2019/12/20 - 2019/12/23
40位(同エリア115件中)
ころたさん
令和元年が暮れていく。社会的にも自分的にも様々なイベントがあったこの年、日本の成り立ちについて考えるのも一興かもしれない。ならば日本を形作った神々の降臨した地、そして大和朝廷が生まれ、日本の近代化が進んでいった地を巡ってみよう。今回の旅のテーマは壮大だぞ。
「神々の地を訪ね、江戸末期の街並みを巡り、明治の産業遺構に思いをはせる。」
いや、日本列島誕生に深くかかわる阿蘇山や、それが作り出した柱状節理の地を訪ね、そこに生きていた恐竜たちの姿も垣間見よう。足かけ1500万年を駆け抜ける旅。
それは九州だ。
宮崎から高千穂、阿蘇、熊本とレンタカーで九州を半周する。今回は勝手気ままではない。きっちりと計画した4日間だ。
12月20日 羽田→宮崎空港 美々津、鵜戸神社、馬の背柱状節理、高千穂夜神楽
12月21日 高千穂峡、あまてらす鉄道、櫛蜀神社、天岩戸神社、内牧温泉
12月22日 阿蘇山、御船恐竜博物館、三角西港、熊本
12月23日 熊本、霧島、宮崎→羽田空港
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
羽田発8時の宮崎行に乗るためには、南町田6時発のリムジンバスに乗らなければならない。グランベリーパークのおかげで昼過ぎには騒がしくなる南町田駅も、今はひっそり。
しかしここにリムジンが来るようになったのは大助かりだ。自転車でリムジンに乗れる。海外旅行だって自転車で来ちゃうよ。 -
7時の羽田空港はもう人でごった返す。クリスマスの飾りつけも華やかだ。
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8時発宮崎行 JAL687は定刻通りに出発。50%くらいの入りだった。
ちょうどいいや。 -
今日は快晴。快適なフライトだ。
飛び立ってきた羽田空港から川崎、横浜が一望できる。 -
絵に描いたような富士山。
箱根・裾野市から富士五湖に亘る直径50kmもの巨大外輪山の全容が見える。平らなカルデラからポコンと富士山が飛び出している。 -
伊勢湾上空を通過。渥美半島とセントレア空港。名古屋は、よく見えない。
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などと楽しんでいると、宮崎空港に到着。
ここでレンタカーを借りた。4日間で7550円。1日当たりじゃないよ。安くなったよね。でもね安いなり、ってとこだな。10万Km走ったポンコツノートは、確かにまだよく走るのだが、ナビが壊れかけ。ライトなんか暗くて見えやしない。
そして何よりスカイレンタカーと言うレンタカー屋の対応が悪い。
「高千穂から阿蘇に抜けるんだけど、チェーンは積んである?」
「大丈夫ですよ。九州は暖かいから。」
これが全然大丈夫じゃなかった(3日目に乞うご期待!) -
そのポンコツノートでやって来たのは美々津の町。ここは江戸末期の街並みが保存されている。しかし港に車を停めて散策すると、目に飛び込んできたのは「日本海軍発祥の地」の石碑と旭日旗。なに?
それは神武天皇が高千穂から下ってきて船を出したのが、ここ美々津だという伝説に因んでいた。 -
美々津の街並みはよく保存されている。いわゆる伝統的建築物に指定されているので、むやみに改築できないのだ。
美々津町並 名所・史跡
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ここ、日向市歴史民俗資料館のガイドさんにいろいろ話を伺った。
先ほどの海軍発祥の地伝説は大戦前夜にも当時の政府に利用され、ここから神武天皇当時の木造船を出して、美々津の人々が大阪まで漕いでいったと言う。日向市歴史民俗資料館 美術館・博物館
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この資料館は江戸末期の廻船問屋であり、土地の有力者だった。その子孫は明治に入って多方面で活躍しており、フランク・ロイド・ライトに師事して東京の国立駅を設計した河野傳もその一人だ。
近々、国立でイベントがあるらしく河野傳も紹介されるようで、私が東京から来たと言ったら、ぜひ行ってみてと勧められた。
九州の人は郷土愛が強いんだ。美々津町並 名所・史跡
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このガイドさん、ベテランの女性なのだが、色々なことをよく知っていて、次から次へと説明してくれる。建物だけでなく美々津の歴史や風俗などなど、興味深く聞かせてもらった。
日向市歴史民俗資料館 美術館・博物館
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美々津の街並は200mほどの道路3本に連なっている。観光地っぽくしていないのに、よく保存されている。街の人達が自分たちの街を大事にしているのがよく分かる。
2時間ほど散策して次の目的地、大御神社と鵜戸神社に向かった。 -
大御神社は天照大神を祀った神社で、日向のお伊勢様と呼ばれている。
大御神社 寺・神社・教会
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確かに伊勢神宮を思い起こさせる造りだ。
大御神社 寺・神社・教会
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こっちのアングルの方がそれらしい。
ひっそりとした神社だ。大御神社 寺・神社・教会
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柱状節理の岩が連なる海岸。亀の形の石が3体あるのだが、よく分からないね。
鵜戸神社はこの海岸線を左に歩く。 -
中々に狭くて急な岩の道を辿ると、岩の逆目が現れる。
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この鳥居の奥が鵜戸神社。
ちょっとがっかりした?そんな事ない?日向鵜戸神社 寺・神社・教会
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岩の割れ目の奥に入って振り向くと、岩の隙間から刺す日は昇竜に見える、とか見えないとか。。。
日向鵜戸神社 寺・神社・教会
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鵜戸神社の祠。なんて小さいの!
でも5体も神様をお祀りしていて、
鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアヘズノミコト)
彦火瓊々杵命(ヒコホノニニギノミコト)
彦火々出見命(ヒコホホデミノミコト)
豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)
塩筒大神(シオツツノオオカミ)
欲張りなのね。日向鵜戸神社 寺・神社・教会
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神社と言えば猫。なぜか東西南北、日本ではそう決まっている。
こいつらが人懐っこい。 -
次の目的地は馬ヶ背。柱状節理の絶壁が作った絶景があるはず。
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駐車場から遊歩道を歩く事、10分。
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眼下にド~ンと絶壁が現れる。
その高さは70m、幅はわずか10mだが長さは200mもある。 -
ここの柱状節理は、1600万年前の海底火山の噴火により体積した火山灰が、冷却され固化した時の歪で縦方向に裂けたような形になった。
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でも実はあの谷は馬ケ背ではない。そりゃそうだ。どう見たって馬の背中には見えない。
本当の馬ケ背はここ。谷の先、5分ほどの所に細い岬が伸びている。 -
ここからの日向灘の眺めは最高。
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振り返ると馬ケ背の谷の絶壁。見上げると灯台が見える。
眺めがよさそうだ。行ってみるか。 -
これが結構ありましたよ。ヒ~ヒ~言っちゃう。
日向岬(細島灯台) 自然・景勝地
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細嶋灯台と言う。もちろん現役。
日向岬(細島灯台) 自然・景勝地
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いい佇まいでしょ。
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そしてここからの太平洋の眺めは最高!
天気も最高!
でも写真じゃ伝わらないんだよね。 -
ここもご多分に漏れずクリスマスシーズンですか。
別に無理しないでいいと思うよ。 -
むしろ木の上のカラスのカップルの方がクリスマスしていた。
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すぐ近くだからついでに行ってみよう。
「願いが叶うクルスの海」 -
道路際すぐの所に駐車場と展望台がある。お約束の鐘もある。
オヤジ一人で鳴らすかっつ~の!クルスの海 自然・景勝地
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で、覗いてみると。。。確かに十字の形に水路がなっている。
でもそれだけだな。まあ道路からすぐだし、いいか。クルスの海 自然・景勝地
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で、ここにも猫がいる。
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あとは高千穂までひたすらドライブ。山と谷を縫うように走る。
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その谷の深いこと。どれもみんな、こんな高さだ。
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この橋は青雲橋という。その麓にある道の駅で一休み。
高千穂はもう目の前だ。 -
夕方5時に高千穂神社に到着。やはり九州は日が長い。
お目当ての高千穂夜神楽は8時から。宿で一息入れてから出掛けるとするか。高千穂神社 寺・神社・教会
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この旅行記へのコメント (2)
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- olive kenjiさん 2019/12/26 09:46:00
- またお安いお車を・・
- ころたさん 神々の国へ行かれて帰って来たばかりなのですね。アップ早や~
いいコース作りですね。でも結構走行距離があったのではないでしょうか。
レンタカーがなんと4日間で7,550円とは安う~ 1日1900円ですよ。
もし誰かが、私のボロ車をその料金で貸してくれと言われても断ります。
でも、そんな気軽に乗れるレンタカーがいいと思います。
以前、私は○○タレンタカーを借りた際は、新品みたいで凄く綺麗なのですが、返車時チップした小石の傷がついていると高額な請求(7万円)をしてくるのでした。
私からすれば、どこに傷があるのというぐらい目立たない物でした。
揉めに揉めて、結局2万円払いました。未だに納得していませんが。
それからは○○タレンタカーは一切利用せずです。←SNSって恐いですよ。
だから、ボロな車の方がいいんじゃないですか。ちょっと酷すぎましたか。
ところで、私直近の旅行記に東京モーターショーをアップしました。
全く下らない旅行記ですが、やはり撮った写真はどこかへ収納しないと収まりが悪いもんで。またこの先旅行記を書く予定がないもんで。
ころたさんのお名前を無断で使用していますので悪しからず、怒らんとって下さい。
まー読んで頂いたら、お前バッカじゃないのと思います。
これから先旅行が続くのですね。おそらく阿蘇山ぐらいで雪で立ち往生して凍え死になりそうな気配を感じます。お大事に。
ではドライブ続けて下さい olive kenji
- ころたさん からの返信 2019/12/27 11:16:35
- RE: またお安いお車を・・
- olive kenji さん
いいでしょ。探した探した。コスパ第一ですから安かろう悪かろうでも文句は言えません。後編の旅行記でご紹介しますが、実はこの車、チェーンを積んでいなくて阿蘇山で雪に合ってしまいえらい目を見ました。なので計画のうちの「阿蘇火口を見る」は未遂です。1900円なのでガマンガマン。ついでに言うとナビもポンコツで目的地が設定できない。ガマンガマン。
小石のチップキズで7万円!そりゃ酷いわ。私の場合は発車前に係員が
「細かな傷はたくさん付いていますが、へこみは無いんで。」
てな調子でした。今回は細い道で草木をかき分けながらなんて事もあったのですが、何の気兼ねもなく突っ切りました。
モーターショーをアップされたんですね。前にolive kenjiさんがコメントを入れてくれたビンテージカーの方かな。私はそこは訪ねていないので、さっそく読ませて頂きますね。
2020年も良い旅を!
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