2019/10/16 - 2019/10/22
203位(同エリア571件中)
お砂糖猫さん
シャウエンから世界遺産・ヴォルビリス遺跡を経てフェズに向かいます。
事前にわかっていたことではありますが、フェズの滞在時間が短い上に現地で捕まった自称ガイドに振り回されて、思っていたように歩けなくて消化不良ぎみ……
まぁ、これだけは見たいと思っていたタンネリが見られたから良しとするかー
□10月16日 羽田からカタール航空でドーハ乗り継ぎ、カサブランカ着。車でシャウエンへ移動。シャウエン泊
■10月17日 シャウエン観光。車で移動しヴォルビリス遺跡観光。フェズ泊
■10月18日 フェズ観光。イフレン→エルフード→メルズーガへ移動。サハラ砂漠でテント泊
□10月19日 トドラ渓谷へ移動。アイット・ベン・ハッドゥ泊
□10月20日 アイット・ベン・ハッドゥ観光。ティシカ峠を経てマラケシュ泊
□10月21日 マラケシュ観光。車でカサブランカへ移動。カタール航空で帰路
□10月22日 ドーハ乗り継ぎ、羽田着
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 旅工房
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-
シャウエンからまたも延々と3時間以上、車で移動します。
途中の景色はたまに住宅地もありつつ、乾いた地が続く…… -
16:00過ぎ、日も傾きかけたころにヴォルビリス遺跡に到着。
入場料は70dh(ツアー代に込み)。
ここで約1時間見学しますが、結構広いので全部は回れませんでした。ヴォルビリスの古代遺跡 史跡・遺跡
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ヴォルビリスは古代ローマ帝国の属州のひとつ。
しかし世界のいろんな土地を旅して思うのは、ローマ帝国の支配の広さよ。
ヨーロッパのみならず、中東やアフリカにまで古代ローマ時代の遺構が残っているのだから。
※写真はメデューサのモザイク -
ヴォルビリスという名は夾竹桃を表すベルベル語に因むものだそう。
夾竹桃がこの辺りによく生えていだんだとか。
ローマ帝国の衰退によりヴォルビリスはローマの手を離れ、7世紀にイスラムのアッバース朝の支配を受けることになりました。 -
やがてイスラム朝でも経済等の中心がフェズに移っていったことでヴォルビリスは衰退していきますが、ローマ帝国時代の遺構の保存状態の良さから現在は世界遺産となっています。
※写真はバシリカ(裁判や集会場として建てられた公共施設) -
ユピテル神殿。
バシリカとかこの神殿のあたりで係の人に「写真撮ってあげる」と声を掛けられ(身分証明書を首から下げていたから係の人だと思ったんだけど)、お願いしたらめっちゃくちゃ大量に撮ってくれた。
何回もジャンプの指示を飛ばされ、へろへろに。
そして何度経験したら学習するのか私は。きっちりチップは要求された。
まあ20dhだから別にいいんだけど…… -
オルフェウスの家のモザイク。
竪琴の名手オルフェウスの奏でる音楽に誘われるさまざまな動物たちが描かれています。 -
デザルター(アクロバット)の家のモザイク。
デザルターとは馬から馬へ飛び移るサーカスの演目なんだとか。 -
カラカラ帝の凱旋門。
属州民にも市民権を与え、属州税を廃止したカラカラ帝への感謝を込めて建てられたそうです。 -
西日で写真写りがよくないですが、これはディオニソスと四季の家のモザイク。
擬人化した春夏秋冬のモザイク画。 -
ヘラクレスの功業の家のモザイク。
ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの12の功業が描いてあるそう。 -
バッカスとその恋人アリアドネを描いた騎士の家のモザイク。
ここでタイムアップ。再び車でフェズを目指します。 -
ヴォルビリス遺跡から約1時間半、19:30ごろにフェズに到着。
車を降りてドライバーさんとは翌日11:00に集合と確認し、迎えに来てくれた宿の人とジャメイ門からメディナに入ります。 -
門から少し行ったところにあるダール・アネバルが今夜の宿(写真は翌朝撮ったもの)。
ダー アネバル ホテル
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中庭が素敵! いやが上でも期待が高まります。
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ミントティーとフッカス(ビスコッティに似たモロッコ菓子)を出してくれました。
フッカスをかじりながら宿泊カードを書きます(ちなみにシャウエンでは書いてくれたので初記入)。
「夕食は?」と聞いたくれたので、もう外は暗いのでこのまま宿で食べることにしました。 -
テーブルを移動し、中庭で夕食。
まずドライイチジクとデーツ、シュバキアが並べられました。
最初に甘味かぁ……と思っているとスープ(ハリラ)もやって来て、スタッフが
「スイーツ、スープ、スイーツ、スープ(と交互に食べる仕草)……デリシャス!」
えっ、一緒に食べるの??
まぁ郷に入っては郷に従え、やってみよう。
ううーん、別々に食べたほうがいいような……
そしてシュバキア(かりんとう的なモロッコ菓子)……激甘!!!
噛めば噛むほどに染み出す甘さ!! -
メインはチキンタジン。あっさり味でおいしい。
スープとスイーツで結構お腹いっぱいになっちゃったけど、これもなかなかのボリューム。 -
デザートはパリパリの生地にクリームを挟んだミルフィーユ的なバスティラ。
クリームは冷たいアーモンドクリーム。
しめてお値段ひとり260dh。
モロッコの食事としては結構いったな……まぁそこそこのレストランのコースを体験できたということで。 -
そして部屋に案内されますが……
我々、アネックス(別館)のほうだったので本館はもっとイイ感じかもしれないけど、そ、そうかぁ、こんな感じかぁ。
さっきの中庭が素敵だったから期待してしまった分、落差が激しかったなぁ。
狭いし単に古い…… -
シャワーブース、気をつけて使ったつもりだけど床までびっちゃびちゃ……
エコノミーリアドなんだからこんなものかー
とりあえず寝よう、おやすみなさい。 -
おはようございます。
8:00、朝食は素敵な本館の中庭でいただきます。 -
ホブスにムスンメンといったモロッコパンがたくさん、それにオレンジジュースとミントティーでザ・モロッコの朝食。
モロッコパンの中ではバグリール(一番奥)が特においしい。 -
このダールも屋上に上がれるというので行ってみました。
フェズのメディナを一望できます。
ではメディナ散策に出かけよう!
と宿を出るときに宿のスタッフに「タンネリはこっちから行ける?」と尋ねると、スタッフはその辺を歩いていた人を指して「案内させるよ!」 -
いやー、方向を聞きたかっただけでガイドは必要なかったんだけどなー。
ていうかなぜタイミングよく宿の近くにそういう自称ガイドがいるのかな。
でもどんどん歩きだす自称ガイドに抗えず、そのまま付いていくことに。
確かに宿からタンネリへの道はくねくねとわかりづらかったけど。
ということでタンネリ到着。ミントの葉をもらって皮工房の屋上に上がります。皮なめし工場 (タンネリ) 文化・芸術・歴史
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たまに臭いけど、思ったほどではないかな。
左側の白い桶は鳩の糞を使って皮を柔らかくするゾーン。
右側の茶色い桶が染色ゾーン。ミントやポピーなど天然の色素で色づけているそう。 -
黄色はサフランで色付け。
でもサフランは高価だから、桶ではなくこのように別で染色してるんだって。 -
見学を終えたら、当然のごとく商品アピールが始まります。
ま、せっかくだからバブーシュ買おうかな。
150dhで思ったより高くなかったし。
丸い爪先のベルベルタイプ。 -
バブーシュ買ったら小銭入れをオマケでくれました。
グラナダでバブーシュ買ったときも全く同じ形状の小銭入れくれたなぁ。 -
タンネリまで案内してくれた自称ガイドが待っています。
別に待ってなくていいんだけどなー、なんて思いつつ、じゃあ「カラウィンモスクに連れてってよ」と頼むと、ずんずんとメディナを進みます。
ちょ、ちょっと歩くの早いよー!
で、建物の中に入ったと思ったら、ここストール屋じゃん!
「僕の家族の店だよ」……じゃないよ!
私はカラウィンモスクに連れてって、って言ってんの!
※写真はロバさん。車両の入れないメディナでは荷運びに大活躍 -
そしてカラウィンモスクに着いたら着いたで、「ここモスクね」と言ったらさっさとフェズ刺繍の店に入らせる。
いやいや、そりゃカラウィンモスクはイスラム教徒しか入れないけどさー、頼んでもない店にしれっと入らせるのやめてくれよ。カラウィン モスク 寺院・教会
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こうなったら自称ガイドに次々案内してもらおう。次、アッタリーンマドラサね。
ここはカラウィンモスクから近いのですぐ着きました。
で、また着いたら自称ガイドは「OK?」と言ってさっさと立ち去ろうとするし。
いやOKじゃないよ、なんで外観だけで行こうとするんだよ。アッタリーン マドラサ 史跡・遺跡
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ここは異教徒でも入れる貴重な建物なんだから、中も見るに決まってるでしょー
入場料は20dh。
ちょうど中国からの団体客と一緒のタイミングになっちゃって人だらけですが。
しかしアルハンブラ宮殿を彷彿とさせる華麗な装飾で素敵! -
アッタリーンマドラサは14世紀、マリーン朝時代の神学校。
天井もイスラムな感じでいいね。 -
ミフラーブとシャンデリア。
レースのような細かい壁の彫刻、さすがの華麗さ。 -
もちろんブージュルード門にも行きたかったんだけど、私たちは11:00にフェズを発たなくてはいけなくて、そこまで行く時間がなさそう……無念。
ザウィア・ムーレイ・イドリス廟はイスラム教徒以外入れないため、外観だけ拝みます。
ちらっとでも中を覗きたかったんだけど、そもそも扉が閉まっていた……ザウィア ムーレイ イドリス廟 寺院・教会
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実は本日金曜日。
金曜は礼拝の日なので店も閉まっているところが多いんですよね。 -
じゃあそろそろ宿に戻るよ、と自称ガイドに伝えると、また速足でどんどん進むガイド。
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ちょっと気になる店先とか光景とか、立ち止まって見たいのに自称ガイドがどんどん進んじゃうからちゃんと見れない。
すっごいストレスフルネス。 -
やっぱり私、迷ってもいいから勝手気ままに自分のペースで歩きたかったなー
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なんて思っている空気が伝わっているのか否か、自称ガイドがやおら見知らぬ古いモスクを案内しだしました。
なぜ…… -
まあ綺麗だけど……
そしてモスクって、モロッコにおいてはカサブランカのハッサン2世モスク以外は異教徒は入れないんじゃなかったっけ?
このモスクは現役じゃないってことかな?
確かに半分崩れかかってるけど。 -
でもちゃんと管理人らしき女性がいて(というかここに住んでる?)、お菓子くれました。
自称ガイドが「チップ10dhあげてね」というのでその通りお渡し。 -
そして宿に戻り、自称ガイドに100dhをお支払い。
どうにも不満感の残るフェズのメディナ巡りだったけど、これも勉強か……
トランクを宿の人に運んでもらいドライバーと落ち合い、車で出発です。
カサブランカ空港で50ドル分両替していたディルハムがなくなったので、途中銀行に寄ってもらって110ドル両替。 -
車を走らせること1時間半、イフレンに立ち寄ります。
ここはモロッコのスイスと呼ばれているそうで、なるほどヨーロッパっぽいとも言える建物が並んでいます。
冬は雪で真っ白になるんだとか。イフレンの街並み 旧市街・古い町並み
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そしてイフレンの写真に必ず現れるのがこのライオン。
イフレンとはアラビア語でライオンという意味なんだそうで。
今は絶滅してしまったけど、昔はこの辺にアトラスライオン(バーバリライオン)という種類のライオンが生息しており、それを記念した像らしいです。 -
イフレンで1時間ほどぶらぶらした後、さらに2時間車で走り、16:00にようやく昼食。
ミデルトのホテルに寄ってバナナ・りんご・サンドイッチのランチを受け取ります。
……予定よりだいぶ押しているぞ?
今日はこの後夕日を見ながらラクダに乗ってサハラ砂漠に行く予定なのに、どうなる!?
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ダー アネバル
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