2019/08/27 - 2019/08/27
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xiaomaiさん
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夏の京都の旅初日はおばんざいを楽しみ、京都迎賓館、京都仙洞御所を訪れた。天候には恵まれなかったけれど、雨で色を増した緑を見ることができた。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この日は大阪から京都入り。荷物をホテルに預け、まず向かったのは京都おばんざいの店「のむら」。実は2月にも利用している。
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雅ご膳、1620円。中庭の見えるカウンター席は主にお一人様が利用する。
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目にも楽しいおばんざい
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湯葉がゆと味噌汁
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食べた後はきれいなガラスの器とご対面。一つ一つの量は多くなくても、これだけ食べると、お腹はけっこう膨れる。
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その後、地下鉄に乗り、京都御所へ。その中にある京都迎賓館を訪れた。有料施設であるためか、予約はしなくても入場できた(実際行かれる方は要確認)。海外からの参加者は、白人1組だけだった。アジアの方は有料だとあまり来ないのかもしれない。画像は正面玄関。見学者は右手にある門から入る。
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門を入り車寄せ。
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こちらは樹齢700年の檜一枚を使って制作されたドア。
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引き戸式にドアが開けられた。
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このような柔らかな灯りに出迎えられる。
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ロビーとして位置づけられる聚楽の間。晩餐会や大臣会合などが行われる際、随行員はここで待機する。椅子は京指物と有職織物が用いられている。椅子は部屋の片側にあるだけで、思っていたより小規模な間だった。
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人間国宝である早川尚古斎氏の手になる花籃。
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鍵隠しとしての用いられている錺(かざり)金物。千代結びをイメージしたもので、人と人の結びつき、平和の輪という願いが込めらている。
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大臣会合が行われたり、晩餐会の控え室として使われる夕映の間。「比叡月映(ひえいげつえい)」は日本画家の箱崎睦昌氏の下絵をもとに、綴織りで織られた作品。京都の東にそびえる比叡山を月が照らす様を表している。
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「比叡月映」の対面には「愛宕夕照」は、京都の西に連なる愛宕山(あたごゆうしょう)に夕日が沈む様が描かれている。この2つの作から1字づつ取り、「夕映の間」。
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夕映の間から見える景観。この時、大雨が降っていたけれど、迎賓館にいたためか、その大雨さえ「いとをかし」の趣があった。
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日本画家の鹿見喜陌(しかみ きよみち)の下絵をもとに、綴織りで織られた作品が部屋の奥に広がる藤の間。「麗花」と称されるこの作品には、39種類の日本の草花が織り込まれている。
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宮中晩餐会の様子が再現されている。このセッティングだと60名、円卓の場合は120名の会食が可能。
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遺憾ながら、自分がここで食事をすることは一生ない。
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舞や能、箏の演奏、雅楽などが披露される舞台。
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釘隠し
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舞台扉には伝統技能「截金」があり、人間国宝の江里佐代子氏(物故)の作品で、金箔と銀色のプラチナ箔が、互いにその美しさを引き立て合っている。作品名「響流光韻(こうるこういん)」。
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絹の薄織物の紗よりもさらに薄い羅織物や漆、京縫い、組紐などの伝統技能が駆使され作成された几帳。
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本美濃紙と京指物の伝統的技能が使われた格子光天井の照明。高さは15種のパターンで設定できる。
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藤の間は京都迎賓館で最も広い部屋。
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日本の伝統技術を生かした美しさに感嘆する。
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まさに和の美を感じる通路
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和食が提供される桐の間。全長12メートルに及ぶ漆一枚仕上げのテーブル。畳は、「中継ぎ表」という技法で、イグサの良い部分のみを使って、中央でつなげられている。画像でもその様子が見られる。
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座椅子の後ろには日本国政府の紋章として使用される「五七の桐」の蒔絵。
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その蒔絵はすべての椅子で微妙に異なり、同じものはない。
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心落ちつく庭。
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欄間には、藤の間の舞台扉と同じく截金の装飾が施されている。「日月(にちげつ)」と称され、太陽と月の2つのモチーフは光の方向により違った表情を呈する。
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正座に慣れない人のために、掘りごたつ式になっている。
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東西の建物をつなぐために橋が架けられている。両側の池の水深は異なり、島が配された「海」の部分と、「ネビキグサ」のある「水田」の部分に分かれる。廊橋の天井は、船底を逆さにした形になっている。
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吉野杉の刻まれた透し彫り。粋な遊び心。
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これに気づく来賓は粋な人だ。
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こちらは南側の水田。
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そして、北側には海。
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多くの錦鯉が泳ぐ。
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橋を渡り終えると頭上に見える透し彫り。
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日本人の繊細さを感じる。
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和舟に乗って日本の文化「舟遊び」を楽しむこともできる。池の浅さを考慮して、底は平らになっている。ブータン国王夫妻が楽しまれたらしい。
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ガイド付きで2000円。決して安い金額ではないが、その価値は十分にあると思う。
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京都迎賓館見学の後はそこから歩いて数分の京都仙洞御所へ。平成天皇が譲位なさり、上皇となられたのち、仙洞御所から京都仙洞御所へと名称が変更になった。画像は身分チェックを受けて、案内を受けるまでの待合室。参加者は邦人のほか、白人やアジア人など。大雨になったため、少人数グループとなった。
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御車寄。天皇皇后両陛下や上皇上皇后陛下が京都においでになると、こちらに滞在される。
もともとはもっと多くの建造物があったけれど、1854年に起きた火災により焼失し、今では大宮御所のほか、庭園や茶室のみが残るのみとなっている。 -
御常御殿
案内によると、外見は純日本建築様式ではあるけれど、住居としての実用性を向上させるため、大正年間に建物内部はすっかり西洋式に改められているとのことだ。できれば、内部見学もしたいけれど、実際に皇族の方々がお使いになっているのであれば、致しかたない。植えられている樹木は、左が紅梅で、右が白梅。 -
さらに、建物の向かいに松と竹も植えられていて、「松竹梅の庭」と称される。
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レインブーツを履かれたガイドさんに従い、先に進む。松竹梅の庭から土塀の潜り戸を抜けると......
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眼前に北池。画像では見にくいけれど、東山を借景としている。作庭は小堀遠州の手になる。
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左手に見える北池
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右手。紅葉の季節は非常に美しいそうだ。
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京都に来るのはいつも夏か冬。真っ赤に染まった京都に来られるのはいつになることか。
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仙洞御所造営以前からあった池が阿古瀬淵。紀貫之の邸宅がこの近くにあり、貫之の幼名「阿古久曾」にその名の由来ありという説があるそうだ。
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水の流れにかかる六枚橋を渡り、池に沿って進む。
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画面中央に鳥。
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天気がよければもっと美しい景観なのだろう。
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真っ赤に染まった紅葉が水面に映った姿も見てみたい。
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紅葉橋
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紅葉橋を境にして北池と南池に分かれる。
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歴史を感じる石橋
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奥に見えるのは八ツ橋。
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八ツ橋には藤棚が設けられている。
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橋そのものは石で造られている。
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藤の木に趣を感じる。
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右手に洲浜。
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庭園の最南端に位置する酔花亭。「酔花」は李白の詩から採られていて、煎茶の茶室である酔花亭からは南池が一望できる。
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酔花亭の前にある桜。仙洞十景の1つとされた。
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この洲浜の石は小田原で集められたもので、石一粒を米一升と交換したそうだ。現在のお金で換算すると、4000万円にもなるとのことだ。
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洲浜と八ツ橋
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上皇は優雅に舟遊びもされたのだろう。池から見た紅葉はさぞ美しかっただろう。秋の月見もいいだろうな。
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抹茶の茶室である又新亭。
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北池と南池の周りを歩いて、また大宮御所に戻ってきた。
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皇宮警察の方、大雨の日もお疲れさまです。
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これだけ立派な施設を無料で見学できるのは幸せなことだ。画像は見学者の出入り口。
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京都仙洞御所の土塀
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堺町御門から出て、この日の京都観光は終了。
(続)
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