2019/09/25 - 2019/09/26
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TOSHIさん
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(パート2高知編より続く)
高知自動車道から愛媛県川之江経由で徳島自動車道へ入ると、かなりの区間が片側1車線。対面通行の所も結構ありました。途中に吉野川SAがありますが、東ゆきは普通のSAです。西ゆきのハイウェイオアシスの近くまで車で回れ、そこから歩行者専用の通路を使えば、吉野川の絶景が楽しめます。美濃田の渕と呼ばれる奇岩が川面を彩る景色は、なかなか面白いものでした。
藍住ICで下りて霊山寺へ向かいます。言わずと知れた四国八十八ヶ所巡りの第1番札所です。まっ先に眼に飛び込んで来るのが鳥居なのですが、以前ブラタモリで視た時に神仏習合が何とかと言っていた気がします。が、忘れてしまいました。同行二人と書かれたすげ笠をかぶった白装束のお遍路さんにたくさん出会いましたが、あちらこちらに「四國第一番」と記されているのも身が引き締まる思いなのだろうと感じました。こちらでは御朱印とは呼ばず納経所で納経帳にいただくのが基本ですが、御朱印帳でも受けてくださいました。日付が記されていないのには何か理由があるのかも知れません。流石に立派な寺院でした。
鳴門市内までは近いのですが、渋滞を避けるためうずしお観潮船の乗り場までは神戸淡路鳴門道に1区間だけ乗りました。徳島はやはり関西との交通が中心なのでしょう、片側2車線以上あり対面通行もない立派な高速道路でした。
鳴門北ICで下りて予定より早く15:30頃に乗船場に到着したのですが、15:40の便は運航がなく、結局16:15の水中観潮船「アクアエディ」に乗船しました。海面下に突き出した展望室から海中のうずの様子が間近で見られる小型の高速船です。序盤は遊園地的な照明が眩しい狭い展望室の指定座席にかたまって座らされるのですが、渦潮の真ん中に到着すると自由席となり、渦が巻く様子を海中のアングルから観察できます。その後はデッキに出て間近に渦潮を堪能できました。大鳴門橋とともに写真を撮ろうとすると、渦潮がよく判らなくなるというジレンマに悩みながら何回もシャッターを切りました。
夕方、翌日訪れる予定の大塚国際美術館のチケットを求めに美術館正面へ車を乗り入れると、警備の方が飛んできました。チケット売り場は16時までであり、前売券は此処ではなく近隣のコンビニなどで売っているとのことでしたので、近くのローソンの店内端末を操作して購入しました。QRコード決済やApple Payは何故か不可でしたが、クレジットカードは通りました。
ホテルに入る前に夕食を済ませなければなりません。鳴門市北部の海岸線を西へ車を走らせていたら、車が何台か駐まっている店が眼に入りました。びんび家という不思議な名前の店でしたが、ちょうどお腹も空いてきた頃だったので、家内の決断でわざわざUターンして入店。店内はそれなりに席が埋まっていましたが、特段行列店でも人気店でもない印象に思えました。ところが・・・。此処に来たらやはり鯛だろうということで鳴門鯛の活造刺身定食を注文。出て来た刺身を口に入れてびっくり! 今まで食べたことがないほどの弾力なのです。渦潮で有名な鳴門海峡を泳いでいたからなのでしょうか。味噌汁にはたっぷりのわかめ、さらに茎わかめを徳島名産のスダチで味付けした酢物も癖になりそうな美味しさでした。偶然見つけた店でしたが、思いがけない実力に唸った夕食となりました。
その日の宿泊は、グランドエクシブ鳴門。うずしお観潮船の乗船場や大塚国際美術館までは車を30分程度走らせる必要があります。しかし、海を望むかなりの高台に立地し、小豆島方向の夕景も含め素晴らしい眺望でした。大浴場は別棟にあるのですが、数分おきに各棟を巡るシャトルバスが運行されているので、便利でした。大浴場というよりもスパなのですが、広々とした露天風呂からは海も眺められ、旅の疲れを癒やすのにも最適です。バスは本館にも停まります。ラウンジではピアノの生演奏も楽しめました。部屋は、ベッドのかたさもちょうど良く、エアコンも静かでよく眠れました。朝食はゴルフコースを眺めながらいただきました。内容はいたってシンプルではありましたが、美しいグリーンは眼に心地良いものでした。テラスから眺めるコースも開放感がありました。
翌日は朝9時前に海に面した専用駐車場に到着するようにホテルを出ました。鳴門スカイライン経由で向かったのですが、峠のようになったら少しスピードを落としましょう。右側に駐車場が見えます。此処四方見展望台から眼下を望む景色は、まるで絵画のよう。点々と浮かぶ小舟が実に面白い光景です。
美術館駐車場は平日ということもあってか、恐れていたほどは待っている人もおらず、美術館までのシャトルバスの1台目に乗れました。到着後開館の9時半まで正面入口前に列んでいましたが、当日券を買おうとする人はチケット売り場にそれなりに集まっていましたから、やはり前売券を買った上で列ぶのがおすすめです。
定刻よりやや早めにシャッターが上がり、地下5階の正面入口から長いエスカレータで上って行きます。その先の地下3階ではまず「駐車券の無料化」という作業をお忘れなく。
その直後にいきなりあの有名なシスティーナ・ホールが迎えてくれます。紅白歌合戦でも米津玄師がLemonを熱唱した幻想的な空間です。ヴァティカン市国に建つシスティーナ礼拝堂の天井画や壁画はミケランジェロの手になるものですが、精緻に再現されたこの空間は、一瞬此処が鳴門市であることを忘れてしまうほどです。ただ見ているだけでもため息が出るのですが、此処では是非ガイドツアーに参加してお話をしっかり聴くことをおすすめします。眺めているだけでは分からないさまざまな解説で、より楽しませてくれます。
そこからスタートして館内を歩いた総距離の記録は4.97kmとなりました。9時半の開館と同時に歩き出したものの、2時間半以上経ってお腹もすき混雑するのも嫌だったので、途中で一度順路から離脱してエレベータで1階のレストラン・ガーデンに立ち寄りました。芝生の緑が鮮やかな明るいレストランです。家内は「最後の晩餐」と名付けられた1,800円のランチを注文。レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をモチーフに?、鯛や阿波黒毛和牛、わかめ、レンコン、金時芋など徳島の食材を使ったオリジナルのメニューでした。ソースが美味しかったです。ぶどうジュースも付いていました。私はパリの台所シリーズ第3弾らしい「秋のランチ」(1,300円)をチョイス。阿波尾鶏モモ肉と秋の茸の香草焼きパリ風オニオンブラウンソースにビストロ風コールスローサラダが添えられていました。このレストランまで3.53km、その後再び1時間弱鑑賞を続け1.44km歩きました。
此処には1つとして本物は無く全てが陶板のレプリカです。しかし、美術の教科書で見たあの名画やこの絵知ってる!といった作品が、極めて精巧精緻な姿で次々と現れるのです。この感動は、実際に4km以上歩いてみた人だけが味わえるものです。自信を持っておすすめできる場所でした。
近くの鳴門北ICから再び神戸淡路鳴門道・徳島道と乗り継ぎ、徳島市中心部は眉山の麓に立つ阿波おどり会館へ。14時からの会館専属連による公演に間に合いました。ホールはほぼ満席。わかりやすい説明と近いステージでの実演で、大いに盛り上がりました。そのまま隣りにある徳島眉山天神社へ。姫宮神社とセットになった美しい見開きの御朱印がいただけました。眉山のシルエットや女性的な文字が印象的な御朱印です。少し高台にあるので、徳島駅方向も展望出来ます。
そろそろ空港へ向かわなければなりません。徳島空港が近づいたところで標識を見つけた月見ヶ丘海浜公園にも立ち寄りました。かなり広く整備された公園ですが、眺められる海には特徴はなさそうです。展望台はやや海から遠く、海に近い所には柵があって・・・。ひと気のない砂浜を撮るには良さそうです。
3日間相棒となってくれたレンタカーにガゾリンを満タンに入れ、返却した後は空港のラウンジその名もヴォルティスで休憩。保安検査も厳しくはなく、ホッとして機上の人となったのでした。
https://youtu.be/VMtJ6eFuUVE
夕闇迫る機窓の変化は実に幻想的でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- レンタカー JALグループ 徒歩
- 利用旅行会社
- 楽天トラベル
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