2019/10/14 - 2019/10/14
49位(同エリア87件中)
naoさん
大東市御領は、JR学研都市線住道駅から北西へ約1.5kmの距離にある門真市と隣接する町で、豪農のお屋敷が連なる風情豊かな町並みの中を縫うようにめぐらされ水路により、都会の喧噪を忘れさせてくれる落ち着いた水辺景観が形成された、水郷の町が広がっています。
淀川左岸から和泉丘陵に至る広大な大阪平野の東部地域は古来「河内」と呼ばれ、その大半が深野池(ふこのいけ)や新開池(しんがいけ)などの湖沼と低湿地帯で、常に淀川や大和川の洪水に悩まされました。
これらの河川が運んでくる土砂の堆積により、低湿地帯が次第に陸地化されると、5世紀頃には奈良盆地から河内平野に政権の中枢が移され、新たに起こった河内王朝と呼ばれる時代以降、活発に土木(治水)事業が行われました。
時代が進み、宝永元年(1704年)に大和川が付け替えられると、支川を含む流域一帯の旧河道や、深野池並びにその周辺の低湿地帯では干拓による新田開発が進められ、潅漑用水や田舟による水運等に活用するための水路が縦横に整備されたことにより、北河内の中でも富裕な地主や自作農家の多い村だと言われるほどの豊かな農業生産地となりました。
深野池の干拓によって生まれた御領も同様で、張りめぐらされた御領水路に沿って河内木綿で財を成した豪農たちのお屋敷が建ち並び、田舟から段倉へ直接荷物の出し入れができる船着場を設けるなど、農業、水運、生活用水等として日常生活のさまざまな場面で恩恵にあずかってきた御領水路は、今も住民の皆さんに親しまれています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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大東市御領にやって来ました。
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大東市の排水桝の蓋。
蓋に描かれているのは、大東市野崎にある慈眼寺(通称:野崎観音)への野崎詣りの図で、享和元年(1801年)に刊行された「河内名所図会」巻六中に描かれた挿し絵が題材になっています。
時は春、野崎詣りの道すがら、舟と陸とで掛け合う情景が生き生きと描かれています。 -
一枚板の扉が付けられた立派な門の床は・・・
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板石やピンコロ石を組み合わせた、模様張りの石畳になっています。
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御領の町並みです。
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ちょっと興味をひかれる脇道があるので入ってみます。
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大阪の河内地方や奈良県でよくみられる大和棟の主屋の屋根に金属板を張った、期待通りの町家がありました。
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手入れされた松の緑を見た途端に、大和棟に金属板を張った主屋との対比を撮りたくなりました。
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では、御領の町並みへ戻ります。
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地蔵堂の屋根越しに、大和棟に金属板を張った主屋が見えています。
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こちらのお屋敷は、江戸時代に御領村の庄屋を務めた旧家、辻本家の住宅です。
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辻本家住宅の横にも、何かを期待させる脇道がありました。
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脇道の中にあったのは辻本家住宅の主屋でした。
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かつての茅葺屋根に金属板を張った主屋は、江戸時代後期の天保5年(1834年)に建てられたものです。
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脇道の中にもかかわらず、辻本家住宅のお向かいのお宅も立派な門を構えておられます。
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脇道を出て町並みに戻って来ました。
こちらの土蔵は、漆喰壁の上に銅板を張っておられます。 -
漆喰壁の上に銅板を張った土蔵の横の脇道です。
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脇道の奥から町並みの方向を見返した光景です。
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柿の実が色づくまであと少しですね。
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脇道から町並みに戻って来ました。
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違う角度から見た辻本家住宅の主屋。
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キリッと外観を引き締める黒板塀をめぐらせた、モダンな町家です。
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その黒板塀の屋根には、珍しい瓦が葺かれています。
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こちらは、数寄屋造りの純和風の町家です。
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平屋建て部分には、低い越屋根が架けられています。
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数寄屋造りの軽快な瓦屋根に加えて、門や下屋に使われた銅板葺の薄い屋根が更なる軽やかさを演出しています。
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ここは勝手口でしょうか・・・?
仮に勝手口だとすると、何とも瀟洒な造りです。 -
緩やかに流れる水路が、農業、水運、生活用水など、日常生活のさまざまな場面で恩恵にあずかってきた御領水路で、今も住民の皆さんに親しまれています。
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豪農のお屋敷には、御領水路を行き交う田舟から段倉へ直接荷物の出し入れができる船着場が設けられていました。
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一時は、生活排水の流入により環境の悪化が著しかった御領水路ですが、かつての風情ある町並みをよみがえらせたいと願う地元の皆さんの声を受け、下水の高度処理水を利用した「せせらぎ水路」として整備され、透明感のある水質を保った水路が復活されました。
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このしっとりとした水辺空間にたたずんでいると、都会の喧噪を忘れさせてくれます。
これ以上ない癒しの空間ですね。 -
では、先へ進みます。
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町並みに溶け込む御領水路。
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御領水路に架かる橋も景観に配慮した木橋になっています。
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御領橋から見た御領水路。
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波紋を残して泳ぐ錦鯉。
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御領水路沿いの町並みです。
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水辺空間とともに、こんな脇道にも心惹かれる私が居ます。
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10月第3日曜日とその前日の土曜日に催される御領菅原神社の秋祭りに備えて、門の軒先に吊られた御神燈。
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こちらがその秋祭りの舞台となる御領菅原神社です。
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境内に植えられた楠木の古木の盤根は見応え十分です。
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本殿の前に鎮座する阿形の狛犬と・・・
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吽形の狛犬。
可哀そうに目隠しされているので、せっかくのお祭りが見られないじゃないですか・・・。 -
ほのかな明かりが灯された社殿。
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御領菅原神社の前にある船着場。
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三尾揃って方向転換ですか。
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桜が咲く頃には、水面に映る満開の桜や花筏が風情を添える、素晴らしい光景が広がっているんでしょうね・・・。
是非、その頃にも訪れたいものです。 -
またまた波紋を残してこちらに泳いでくる錦鯉。
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御領水路沿いのお屋敷。
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白と黒のコントラストで引き締めた町家です。
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生垣と見間違うような無花果の列植。
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時はすでに無花果の旬を過ぎようとしています。
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ちょっと小ぶりの大東市の排水桝の蓋。
小ぶりな中にも、野崎詣りの情景が描き込まれています。
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