2019/06/02 - 2019/06/02
40位(同エリア1372件中)
かっちんさん
地元の人だけが知る釧路市内の「武佐(むさ)の森」。約10haの森には5月下旬から「オオバナノエンレイソウ」の大群落が見ごろになります。
ほかにもエゾオオサクラソウ、オドリコソウ、オオアマドコロ、マイヅルソウ、エンコウソウ、クロユリなど、春から初夏の花が森を彩ります。
このあたりは約5万年前に海底が隆起してできた釧路段丘で、約6千年前には海岸線となり、貝塚や居住跡の遺跡が今でも残されています。
現在の「武佐の森」は住宅街に隣接しているのですが、なぜかこの森だけ開発されていません。
実は、この森はもともと根室本線の鉄道防雪林として長い間残されてきたもので、ほとんど人の手が入らず、現在でもミズナラやハルニレの巨木が茂り、花の咲く自然豊かな森になっています。
今日は釧路の和商市場にて勝手丼を食べ、オオバノエンレイソウが見ごろの「武佐の森」を散策。その後、根室本線花咲線の車窓から「厚岸湖・別寒辺牛(べかんべうし)湿原」の絶景を眺めます。
今晩は霧多布湿原と太平洋を見下ろすようにたつ、ログハウスの宿「宿房 樺のん」に泊まります。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・釧路和商市場HP
・釧路市「武佐の森」パンフレット、現地案内板
・釧路・阿寒湖観光公式サイト「武佐の森」
・梅沢俊著「新北海道の花」、北海道大学出版会
・釧路市編集CD「釧路炭田その軌跡」
・JR北海道「地球探索鉄道花咲線ラッピングトレイン」
・根室市、地球探索鉄道「花咲線について」
・宿房 樺のんHP
・ウィキペディア「蘇民将来」「厚岸大橋」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩 AIR DO
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
釧路空港
羽田発エアドゥの朝便に乗り、釧路空港に9:20に到着。
6月初旬の気温は21.9℃。清々しい感じです。 -
ヒグマの親子が現れる(釧路空港)
ビクッとしましたが、モニュメントなので安心。 -
今日の日程
今日は、釧路の和商市場、武佐の森、根室本線に乗り茶内から今晩の宿「樺のん」へ向かいます。 -
釧路駅に到着
空港から連絡バスで釧路駅に到着。
これから近くの和商市場へ向かいます。 -
除災のしめ縄(釧路)
途中の商店の玄関に「蘇民将来子孫(そみんしょうらいしそん)」のしめ縄が付けられています。 -
和商市場に到着
昭和29年(1954)に市民の台所として設立された釧路で最も歴史ある市場です。
和商市場は、「わっしょい、わっしょい」という活気あふれる掛け声と「和して商う」ことから名付けられました。
では、待望の勝手丼を昼食にします。 -
勝手どんぶりの「さとむら」(和商市場)
勝手丼のお店はいくつかあるのですが、一番奥にある「さとむら」にします。
後で気づいたのですが、和商市場HPから「勝手丼10%クーポン券」を印刷して持っていけば安くなりました。 -
イチオシ
新鮮な魚介類の切り身が勢揃い(和商市場)
お店の人からトレーをもらい、好きなネタを選びます。
熱々のご飯は別のお店で用意しています。 -
自分だけの勝手丼(和商市場)
肉厚のホタテは甘みがあり、地のものはホッケ、ニシン、トキシラズ、鮭鱒子、クルマエビ、他。
新鮮なお刺身を温かいご飯と一緒に食べられ、幸せな気分です。 -
紫色の「ライラック」(駅前)
駅へ戻る途中、ライラックが咲いています。
北海道に来たのだな と実感します。 -
釧路湿原ノロッコ号(釧路駅)
釧路駅に到着し、ホームに釧路湿原ノロッコ号が発車を待っています。
今日は乗りませんが、もう30年も走ってる観光列車なんですね。 -
たった1両の花咲線根室行き(釧路駅)
武佐(むさ)へは、13:25発の普通列車(キハ54)に乗ります。
花咲線とは根室本線(釧路~根室間)の愛称です。花咲ガニを思い浮かべますね。 -
ちょっと豪華な車内(花咲線)
座席は0系新幹線で使われていたものです。 -
釧路川(車窓)
釧路駅を出発すると、釧路湿原から流れてくる釧路川を渡ります。 -
列車のお見送り(武佐駅)
武佐駅は釧路駅から2つ目なので、すぐに到着します。
線路右側の森が鉄道防風林でもある「武佐の森」。 -
無人駅の武佐駅
屋根のあるホームだけの武佐駅。 -
武佐駅周辺の地図
「武佐の森」は住宅街と鉄道に挟まれた約10haの森で、駅から正面広場まで500mほど。
近くに「選炭工場沈殿池」があるので帰りに外から覗いてみます。 -
武佐公営団地
団地の並ぶ坂道を上がると「武佐の森」の入口があります。 -
「武佐の森」案内板
正面広場に到着。
森の中を往復すると約1.4kmで、散策路や休息所などが整備されています。 -
散策路(武佐の森)
最初に階段を下ります。 -
ありました!「オオバナノエンレイソウ」(武佐の森)
葉は3枚輪生し、広卵状菱形で先がとがっています。
花は茎頂から出る柄の先に1個、上~斜め上向きにつきます。
花弁は3枚あり、大きいもので長さ6cmを超え、ふつうは広卵形で先はとがらないです。 -
イチオシ
三姉妹の「オオバナノエンレイソウ」(武佐の森)
群落があります。
事前に釧路市役所に開花状況を確認したところ、今年は5/20頃に開花。
すでに10日経っていますが、花はまだ咲いています。 -
散策路(武佐の森)
森は斜面にあるので、今度は階段を上ります。 -
イチオシ
可愛い花「エゾオオサクラソウ」(武佐の森)
高さ20~40cmの多年草で、花は茎頂に数個つけます。
エゾオオサクラソウはオオサクラソウの変種で、茎や葉柄に長軟毛が多く、道東に多く見られます。 -
「エゾオオサクラソウ」(武佐の森)
茎に毛があり、オオサクラソウ(無毛)との違いがわかります。 -
「オドリコソウ」(武佐の森)
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キノコ(武佐の森)
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森の茂る道(武佐の森)
-
イチオシ
ひっそりと咲く「オオアマドコロ」(武佐の森)
茎が斜上して長さ60cm~1mになる多年草。
花は2~4個葉腋から下垂し、筒形で長さ2.5cmほど。先が緑色で浅く6裂します。 -
「マイヅルソウ」(武佐の森)
高さ10~20cmの多年草。
花茎にふつう2枚の葉が交互につき、葉身は長さ3~10cmの長い心形で上の葉が小さい。
花は総花序に20個ほどつきます。 -
背伸びしている「オオバナノエンレイソウ」(武佐の森)
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湿原にボコッと立つ「ヤチボウズ」(武佐の森)
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黄色い花「エンコウソウ」(武佐の森)
リュウキンカの変種の「エンコウソウ」。
花茎が地面を這いながら長く伸び、節から発根します。
花の径は2~3cm、花数は1~3個と少ないです。 -
このあたりは湿原地帯(武佐の森)
-
ミズナラの巨木(武佐の森)
園内の「遺跡の丘」へ行くと、樹齢420年のミズナラの巨木が見られます。
江戸時代以前から釧路の歴史を見続けていることになります。
この一帯は、縄文から擦文時代(7~8世紀)までの数千年にわたる竪穴式住居跡が数多く発見されている釧路の原点といわれる場所です。
森の終点まで来たので、これから引き返します。 -
神秘的な花「クロユリ」(武佐の森)
行きと同じ道を通って帰るのですが、帰りの目線で「クロユリ」を発見。 -
「オオバナノエンレイソウ」の群落(武佐の森)
花弁はふつう広卵形ですが変異が大きく、この写真は細長い形です。 -
上品な「オオアマドコロ」(武佐の森)
筒形花の先端が閉じられ、先ほど見たオオアマドコロと比べ、ちょっと上品。 -
中央入口(武佐の森)
2ヶ所ある入口の2つ目です。
ここにはトイレがあります。 -
「エゾカンゾウ」(武佐の森)
7~8月の花なので、ちょっと早目に咲いてしまった1本ですね。
では、選炭工場沈殿池跡へ向かいます。 -
選炭工場沈殿池跡(武佐)
今でも石炭を採掘している「釧路コールマイン」所有の土地で、立入禁止の看板があります。
ここは昭和31年(1956)、選炭工場から約1600mの武佐地域に、微粉炭の製品化と上澄み水の再利用を目指し建設されました。 -
選炭工場沈殿池跡(武佐)
選炭汚水は水質基準に適合させるため、武佐沈殿池の設置により廃水に含まれた物質を沈殿させました。
現在、沈殿池の跡地の一部は、ゴルフ練習場やショッピングセンター、団地に変貌しています。
釧路炭田に興味のある方はこちらの旅行記もご覧ください。
『釧路の町歩き2019-3 ~釧路炭田、臨港線、工場夜景~(北海道)』
https://4travel.jp/travelogue/11475479 -
「ルピナス」(武佐)
武佐公営団地の脇に咲いています。 -
青空に映える「エゾノコリンゴ」(武佐)
武佐小学校の入口に咲いています。 -
イチオシ
「武佐の森」を走る花咲線(武佐)
武佐駅に戻り、根室方面の列車まで時間があります。
その前に釧路行きがやって来るので、「武佐の森」をバックにして鉄道写真を撮ります。 -
紅白のラッピング列車(武佐駅)
2018年11月から走り始めた「地球探索鉄道花咲線ラッピングトレイン」。
花咲線の花を赤で表し、冬の雪の白をモチーフに、両面異なる配色とし、見る側によって2度楽しめるデザインです。
この根室行きの列車で、茶内へ向かいます。 -
途中の尾幌駅(車窓)
車掌車を利用した待合室の尾幌駅(おぼろえき)です。
列車は森林風景の内陸部を走っています。 -
厚岸湾(車窓)
門静駅(もんしずえき)を過ぎると視界が開け、太平洋の厚岸湾(あっけしわん)沿いを走ります。 -
赤い厚岸大橋(車窓)
厚岸大橋は全長457m。橋を渡った先(右側)は島ではなく、これから行く霧多布に続いています。
昭和47年(1972)に海上橋として開通する前は、日本道路公団による厚岸フェリーが運行されており、学生時代に乗船した記憶があります。 -
厚岸湖(車窓)
厚岸駅を過ぎると、厚岸湖が見えてきます。
厚岸は全国でも有数のカキの名産地。
厚岸駅では名物駅弁「かきめし」、道の駅・食堂・旅館ではカキ料理を楽しめます。 -
イチオシ
「別寒辺牛湿原」の絶景(車窓)
厚岸湖から続く「別寒辺牛(べかんべうし)湿原」は、ヨシ、スゲの広がる低層湿原。
平成5年(1933)にラムサール条約の登録湿地として「厚岸湖・別寒辺牛湿原」が認定されました。 -
水鳥たちのサンクチュアリ(別寒辺牛湿原)
水辺からアオサギが飛び立ちます。 -
湿原を流れるチライカリベツ川(別寒辺牛湿原)
対岸のヨシやスゲが縞模様になっていて奇麗。 -
夕日で黄色く染まる湿原(別寒辺牛湿原)
-
エゾシカの親子(茶内付近の車窓)
再び森林の中を列車が走り、そこはエゾシカたちの王国。
列車が近づくと線路わきから逃げていきます。
餌の少ない冬になると、エゾシカたちが線路を堂々と歩いています。 -
冬のエゾシカたち(2019年3月5日の写真)
こちらの旅行記もご覧ください。
『花咲線の秘境駅初田牛・昆布盛 ~酪農とエゾシカと絶景 2019冬~(北海道)』
https://4travel.jp/travelogue/11470606 -
茶内駅に到着
釧路行きの反対列車が交換待ちで停車しています。
駅には宿の車が迎えに来てくれています。 -
今晩の宿「宿房 樺のん」
霧多布湿原と太平洋を見下ろすようにたつ、ログハウスの宿「宿房 樺のん」です。
綺麗な夕焼けがこれから始まろうとしています。
この続きは次の旅行記で紹介します。
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