2019/10/24 - 2019/10/24
68位(同エリア389件中)
夢道乗光さん
山車の町 亀崎で秋まつりが開催(10/18~10/27)され、幕末の安政2年(1855年)に開業した料亭・望洲楼で食事会と見学会が行われるというので出掛けました。
亀崎の町は江戸時代から海運と醸造業が栄えたところで、今でも蔵の町並みや伝統ある山車が見られ、いにしえの文化が漂う魅力的な町である事を再認識。知多の亀崎は感動する観光スポットがいっぱいで日本の宝物を再発見したような気分でした。
来年5月3日と4日に開催される潮干祭は是非とも観に行きたい。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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『山車の町 亀崎 秋まつり2019』のパンフレット
パンフレット表紙には亀崎潮干祭山車の(左から)宮本車・青龍車・力神車・神楽車・花王車など模型写真を掲載
亀崎の山車はヤマグルマと呼ぶが、犬山祭りでは山車をダシ、京都祇園祭では鉾(ホコ)などと祭に引出される屋台の名称は地域によって違うのが興味深い。 -
『山車の町 亀崎 秋まつり2019』のパンフレット
パンフレット裏表紙には碧南市大浜中之切車碧南市鶴ケ崎玉車・知多市北粕谷花王車や亀崎の山車5輌の実物写真を掲載。
11月3日に碧南や知多の山車関係者が町の垣根を越えて集まり、『亀崎やまぐるまサミット』が行われるとは素晴らしい! -
潮干祭のまち亀崎案内図
料亭・望洲楼での食事会にはまだ時間があったので、亀崎の町を散策。 -
潮干祭(5月3日・4日)まであと191日
町民の潮干祭への期待と意気込みが伝わって来る。
潮干祭は古来から強固な「組」組織によって守り伝えられ、亀崎の祭りびとの情熱によって年々盛んになっているのが窺われる。 -
2016年12月に山・鉾・屋台行事として無形文化遺産登録された亀崎潮干祭を記念する石碑と「山車の町 亀崎」ののぼり旗
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歴史と文化を感じさせる亀崎の町並み
俗化されてない町並みには情緒が漂い、先人から受け継いだ有形・無形の財産を大切に後世に守り伝えていこうという郷土愛が感じられる。 -
亀崎の町で見掛けた懐かしい郵便ポストと山車のゴマ(車輪)
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現在の5台の山車の中では最も建造が古い知多型山車の元祖的存在の中切組力神車を保管する さや蔵
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盛田金しゃち酒造の酒蔵
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酒の名前も素敵な清酒 初夢桜の蔵元
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むかし亀崎の海岸へ流れ着いたとある御神符(神社などが発行するお札)。それは津島神社のもので「けがしてはならない」と海に戻したものの2日後に再び漂着。文政6年(1823)6月にこのなんとも不思議な出来事により、亀崎の里人はその地を埋め立てひとつの小さな社を営んだとの事。そして75日間の昼夜、お神楽を奉納。それが尾張三社の起源とされている。
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尾張の「津島神社・熱田神宮・真清田神社」三神を祭神とする尾張三社。
潮干祭の「御旅所(おたびしょ)」となっている -
神前神社(かみさきじんじゃ)から衣浦湾の海を望む
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潮干の浜へ曳き下ろされた5輌の山車
神前神社社務所に掲示の写真 -
神前神社境内に設置された伊勢湾台風(1959年9月26日)の時の浸水位を示す道標
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伊勢湾台風のあと護岸整備により防波堤が築かれ、海岸に山車を下ろせないないため海浜曳き下ろしは永く途絶えていたが、防波堤の一部を切り開いて1993年(平成5年)に陸閘が築かれ、勇壮な海浜曳き下ろしの潮干祭が復活した。
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日本車両製造が施工しているのも興味深い
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人口海浜により亀崎には海浜緑地ができて市民の憩いの場に
海浜にはオートバイで来た若者、対岸には自動車運搬船が停泊し、ここだけはすっかり現代の情景だ。 -
望洲楼の表玄関
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半田市の景観重要建造物に指定されている望洲楼
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創業安政2年の看板
当時の亀崎は尾張廻船の主要な寄港地として栄え、望洲楼には多くの著名人が宿泊したらしい -
福沢諭吉も利用したことがある望洲楼
田山花袋や柳田国男などの文豪も宿泊 -
亀崎の鳥瞰図
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「月の名所・亀崎」を物語る月の七変化の欄間
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「文豪たちが愛した望洲楼」と題して20名限定で催行された食事会の様子
昔はお座敷であったが、今は座りやすい椅子席 -
召し上がった望洲楼の会席膳
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昼食から地元の清酒金鯱を飲みながら会席膳を賞味し至福のひと時。
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大広間の舞台
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亀崎の町は江戸時代から海運と醸造業が栄えた。
当時の豊かさを物語る金ぴかの緞帳 -
歴史を感じさせる階段
三味線の音色が聞こえてきそうな歴史と文化がこの建物に宿っている -
階段の芸術的な曲がり方
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望洲楼のお座敷から衣浦の海を望む
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望洲楼で食事と見学会を楽しんでからは立川美術館を見学
表通りから見た立川美術館
http://www.tatekawa.org/ -
立川美術館の館内には祭り山車の模型や伝統彫刻などがぎっしりと展示され見応え充分。秋まつり期間中でもあり、これだけ豪華絢爛な展示物を見学させていただいて拝観料無料とは感謝感激。
潮干祭・山車の模型(村田達秋 氏作) -
亀崎は領主犬山藩の飛び地の領地であったことから犬山との縁が深い。
犬山の成瀬藩主から賜った裏金金一文字陣笠 -
犬山の山車模型も展示(村田達秋 氏作)
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社寺などの装飾彫刻を宮彫といい、立川流彫刻は江戸後期の代表的な宮彫だった。諏訪の立川流と知多の立川流の経緯や現状を示す説明書き
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潮干祭は女人禁制。ここでは女性でも山車乗車体験が出来る。
この山車は来年諏訪大祭に出張するらしい -
亀崎青龍車台輪象鼻模刻(立川芳郎尚冨 氏作)
立川流工房では伝統彫刻や祭り山車の修復も手掛けており、亀崎の伝統文化を継承する祭りびとの情熱と信念を深く感じさせられた。
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旅行記グループ 山車の町・亀崎を訪ねて
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