2016/10/05 - 2016/10/05
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わになのかさん
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「あ、今、光らなかった?」
「え、そう?気のせいじゃない?」
「そうかな、だといいんだけど。。」
高速道路を走りながら、僕はきょろきょろしていた。気にしているのは制限速度オーバーを取り締まるカメラである。撮られればフラッシュが光るので大体わかる。スイスは速度超過の罰金が非常に厳しいと聞いたので、少し神経質になっていた。
「トムがさ、スイスなんて言うほど安全な国じゃない、なんたって速度超過が半端なく厳しい、なんて言うもんだから。。」
「…オランダジョークね。」
妻は呆れ顔だ。
「でも厳しいのはジョークじゃないみたいなんだ。」
ヨーロッパは基本的に速度超過には厳しい。日本のように検問があるわけではなく、固定式、もしくは移動式のカメラが道路脇に設置してあって、1Km/hでもオーバーすれば、カシャリとやって、およそ一か月後に自宅に罰金請求が来るシステムである。しかも結構な額なのだ。それがさらに厳しいとなれば、これは怖い。ガクブルものである。
「ふーん、でも、基本的には速度超過しなきゃいいのよ。」
「そんなこと言っても、遅すぎるのもあおられるんだよ。」
「別に先に行かせればいいじゃん。」
「んー、流れってもんがあるからさ。あ、光った?」
「お金には代えられないでしょ。いや、今のは違うと思う」
「後ろからぶつかられても困るだろ。あれ、今のは光った?」
「そんなに遅く走れなんて言ってないでしょ。光ってないから。」
「今みたいにトンネルで前後に連なって走ってたらさー。あ!?」
「…!?」
「光っ…た?」
「…うん」
「前の車かな、前の車だよね」
「……」
「前の車だよな!?」
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
最終日はあいにくの雨であった。山を下りてからで良かった。宿泊したホテルは、湖畔のペンションのような規模で、朝食はレパートリーは少なかったが、希望の卵料理を聞いてから作って出してくれるなど、ほっこりとするホスピタリティだった。ホテルでゆっくりと朝食をとった後、荷物をまとめてチェックアウトをした。しかし、宿泊代を見ると、予約していたプランよりも高い。それを伝えると、どうも同じ日に宿泊する予定で、結局来なかったアジア人家族と間違ったようだ。道理で思ったよりも豪華な部屋だと思った。確かに昨夜は名前も聞かれず、チェックインした。観光地でもないので、アジア人客はまれだろうから大丈夫だと思ったが、まさか他にもいたとは。
オーナーのおばさんは、あらら、しょうがないわね、と同じ料金としてくれた。まあ、これで高い料金を払えと言われたら、申し訳ないけど抗議しようと思ったけれど。
今日は夕方にはチューリッヒから飛行機に乗る。その前にルツェルンに寄ることにしていた。ルツェルンまでは滞在していたところから30分くらいだった。市街の駐車場へ車を入れて街歩きを始めた。 -
ルツェルンと言えば、カペル橋。街を流れるロイス川に掛かる橋で、花で飾られて華やかだ。朝から小雨が降り続いていたが、この時ちょうど雨が上がった。
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屋根つきの木造橋を歩いて渡る。娘は走ってむやみに往復していた。元気だねー。橋から見える街並みはスイス特有というよりも、いつものドイツ語圏の雰囲気だ。
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迫力の山岳風景を、ここ数日見ていたので、なんとなく安心する景色。しかし雨模様なこともあって寒い。昨日までの山の上よりもずっとずっと寒い。
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寒いので体を動かすためにも川沿いを歩いて別の橋まで行ってみた。一つ上流にはシュプロイヤー橋という橋がかかっていた。こちらも木製だが、花飾りもなく、質素な印象を受ける。
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このまま街を歩きつつ、ライオン像を見に行くことにした。フランス革命で命を落としたスイス兵を讃えた像だそうで、街の中心からは離れた位置にある公園内にある。見に行く予定ではなかったので、地図をよく確認して来なかった。そのせいで周辺をかなり彷徨った。ただ同じように迷っていた人もいたので、元々わかりにくい場所なのだろう、と思うことにした。
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ライオンは小さな池の向こう側の岩壁に彫られていた。矢を受け、瀕死の様相である。きっと戦場で傷ついた兵たちを模しているのだろう。住宅街にひっそりとある小さな公園だった。
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飛行機の時間も近づいてきたので、これでルツェルンに別れを告げて空港へと出発した。美しい街だったけれど、やはりスイスらしさは山だな、と再確認。やはりあの山々を見て、その中を歩いて、初めてスイスを体感できたと言える。
しかし、この短期間の旅でそれが実現できたのは、何よりも天気に恵まれたことが大きいだろう。できればもう一度あの大自然へ、と、この後何度も思ったが、悪天候で短い旅程をつぶしてしまうかもと考えると、怖くてリピートできなかった。
結局、これが最初で最後のスイスでのハイキング旅となったのである。
ちなみに、速度超過の請求書は来なかった。
スイスの安全神話は、我が家の中では崩れなかったことになる。
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