2019/11/29 - 2019/12/01
3449位(同エリア10642件中)
古川大輔さん
今回の往路は、弘南バスが運行する高速路線バス「津軽号」を利用しました。
往路のバス+ホテル宿泊+復路の新幹線トータルで、新幹線で弾丸日帰りをしたのとほぼ同額か、安くなります。バスはとにかく、コスパの面では有難い限りですが、さらに、快適な車内で寝られて、到着後は早朝からゆったり観光などが楽しめるので、時間も有効に使えます。
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東京駅八重洲南口(到着は日本橋口)~青森駅前間を運行する「津軽号」は、元々、2便体制で運行されていた「ラ・フォーレ号」のうち、弘南バスと京浜急行が担当していた東京発1号と青森発4号が前身です。
1989(平成元)年に運行開始した「ラ・フォーレ号」は、当初、JRバス関東、JRバス東北、弘南バス、京浜急行の4社共同で、運行されていました。JRグループ2社は、東京発3号と青森発2号を担当していました。
2009年に、JRバス関東が「ラ・フォーレ号」の運行から撤退したのを皮切りに、JRバス東北の3号、2号と、弘南バス、京浜急行(この時は羽田京急バスが運行)の1号、4号が、同じ「ラ・フォーレ号」を名乗りながら別の路線という扱いになり、往復割引も適用されなくなり、乗車券の販売方法も異なるなど、全く互換性がなくなる事態に陥っていました。
2010年に、羽田京急バスも「ラ・フォーレ号」の運行から完全撤退することになり、弘南バスが単独で運行する事になる1往復を「津軽号」に改め、JRバス東北は引き続き「ラ・フォーレ号」を1往復運行する体制になり、現在に至ります。津軽号は、新宿駅、あおもり健康ランド、青森フェリーターミナルにも停車し、ラ・フォーレ号は、最近、東京ディズニーランド発着となり、東京駅~青森駅前間はこれまで同様、直行しているため、それぞれ独自の発展を遂げています。なお、JRバス関東については、運行自体からは早期に撤退したものの、「津軽号」の弘南バス、「ラ・フォーレ号」のJRバス東北ともに、東京側ではJRバス関東の東京支店で待機しているため、関係自体は続いています。 -
令和元(2019)年11月29日(金)
都市間高速バス
青森東京線
津軽号
東京駅八重洲南口発→青森駅前行き
運行会社:弘南バス青森営業所
当日の運用車両プロフィール
登録番号:青森200か1127
社番:53001-6
日野セレガ、スーパーハイデッカー
3列独立シート28人乗り、進行方向中央右側にトイレ、プライベートカーテン装備
日野自動車といすゞ自動車のバス部門合弁により設立された「ジェイ・バス」製の車両で、観光、高速仕様は、日野自動車からは「セレガ」、いすゞ自動車からは「ガーラ」という車種名で販売されます。
日野、いすゞ共に、どちらかというとハイパワーエンジンを売りにしていたため、高出力エンジンはそのままに、厳しい排ガス規制をクリアしています。
営業運転時は、安全確保、低燃費、快適な車内環境などを考慮し、アクセルを強く踏み込むことはありませんが、加速、高速ともに、普段のバスの走りからは想像もつかないような性能を持ちます。 -
車内はブラウン系の配色を基本にした、高級感あふれる落ち着いた雰囲気です。
座席は全席独立、プライベートカーテン付きで、窓のカーテンは、北国の冷たい空気や結露も凍るガラス窓を考慮し、厚手の丈の長い物になっています。 -
各席にはコンセントが用意されています。
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路線バスの中央装置である、音声合成放送装置は搭載されていて、自動案内放送もこちらから流れます。現状、座席指定便専用のため、運賃箱などは搭載されていません。
弘南バス標準の、クラリオン製の放送機器で、構成は以下のとおり・・・
音声合成放送装置本体
CA-6000A
系統設定器(写真に写っているモニター)
CK-3100A-A
運転席操作器
RCA-219-101 -
観光バスAVシステムも普段は使用しませんが、クラリオン製AMFMチューナー付メインアンプ、TVチューナーセレクター、DVDデッキの標準セットがしっかり搭載されています。さすがにシンセサイザーカラオケは付いていません。
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当日の実際の運行時刻
東京駅八重洲南口 21:30発
(8番のりば)
新宿駅バスタ新宿 22:01着 22:10発
(A2番のりば)
(中野長者橋ランプ 22:23通過)
佐野SA 23:17着 23:32発
紫波SA 4:16着 4:31発
あおもり健康ランド 6:46着 6:47発
青森港フェリーターミナル 6:56着 7:00発
青森駅前 7:12着
東京駅~バスタ新宿間は、東京の喧騒の中を走行するわけですが、静かで快適な車内はまさに別世界!ここにいて本当に良かったと思わせてくれます。
少年時代より、このバスにこれからしばらく乗っていられると思う事が何よりの優越感で、わざと渋滞の中を、路線バスに乗っていた思い出があります。 -
あれこれ思いを馳せるうちに、バスは新宿御苑トンネルを抜け、バスタ新宿に差し掛かります。
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「津軽号」が新宿駅への乗り入れを開始した当初、バスタ新宿はまだ開業前で、津軽号が乗り入れたのはJRのバスターミナルではなく、京王の新宿西口高速バスターミナルでした。
時刻表等に表記される所要時間や距離は、バスの始発点から終着点までのものが多く、しかも大きな渋滞や通行止めなどを考慮したダイヤです。これを見ると、何処へ行くにも、とても遠いように感じてしまいますが、少しでも短い乗車時間で移動するなら、その地域の最終経由地から乗車するように工夫する方法もあります。津軽号も、同じ東京都心でありながら、東京駅乗車とバスタ新宿乗車では、40分も乗車時間が変わります。 -
バスタ新宿を出ると、「中野長者橋ランプ」より、首都高速中央環状線→首都高速川口線→東北自動車道と進みます。途中休憩は、いずれも東北自動車道の「佐野SA(栃木県)」「紫波SA(岩手県)」の2ヶ所で、停車時間は各15分です。その他、法令によるハンドルチェンジと運転手さんの休憩、車両点検、時間調整のため「国見SA(福島県)」に運転停車します。他にも必要に応じて停車することもあります。
基本、バスタ新宿発車後から、青森IC付近までが完全消灯で、休憩箇所では、前方のカーテンとドアが開くのみ、到着に気がついた乗客のみ利用可能というスタイルです。自身もこの日は、最初の佐野SAのみ、降車休憩しましたが、基本、クローズド・ドア(途中開放休憩なし)歓迎の私にとっては、一石二鳥です。
中野長者橋ランプ~青森IC:705.8㎞
東北自動車道川口起点~青森IC終点:679.5㎞
東北自動車道は、岩手県より秋田県に入り、津軽側を経由して八甲田山を避け、青森市に入ります。南部側を通る東北本線や新幹線、国道4号線との大きな違いです。 -
青森市内に入り、「津軽号」は、新青森駅から徒歩10分ほどのところにある「おもり健康ランド」、函館行き津軽海峡フェリーに連絡する「青森港フェリーターミナル」に停車します。
「青森港フェリーターミナル」では、予め「東京函館きっぷ」を購入している乗客に限り、降車できます。本州とを結ぶ自動車道路がない北海道には、バス路線を繋げようがないわけですが、地元会社同士の繋がりによって、それに値する手段はしっかり確保されています。
ちなみに、青森港フェリーターミナルでの、津軽号とフェリーの接続時間は、上り東京行きで1時間、下り函館行きで2時間半(バスの到着時間により変動)もあります。しかし、それを含めても、上りは函館→新宿間13時間50分、下りは新宿→函館間15時間30分の所要時間です。東京から北九州まで高速バス利用の場合、バスタ新宿からほぼ全区間、高速走行で結ぶ直行の高速バスでも、12~13時間ほどかかることを考えれば、関東から北海道は身近な距離であることを実感できます。 -
終点、青森駅前には、28分早く到着できました。
北国の人間らしく、言葉少なながらも気さくで、人情味のある真面目な運転手さんでした。東京~青森間で、昼夜問わず、多数の便を毎日運行する弘南バスさんの益々の発展と安全運行を祈ります。
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