雨と涙の北海道　洞爺湖まで（2）

2019/08/12 - 2019/08/13

12日は相変わらず朝から小雨。今日は登りは多いものの距離はかなり短いので、長万部の鉄道村などよりつつのんびり。
静狩の辺りから登りが始まったが、左足が上に来ると股関節に痛みが走る。立ちこぎしていれば痛まないがずっとたったままというわけにもいかず。自転車をよく見ると、サドルがやや下がってきているようなので、一度駐車帯に止めて調整した。
で、シートピンを締めると、突然スカッと回りまったく締まらなくなってしまった。予備を持っているような部品でもなく、しばらく色々試していたがどうにもならず、べったりと低くなったサドルで出発することになった。
膝はますます高くなるから痛みは増し、立ちこぎをしようにも、サドルが左右に回るせいで力が入らず安定もしない。20キロ近い山のコースをひたすらべったり座ったままこぎ続けた。
山道が終わったところで地図で調べると近隣に直せそうな自転車屋はない。室蘭までいったん輪行するかと思ったが、地図を拡大してみていると、伊達市にはありそうだった。今日の予定は手前の洞爺湖だが、とりあえず頑張ってみた。
伊達紋別駅の近くにあった「サイクルショップ ツーリム」というお店は、電話では部品の在庫もなく無理そうな話だったが持って行きますからと無理矢理押し込んだ。結果、少し苦労されたようだが無事直してもらえた。助かった。
快適になった自転車で洞爺湖まで戻り、なんとか明日も走れそうになった。

エリア 洞爺（とうや）湖(北海道)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

北海道のこちらの方は風景に変化もあるだろうと思ったが、やはりまっすぐで平らな道ばかりだった。

9時頃に長万部駅に到着。
お盆で町民センターが開いているか心配だったので観光案内所で尋ねたら、9:30から開くとのこと。

かつては運転所もあった巨大な駅長万部。

平和祈念館。
医師の故工藤豊吉氏が、私財を投じて建設した美術館を町に寄贈したものだとのこと。
雑多ながらも「平和」に関わる様々な美術品が展示されており、非常に興味深かった。

植木蒼悦記念館。
水墨画家で俳人でもあった植木蒼悦の作品が展示してあるとのこと。
早すぎたのか呼び鈴を押しても反応がなかったので入らなかった。

鉄道村。郷土資料館と併設だが鉄道村の方の規模が大きい。

元国鉄職員とおぼしき人が丁寧に解説してくれた。
個人が撮影したという瀬棚線最後の日の8ミリビデオが非常に面白かった。

くたくたになりながらも、なんとか洞爺湖に到着。
相変わらず展望はなかった。

昭和新山も見えず。
予定では今日行くつもりだったが、時間切れでいけず。結果的にはよかったのだけど。

宿は一番安かった「洞爺 ごきらく亭」
繁忙期で驚くほど高かったが、大外れレベルの宿だった。もう少し足してちゃんとしたホテルなり旅館にすればよかったと思うも、時すでに遅し。
夕飯は「やきとり一平洞爺湖店」、その後、「めん恋亭ラーメン」
いずれのお店にも韓国からとおぼしきお客さんがいたが、ファイルにメニューと説明が書いてあるものを持っていて、楽しそうに注文していた。
宿に帰ると家族連れがドアを開けたままで遅い時間まで大騒ぎ。エアコンもなく蒸し暑いので、布団は敷かずに寝た。