リマ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2017年11月27日(月)の12時半前、リマ(Lima)の歴史地区の中心にあるアルマス広場(Plaza de Armas)に辿り着く。1997年にマヨール広場(Plaza Mayor)と改称されたが、2003年に元の名前である現在名に戻された。1535年にスペイン人征服者フランシスコ・ピサロ(Francisco Pizarro)がこの町の建設を始めた時に、最初に造った広場。1523年にスペイン国王チャールズ1世(Carlos I de Espana)が定めた新世界における都市の創造手順で、街は正方形の広場を中心とした格子状とされていた。ヤシの木、精巧に作られた街灯、綺麗に手入れされた花壇に囲まれた広場の中心には、1651年に作られたブロンズの噴水が配置されている。広い、きれいな広場の周りにはスペインのコロニアル様式の建物が建ち並び、壮観! 1991年にリマ歴史地区(Historic Centre of Lima)として世界文化遺産に登録されている。<br /><br />まず、北側一帯を占めるのが大統領官邸(Palacio de Gobierno)。ピサロの家(Casa de Pizarr)とも呼ばれる。すぐ北にリマック川(Rio Rimac)が流れているこの場所は、元々この地を治めていた王の住居が立ち、インカ(Inca)の墓所でもあったところで、1535年にアルマス広場が作られた時に、ピサロが宮殿を建てた。ピサロの死後、1542年にペルー副王領(Virreinato del Peru)が創設されると副王宮となり、1821年の副王領の滅亡まで使われた。サンマルティン(Jose Francisco de San Martin y Matorras)将軍がペルーの独立を宣言したところでもある。1687年の大地震を皮切りに地震や火事で何度も被害を受けており、現在の建物の多くは1920年代に建てられたもので、最後の改築は1938年に完了している。宮殿の建造当初から現存するのは中庭のピサロが植えたイチジクの木だけとも云われる。1939年に公式に大統領官邸として定められ、政府の議事堂としても使われている。無料のガイドツアーがあるそうだが、パス。また、正午には衛兵の交代式があるそうだが、ちょっと間に合わなかった。<br /><br />広場の西側には2つの建物があり、北側の建物が1944年に完成した市庁舎(Palacio Municipal=表紙写真)で、南側が1942(48?)年完成のユニオンクラブハウス(Palacio de la Union)。南側にも2つの建物があり、東側が国王近衛隊ビル(Guardia Real)で、西側はカレタスマガジンビル(Edificio sede de la revista Caretas)。この4つの建物はクリーム色の外壁に出窓が黒い木枠のネオコロニアル建築で、とても似ている。<br /><br />最後、東側は南から大聖堂(Catedral)と大司教宮殿(Palacio Arzobispal)が並ぶ。大聖堂は1535年のリマ建都時にピサロが礎石を置き、建設が始まったもので、小さな教会が1540(55?)年に完成。その後何度か建て直され、地震被害を受け、増築され、現在の姿になったのは1775年。大司教宮殿はそれよりはぐっと新しく1924年に完成したもの。威風堂々とした白亜の大聖堂は南米大陸最古の聖堂と云われ、長年にわたって改修や増築を何度も行った結果、ゴシックからルネッサンス、バロック、ネオクラシックまで時代に応じた様々な建築様式が混在している。大司教宮殿は優雅なバルコニーが美しい。<br /><br />昼食後に内部を拝観した。共通券で30S/(約1000円)。大聖堂に入るとすぐ右手の礼拝堂にピサロの棺がある。元々頭と体が分離されて大聖堂の地下に埋められていたものを発掘して柩に入れたものだが、体は別人のものだと鑑定した法医学者もいるそうだ。ただ、頭部は剣の跡が残り、また彼の肖像画との一致が見られるらしい。大司教宮殿は金ぴかで豪華な造りで、宗教画や装飾品など植民地時代の作品を展示する博物館になっているが、そのコレクションもなかなか素晴らしかった。大統領官邸と市庁舎の間にある小さな広場、ペルー広場(Plaza Peru)からの大聖堂も、噴水ときれいな花壇越しに見えて美しい~<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.2152504658152880&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br />お腹が空いてきたので、実際には大聖堂内部の見学は後にして、アルマス広場の奥(北東部)の見どころを回ってお昼を食べることにする。1897年完成の中央郵便局(Correo Central)のパッサージュ(Pasaje Piura)は透明な屋根で覆われ、沢山の出店が立ち並ぶ。サントドミンゴ教会・修道院(Iglesia de Santo Domingo)は1549年に建てら、外観はほぼ建築当時のまま500年近くも保たれている。この辺りの建物の外壁はピンクで可愛らしい。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.2152512421485437&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br />1時になるので、アルマス広場から市庁舎の裏にあるタンタ(Tanta)と云うレストランで、ペルーの国民食、ロモサルタード(Lomo Saltado)を食べる。牛肉と野菜の炒め物で、中華風の調理法、アジア系調味料を使っているのが特徴でなかなか美味しい。19世紀中ごろにペルーに移民してきた中国の広東人の影響を受けて作られたもので、ペルーのクリオージョ(Criollo)料理と中華料理が融合したチファ(Chifa)料理の一つ。飲み物と一緒で55S/(2000円弱)したので、結構高かった。タンタはリマ都市圏に11店舗を展開するカフェレストランで、チリのサンチャゴ(Santiago)に5店舗展開し、さらにアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)、アメリカのシカゴ(Chicago)にも支店を持つ。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.2152517964818216&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br />昼食後、大聖堂と大司教宮殿の内部を拝観して、2時半過ぎ、アルマス広場周辺の観光は終了。<br /><br /><br />旧市街南部からグラウ広場へと続く。

ペルー リマ アルマス広場(Plaza de Armas, Lima, Peru)

0いいね!

2017/11/27 - 2017/11/27

627位(同エリア665件中)

旅行記グループ リマ

0

0

ちふゆ

ちふゆさん

2017年11月27日(月)の12時半前、リマ(Lima)の歴史地区の中心にあるアルマス広場(Plaza de Armas)に辿り着く。1997年にマヨール広場(Plaza Mayor)と改称されたが、2003年に元の名前である現在名に戻された。1535年にスペイン人征服者フランシスコ・ピサロ(Francisco Pizarro)がこの町の建設を始めた時に、最初に造った広場。1523年にスペイン国王チャールズ1世(Carlos I de Espana)が定めた新世界における都市の創造手順で、街は正方形の広場を中心とした格子状とされていた。ヤシの木、精巧に作られた街灯、綺麗に手入れされた花壇に囲まれた広場の中心には、1651年に作られたブロンズの噴水が配置されている。広い、きれいな広場の周りにはスペインのコロニアル様式の建物が建ち並び、壮観! 1991年にリマ歴史地区(Historic Centre of Lima)として世界文化遺産に登録されている。

まず、北側一帯を占めるのが大統領官邸(Palacio de Gobierno)。ピサロの家(Casa de Pizarr)とも呼ばれる。すぐ北にリマック川(Rio Rimac)が流れているこの場所は、元々この地を治めていた王の住居が立ち、インカ(Inca)の墓所でもあったところで、1535年にアルマス広場が作られた時に、ピサロが宮殿を建てた。ピサロの死後、1542年にペルー副王領(Virreinato del Peru)が創設されると副王宮となり、1821年の副王領の滅亡まで使われた。サンマルティン(Jose Francisco de San Martin y Matorras)将軍がペルーの独立を宣言したところでもある。1687年の大地震を皮切りに地震や火事で何度も被害を受けており、現在の建物の多くは1920年代に建てられたもので、最後の改築は1938年に完了している。宮殿の建造当初から現存するのは中庭のピサロが植えたイチジクの木だけとも云われる。1939年に公式に大統領官邸として定められ、政府の議事堂としても使われている。無料のガイドツアーがあるそうだが、パス。また、正午には衛兵の交代式があるそうだが、ちょっと間に合わなかった。

広場の西側には2つの建物があり、北側の建物が1944年に完成した市庁舎(Palacio Municipal=表紙写真)で、南側が1942(48?)年完成のユニオンクラブハウス(Palacio de la Union)。南側にも2つの建物があり、東側が国王近衛隊ビル(Guardia Real)で、西側はカレタスマガジンビル(Edificio sede de la revista Caretas)。この4つの建物はクリーム色の外壁に出窓が黒い木枠のネオコロニアル建築で、とても似ている。

最後、東側は南から大聖堂(Catedral)と大司教宮殿(Palacio Arzobispal)が並ぶ。大聖堂は1535年のリマ建都時にピサロが礎石を置き、建設が始まったもので、小さな教会が1540(55?)年に完成。その後何度か建て直され、地震被害を受け、増築され、現在の姿になったのは1775年。大司教宮殿はそれよりはぐっと新しく1924年に完成したもの。威風堂々とした白亜の大聖堂は南米大陸最古の聖堂と云われ、長年にわたって改修や増築を何度も行った結果、ゴシックからルネッサンス、バロック、ネオクラシックまで時代に応じた様々な建築様式が混在している。大司教宮殿は優雅なバルコニーが美しい。

昼食後に内部を拝観した。共通券で30S/(約1000円)。大聖堂に入るとすぐ右手の礼拝堂にピサロの棺がある。元々頭と体が分離されて大聖堂の地下に埋められていたものを発掘して柩に入れたものだが、体は別人のものだと鑑定した法医学者もいるそうだ。ただ、頭部は剣の跡が残り、また彼の肖像画との一致が見られるらしい。大司教宮殿は金ぴかで豪華な造りで、宗教画や装飾品など植民地時代の作品を展示する博物館になっているが、そのコレクションもなかなか素晴らしかった。大統領官邸と市庁舎の間にある小さな広場、ペルー広場(Plaza Peru)からの大聖堂も、噴水ときれいな花壇越しに見えて美しい~
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.2152504658152880&type=1&l=8a89379cb0

お腹が空いてきたので、実際には大聖堂内部の見学は後にして、アルマス広場の奥(北東部)の見どころを回ってお昼を食べることにする。1897年完成の中央郵便局(Correo Central)のパッサージュ(Pasaje Piura)は透明な屋根で覆われ、沢山の出店が立ち並ぶ。サントドミンゴ教会・修道院(Iglesia de Santo Domingo)は1549年に建てら、外観はほぼ建築当時のまま500年近くも保たれている。この辺りの建物の外壁はピンクで可愛らしい。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.2152512421485437&type=1&l=8a89379cb0

1時になるので、アルマス広場から市庁舎の裏にあるタンタ(Tanta)と云うレストランで、ペルーの国民食、ロモサルタード(Lomo Saltado)を食べる。牛肉と野菜の炒め物で、中華風の調理法、アジア系調味料を使っているのが特徴でなかなか美味しい。19世紀中ごろにペルーに移民してきた中国の広東人の影響を受けて作られたもので、ペルーのクリオージョ(Criollo)料理と中華料理が融合したチファ(Chifa)料理の一つ。飲み物と一緒で55S/(2000円弱)したので、結構高かった。タンタはリマ都市圏に11店舗を展開するカフェレストランで、チリのサンチャゴ(Santiago)に5店舗展開し、さらにアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)、アメリカのシカゴ(Chicago)にも支店を持つ。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.2152517964818216&type=1&l=8a89379cb0

昼食後、大聖堂と大司教宮殿の内部を拝観して、2時半過ぎ、アルマス広場周辺の観光は終了。


旧市街南部からグラウ広場へと続く。

PR

0いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ペルーで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ペルー最安 555円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ペルーの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP