遠野から十和田湖へ　２　遠野　河童を釣りに行く

2019/10/23 - 2019/10/24

4Ｔの旅行記で知った遠野。民話の世界がまだ残っているような日本の故郷の原風景。いつか行ってみたいと思うばかりでしたが、やはり地名のごとく私の里からは遠の過ぎる。今回東京へ行く機会があったので、行く夢を実現できました。思ったより遠野は遠のではありませんでした。
小さな名所ばかりでしたが、心の底に残る素晴らしき世界にくぎ付けでした。それと一度はカッパ釣りを体験したかったのです。


1日　東京ー新花巻　レンタカーで宮沢賢治関連見学　花巻温泉紅葉館
2日　遠野民話の世界を巡る　　　　　　　　　　　　あえりあ遠野ホテル
3日　花巻ー八幡平ー十和田湖ー奥入瀬ー青荷温泉　　ランプの宿青荷温泉
4日　酸ヶ湯温泉ー蔦沼ー十和田湖　　　　　　　　　十和田ホテル
5日　十和田市現代美術館ーレンタカー返却八戸ー東京

写真はIphoneｘにて撮影

今回の旅行で東北のボリューム感が分からずQ＆Aで行程相談しました。
4Ｔの皆様には沢山のアドバイスを頂き有難うございました。

エリア 遠野(岩手)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

遠野物語といえば柳田国男先生。先ずは銅像にご挨拶です。

街の中心に流れる川と落ち着いた佇まい。いい街に違いない予感あり。

こーいう看板があること自体が遠野は自然に溢れ、文教地域だと教えてくれます。

遠野地方の農家・生活様式・を再現した伝承館へやって来ました。
写真は伝統的農家の南部曲り家です。

蚕作業場ですが、夏場は本物の蚕を飼っています。

河童と共に、とても興味があったおしら堂です。
古くから信仰される蚕や馬の神様でありますが、娘と馬との悲恋の話が有名です。
霊感を感じる方は入室しない方がよいでしょう。そんな場所に思えました。

沢山の願い事を書いたオシラサマが祀られています。

もうこちらは古くなりすぎたのか黒ずんでいます。
不気味な感じさへします。

桑の棒の先に馬や女性の顔を刻み、中央に穴を開けた布を重ねた着物をまとうのです。不思議なご神体です。

真っ暗な一室に灯る行燈。
私は絶対にこの部屋で寝ることは出来ません。

気味の悪い河童の絵

可愛く見せたいのでしょうが、私にはやはり気味が悪くて。

外へ出ると秋の空気が美味しく、ほっとしました。

金勢様と呼ばれる男性器を祭った祠です。
豊作、子宝を祈願する神様です。
実際にコンセイサマといって遠野遺産として残っているそうです。

農機具散乱の中にオレのだ。

雪隠　つまりトイレです。紐を掴んで踏ん張るのでしょうね。

カッパの淵は伝承館から近い所にあるため、カッパの皿＝麦わら帽子を貸してくれます。こーいうユーモアサービス好きだな。

行く途中で見た看板。
遠野はビールに使う国産ポップの生産地でもあります。

こちらが現物です。
ポップは外国産とばかり思っていたから、勉強になりました。

かっぱ淵橋を渡ると河童の領域に入ります。

メス河童が鎮座する小さなお堂があります。

お堂の中には河童にまつわる小物が置かれています。

こちらが、河童が現れたという伝説が残る小川　かっぱ淵です。

頭がお皿になった老河童が河童を釣ろうとしています。

河童の好物のキュウリを餌にしていますが、一向に食いついて来ません。
こんな透き通るような浅い小川では、生息は難しいと思います。
もっと山奥の深く暗ーい不気味な川に住んでいそうな気がします。

全く釣れないので、この売店でひと休み。
お店のコンセプトはいいのですが、全くお客さんが入っていませんでした。

姨捨伝説のあるデンデラ野にやって来ました。
なかなか存在地が分かりにくかったのですが、
子供が親を捨てに、おんぶしている姿の橋が目印です。

その地へ行くには熊出没注意の看板。
どんな道でどれだけ歩くのか分からないので気になります。

歩いてみれば、ほんの少しの場所でした。
この辺りのことをデンデラ野というのでしょうか。
野の麓に人家も見えます。

こちらの住居に老人たちは捨てられ、日中は里に下りて農作業を手伝って食を得たのでしょう。

この部屋で命を尽きるのを待ったということです。
悲しい話ですが、現代も介護施設に両親を置きっぱなしと同じような事かもしれません。

しんみりしましたが、野に目をやると収穫した藁の美しき光景が広がっていました。

伝承館と同じような施設の遠野ふるさと村へやって来ました。
ちゃちな物まね観光施設かと思っていたら、びっくりぽん。
広大な敷地に立派な曲り家が沢山点在する行って良かった施設でした。

のどかな風情が遠野の田舎を演出しています。

大工さんが作った曲り家。どうりで立派です。

凛々しい美を感じる佇まいです。
団体予約すると、この様なお部屋で食事も出来るそうです。

こちらは上流農家の曲り家だそうです。そうだと思います。

こちらの曲り家の片方は馬小屋になっていました。

同じ家の中で馬と生活するなんて、どんな感じなんだろう。

遠野は今も馬のセリ市が開かれており、馬と一緒に住んでいたり、馬を祀る神社があったり、オシラサマのように娘が馬に恋する話など、生活に馬が凄く密着していたのですね。

こーいう演出好きです。

湯気が立つかまど。
勿論、曲り家の中は自由に見学できます。

男根の数々を展示しています。

広場でピアノを弾く男性。とっても素敵で凄くいい演出だと思い近寄って行きました。
ところが、ドローンが飛んでいたり、遠くで撮影している方が私にバツマークをするのです。
後で知ったのですが、有名な外国人作曲家（映画ラ・ラ・ランド）のプロモーションビデオを作成中だったのです。撮り直しですね、お邪魔しました、ごめんちゃい。

恋愛成就の神社　卯子酉様と石に彫られた羅漢像（仏教における聖人）　五百羅漢を見に行きます。

恋愛成就のパワースポット　卯子酉様です。　

赤い布（無人販売で100円）を結べば恋が成就されると言われています。

私も子供の成就を願い、目立つ場所に両手で強く結びました。
後で知ったのですが、左手だけで結べば成就するらしいです・・アリャ！

五百羅漢への山道を登って行きます。
また熊注意の看板です。もーこれだから嫌になります。

かなりこう配のきついゴロゴロ岩の間を登って行きます。
それより熊と対面しないかと心配です。

苔むした岩に何かが彫られています。
200年前に襲った大飢饉で亡くなった人を供養するために、和尚さんが彫ったそうです。

沢山の羅漢像が点在しているのでしょうが、こちらの羅漢様に合掌して下山しました。

市庁舎に隣接する、あえりあ遠野ホテルに宿泊します。
真面目な少しお堅い感じのする都市ホテルです。
食事処には浴衣ではダメだとか。ほとんど観光客なんだけどな～

遠野の街です。
思っていたより大きな街です。
イメージとしては、田んぼが広がる里村と思っていました。

このホテルを選んだのは、遠野の民話の語り部を催していたからです。
囲炉裏を囲んで、お写真の方が３話ほど話して下さいました。
興味深い話なのですが、方言が分からなくて半分ほどしか理解出来なかったです。

夕食は岩手南部地方の郷土料理で上品な味付けでした。

河童に始まって、不思議な遠野の世界を垣間見ることが出来ました。
こーやって旅行記を書いている間にも、なんていい旅行をしたんだろうと想いに耽っています。

この旅行記へのコメント （6）

• yamayuri2001さん 2021/11/07 15:50:21

  河童、釣れなかったんですね・・・

  kenjiさん、こんにちは。
  そろそろ、日光の旅行記が出来上がった頃だなと
  お邪魔しました。
  まだのようですので、お待ちしてますね！
  
  キュウリは、お店で売っているんですか？
  さりげなく河童を釣る後姿が、カッコいいです！
  遠野のホテルでは、私も民話を聞いてみたいです。
  少ししか理解できない日本語・・・
  そうですよね、アイヌの言葉や沖縄の言葉も
  私には、鹿児島弁さえ理解できません・・・
  
  でも、最近、方言って素敵な文化だなと思います。
  
  五百羅漢で思い出したのですが、瀬戸内海の白滝山にも
  五百羅漢がありましたね！
  合わせると千体・・・
  日本には、一体どれだけの羅漢様がいらっしゃるのか・・・
  その羅漢様たちが、守ってくださるので、
  ヨーロッパのようにコロナが猛威を振るわないのか・・・
  
  等々、kenjiさんの旅行記を拝見して、思考がとっても広がりました。
  
  yamayuri2001

  olive kenjiさん からの返信 2021/11/08 02:47:22

  Re: 河童、釣れなかったんですね・・・

  百合さん　おはようございます。
  
  まだ東京に居るのですよ。
  2週間も居ても、何やら忙しいのです。
  学友飲み会、親戚訪問、お見舞い、ハロウイン、映画、家修理、草抜きなどなど。特に今回は4Tの方と生まれて初めてのオフ会をしました。
  唯言えるのは、以前と違って、もう1ヶ所訪問ぐらいで疲れてしまいました。前は渋谷に銀座に上野と転々と出来たのに。
  コロナでの巣篭もり状態がそうさせたのでしょうか。
  
  遠野の訪問から、もう2年となるのですね。
  カッパは釣れませんでが、私自身の頭髪がカッパ状態になってきました。嫌ですね～老化現象は。
  
  方言っていいですね。若い男女が方言どうしで話し合っているのを目にした時、私はその彼女を口説き落とすことは無理だろうと感じてしまいます。特に東北弁と沖縄言葉。言葉に暖かさ優しさを感じます。同じ方言を使う仲間の世界に異国からの参入は難しいだろうと思うからです。
  
  明後日には、東京を立ちますので、日光旅行記は来週ぐらいかな。また、その時にお会いしましょうね。
  遠くに居て、コメント頂いたのが嬉しかったです。
  百合さん、有難う。
  

• ほいみさん 2019/11/06 23:20:10

  庶民のクルマでお疲れ様です。

  あの～・・デジカメ変えました？？
  以前の写真とは透明感が全く違うんですが。
  表紙の河童渕の写真は、なにか今流行りのアートフィルター使ったとか？
  
  しかも腕を上げられた様で、灯篭の写真・猫の写真はたいてい主役を真ん中に捉えてしまい、失敗パターンなのに完璧ですよね。
  
  それにしても、東北の旅っていいです。
  愛犬と日本中を巡りましたが、旅が楽しいという点では東北がダントツでした。人々が優しく、失礼な言い方かもしれないけど「懐っこい」。
  
  そこへOliveさんが行ったんだから、そりゃもう盛り上がったことでしょう・・・奥様も一緒だし！！

  olive kenjiさん からの返信 2019/11/07 23:12:39

  Re: 庶民のクルマでお疲れ様です。

  ハロー　ほいみさん　
  私の旅行記にコメント有り難かったです。何たって旅行記アップ半年ぶりですもの。
  あの河童淵の写真はIphoneで撮ったのですよ。確かに透明感ありますよね。
  後で少し明るく修正しただけですけど、むしろ河童の念力じゃありませんかね。
  
  庶民カーですけど、スイフト好きです。以前、営業車でスイフトを使用していたのですが、スポーティーな動きをしてくれました。おかげさまで足摺までビューンと行きましたけど㊙
  それと鈴木修会長大好きです。ほいみさん、同じ県民でしょう。
  
  嫁さんと盛り上がった！とんでもない。内のカカーはコンゴの価値観と同じく、私が無差別に盗撮するのが大嫌いなのです。
  4T自体が大嫌いなのです。　　　　　　　　　See　you～
  

• picotabiさん 2019/11/06 14:06:45

  ナマハゲに続いてまたもです

  olive kenjiさん　こんにちは！待ってました。
  
  新幹線で行くようなことをおっしゃってたので、なんでだろ？と思ったら、東京で用事があったのですね。なるほど。
  
  ナマハゲに続いてここも行きたいのに行けてないところで、もうずっと前から後回しにしてまして…またkenjiさんに先に行かれてしまいました笑。オシラ堂とかカッパの川とか、霊的に感じられるところも私には魅力的にうつるんですよね。ひとり旅で行ってみたいな。秋の遠野もコスモスが咲いててほっこりしますね。
  
  ララランドの作曲家さんが遠野までプロモーションビデオの撮影に来るなんて。SNSのせいか外国があまり遠いと感じられなくなってますね。ナマハゲに続いてkenjiさんの旅を追っかける遠野、私は来年かなぁ？

  olive kenjiさん からの返信 2019/11/07 19:39:58

  Re: ナマハゲに続いてまたもです

  pico ちゃん　コメント一番乗り有難うね。
  
  picoちゃんの行きたいのに行けない所へ、先に行っちゃってごめんちゃいね。
  大体、地元に近ければ、いつも行けると思ってそんなもんかもしれませんね。
  愛媛県に、伊予西条祭りと新居浜たいこ祭りという勇壮な秋祭りがあるんだけど、おっちゃんが行ったのは去年が初めてなんだよ。最高だった。
  何でもっと早く行かなかったのかと後悔したけど、そんなもんかもしれませんね。
  
  遠野は霊魂がうようよ漂っているから、絶対picoちゃん向きだな。
  なまはげ君にも会いに行かなくてはね。結構忙しいな。
  
  今、後半書いているんだけど、内容があまり面白くなくて筆が止まって、酒飲んでるの。調子乗ったらアップするので、また読んでね～　　See　you～