カイロから約1.5時間のプチ旅行　イスマイリア

2019/06/16 - 2019/06/17

以前、スエズ運河を見るために訪問したイスマイリアですが、

https://4travel.jp/travelogue/11061121
今回は1泊のプチ旅行をしてきました。

喧騒と混沌のカイロから逃れて、のんびりするのにとてもオススメです。

エリア その他の都市(エジプト)

日本から来た友人が、お疲れ＆長期休みがとれない私の為に、カイロから近いイスマイリアへの旅行をプレゼントしてくれました。

今回泊まったのは、メルキュールホテル。

ティムサーハ湖沿いに建つホテルなのですが、あいにくレイクビューのお部屋は満室で、シティビューのお部屋でした。

ベランダからの景色。

手前はホテルの敷地内。緑が多いです。

奥のほうに、イスマイリアの街並みが見えます。

落ち着いた色調でまとめられたモダンなお部屋。

大きなお水は無料。

インスタントコーヒーとティーバックもあります。
電気ポットがあるのが嬉しいです。

室内金庫もあります。ノートパソコンが入るサイズ。

写真撮りませんでしたが、バスタブはなく、シャワーのみ。
熱いお湯がしっかり出るシャワーでした。

（エジプトのホテルでは、シャワーの水圧が低かったり、温度がぬるいことがしばしば･･･）

ホテルロビーに、スーツ着た人や警察がたくさんいて、要人でも来るのかしら？と思っていたのですが、ちょうどこの期間、エジプトの4都市でサッカーのアフリカネイションズカップが開催されていて、なんと、同じホテルにナイジェリアのナショナルチームが宿泊していたんです！

写真はナイジェリアカラーの風船でデコレーションされた、会議室の入口。

この中で、ミーティングしてました。

とりあえず、ホテルチェックイン後、泳ぐのが大好きな友人といそいそと、ホテルのティムサーハ湖プライベートビーチへ行ってみたのですが・・・


なんか、あんまりきれいじゃない・・・

ティムサーハ湖はスエズ運河と繋がっていて、大型コンテナ船などがたくさん航行しているので、水がきれいなわけないですよね・・・

正直、湘南の海などと比べればずっときれいかもしれません。

ただ、透明度世界一とも言われるほどの美しい紅海にすっかり慣れてしまったので、とてもティムサーハ湖で泳ぐ気にはなれませんでした。

写真は紅海リゾートのラスセドル。美しい！！！

というわけで、おとなしく、ホテルのプールで泳ぐことにします。

私達以外には二組の家族連れがいただけで、静かに楽しむことができました。

しばらくプールで楽しんだ後は、水着のまま、湖沿いのホテルのカフェへ。

写真に写っている席は日差しが暑いので、パラソルのあるテーブル席につきました。

静かにの～んびり過ごすことができて最高の時間でした。

何も下調べをせずに来たのですが、友人がネットで調べたシーフードレストランへ行ってみます。

シーフードレストラン　Hassan Abo Ali

外観写真は公式Facebookからお借りしました。
https://www.facebook.com/aboalialiamailia/

1階にテイクアウト用のレジがあり、2階にテーブル席があります。
カイロもこういう造りのレストランが多いです。

注文すると、自動的に出てくる前菜たち。

左から時計回りに、一番定番のバラディサラダ、
左上の紫のものはビーツです。

その右隣がナスのペースト・ババガンヌーグ、
その右下もナスで、ナスを素揚げして唐辛子やスパイスで味付けしたもの（おいしいんですよ！）、

手前下は、ゴマのペースト・タヒーナです。

パンと一緒に食べているとこれだけでお腹いっぱいになってしまうので、要注意。

エジプトのレストランはとにかく量が多いので、メイン料理として私はスープを楽しみました。

大きな海老が載っていて見映えはいいですが、ちょっと味が薄め・・・？そしてあまり熱くないです。

（エジプトのレストランやカフェでは料理や飲み物が冷めて出てくることがよくあるんですよねー。日本人に比べるとエジプト人は猫舌だからでしょうか）

せっかくのシーフードレストランなのに、友人はどうしてもモロヘイヤが食べたくて、モロヘイヤを注文。

あとは、イカフライを頼みました。

カイロのシーフードレストランでシーフードスープを頼むと、食べきれないくらいの量なのですが、このレストランはそれほどでもなく、スープをメインとするには、ちょっと物足りなかったです。

早めの夕食を終えてホテルへ戻りますが、まだ明るいので、ぶらぶら歩いてみることにします。

写真撮りませんでしたが、途中、イスマイリアのいわゆるダウンダウンがあり、原宿の竹下通り的な感じでした。

街の中心と思われる大きなモスクや、カイロにもあるチェーンのスーパーもありました。

でもカイロみたいに人で溢れてなく、全体的にのんびりした雰囲気。

ホテルはフォルサン島という島にあるのですが、島といっても、用水路みたいなのを渡るだけです。

ホテルへ戻るまでの用水路沿いは、公園のようになっています。

その用水路みたいのが、すごく汚いのが残念なのですが、臭くはないので、覗き込まなければ、雰囲気はとてもよいです。

イスマイリアは、スエズ運河のオープンとともに1869年に築かれました。

何世紀もの歴史をもつカイロやアレキサンドリアに比べてとても新しい街です。

その頃建てられたヨーロッパ風の住宅も並んでいます。

大きなお屋敷ですね。

普通に人が住んでいます。

ホテルに戻ってきたら、なんと、ホテル敷地内のサッカー場で、ナイジェリアのナショナルチームが練習試合をしていました！

ただ、写真撮影はダメと言われたので、お部屋のベランダからズームで撮影（全然見えない）。

ちなみに、ナイジェリアは準決勝まで残り、３位という好成績を残しました！

ホテルへ戻ってからは、昼間も行ったホテルの湖畔カフェへ。

とっても涼しくて、気持ちいー！

地元の人気スポットなのか、宿泊客ではないと思われる若い子たちが、多く来ていました。

翌朝、ナイジェリアのナショナルチームがジョギングしているのを見かけたのですが、やっぱり写真はNG・・・

仕方ないので、公式バスだけ撮っておきました～

ホテルを早めにチェックアウトし、荷物を預けて徒歩でおでかけ。

ホテル敷地内にはサッカー場やテニスコートなどがあり、かなり広いです。

地元チームのホームかなにかなのでしょうか。

前日に、シーフードレストランから歩いて帰ってくる途中、道を間違えてたまたまみるけたイスマイリア博物館。

その時はもう閉まっていたので、翌日に来てみました。

入場料を払って中へ。

私達以外には誰もいません。

全く期待せずに入ったのですが、なんと、こんなに美しいモザイクの床が！！！

奥にはさらに大きなものも！

大きすぎて全体を写せません。

4世紀のもので、ギリシャ神話が描かれているそうです。

エジプトでこんなに美しいモザイクを見るのは初めてでした。

さらに、一番奥の部屋には、なんとミイラがいました！

こんなところでミイラに出会えるとは！

解説がなく、どなたのミイラか不明・・・。

ミイラが展示されている部屋には、ミイラを作るときに内臓を保存するカノプス壷も展示されていましたが、おそらくこのミイラのものではないと思います。

館内は「コの字」状になっていて、手前の右側が入口、右奥にミイラがいる部屋があります。

とても小さいです。

（タハリールのエジプト考古学博物館の小部屋２個分くらい？）

古代エジプトから、

ローマ時代、

コプト教のイコン、

イスラームのファーティマ朝まで、幅広い展示品があります。

ちなみに、偶像崇拝を避ける為、イスラーム芸術では人物や動物は描かれないことが一般的ですが、ファーティマ朝のみ、動物を使ったものが多く作られた時代です。

イスラーム芸術博物館には、ファーティマ朝の展示品が多くあります。
https://4travel.jp/travelogue/11215538

庭にも、古代エジプトの遺物が展示されています。

展示されているといっても、吹き曝しですが･･･。

博物館の近所にも、ヨーロッパ風の家がありました。

閑静な高級住宅街といった感じです。

嬉しい計算外で、思った以上に楽しめたイスマイリア博物館でした。

残りはカイロへ戻るだけとなりますが、前日にシーフードレストランへ行った際、タクシードライバーさんが、もう１軒おいしいシーフードレストランがあると教えてくれたので、そこに行ってみることにします。

写真はネットからお借りしました。

車の展示場か何かだったと思われる大きな造り・・・。
レストランには見えません。

ホテルで朝食ビュッフェを食べ、まだあまりお腹が空いていなかったので、私はまたスープだけ。
友人もまたモロヘイヤだけ。

味は、前日に行ったレストランとそんなに変わらず。

スープはやっぱり味が薄めです。
エジプト料理は日本人にとっては濃い目の味付けなのですが、イスマイリアは薄味なのかしら？？

イスマイリアは静かで緑も多く、喧騒と混沌のカイロから逃れ、ショートトリップするにはちょうどいい場所でした。

また行きたいなー。