2019/06/02 - 2019/07/01
17位(同エリア36件中)
スタリモストさん
- スタリモストさんTOP
- 旅行記305冊
- クチコミ10件
- Q&A回答0件
- 269,287アクセス
- フォロワー32人
ジャララバードから、1泊2日でアスランバブに出かけた。アスランバブは標高1500mの山あいのリゾート地で、美しい渓谷に大小2つの滝と、6万ヘクタールに及ぶクルミの森がある。両日は土日で、たくさんのキルギス人観光客で賑わっていて、彼らと楽しい交流の時間を持てた。ある日本人の旅人が、この地を訪れた際に綴った、、、『歩いているだけで出会いがある。歩いているだけで幸せな気持ちになれる。歩いているだけで満たされる。』、、を実感したショートトリップだった。
6/2.3出発・タシケント→6/4.5サマルカンド→6/6バス泊→6/7ビシュケク→6/8.9.10.11カラ・コル(アルティン・アラシャントレッキング/家畜市)→6/12ボコンバエバ(スカスカ)→6/13コチコル→6/14.15.16ソンクル湖へホーストレッキング→6/16.17.18.19ナリン(タシュラバット)→6.20.21.22.23.24ジャララバード(アスランバブ/カラアルマ)→6/25.26.27コーカンド(リシタン「NORIKO学級」) →6/28.29.30タシケント→7/1帰国
PR
-
■21日目(6/22土)
明日の午後には帰ってくるので、ホテルに荷物を預け1泊2日の身支度で出かけるつもりでいた。でも、フロントは「荷物は預かれない」という。そういうサービスはしてないの一点張りで、致し方なくもパッキングをやり直して出発することにした。 -
ホテル前に止まっていたタクシー(100ソム)でバスターミナルに行った。
アスランバブに行くには、まず、バザールコルゴンに出て、そこでマルシュを乗り換える必要がある。 -
マルシュ(30ソム)が出発したのは8時40分。
ドライバーの横に座っていた若い男が、後ろを振り向いた。何か話したいようなので携帯を口に近づけた。ここでもグーグル翻訳の出番だ。その様子を見ていた隣の少年が、後ろに座っていたお母さんに促されて、尋ねてきた。こちらからも「君は何歳ですか」「どんな仕事をしたいですか」・などの質問を向けた。前の方に座っていたので、後ろの客の目線が私たちのやり取りに注がれ、注目の的になってしまった。グーグル翻訳を仲介してこうした交流の時間が持てて愉快。 -
バザールコルゴンには、40分ほどで到着した。
マルシュ(60ソム)を乗り換えてアスランバブに向かったのだけど、このマルシュは相当な込みようで、私たちはなんとか席を確保したが、出発時からすでに立っている乗客がいたし、通勤電車並の混みようで、途中の停留場では積み残しが出る始末・・。この路線でマルシュを利用する場合は一定の覚悟が必要かも・・。 -
そしてアスランバブに11時頃到着。
海抜1500mだけに空気が澄んでいて気持ち良い。 -
マルシュから降りて、CBTオフィスに向かおうとしたら、CBTスタッフが声をかけてくれた。「オフィスがわかりにくいので、マルシュの到着にあわせてゲストを迎えています。」ということだった。
-
スタッフはオフィスに着くと、地図を前にアスランバブの見所と、ゲストハウスを紹介してくれた。彼は、今日現在どこのGHにどこの国のゲストが何人滞在していているか把握していたし、それぞれのGHの特徴もしっかり説明してくれた。
その中で、私たちは「小さな滝」に近い12番のGHを選択した。スタッフは電話して車を呼んだ。車でGHまで送り届けてくれるそうだ。「アスランバブのこれがおもてなしです。ゲストのみなさんを村あげて歓迎しているのですよ。」に近いことを言ってたように思った。 -
No.12のGHの母屋
-
ゲストが利用する家屋
-
62歳のとても温和な女性がここの主だ。
-
3つベットが並ぶ部屋(1200ソム)をあてがってくれた。
-
庭は植栽が整えられ、
-
別棟のテラスからは眺望がひらける。
-
-
宿に荷物を置いて、まずランチに出かけた。
川沿いの店で、焼きたてのサモサを食べた。 -
サモサは窯から出された直後のアツアツで、生地がパリッとしていて香ばしく、肉も野菜もたっぷりで、この旅で№1のサモサだった。
-
村の中心あたりの店。
近くの広場のような所には、土産屋が並んでいた。
板状に伸ばしたリンゴの燻製を試食させてくれた店があった。それをくれた女性が絶世の美人!!。絵から出てきたようなムスリムスタイルの人だった。写真を撮ってないのに、脳裏に残像があり、日を追うごとに美しさが増している。 -
新鮮な羊肉を商う。地産地消。
-
どこかのゲストハウスのオーナーが話しかけてきた。
ドイツ語がペラペラで、このGHを利用するゲストもドイツ人が多いという。
後ほど、出会ったドイツ人女性はこのGHを利用していたが、完ぺきなドイツ語のイントネーションだ!!と・・びっくりしていた。
彼の話しだと、ここからあのソンクル湖に至るロングライドホーストレッキングも催行しているという。 -
早速、まず小さい方の滝(10ソム入場料)に出かけた
小滝にも大滝にも、すぐ近くまで車で行くのが、ここの流儀なようだ。 -
こうしてどんどん滝に向けて走り去っていく。
私たちは歩いて向かう。 -
緑深い木立の中に家が建つ。
-
滝から戻ってきた若者たち・・観光を心から楽しんでいる。
-
互いに手を振ってサヨナラ・・。
-
滝近くでは、土産物屋や射的屋などが軒を連ねて、どこか縁日のような活況。
-
-
-
滝は落差23mほどあり、水量豊かで堂々たる風格があった。
-
滝壺では風と水滴が渦巻いていたものの、若者たちは決めポーズをして写真に納まっていた。
-
突然雨が激しく降り始めた。滝の反対側の高台にある休憩場には、雨宿りする観光客がひしめき合う。
-
またまた現地人に取り囲まれた。日本人の私たちのようなシニアを初めて間近で見たようで、私が「66歳だ」と告げると、みなさんのけぞるぐらいびっくりする。10歳ほど若く見てくれる。
-
近くの街オシュで、レストランや紡績工場を経営する実業家。若い従業員女性2人を伴ってきていた。オシュに来たら、ぜひレストランに立ち寄ってと、店の写真と位置を示してくれた。
-
滝の上には世界最大級のクルミの森がある。
-
しかしここにはあれほどいた観光客は皆無だ。小滝近くまで車で来て、Uターンするなんて、とてももったいない、と思うのだが・・。
-
4000m級の山並みが迫る素晴らしい道が続いていた。
-
記念に一枚撮りたくなる絶景ポイントだった。
-
-
手前は蜜蜂の巣箱。小さな家のようにも見えるから不思議・・。
-
宿への帰路、こちらに来る1人のドイツ人女性と出会った。今から大きな滝に向かうという。私たちは明日行く予定にしていたが、同行することにした。
荒々しい岩肌に1本の筋が見えた(左・・黄色の〇で囲んだ)。そこまではなかなかの距離。 -
こうした道を歩いていく。多くの観光客は、川向うの道を車で向かう。この道を行く私たちのような観光客は他にはいなかった。
-
滝が近くなってきた。
-
川を渡って麓にゴール。ドイツ人女性は、この心もとない木橋をとても怖がった。もちろん手をとってサポートした。
-
観光客を乗せてきた車がたくさん停まっている。
-
入場料(20ソム)を払い、休憩所に着いた時はもうヘロヘロ。
ドイツ人女性はそこでギブアップ。ランチを済ませてなかったようで、「ここで食べるから、あなたたちだけで行ってきて」・・と送り出された。 -
きつい斜度の道を500mほど登る。
-
登ってきた川下を振り返る。
見上げれば、厚い雨雲が流れてきた。そして、また激しい雨・・・ -
やがて雨が通り過ぎ、太陽が顔を出した・その瞬間。
-
落差80mの滝・・滝壺はのぞかないと見えない。
-
お決まりの記念撮影。ほとんど私と同世代。
-
帰り際、ジープが止まった。乗らないか?と誘ってくれた。助手席に座っていた女性は、オシュの実業家と一緒に来ていた女性だった。有難い。残り3kmほど乗せてもらった。
-
村のセンターに着いたのが18時半。
ランチを済ませたあと、5時間半のトレッキングをしたことになる。
往復11kmほどあった。 -
夕飯は、村のセンターを小滝方面に少し上がった所で。
スープとプロフをメインに注文した。
両方とシンプルだけど、味わい深く美味しかった。つくづく羊の入ったスープに馴染んできたようだ。これにチャイ含めて223ソム。 -
■22日目(6/23日)
夜半、超ド級の雷が何度も鳴り響いた。
室内が閃光で明るくなった直後に、家を揺るがすほどの、すさまじい雷鳴!
山に囲まれているせいで音が逃げない。「いかづち」という言葉がぴったりの、天の意志を感じた。
快晴の朝を迎えた。 -
シンプルな朝食・・。でも十分これで事足りる。
-
テラスからの眺め
-
-
散歩した。
大きなクルミの下でくつろぐ老人。
撮っても良いかと仕草で示すと、顔が緩みうなづいてくれた。メルヘンの一コマのように感じた。 -
馬が草をはみ・・
-
ヤギの親子が木の葉をはむ。
まことにのどかな村の朝だ。 -
帰路についた。今朝も村のセンターは賑やかだ。
30分以上満席になるのを待って、マルシュがスタートしたのは10時頃。 -
バザールコルゴンからのマルシュはずっと立ちづくめで、ジャララバードには13時に着いた。
ある日本の旅人が書いた、『歩いているだけで出会いがある。歩いているだけで幸せな気持ちになれる。歩いているだけで満たされる。』を実感したショートトリップだった。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- mistralさん 2019/09/21 19:42:02
- 天の意志。
- スタリモストさん
こんばんは。
いつもお立ち寄り頂きましてありがとうございます。
1ヶ月にわたるウズベキスタンとキルギスの旅、
大自然に抱かれた地を、のびのびと旅を楽しまれていますお二人の旅行記、
私にとりましては訪問することはかなわなそうな地ではありますが
ご一緒に車で揺られているような感覚で、
ずっと楽しませていただいております。
グーグル翻訳アプリ、大活躍ですね。
現地の方々と思いっきり交流ができますのもこのアプリのおかげ!
対応言語の数、ハンパないですね。
サモサ、美味しそう。
土産物屋の、脳裏に焼き付いたままの絶世の美人
日毎に美しさが増している!とのコメントが楽しいです。
ゲストハウスの女性が62歳との事、
日本人はそれでなくても若く見えますので、ご夫妻はとっても若いと
思われた事でしょう、50歳そこそこ?
夜半の雷を「いかづち」と表現された。
大自然の中にあって出会う雷鳴は、さぞかし凄まじかった事でしょう。
天の意志がそこにあるとのコメント、
現地の人々は神の意志とともに日々暮らしておられるのでしょうね。
都会での暮らしでは経験することのない体験!
そんな旅から帰国されて、日々のお暮らしはいかがでしょうか?
mistral
- スタリモストさん からの返信 2019/09/22 06:12:14
- Re: 天の意志。
- mistralさん
こんにちは
書き込みありがとうございます。
アスランバブは、キルギスの人たちにとっては、かけがえのない観光地なんでしょうね。
仕事や学業から離れて、心からここの景勝を楽しんでいるようでした。立ち寄りませんでしたが、ちょっとしたアトラクションを併設した遊園地もありました。
アスランバブの人たち、心地よいほほ笑みとともに歓迎してくれました。
あの土産物屋の美しい人も、素敵な笑顔を見せてくれました。年甲斐もなく胸キュンとなりました。写真に撮っていなかったので、記憶に襞が付き一層輝きが増すのでしょうね。
キルギスのシニアさんたち、日本人と比べると、ずいぶん年を重ねているように見受けられました。あのGHの女性は私の妻よりも年下だとは思われませんでした。厳しい自然環境や激しい労働、そして質素な食事も影響しているのかもわかりません。
だから、どこでも私たちの年齢を知ると、目をクリクリしてびっくりされました。
あの地を揺るがす超ド級の雷鳴は、今まで体験した中ではまさしくNo1の代物でした。
音に澱みがなく鋭く、そして4000mの山々に反響して残音が持続するのです。
その「いかづち」とともに、アスランバブの美しい山なみ、クルミの森、心優しい人たちのことを懐かしく思い出しています。
秋の気配を感じるこの頃、またもうすぐすれば、素晴らしい紅葉の季節ですね。 mistralさんの紅葉レポート期待しています。
スタリモスト
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
スタリモストさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
62