2019/09/11 - 2019/09/18
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edamannさん
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さてコロラド州弾丸トリップの第3弾。今回は到着3日目の午後、旅の目的だったメサヴェルデ国立公園のCliff Palaceと、コロラド州、ユタ州、アリゾナ州、とニューメキシコ州の4州が1点で交わる4コーナーズ、そしてアリゾナ、ニューメキシコ州のナバホ居留地です。朝から夜まで車で走り回る日になりました。冒頭の写真はニューメキシコ州のナバホ居留地の平原に忽然と聳え立つ巨岩Shiprock。ナバホの民にとって第1級の聖地。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅のメインイベントCliff Palaceへ
アメリカに入国して3日目、アメリカ最初の世界遺産でもあるメサヴェルデ国立公園に滞在中。午前中にBalcony Houseのツアーに参加し、13:00から旅の目的だった「Cliff Palace」ツアーに向かう。
https://www.youtube.com/watch?v=QzwCYLHXesY
Cliff Palaceの向い側の崖中腹にLong Houseの光景が見える。名前の通り岩窟住居が崖の中腹に長々と続いている。こちらにもツアーがあるものの、ほぼ1日がかりのスケジュールになるので、今回は涙を呑んで諦めた。 -
これがCliff Houseの全景。Mesa Verde国立公園のアイコンにもなっている光景。
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岩の間の細い通路を降りて、遺跡に近づく。ただし遺跡の中では壁や塀に触ったり、もたれたりすることはタブー。さらにミネラルウォーター以外の飲食物、特に糖分を含んだ飲料は厳重にパックして外に出さないように、レンジャーから注意を受ける。万が一スナック菓子や糖分が地面に落ちた場合、リスやマーモットのような動物が集まり、遺跡近辺に穴を掘り始めることを恐れるためだという。600年間人間のアクセスを許さず風化に晒されてきた建造物は劣化が進んでおり、近い将来にCliff Palaceなど主要な遺構は立ち入り禁止になるかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=nRcXtx5yPHw
いよいよCliff Palaceに入場。約200室を有する公園内で最大の岩窟住居。先に見せた俯瞰写真を見ても、小さいながら一つの“都市機能”を持っていたようにも見える。 -
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ここにもBalcony Houseと全く同じシステムのキヴァがある。各住居跡は距離的にも簡単に行き来できる場所にないものの、同じ伝統と生活を持つ人々がこの一帯に住んでいたことが想像できる。
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遺跡に入るときも出る時も、岩の間をくりぬいたような狭い通路を通っていく。老人にはちょっと辛そう。
このメサヴェルデ国立公園には、211㎢のエリアにCliff Palaceのような「岩窟住居」が数か所にわたって600室あまり築かれている。もともと人里離れた山の上の台地に「アナサジ」と呼ばれるネーティブアメリカンが住み着き始めたのは紀元1世紀前後と言われている。なぜこんなに不便な土地に住んだのか、ということだが、夏は暑く乾燥し冬は雪が降る高原台地は思いのほか農耕に向いており、狩猟対象の動物も豊富だったようだ。台地の上に住居を築き、独自の文様を持ったバスケットを特徴とする独特の文化・文明を展開してきた彼らが、断崖絶壁の窪みをさらに掘り進んで「岩窟住居」を建設し始めるのが12世紀末頃。一説には敵の襲撃から身を守るためと言われているが、純粋な居住条件を考えても確かに岩窟の中は夏は涼しく、冬は暖かく、水は岩壁の下から所々で湧き出している(下写真を参照)。 -
厳しい自然の中で暮らす知恵として悪くないが、それにしても僅かな期間の間に、日干し煉瓦を使ったここまで高度な建築技術が発達するのは大変なイノベーションとしか見えない。Cliff Palaceの建造物は高いもので5階建てのマンションに相当する。しかもこの歴史に残る建造物を作り上げてから間もなく、14世紀にはこれらの住居は打ち捨てられ、住民はどこかに散ってしまう。それ以降この遺跡は人々から忘れられ、再び白人入植者によって見つかったのは19世紀末、実に600年近くも人の眼に触れることなく存在してきた。
これほど手のかかった建造物を捨ててまで部族が散っていった理由には、凶作や狩猟動物の減少、疫病の流行など、様々な説がある。しかしこれだけ壮大な遺構と、ミステリアスな住民消失は多くのイマジネーションを呼ぶ。X-ファイルのように異星人を絡めたものもその一つ。ただ自分がこの場に佇んでいて感じたのは、「一つの文明の確立と衰退」。断崖絶壁の斜面に穿たれた遺構を見ていると、少なくともそう簡単に他の部族と頻繁に交流があったとは思えない。血族結婚を繰り返すうちにいつしか部族としての「生産力」が低下していき、新しい子供が生まれなくなっていったのではないか。いわゆる「閉鎖系文明の滅亡」といったところか。思わず近い将来の日本の姿を思い浮かべてしまった。 -
4コーナーズからアリゾナ、ニューメキシコ州まで遠出
メサヴェルデ国立公園を後にして、さらに南西に向かって車を走らせ約1時間半で4 Cornersに到着。ここは名前通りに、コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州、とユタ州の4つの州の境が1点で交わる場所。アメリカでも4つの州が交わるところはこの1か所しかない。 -
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4コーナーズの遠景と、4つの州の境。
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各露店ではネーティブアメリカンにちなんだ土産物などを売っているが、お世辞にも栄えているとは言い難い。
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上の写真は、4コーナーズ施設への入場ゲート、施設全景、及び施設の裏に広がる広大な土地。この周辺はナバホ族の居留地になっており、この4コーナーズも商業活用をしようと思えば、この広大な土地にネーティブアメリカンの文化博物館やパフォーマンスシアターなどを建設して観光客を集めようとすれば可能だと思うのだが、スケールの大きいプロジェクトに踏み切れない背景は何だろうか。この後でアリゾナ、ニューメキシコ州でナバホ族居留地の町を巡ったりしたのだが(少し危険も感じたので写真は無し)、どうも他の街との経済格差がどうしても見えてしまった。
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ニューメキシコ州のナバホ居留地で、平原の中に忽然とそびえたつShiprock(シップロック)。ナバホ族の第一級の聖地で、あまり近づくことは出来ないのでかなりの遠景写真です。
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この日はデュランゴを早朝に出発してから夜まで車で走り回ったのだが、場所によって風景が著しく変わっていくのが実に印象的だった。
これはデュランゴ北部の山岳地帯。ここはロッキー山脈の南端。 -
メサヴェルデ国立公園から見える巨大な台地。これは山岳地帯が風化し、崩落する過程なのか。
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メサヴェルデからさらに南下したニューメキシコ州北部の光景。砂岩質の台地はさらに崩壊が進み、もはや砂漠化の一歩手前。
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メサヴェルデ国立公園の中で撮った一枚、巨大な渓谷に隔てられた対岸の絶壁。実は水量豊かな川が流れていれば、ここもグランドキャニオンのような光景に変わっていたかも。グランドキャニオンは隣のアリゾナ州にある。
ふと車窓に映る景色からアメリカ大陸に広がる、悠久の大地の成り立ちに思いを馳せてしまった。以上の感想は決して地質学的に確かめられたものではなく、風景から直感的に思いついたものです。
さて今回はここまで。ようやく3日目が終了したところ。恐らく後2回でコロラドシリーズは終了です。
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この旅行記へのコメント (1)
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- 墨水さん 2019/10/08 22:09:05
- 4コーナー。
- edamannさん、今晩は。
大規模資本投下による「ネイティブアメリカンの文化施設」は、名称だけなら最高ですけど・・・。
問題は、だれが資本を出すかですね。
非ネイティブアメリカン系人種なら、文化より資本回収に重点を置くでしょうね。
日本を見れば、外国人向け観光施設は、お世辞にも日本文化とは言い難い物がしばしば・・・・。(笑)
「是で良いのか?。」て、話に為ると「ダメ」と為るのが世の常です。
ネイティブアメリカンが資本を出すと為ると・・・・。
縄張り争いに為るんじゃ無いかと・・・・・。
日本でも「血統が違う。」とか、始まりますよ・・・。
そもそも、場所的に「此所で良いのか?。」と言う論議が出てきますョね。
「州」は、合衆国政府が決めた物・・・・。
ネイティブアメリカンが、気軽に迎合して良いのか?て、彼らの複雑な気持ちを鑑みると、現状が正解なんじゃ無いかと・・・・。
墨水。
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