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11月23日、妻と二人で鹿児島空港に降り立った。<br />今回の旅の目的はベトナムで日本の文化や習慣を教えた女性たちに合う事が一つ。<br />もう一つは指宿にある海軍航空基地跡の碑に詣でる事。<br /><br />リムジンバスで鹿児島市に入り、宿泊先のプラザホテルに荷物を預けて加治屋町の観光に出かけた。<br />ところが風向きが悪く、桜島の噴煙が降り注ぐ。<br />傘をさしている人も居るくらいである。マスクをつけたが、服が直ぐに灰に覆われてしまう。<br />維新ふるさと館を見ただけで早々にホテルに引き上げた。<br />こんなところで生活している鹿児島の人はすごいと思った。<br /><br />シャワーを浴びて気を取り直し、3年前屋久島に行くときに知り合った人がやっている居酒屋「にこいち」に出向いた。<br />天文館公園の傍に在り、安くて美味しいと評判のようだ。<br />7時位には満席になるとの事。<br />開店の5時に入店してマスターと会話を楽しみ、混み出してきた6時半には店を後にした。<br /><br />翌日24日は雨の中、レンタカーで志布志市に向かう。<br />昼前に目的地に到着して、5か月ぶりに3人のベトナム人女性に会う。<br />「うなぎ太郎」で昼食を取り、国民宿舎の日帰り温泉に向かう。<br />妻の云う事には、彼女たちは人前で裸になるのは初めてで、かなりのカルチャーショックだったようだ。<br /><br />その後雨も上がったので、都井岬へと向かい天然記念物の岬馬を見物した。<br />更に灯台50選に選ばれている都井岬灯台を見学。<br />空はどんよりしていたが、なかなかいい景色だった。<br /><br />夕方になり志布志市内に戻り、夕食に「そば茶屋吹上庵」でソバを食べて彼女たちを寮まで送り届けた。<br />別れ難かったが、妻も同じと見えて彼女たち一人一人を涙を流しながら抱きしめていた。<br />自分の子供が外国で働くことを考えたら心配で心配で、とても他人事とは思えなかったとの事。<br />100年前は日本も貧しく、ハワイや南米等に移民や出稼ぎに行っていた。<br />今は、よその地域から日本に働きに来る時代になった。<br /><br />今日の宿は日帰り温泉で入った国民宿舎ボルベリアダグリ。<br />ベットの部屋を頼んでいたので、一番端の部屋だった。<br />温泉はサウナや電気風呂もある。露天風呂は無い。<br />翌日25日は朝食を挟んで2回風呂に入った。<br /><br />9時半に宿を出発。<br />途中で隼人にあるAZと云う、家以外は何でも売っているというスーパーに寄ってお土産を買った。<br />指宿市に入り、タケトラというラーメン屋に入る。<br />ここの主人の顔が我が息子にそっくり。<br />一緒に写真を撮る。<br />海の直ぐ側にある砂風呂砂湯里という処で砂蒸し風呂に入った。<br />その後系列の「たまて箱温泉」の露天風呂に入る。<br />ここの露天風呂は海の向こうに開聞岳が見えて、とても素晴らしい景色だ。<br /><br />それから今回の本当の目的地、指宿海軍航空基地跡に向かった。<br />それは休暇村指宿の直ぐ側にある。<br />この地はかつて偵察が目的の水上飛行機の基地だった。<br />しかし沖縄戦の激化に伴い航空機不足で下駄ばきと呼ばれた水上飛行機までが特攻に使われた。<br />性能が格段に落ちる下駄ばき機での特攻はほとんど効果が無かったと思われるが、それでも飛び立たざるを得なかった不条理さにやり切れ無い思いを抱く。<br />当時10代の若き男たちはそれでも愛する家族や恋人の為に飛び立っていった。今の我々にその様な覚悟が持てるだろうか。<br /><br />知覧や鹿屋はまだしも観光案内に記載があるが、この地は一切触れられていない。<br />福岡から来たという老人が慰霊碑に熱心に何事かを語りかけていた。<br />私達はそれが終わるのを待ち、辺りを掃き清めた。<br />忘れ去られた時が本当の死だという。<br />私はこの地の出来事を伝えていくつもりだ。<br /><br />25日最後の宿泊地は「こらんの湯 錦江楼」<br />南国のリゾートムードたっぷりの処だ。<br />露天風呂は17時までは貸切に使用され、自由に入れるのはその後の時間。<br />直ぐ側を電車が走る音が聞こえる。<br /><br />26日最後の日には道の駅山川港「活お海道」でかつお節等を買い込んだ。<br />更に池田湖に向かい、往時のイッシー騒ぎを懐かしんだ。<br />その後、226号線南薩摩路を一路鹿児島市へと向かった。<br />レンタカーを返却して空港に向かい、空港の2階で鶏飯(けいはん)のバイキングで昼食とした。600円とチョー安い。<br />鶏飯は今回の旅行で気に入った料理の一つである。<br />離陸までだいぶ待ち時間が有るので、本を買ってコーヒーを飲みながら読書で時間をつぶした。<br />帰路は名古屋経由で何事も無く帰宅することができた。<br /><br /><br /><br /><br /><br /> <br /><br /> <br />

日本の豊かさをかみしめた旅

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2019/11/23 - 2019/11/26

1075位(同エリア1862件中)

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18

kazemakaseさん

11月23日、妻と二人で鹿児島空港に降り立った。
今回の旅の目的はベトナムで日本の文化や習慣を教えた女性たちに合う事が一つ。
もう一つは指宿にある海軍航空基地跡の碑に詣でる事。

リムジンバスで鹿児島市に入り、宿泊先のプラザホテルに荷物を預けて加治屋町の観光に出かけた。
ところが風向きが悪く、桜島の噴煙が降り注ぐ。
傘をさしている人も居るくらいである。マスクをつけたが、服が直ぐに灰に覆われてしまう。
維新ふるさと館を見ただけで早々にホテルに引き上げた。
こんなところで生活している鹿児島の人はすごいと思った。

シャワーを浴びて気を取り直し、3年前屋久島に行くときに知り合った人がやっている居酒屋「にこいち」に出向いた。
天文館公園の傍に在り、安くて美味しいと評判のようだ。
7時位には満席になるとの事。
開店の5時に入店してマスターと会話を楽しみ、混み出してきた6時半には店を後にした。

翌日24日は雨の中、レンタカーで志布志市に向かう。
昼前に目的地に到着して、5か月ぶりに3人のベトナム人女性に会う。
「うなぎ太郎」で昼食を取り、国民宿舎の日帰り温泉に向かう。
妻の云う事には、彼女たちは人前で裸になるのは初めてで、かなりのカルチャーショックだったようだ。

その後雨も上がったので、都井岬へと向かい天然記念物の岬馬を見物した。
更に灯台50選に選ばれている都井岬灯台を見学。
空はどんよりしていたが、なかなかいい景色だった。

夕方になり志布志市内に戻り、夕食に「そば茶屋吹上庵」でソバを食べて彼女たちを寮まで送り届けた。
別れ難かったが、妻も同じと見えて彼女たち一人一人を涙を流しながら抱きしめていた。
自分の子供が外国で働くことを考えたら心配で心配で、とても他人事とは思えなかったとの事。
100年前は日本も貧しく、ハワイや南米等に移民や出稼ぎに行っていた。
今は、よその地域から日本に働きに来る時代になった。

今日の宿は日帰り温泉で入った国民宿舎ボルベリアダグリ。
ベットの部屋を頼んでいたので、一番端の部屋だった。
温泉はサウナや電気風呂もある。露天風呂は無い。
翌日25日は朝食を挟んで2回風呂に入った。

9時半に宿を出発。
途中で隼人にあるAZと云う、家以外は何でも売っているというスーパーに寄ってお土産を買った。
指宿市に入り、タケトラというラーメン屋に入る。
ここの主人の顔が我が息子にそっくり。
一緒に写真を撮る。
海の直ぐ側にある砂風呂砂湯里という処で砂蒸し風呂に入った。
その後系列の「たまて箱温泉」の露天風呂に入る。
ここの露天風呂は海の向こうに開聞岳が見えて、とても素晴らしい景色だ。

それから今回の本当の目的地、指宿海軍航空基地跡に向かった。
それは休暇村指宿の直ぐ側にある。
この地はかつて偵察が目的の水上飛行機の基地だった。
しかし沖縄戦の激化に伴い航空機不足で下駄ばきと呼ばれた水上飛行機までが特攻に使われた。
性能が格段に落ちる下駄ばき機での特攻はほとんど効果が無かったと思われるが、それでも飛び立たざるを得なかった不条理さにやり切れ無い思いを抱く。
当時10代の若き男たちはそれでも愛する家族や恋人の為に飛び立っていった。今の我々にその様な覚悟が持てるだろうか。

知覧や鹿屋はまだしも観光案内に記載があるが、この地は一切触れられていない。
福岡から来たという老人が慰霊碑に熱心に何事かを語りかけていた。
私達はそれが終わるのを待ち、辺りを掃き清めた。
忘れ去られた時が本当の死だという。
私はこの地の出来事を伝えていくつもりだ。

25日最後の宿泊地は「こらんの湯 錦江楼」
南国のリゾートムードたっぷりの処だ。
露天風呂は17時までは貸切に使用され、自由に入れるのはその後の時間。
直ぐ側を電車が走る音が聞こえる。

26日最後の日には道の駅山川港「活お海道」でかつお節等を買い込んだ。
更に池田湖に向かい、往時のイッシー騒ぎを懐かしんだ。
その後、226号線南薩摩路を一路鹿児島市へと向かった。
レンタカーを返却して空港に向かい、空港の2階で鶏飯(けいはん)のバイキングで昼食とした。600円とチョー安い。
鶏飯は今回の旅行で気に入った料理の一つである。
離陸までだいぶ待ち時間が有るので、本を買ってコーヒーを飲みながら読書で時間をつぶした。
帰路は名古屋経由で何事も無く帰宅することができた。





 

 

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.0
グルメ
5.0
ショッピング
4.0
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー ANAグループ
旅行の手配内容
個別手配

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  • 鹿児島プラザホテル天文館入口

    鹿児島プラザホテル天文館入口

  • 「居酒屋 にこいち」天文館公園の傍に有ります。

    「居酒屋 にこいち」天文館公園の傍に有ります。

  • 鹿児島と言ったら「鳥刺し」でしょう。<br />鳥刺し 三種盛り。

    鹿児島と言ったら「鳥刺し」でしょう。
    鳥刺し 三種盛り。

  • 天空の城ラピュタに出ていたという料理。<br />ジブリメシ。<br />何のことは無い、ベーコンエッグなのですがね(^-^;

    天空の城ラピュタに出ていたという料理。
    ジブリメシ。
    何のことは無い、ベーコンエッグなのですがね(^-^;

  • 鹿児島市民のソウルフード(?)<br />シロクマ君です。<br />とても普通のサイズは無理と判断して、ミニを注文。<br />それを二人で分けて食べました。<br />手前はカフェラテ。これもシロクマ!

    鹿児島市民のソウルフード(?)
    シロクマ君です。
    とても普通のサイズは無理と判断して、ミニを注文。
    それを二人で分けて食べました。
    手前はカフェラテ。これもシロクマ!

  • 志布志市でご当地名産の鰻を頂きました。

    志布志市でご当地名産の鰻を頂きました。

  • 馬止の門で400円を支払い、都井岬へ。<br />天然記念物の野生馬、岬馬が沢山いました。<br />痩せている馬も居り、入場料のお金が適切に使われているのか疑問に思いましたが、あくまでも自然に生活させているので、この様な差が出ているのも仕方ないのかなと思いました。

    馬止の門で400円を支払い、都井岬へ。
    天然記念物の野生馬、岬馬が沢山いました。
    痩せている馬も居り、入場料のお金が適切に使われているのか疑問に思いましたが、あくまでも自然に生活させているので、この様な差が出ているのも仕方ないのかなと思いました。

  • そば茶屋 吹上庵で夕食。

    そば茶屋 吹上庵で夕食。

  • 国民宿舎ボルベリアダグリではベットの部屋を所望しました。<br />建物の端っこまで行かなければなりません。<br />大抵は座敷の部屋の様です。

    国民宿舎ボルベリアダグリではベットの部屋を所望しました。
    建物の端っこまで行かなければなりません。
    大抵は座敷の部屋の様です。

  • タケトララーメンのメニュー。<br />右上の開聞岳ラーメンが一等賞を取ったラーメンです。

    タケトララーメンのメニュー。
    右上の開聞岳ラーメンが一等賞を取ったラーメンです。

  • 開聞岳ラーメン!<br />ノリに店主の顔が書いて有る。

    開聞岳ラーメン!
    ノリに店主の顔が書いて有る。

  • 一緒に記念写真を撮りました。<br />なかなか気さくな方です。

    一緒に記念写真を撮りました。
    なかなか気さくな方です。

  • 砂蒸し風呂砂湯里。<br />月曜日だったので客は少ない。<br />その後、系列のたまて箱温泉の露天風呂に入りました。<br />開聞岳が見える、絶景のお風呂でした。<br />写真撮影は禁止されているので、写真は無しです。

    砂蒸し風呂砂湯里。
    月曜日だったので客は少ない。
    その後、系列のたまて箱温泉の露天風呂に入りました。
    開聞岳が見える、絶景のお風呂でした。
    写真撮影は禁止されているので、写真は無しです。

  • 特攻慰霊碑

    特攻慰霊碑

  • 出撃していった方々の名前が記されています。<br />謹んで冥福をお祈りしました。

    出撃していった方々の名前が記されています。
    謹んで冥福をお祈りしました。

  • こらんの湯 錦江楼の露天風呂。

    こらんの湯 錦江楼の露天風呂。

  • 道の駅山川港活お海道(かつおかいどう)<br />幹線道路から外れており、地元の人が多い。

    道の駅山川港活お海道(かつおかいどう)
    幹線道路から外れており、地元の人が多い。

  • 池田湖のイッシー像

    池田湖のイッシー像

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