「香港」から６００キロ以上離れた中国「桂林」まで足を運ぶ３泊４日の旅。<br /><br />１日目は「香港」から陸路で、かつての国境を越え「深セン」へ！<br /><br />２日目は高速鉄道で、中国らしい山水画の風景広がる「桂林」へ向けて大移動。<br />あえて、桂林の少し手前「陽朔」という街を先に訪問。 <br />中国人ばかりのローカルな船下りや、予想外の華やかな雰囲気に驚きつつ、奇岩に囲まれた街で一夜を過ごす。<br /><br />３日目、今日はいよいよ「桂林」へ。<br />

「香港＆桂林４」陽朔から桂林へ！バスターミナルがなくなってる！わずか数時間の桂林観光

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2018/11/06 - 2018/11/09

58位(同エリア785件中)

エリア

桂林(中国)

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 3万円 - 5万円

旅行の手配内容: 個別手配

７時半にチェックアウト。

昨夜は、中心街からはやや離れたこちらの宿に宿泊しました。
建物自体は古そうでも、中はしっからリノベーションされていてモダンな雰囲気。
お部屋はこんな感じでした。

町外れにあるからこそリーズナブル。
個室にもかかわらず、１泊素泊まりで８１元 (約１４２５円)
こうやって見ると、結構外れですな。
メインストリート「西街」からは、歩いて１５分くらいだったかな。

今日はいよいよ「桂林」へ。
まずは、バスターミナル目指して、中心街へと戻ります。
宿の前の道。
この辺りは街灯も少なくて、夜は結構暗かった。
街の入口みたいな門をくぐると一気に市街地っぽくなって、夜でも比較的明るかった。
現地の人が利用するような飲食店。
こういう店で食事したら、相当安く済みそう。
奇岩の間を縫うように街が形成。
建物の背後には、ほぼ垂直に切り立った岩壁があったり。
反対側から見ると、建物かと思うくらいの垂直っぷり！
歩道にはみ出す程のテーブル席があるこちらの “桂林米粉屋さん” で朝食にします☆

「米粉」って言うのは、米を原料とした麺料理の事で、いわゆるライスヌードル。
「桂林米粉」って事は、一応この地域のご当地グルメって事になるのかな？
ならば、いっとかなくては！
日本の立ち食いそば屋のような調理場。
お肉がたっぷりで、お値段１５元 (約264円)

米を原料とした白い麺は、ツルツルとのどごしが良くて、朝食にピッタリ！
うどんや蕎麦、中華麺とも違う独特な食感。
ネギをはじめとする薬味は、カウンター横にあるこちらの器からご自由に！
気前良く何種類もあるね☆
とりあえず、無難そうな物だけにしておいた。
切り立った山々と建物が隣り合わせの面白い風景。
桂林への高速バスが出るという「陽朔バスターミナル」も、中心街からは離れた場所にある。

ここからだと、ちょうど「陽朔公園」を抜けて行くのが距離的にも近道かな☆
中国の公園で、朝に行われているものと言えば・・
太極拳！

中国だねぇ～
日本だとラジオ体操ってとこなんだろうね。
いくつもグループがあるみたいで、公園のあちこちで行われている。
スローモーションのような独特な動き！

外国人観光客にとっては、ちょっとしたショータイム☆
しかも無料の。
公園の南側「蟠桃路」に出ました。
こっちが正門って感じね。

目の前にはバス停もある☆
運賃はわずか１元だから、バスが来るの待とうかな？
バスターミナルのある大村门行きのバスもある☆
大村门行きは６０１路のバスね。
「陽朔汽车站」ともあるしね！

汽车站 (汽車駅) はバスターミナルの意味だから、これで間違いなっしょ。
路線図も確認！
６０１路がやって来るのを待ちます。
６０１じゃなくて８０１が来たけど。
行き先は “大村门” だから、これに乗っちゃえ！
たいした距離じゃないけど、やっぱりバスだと楽チン！
運賃は一律１元だから、乗車時に運転手横の運賃箱にお金を投入。

進行方向 “逆向き” の席があったりするけど、日本人はニガテな人多いと思う。
終点の “大村门”

陽朔バスターミナルに着いたと思いきや・・
は！？
今、乗ってきたバス以外に、バスの姿は全くない。
と言うか、こんなありさま。
かろうじて、チケット売り場跡のような廃屋が確認できる。

こんな事あるの？
なんだか、夜逃げでもされたような気分。

事前にストリートビューでも確認していて、そこにはしっかりバスターミナルの姿があった。
何より、さっきのバス停にも陽朔汽車駅 (陽朔バスターミナル) と表示されていたにもかかわらず。

これはマズイよ。
どうする？

帰りの高速鉄道の乗車駅は「桂林北駅」なので、桂林に行かないワケにはいかない。

近くにいたヒマそうな人が、どうしたの？的な感じで、話かけてくるけど、
「バスターミナル！」
と言っても、全く？？な感じで、
たぶん、中国語しか通じない人。

とりあえず引き返して、昨日この街へやって来た時に降り立ったバスターミナルへ行ってみるしかなさそう。
ここからだと結構距離あるなぁ・・
それにしても、さすが中国！
自転車レーン広っ！
なんて言っている場合じゃない。
徒歩だと５０分くらいかかるのでは？

ところが、
１０分程歩くと・・

道端に「桂林」と表示されたバスが停車している！

すかさず駆け寄り (ゆえに写真なし)
乗務員に桂林へ行くか再確認！

行くとの事で乗車！

何なんだこのバス？
でも、桂林へ行けるのならＯＫ！
運良く、桂林へ向かうバスに恵まれ、約６０km のバス移動開始！
桂林までの運賃は２５元 (約４４０円)
やっぱり安いね！
出発後、車掌が回収しにやって来ました。
奇岩の車窓が続きます。

バス停なのかよくわからない場所でも乗客の乗り降りがあるけど、ある程度融通がきくって事なのか？

やがて、高速道路のような道へ。
料金所がいかにも中国。
そして、桂林の市街地へ。
１０:４０、終点のバスターミナルに到着。

桂林の市街地なのは間違いないけど、どの辺りなん？
案内図らしきもの発見☆
ここは「南バスターミナル」らしい。

観光スポットが集中する中心街 (桂林駅付近) へは「老总站」行きのバスに乗ればいいみたい。
正面とサイドに「老总站」と表示されたバス発見☆
これに乗ればいいのね！

なんとかたどり着けそう。
１１:２５、桂林汽车老总站いわゆる桂林バスターミナルに到着！
陽朔でバスターミナルがなかった時はどうなるかと思ったけど、着いたよ！

１５:２５に「桂林北駅」を発車する列車に乗らなければいけないので、移動も含めて滞在時間は今から約４時間。
「興坪」や「陽朔」と比べると、おもいっきり都会！
バイクはほとんどがノーヘル。
この「桃花江」に沿って進んで行くと「漓江」と合流するみたい。

下の遊歩道へ行きたい気分だけど、いくら歩いても下へおりる階段や通路が見当たらない。
所々にチケット売場併設のゲートがあるし。

もしかして有料ゾーン？

お金を払わないと、景色のいい川っぺりの道は歩けない？

そのまま一般道を進んで行くと・・
桂林のシンボル「象鼻山」が見えたけど、
おもいっきり木がジャマ～～！

木々の間から、かろうじて穴が確認できる程度。
わざとこうしてる？

昨夜の「陽朔」でのショーも、有料の観覧席以外からはほとんどマトモに見れないようになっていた。
これが中国のやり方？
さらに先へと進む。

ホントに一般道からは、ことごとく木にジャマされ、観望はイマイチ。
かろうじて、ちょっとだけ「漓江」が見えるポイントがあったものの、やっぱり下を歩きたいっ！
橋の上から有料エリアに飛び降りれないように、有刺鉄線まで張ってます。
観光スポットなのに、重々しい雰囲気。

でも、中国人の国民性を考えると、これくらいしないと・・なのか。
有料エリアは景色も良さそう・・

仕方ない！
入場料を払って、有刺鉄線の向こう側に行く事にしました！
わざわざ桂林まで来たのだから、こんな眺めで終わるワケにはいかない。
入場料を払い、ゲートを通り、
さっき上から見下ろしていた遊歩道へ。
これが有料エリア「象山公園」のマップ。
左側のグレーの部分が、今まで歩いて来た一般道。

入場料はお釣りの金額から逆算すると、５５元 (約９４７円) だった気がする。
「漓江」の畔へと来ました。
有料エリアに入らないと、畔に出られないなんて・・

ちなみに・・
「陽朔」へと向かうあの遊覧船の乗り場は、ここからずっと下流になります。
案内板には日本語表記もあります。

海外で日本語を見ると、歓迎されているみたいでホッコリしちゃいます。
朝は雲っていたけど、いつの間にか青空が広がる晴天に。
ただ、入場料を払わないと川岸までやって来れないっていうのが・・
こちらも、さっき上から見下ろしていた「桃花江」沿いの遊歩道。
その先の広場には、象山公園だけに象さん！

そして、この公園内と言うか、桂林の象徴的な観光スポットというのが・・
さっきは沢山の木々にジャマされてマトモに見えなかった「象鼻山」
有料エリアにやって来ないと、しっかり見る事ができない。
この景色は切手の絵柄にも使用されています。
８０元ではなく、８０分切手 (０.８元切手)
お札にも使われています。
ちょっと特殊なやつだけど。
象が川に鼻を入れて、水を飲んでいるように見える事から「象鼻山」

言われてみれば、そういう風にも見える☆
上部が斜面になっている事も、象に見える重要な要素だね。
そんなワケで、公園内にはそこら中に象さんの姿が。
郵便ポストも象さん。
肌の色は象と言うより人間っぽいけど。
オープンケースの中のぬいぐるみも、象さん一色。
水面から顔を出しているのも・・
象さん。

よく見ないとわからないくらいの控えめなサイズ。
これも象をイメージしたアート？
この作品のタイトル？

日本語に訳すと、
「神秘的な象」
中には、象さんじゃないモニュメントも☆
お熱い・・

日本でいう「恋人岬」的なスポットでもあるのかな？
「象鼻山」を逆側から見たもの。
山の上に登れるらしい。
天気もいいし、高い場所からの景色はぜひ見ておかなくちゃ！

ただ、現在１２:３５。
列車の発車時刻が１５:２５。
遅くてもその１時間前には駅に到着しておきたい。

駅までのルートは、なんとなくしか見えていないから、１４時すぎに駅に着こうと思ったら、１３時すぎにはここから移動を開始したいところ。

あと３０分で登って降りて来られるかな。
階段は結構、急！！

でも、時間が限られているからガンガン登る。
桂林の街並みを一望！！
背景にはこの地らしい奇岩の数々。

素晴らしい眺め！
登ってきて良かったぁ！
こうして見ると、昨夜宿泊した「陽朔」の方が、地形的に険しく、奇岩が間近にあったりして、迫力のある風景が広がっていた気がする。
漓江を望みます。
このはるか先に「陽朔」があるのですが、地形的にはここ「桂林」の方が上流になるんでしょ！？
日本の感覚からすると、この下流にあんな険しい地形があるなんて信じられないけど、大陸のスケールの大きさってやつですね。
階段を下って、洞窟のような通路を抜けた先には・・
ここはもしかして・・
アレの裏側にやって来たのです！
まさかこんな間近で見られるなんて☆

まだまだ見所はありそうだけど、そろそろ駅へ向けて出発しないと。
象山公園に隣接する「日月双塔」
これも桂林のシンボルだね☆
ありゃ！逆光だよ。
確か夜のライトアップされた状態が美しい☆って聞くけど。

桂林にも宿泊したかったなぁ・・
近くには「正陽歩行街」

象山公園や日月双塔とセットで訪れるような観光のメインストリートになるのかな。
お洒落な店もいっぱいあって。
時間の関係上、ほぼ素通り状態。
桂林の市街地を南北に縦断する「中山(中)路」と言う大通りに出ると「十字街」と言う大きなバス停を発見☆
この大通りを北上して行くと、目的地である桂林北駅がある。

路線図を見てみると・・
Ｋ９９路と１００路のバスが「桂林北駅」またはその近くを通るようだ。
目的地までのルートが見えた！

時刻表が存在しない代わりに・・
路線毎にバスが今どの区間を走っているのかがわかるようになっている。

渋滞や信号待ちが多発する市街地では、定時運行は難しいのだから、むしろこういう案内の方がいいような気がする。

終着地が桂林北駅だったから、できれば１００路に乗りたかったけど、先にＫ９９路が来たので。
２階建てバスの “先頭” の座席を確保！
やったね！
この見晴らし最高！
時刻は１３:４５。
ねらいどおり、１４時すぎに駅に着きそうでひと安心。
交差点の様子。
やっぱり大半のバイクはノーヘル。
なんと、３人乗り！
に加えて、スマホ片手に運転！
ス、スゴすぎる！
１４時、桂林北駅に到着です。

ここから広州駅で高速鉄道を乗り継いで、香港へと戻ります。