  知鑫客は…ジーシンクーですかね、看板の下にピンインが…（zhixinke）
  私も機内食は鶏があったら大体鶏にしてます。

  さぎぱんださん からの返信 2020/01/06 12:41:23

  RE: お

  メイリンさん、こんにちは。さっそくご覧いただき、ありがとうございます！
  はい、雲南省に行ってきまして大長編になりますが更新を楽しみにしてもらえればうれしいです。ジーシンクーとは何の食べ物ですか？漢字からはどんな食べ物か全然想像つきませんでした。

  メイリンさん からの返信 2020/01/06 20:48:34

  Re: お

  良くわからないけど、食べ物って視点はなかった…
  鑫ってお金持ちみたいな意味みたいですよ～。縁起担ぎかな？金持ちの客が知ってる米线屋さん？みたいな？まんま直訳(;・∀・)
  いい加減で　スイマセンm(_ _)m

  さぎぱんださん からの返信 2020/01/06 22:00:15

  Re: お

  あ、そういうことなのね！
  米線の前に長々と漢字が並んでいるから米線に乗せる何らかの具材かと思ってました笑
  引き続き、旅行記の続編を書いてますのでお楽しみくださいな。