秋の法隆寺を散策

2018/10/10 - 2018/10/10

秋の法隆寺近辺をレンタルサイクリングを活用して周辺を散策してみた。秋のこの時期にはコスモスが咲きピンク色の絨毯のように咲き誇っている。その中に法起寺や法輪寺の三重塔が建ちその姿は見ごたえがある。訪れるなら秋のこの時期が見ごろだ。

エリア 斑鳩・法隆寺周辺(奈良)

始まりは法隆寺駅。法隆寺近辺んおお寺めぐりは自転車がとても便利。ということで、写真の青い看板の店はゲーブルはレンタサイクルだ。

法隆寺駅のロータリー前。駅舎は何となく中途半端な感じだ。

607年に頃に建設された法隆寺。いわずと知れた聖徳太子が建設した寺院だ。670年に一度は消失したといわれている。法隆寺といえば最も有名な建物がこの五重塔だろう。五重塔としては日本最古の建物であり、世界最古の建物で五重塔は7世紀後半に建設されたものといわれている。

法隆寺 三経院・西院。建設されたのは1231年で時は鎌倉時代。静かなたたずまいが気品を感じさせる建物だ。建物の周りを巡る高床式の回廊は特徴的で微妙に段差がある横の部分は、あえてアクセントとしてそのようにしているのだろうか。元々僧坊だった建物だったといわれている。

法隆寺西円堂は名僧、行基により718年に建設された寺院であるとといわれているが、現在の建物は1250年に再建さされている。建物が八角形に作られているのですぐにわかるだろう。建物の内部には225㎝の高さの薬師如来の坐像が鎮座している。法隆寺西円堂は丘の上に作られており、そこから五重塔を眺めることができる。

法隆寺 三経院・西院に似ているが、こちらは法隆寺 聖霊院。こちらは1284年に作られた建物だ。三経院・西院が1231年に建設されているのでこちらのほうがわずかに新しい建物だ。聖徳太子の尊像を安置するために東室の南端部分を改良されたものがこの聖霊院。毎年3月22日に扉が開かれている。

法隆寺　東室。南北にとても長い建物で、まるで蔵のような質素でシンプルな建物だ。歴史は古く奈良時代（8世紀）に建設されたものといわれている。法隆寺で修業を重ねた僧侶たちがこの東室で生活をしていた僧坊だった建物だ。

法隆寺に建設刺された建物の一部

一度法隆寺から外にでた。周辺の建物は土壁で作られて雰囲気がある。

法隆寺の五重塔から少し離れた場所にある法隆寺 東院鐘楼。はかまごしと呼ばれる平安時代の末期の建物で1163年に建設された。内部には梵鐘がつるされている。東院鐘楼は回廊で囲まれている。鐘楼としては最古の鐘楼だ。

法隆寺 夢殿。奈良時代の739年に建設された八角形のお堂。629～654年に作られたといわれている救世観音像が法隆寺夢殿に安置されている。1230年に大改装をされて現在に至っている。八角形の形が美しい建物だ。

中宮寺の入口。中宮寺は607年に聖徳太子により建設されたものだといわれ、聖徳太子の母親でもある穴穂部間人皇后の住まいの場所に建設された寺院だ。現在の本堂は昭和42年に再建されたもの。周りの建物と比べると明らかに新しく少し浮いた感じがする。

この日法隆寺の近くの藤の木古墳が偶然にも開かれており、内部に入ることができた。

しかし残念ながら内部の撮影は禁止だった。看板や何か目印がなければこんもりした山にしか見えない。

自転車で法輪寺と法起寺に向かう。

周辺にはコスモス畑が咲いており、その先にみえるのが法輪寺だ。

法輪寺は622年に聖徳太子の子息、山背大兄王により建設されたといわれている。法輪寺には三重塔があるが1975年に再建されたものだ。1944年に落雷により焼失したのが原因だ。拝観料を支払い入場することになる。

再建された三重塔。当時の同じ場所に当時の趣を忠実に再現したものだ。

法輪寺には講堂が建てられており、ここには多くの菩薩像が残されている。如来像や菩薩像は7世紀に作られたものや10世紀ごろに彫られた木造も残されているなど、貴重な木造が多く残されている。

法輪寺の三重塔

法輪寺の墓石

三重塔は当時の趣を残している。

法輪寺のすぐそばにある法起寺。

638年に聖徳太子の子息、山背大兄王により建設された寺院だ。現存する三重塔では日本最古とも言われている。日本最古として誉れ高き寺院ではあるが、周辺は寂れた雰囲気で法隆寺や中宮寺の場所とは全く雰囲気が異なる。しかし周辺にはコスモス畑が広がり、秋に訪れると何とも言えないたたずまいを体感できる。

法起寺の前に広がるコスモス畑

コスモス畑と法起寺

コスモスと法起寺が見事にマッチ

法起寺の三重塔