2019/09/17 - 2019/09/17
13位(同エリア133件中)
かっちんさん
奥会津と只見線の魅力を撮り続けてきた奥会津郷土写真家「星 賢孝(ほし けんこう)」さんの写真に誘われて訪れます。
会津川口付近では、夏の朝晩に只見川で冷え切った空気が暖まり発生する川霧と、赤い屋根の家が散在する大志(おおし)集落が見られます。
この景観の中で只見線の鉄道写真を撮ります。
そして、豪雨災害により只見線復旧工事中の被災箇所を、会津川口・本名(ほんな)駅周辺を散策し確認します。
只見線は平成23年(2011)7月に発生した新潟・福島豪雨災害によって、鉄橋の流失や土砂崩れによる線路の崩壊など甚大な被害を受けました。
特に会津川口駅から只見駅間の被害が大きく、現在は代行バスが運行されています。
当初は復旧の見込みが立たなかったのですが、平成29年(2017)に「上下分離方式」による鉄道の復旧が福島県とJR東日本の間で合意。
平成32年(2021)度中には運行再開の見通しになりました。
昼食は会津川口で人気の食堂「おふくろ」。「カツカレーミックスラーメン」は3つの味を順番に楽しめます。
また、東京南青山の秋山庄太郎写真芸術館では、「只見線写真展~星賢孝とその仲間たち~」を、2019年10月14日まで開催しています。
約100点の作品から只見線の魅力をここでも感じることができます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・JR只見線利用促進実行委員会「平成23年7月新潟・福島豪雨災害只見線被災箇所マップ」
・AERAdot.メルマガ「1年4カ月で建設された”絶景の秘境路線”JR只見線、10年越しの復旧へ」、2019年6月27日
・新百合山手街管理組合「ふるさとのあゆみ、各農家の山印」
・歩王のLet'sらGO!「只見線・会津川口駅近くで見つけた2両のワムハチ倉庫」、2012年11月29日
・TRAVAIR Railway Photograh「煙を求めて新潟&福島(8)」、2011年5月30日
・おいでよ南会津「只見線写真展~星賢孝とその仲間たち~ 秋山庄太郎写真芸術館」「前沢曲家集落」
・金山町「奥会津金山赤カボチャのご紹介」
・人形のモリシゲ、家紋一覧「我が家の家紋」
・ウィキペディア「只見線」「国鉄ワム80000形貨車」「第六只見川橋梁」「本名ダム」「第五只見川橋梁」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
かねやまふれあい広場(会津川口)
ここは、只見川に浮かぶ川霧や只見線の絶景が見られる「大志地区ビューポイント」です。
会津川口駅から国道252号を会津若松方面へ800m離れたところにあります。 -
赤い屋根の大志集落と白い川霧(大志地区ビューポイント)
現在の時刻は 8:20。
夏の朝晩、冷え切った空気が暖まり、山に囲まれた只見川に川霧が発生します。
実は尻吹峠からこの景色を俯瞰したかったのですが、地元写真家「星賢孝」さんから「山道を徒歩で上がるには熊が出る恐れがある」とアドバイスを受け、この場所にした経緯があります。 -
イチオシ
只見川沿いに大志集落へ向かう列車(大志地区ビューポイント)
会津若松行きディーゼルカーが 8:42頃に通り過ぎます。
では、赤い屋根の大志集落が気になるので行ってみます。 -
紅紫色の「ツリフネソウ」(道端)
-
黄金色に色づく稲穂(大志)
只見川沿いにある大志集落に入ります。 -
豪雪地帯の民家(大志)
急勾配のトタン屋根と、壁周りを雪囲いしている豪雪地帯の家屋です。 -
「はざかけ」の風景(大志)
刈り取った稲を天日干ししています。 -
集落のお地蔵様(大志)
壁に貼られている鼬(イタチ)の文字は、守り神でしょうか。 -
立派な土蔵(大志)
屋号は山印(やまじるし)を使った「ヤマサン」。
山印(ヤマ)の形には種類があり、これは二つの山(∧∧)が重なり、重なる裾の部分が内側に入っている「入り山形」。
他の土蔵にある屋号は、山印が一つの山(∧)を使用した「山形」。少しづつ異なる屋号が農家ごとの名称になっています。
東京の新百合山手街管理組合「ふるさとのあゆみ、各農家の山印」によれば、
「山印とは各農家が様々な農産物を出荷する際、荷に印をつける出荷者の略称」となっています。 -
赤い屋根の並ぶ集落(大志)
大きな家が並んでいます。
蔵にある屋号は「入り山形」を使った「ヤマイチ」。 -
美しい屋根の飾り(大志)
入母屋破風(妻面屋根の三角形の部分)の飾りは朝日が輝いているようで、その上に鬼瓦があります。 -
花に囲まれる農家(大志)
-
大志集落を走るディーゼルカー
会津川口行きの列車が通ります。 -
イチオシ
赤い屋根の集落と只見線(大志)
-
珍しい「ワム80000形貨車」(ガソリンスタンド前)
大志集落を後にし、会津川口駅へ戻る途中、倉庫にしている貨車を発見。
「歩王(あるきんぐ)」さんのブログに貨車の説明があるので参照します。
形式と番号は「ワム584338」。ワム584000番台の貨車は「物資別適合車のビール輸送用」として、ケース入り瓶ビール輸送に使われていました。
右側の文字はかすれていますが、名古屋市にある「笠寺駅」と・・・。 -
代行バス停留所「本名」
会津川口駅に戻り、只見行きの代行バスに乗ります。
新潟・福島豪雨災害による只見線の復旧工事を視察するため、隣の「本名(ほんな)駅」で降ります。 -
桜の木の佇む本名駅
待合室とホームだけの駅です。
かつて会津川口から只見間は、田子倉ダム建設の工事専用鉄道として造られ、その後昭和38年(1963)会津線(現只見線)の延伸区間として開業しました。
本名駅は昭和40年(1965)に新設された駅です。 -
駅名標(本名駅)
隣にある駅は「会津川口」と「会津越川」。
埼玉県に「川口駅」、北海道根北線に「越川(こしかわ)駅」がすでに存在していたため、頭に「会津」を付けて区別する駅名になりました。 -
落ち葉の積もるホーム(本名駅)
鉄道が8年間不通になっています。 -
本名集落の民家
手前の家は母屋に蔵が続いているようです。 -
曲家の民家(本名)
L字に曲がった建物「曲家(まがりや)」です。
曲家はかつて手前の突出部には生活に欠かせない大切な牛や馬を、奥の建物は人間の生活空間として、牛・馬と人とが同じ家の中に暮らしていました。 -
金山赤カボチャの行進(本名)
白カボチャの大トトロを先頭に、小トトロたちが行進しているみたいです。 -
屋根飾り(本名)
家紋「上がり藤」と「ニ」を合わせ、屋号は「藤二」。 -
3階建ての消火栓(本名)
豪雪地帯なんですね。 -
雪かき道具(本名)
各戸に装備されています。 -
イチオシ
本名ダム(本名)
昭和29年(1954)に完成した只見川の「本名ダム」と右横に「本名発電所」。
ダム下流側(手前)には昭和38年(1963)に供用開始した国鉄会津線(現只見線)の「第六只見川橋梁」がありました。
もともとは昭和32年(1957)田子倉ダム建設の工事専用鉄道が造られたときに、本橋梁は完成しています。
橋の構造は、鉄筋コンクリート桁、プレートガーダー桁、トラス桁の混成形式です。
平成23年(2011)7月に発生した新潟・福島豪雨では、只見川の増水・氾濫によりトラス桁及び前後のプレートガーダー桁2連部分が流失しました。
鉄筋コンクリート桁(会津川口方)及びプレートガーダー桁2連部分は流失されずに残っています。
豪雨の3ヶ月前に橋梁の姿を撮影したブログと比較してみると、流失した状況がよくわかります。
TRAVAIR Railway Photograh「煙を求めて新潟&福島(8)」
https://rail.travair.jp/?p=549 -
残された鉄筋コンクリート桁(第六只見川橋梁)
-
残された橋脚(第六只見川橋梁)
トラス桁を支えていた橋脚は残っています。
豪雨によるダム放水がいかに強かったかがわかります。
では、会津川口まで国道を歩き、別の被災箇所を確認します。 -
ここにも曲家の民家(本名)
-
イチオシ
夏井川橋梁の里山風景(本名)
本名駅より会津川口方の橋梁です。
夏井川は支流なので、橋梁に異常がなさそうです。 -
秋を呼ぶ花「コスモス」(本名)
-
黄金色の田園地帯に伸びるススキ(西谷)
只見川の橋を渡り、西谷地区へ入ります。 -
集落のはずれにある「大山薬師尊」(西谷)
-
イチオシ
水鏡に映る美しいトラス鉄橋(西谷)
「第五只見川橋梁」です。
新潟・福島豪雨では、只見川の増水・氾濫により、会津川口方のプレートガーダー桁1連が流出しました。 -
上から見た橋梁(第五只見川橋梁)
-
あれっ、レールがない(西谷)
修復工事のためかレールが外されているようです。 -
宝石のような岩(西谷)
只見川の流れがゆるく、緑の樹木と宝石岩が奇麗に映っています。 -
食堂「おふくろ」(会津川口)
会津川口の町なかにある食堂で、昼食にします。 -
店内(おふくろ)
地元の人で人気の食堂です。
旅番組にもたびたび出演。 -
これが名物「カツカレーミックスラーメン」(おふくろ)
オリジナルメニューとして人気のある「カツカレーミックスラーメン」(1,000円)
ラーメンの上にカレーとカツが載り、さらに丼の底にはライスが沈んでいます。
カツカレーを食べ、次にラーメン、最後にカレー雑炊と3つの味が楽しめる欲張り丼です。 -
食料品店の「金山赤カボチャ」(会津川口)
一般的なカボチャよりさらにコクのある甘みを持ち、大変肉厚でホクホクした食感があります。 -
3両編成の会津若松行き(会津川口駅)
会津川口に到着。
お昼の列車は長い編成です。
車両ごとに座席の配置が各々異なり、ロングシート、4人掛けクロスシート2列、2人掛けと4人掛けクロスシートになっています。 -
味のある色合いの駅名標(会津川口駅)
-
イチオシ
緑の水辺に揺らぐススキの穂(会津川口駅)
バックは只見川です。 -
只見川の車窓
列車は会津川口を 12:32に出発。
只見川沿いを走るので、風光明媚な景色が楽しめます。
最初に、大志集落の景色です。 -
幅広い只見川(早戸駅付近の車窓)
ダムが近くにあるので流れの静かな只見川です。
最近有名になってきた「霧幻峡(むげんきょう)」があるところで、「渡し舟」が見えます。 -
霧幻峡の渡し舟(2018-10-28)
昨年、訪れたときの写真です。 -
紅葉の霧幻峡(2018-10-28)
毎年10月下旬に近づくと只見線一帯は素晴らしい紅葉になります。
旅行記にしてあるので参考にしてください。
「紅葉の只見線と霧幻峡の渡し 2018 ~路線バスでつなぐ只見線の旅~(福島)」
https://4travel.jp/travelogue/11425062 -
黄色く色づいてきた景色(第三只見川橋梁からの車窓)
早戸駅を過ぎトンネルを二つ抜けると、「第三只見川橋梁」を渡ります。 -
紅葉の始まり(第三只見川橋梁からの車窓)
峡谷になっているので寒さがより厳しいところです。 -
会津西方~会津桧原間にある「第一只見川橋梁」(車窓)
この橋梁を渡っているのですが、景色はごく普通。
ところが、近くの山から橋梁を眺めると鉄道の絶景になるのです。 -
紅葉に囲まれた第一只見川橋梁を渡る列車(2018-10-28)
昨年、「第一只見川橋梁」ビューポイントから撮影した写真です。
道の駅「みしま宿」より、徒歩5~10分の山道にビューポイントがあります。 -
青空に映える黄金色の田園(柳津付近)
渓谷の景色から平地に変わりました。 -
会津柳津で列車のお見送り(会津柳津駅)
これから今晩の宿、奥会津の秘境、西山温泉「滝の湯」へ町営バスで向かいます。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)さん 2019/10/20 10:43:35
- 「カツカレーミックスラーメン」
- 「カツカレーミックスラーメン」食べたんですね~
どんなだろうと思ってました・・・
私は時間が無かったこともあって、その向かい近くで転車台を眺めながら弁当を食べました。
- かっちんさん からの返信 2019/10/21 11:14:52
- RE: 「カツカレーミックスラーメン」
- 橋梁学会さん
こんにちは。
カツカレーミックスラーメンは地元の人も注文していて人気でした。
私は転車台が近かったことに気づきませんでした。
いつか訪ねたときに見に行くつもりです。
かっちん
-
- 墨水さん 2019/10/08 22:49:22
- 絵に為るね~ッ。
- かっちんさん、今晩は。
どれも、絵に為るね~ッ。
只見線は、元々風光明媚な路線なんだけどね~~っ。
四季島を走らせる様に為って、風光明媚路線の探索が始まり・・・・。
只見線が候補に挙がったけど、途切れてる・・・・・。
で、地元を巻き込み・・・。
JR東のヤル事が、えげつない。
墨水。
- かっちんさん からの返信 2019/10/09 10:36:53
- RE: 絵に為るね?ッ。
- 墨水さん
こんにちは。
絵に為る!只見線は、地元の列車に乗って景色を眺めるのが一番ですね。
窓の開かない四季島では雰囲気が今一。
只見線復旧の見込みがつき、訪れる利用客も増えるかと。
JR東のやり方にはいろいろとありますが・・・
かっちん
-
- 横浜臨海公園さん 2019/10/08 11:25:36
- 只見線
- かっちんさま、こんにちは。
小生が、当該区間を初乗車したのは昭和55年(1980年)の晩秋で、急行奥只見号でしたが、キハ58型2両に小生入れて計2名しか乗車しておりませんでした。
只見線と言い、北海道日高本線と言い、災害復旧に対し、国鉄時代の方が着手が敏速でしたが、民営化以降はカネにならない所は復旧せず放置と云うのが露骨になった気がしてなりません。
横浜臨海公園
- かっちんさん からの返信 2019/10/08 18:53:03
- RE: 只見線
- 横浜臨海公園さま
こんにちは。
急行奥只見号は懐かしい思い出ですね。
只見線の紅葉は素晴らしいところなので、全線復旧の目途が立ち、良かったと思います。
災害復旧は民間だけで難しい場合、公共性を考慮し国などの補助も必要ですね。
かっちん
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