
2019/12/14 - 2019/12/15
20位(同エリア46件中)
にふうささん
この頃、定期観光バスにはまっておりまして、交通機関考えなくていいし、食事もあって楽だよねえということで、他の地域ではないかとあれこれ探していると、ちょうど両備バスの定期観光バスを見つけました。そして、閑谷学校などへ行くとのことで、「これいいじゃん」ということで、岡山行きを決めた次第です。
定期観光バスの行き先は、岡山駅西口出発後、瀬戸内市邑久の竹久夢二の生家へ行き、その後、おかやまガーデンで昼食。午後からは、長船刀剣博物館、閑谷学校と巡り、岡山駅西口へと帰ってくるものです。
残念?ながら、定期観光バスの参加者は私一人という貸し切り状態でして、非常に気おくれがして申し訳なかったのですが、なかなか行けないようなところに行けて非常に楽しかったです。しかも、サクサクと進み、予定よりも2時間も早くバスツアーは終了しました。
しかも、バスツアーが終了したこともあり、明日訪問予定だった岡山城や後楽園も同日に訪問いたしまして、非常に時間を有意義に使えたかなあという印象です。
今回の旅行記としては、定期観光バスで訪問した場所に加えて、岡山城や後楽園などの岡山市内を散策したものもまとめて紹介したいと思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス 新幹線 徒歩
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まずはJR岡山駅にやってきました。これが有名な岡山駅前の「桃太郎像」。サルがかわいそうな像です。よく見たら、桃が割れているモチーフもあるのですね。写真を見て気が付きました。
岡山駅西口のバスターミナルから定期観光バスツアーに参加します。まさか自分一人の参加だけとは思いませんでした。岡山駅東口前広場 公園・植物園
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今回定期観光バスで乗ったバス。ミニサイズです。ただ、これでも田舎の街中を走るにはギリギリでした。1.5車線ぐらいの狭い道が多すぎます。
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大正時代に活躍した画家の竹久夢二の生家。岡山市の東隣の瀬戸内市邑久と、かなりの田舎にありました。この家に16歳までいたそうです。
夢二郷土美術館 夢二生家記念館 少年山荘 美術館・博物館
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中はこんな感じ。昔の家屋がしっかりと残っています。中には、若干の展示がありました。
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生家の隣にはカフェも併設されています。最近カフェを作ったとのことですが、興味がなかったのでパス。
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生家の近くにある、夢二のアトリエ「少年山荘」を復元した建物。少年山荘は東京にあった住居兼アトリエで、なくなるまでこの家に住んでいたとか。ただ死後、建物は取り壊されてしまったので、1999年にこの場所に復元したそうです。
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内装はこんな感じです。いろんなオブジェがたくさんあります。
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少年山荘の一角には、黒猫の「黒の助」の部屋がありました。この黒猫は、夢二も黒猫を書いているので、その関連か?と思いましたが、違うようでした。岡山市内にも夢二の施設「夢二郷土資料館」がありますが、そこにやってきた野良黒猫を保護したので、それをイラスト化したものらしいです。鉄道デザイナーの水戸岡氏にキャラ化を依頼したとか。2016年9月に出来上がったそうで。ちなみに、この建物の維持管理は両備財団が行っており、両備グループには、たま電車で有名な和歌山電鉄もあります。両備ホールディングスの小島社長は猫好きなのか、それとも猫に好かれるタイプなのか。
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場所は変わって、「おかやまガーデン」で昼食。私だけなのでツアーはサクサク進み、11時過ぎにはもう昼食でした。食事は、女性向けの感じでした。まあ、客層も女性だけですし。男性はというと、建物の向こう側にセブンイレブンがあるので、そちらでしょうね。事実、バスの運転手さんとガイドさんはコンビニでした。
和洋美膳 せとうち グルメ・レストラン
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おかやまガーデンで食べた昼食。「せとうちランチ」ということで、何か地元の料理が出てくるのかと思いましたが、レストラン「せとうち」が提供するランチで、特に地元のものはなかったようです。また、お品書きではやたら品数が多いなあと思っていたのですが、見ての通り、みんな一口サイズ。ちなみにこのランチは1500円で、今回のツアー料金には含まれています。
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早く昼食を食べて暇だったので、おかやまガーデンの周辺を散策。紅葉は終わりましたが、赤い絨毯の上を歩くのはなかなか趣があります。
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岡山県北部の蒜山地方の代表的な古民家を移築したもので、ああ、岡山の田舎ってこんな感じなのね、と思わせてくれました。北国とは防寒対策などが違っていたような気がします。
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またもや飛んで、長船刀剣博物館。備前国長船は鎌倉時代を中心に「刀剣の里」として有名であり、刀を作る施設を併設しています。また、日本刀の所持は届出制ですが、日本刀の政策は登録制というか、自由にできなかったと思います。そもそも日本刀の製作には良質な玉鋼が必要ですが、その玉鋼を入手するのは非常に困難なので、確か作刀にも本数制限があったと思います。あと、刀剣乱舞の影響か、ここには女性の見学者もそこそこおり、わざわざタクシーで来て、そしてタクシーで帰るという人も数組いました。まあ、私も人のことは言えませんが。展示は正直しょぼいですが、刀剣の世界では超有名な場所です。
備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館 美術館・博物館
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刀身ができるまでの最初の行程。鉱物を採取して、精錬して、玉鋼を作る部分。玉鋼5㎏から鍛錬を重ねて1㎏の刀を作ると。それでも1㎏の刀は重いです。これを振り回すには相当の筋肉が必要です。
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刀剣博物館は、刀剣の展示はおまけで、実際は共同作業場がメイン。左側の煙突がある建物が刃物を作る工程で、その隣が研ぎ、角の建物は鞘を作り、一番右側が鍔や柄などの装飾品を作る工程だったかな。日本刀といえば、刀身だけが注目されがちですが、実際は様々な工程があり、どれも必要です。
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こちらは刃物を作る作業場。火力だったり、鍛造機だったり、研磨機だったり、作業場はまあまあ近代的になっております。あくまで当社比ですが。
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一気に飛んで、閑谷(しずたに)学校へ。これが見たくて、このツアーに参加したようなものです。閑谷学校は、江戸時代の1670年に作られた学校で、寄宿舎があり、許可制だが身分の違いなく勉強できた、日本で最初に作られた近代的な学校のようなものです。しかも、江戸時代の建物がほぼそのまま残っており、岡山県の建物での国宝2件のうちの一つ(もう一つは吉備津神社)。そして、岡山県人は研修でたいていの人が訪問している場所だそうで、岡山から世界遺産への推薦ならば、まずはここだろうというぐらい有名な場所だそうです。ただ、ここは田舎の山の中にあり、なかなか行くのは大変なのですよ。
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閑谷学校の講堂。1701年の建築。屋根瓦は備前焼の瓦で、一枚一枚色が微妙に違います。だから味わいがあります。しかも、見えている部分の瓦はほぼ江戸時代の創建当時に作られたものだそうです。今の形での公開前の、昭和40年代に一度解体修理は行ったものの、見える範囲は概ね創建当時の瓦で葺きなおしたそうです。
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講堂の中はこんな感じ。かなり広いです。
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講堂と寄宿舎跡は、離れていて、このような通路を通っていきます。火事が怖かったようで、延焼しないように防火山があるぐらいです。
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こちらは、寄宿舎跡。1847年の火事により、江戸時代の寄宿舎は燃えてしまいましたので、1905年に旧制の中学校として洋館スタイルで再建し、戦後の昭和40年まで学校として利用していたとか。先の講堂とは、防火山のようなもので隔たりがあります。
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中はこんな感じ。学校です。教室は、展示室になっていたので撮影不可だったので、外観だけ。
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こちらは講堂の隣にある、孔子廟と閑谷神社。孔子廟は左側で、右側の工事中の所が閑谷神社。閑谷神社はは創業者のお殿様を祀るところだが、お殿様でも、孔子に敬意を表して、敷地が一段低くなっております。
閑谷神社 寺・神社・教会
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敷地の隣には、お殿様の供養塚があり、そこへのアプローチ。講堂とは、だいぶ趣が変わります。
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閑谷学校創立者、岡山藩主の池田光政公の供養塚。遺骨はありませんが、遺髪や爪などが納められているとか。また、周囲に椿の木が植えられていたことから、別名「椿山」と呼ばれているそうです。
ここでツアーが終わりまして、岡山駅西口に帰りました。 -
ツアーは予想通りよりも相当早く15時ぐらいに解散となったので、岡山城と後楽園へ行こうと思いまして、岡山駅から歩いていきます。
岡山駅東口(後楽園口)の様子。ここから後楽園へは、商店街を通り抜けて15分ぐらい歩きます。また、写真にはないのですが、ビックカメラの右側の建物で、垂れ幕に「もんげー○○」と書いてあったことにびっくり。岡山の方言で「すごい」という意味ですが、普通に目にしたのでびっくりしました。 -
たまたま見つけた岡山市の消火栓のマンホール。桃太郎が放水しています。
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岡山城へ。豊臣時代の大阪城を模して作ったとかで、広島城とも似ています。まあ、岡山城は戦争の空襲で燃えて、1966年に鉄筋コンクリートで再建されたものなので、昔からのお城ではありませんが。再建するにあたって、1587年に宇喜多秀家が岡山に初めて天守閣を作ったものを復元しています。
烏城公園 (岡山城) 公園・植物園
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入口の大手門。コンクリートで復元したものです。
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この「月見櫓」だけは助かり、1620年に創建された当時の物が残っているみたいです。
烏城公園 (岡山城) 公園・植物園
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今から400年前の宇喜多秀家時代に築かれた岡山城の石垣がありました。江戸時代になると岡山城を拡張したために、かつての石垣は埋められてしまいましたが、1993年に発掘したら出てきたとのことです。そして、この石垣で興味深いのは、石垣の角の形だそうで、角が70度と尖って作られていることで、全国的に見て非常に珍しいとのことです。
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岡山城の城門「不明門(あかずのもん)」。これも再建されたもので、コンクリート製。でも、あるとないとでは違うよね。通常は閉じられていたことから、この名前がついたとか。
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岡山城の天守閣。小さいし、これじゃない感があるのですけれども。元々、二階建ての建物を大中小3つ重ねた3層6階建ての構造で、外観の下見板が黒塗りだったことから「烏城(うじょう)」と呼ばれていたとか。
烏城公園 (岡山城) 公園・植物園
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岡山城の内部はこんな感じ。資料館になっています。そして、思いっきり鉄筋コンクリート製で、6階が展望室だけど、4階まではエレベータで登れます。
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岡山城の天守閣から、北側の後楽園方面をみたものです。ぱっと見、広大な空き地にも見えます。もう少し天気が良ければなあ。
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岡山城の北側に後楽園があります。月見橋を渡っていきます。
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後楽園は1687年に岡山藩二代藩主池田綱政が、津田永忠を奉行にして着工させたもので、1700年には一応の完成。大名庭園ですが、岡山城北部は湿地帯だったこともあり、城の防御と治水対策と殿様の要望のすべてを満たすように作られたというのがすごいです。また、そもそも、「後楽園」というのは明治になってからのようで、建築当時はお城の裏に作られたことから「御後園」と呼ばれていて、廃藩置県後の1884年に「後楽園」として一般開放されたみたいです。また、日本三名園の一つ(岡山:後楽園、水戸:偕楽園、金沢;兼六園)ですね。
岡山後楽園 公園・植物園
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後楽園の内部。かなり大きい。中には、山あり池あり田んぼありと、多目的施設でした。
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池も数か所ありました。ここの池の水が綺麗だったのが印象的です。こういう建物は数か所あります。
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紅葉は終わりですが、赤絨毯も趣ありますね。
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ソテツ畑です。まさか、岡山でソテツを大量に見るとは思いませんでした。
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こちらはお茶畑。なんか後楽園は、大名庭園だけではなく、植物園など様々な機能を兼ね備えていますね。
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ちょっと歩き疲れたので、小休止。後楽園で食べた「きびだんご」セット。400円だったかな。きなこをまぶした、普通のきびだんごでした。
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こんな感じの池もあります。天気が良ければなあ。
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中には、ちょっと小高い丘もあり、そこから眺めたもの。後楽園の周辺は景観地区で、高い建物が規制されています。だから雰囲気があるのでしょうね。
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わざわざ遠方から持ってきた巨石みたいです。
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向こうには能舞台が見えます。
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見ている建物は能舞台らしいのですが、立ち入り不可のために、どんな感じだかはわかりませんでした。こちらも戦災で焼失し、その後復元されたものです。
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タンチョウヅルが6羽、別々に飼われていました。そういえば昔、旭山動物園で、動物を別々に飼っているのは、喧嘩したり、交尾したりするのを避けるため、みたいなことを言っていましたが、ここもそうなのかなあと。
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後楽園はこれで終わりです。正面玄関から出て、本日泊まるホテルを目指します。
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途中で見かけた銅像。なんか「いやらしい」と感じてしまいましたが、疲れているのかもしれません。
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岡山駅前のイオンモールです。大きいです。岡山駅からは少し距離がありますが、地下通路でつながっています。そして、地下通路の人が多かったのが印象的でした。あと、岡山駅の商業施設もそうで、地下街も、イオンモールもそうなのだが、喫茶店や食料品を販売している店の隣に、衣服などの店が不通にあるのですが、これニオイなどは大丈夫なのかなあと思ったりするのですが。
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今回お世話になったアパホテル岡山駅前。予約時には古いタイプのホテルなのかなあと思いましたが、新館ができており、新館に泊ったので非常に快適でした。しかし、写真でわかるように規模が大きく、本日は土曜日で稼働率も高かったので、出発前の食堂は劇混みで大変でした。
本日はこれで終わりです。後編へ続きます。アパホテル<岡山駅前> 宿・ホテル
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