2019/08/08 - 2019/08/12
7位(同エリア687件中)
Kちゃんさん
ことしも夏の休暇期間を利用して旅に出ました。 お盆期間最盛期の1週間は本当にチケットが取れなくなるので少しずつずらしてきましたが、今回はなんと前週の木曜日出発というこれまでの企業人生からは考えられないような事にまで発展。 これも「働き方改革」の効果でしょうか? 東京からボストンまではJALが直行便を運行しておりまっしぐらのフライトですが、飛行時間13時間とうんざりするようなスケジュールです。 ボストンは初めてではなく以前に出掛けた事があり、定番のハーバード大学などは訪問済みですので、今回の目的は「MLBレッドソックス観戦」と「ボストン交響楽団鑑賞」に重点をおき計画をたてていきました。 勤務先の本年度夏期休暇のスケジュール発表と同時にチケット手配。 幸いにも訪問中の週末にレッドソックスのホームゲームも予定されており超ラッキーです。 後編となる本編(2)では夏期期間ボストン交響楽団のベースとなるタングルウッド訪問とアメリカの歴史が始まったとされるケープコッドの古い街を訪れた様子をまとめました。
前編となる(1)では往路道中とレッドソックス観戦、等をまとめてあります。
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11534220/
また訪問期間通しての「食」については、(3)食事編としてまとめてあります。
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11543319/
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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無事ホテルへチェックイン。 フロント事務棟から道をはさんで丘の中腹にある宿泊棟へ。 部屋に荷物を置き再びタングルウッドを目指します。
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のどかなカントリー風住宅
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途中、踏切で遮断機が閉まりました。 何が来るかと待っているとファァーンという警笛とともに貨物列車が。
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この貨物列車、長いんです。 まだまだ連なって通過中です。
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5分以上経ってやっと終わりが通過していきました。 なお、アメリカでの踏切は遮断機/警報が鳴っていない限り一時停止せずに通過です。 日本で染みついた「踏切一旦停止」からは、本当に行って良いのかな?とアクセルを弛める程度で通過しますが、不用意に停まると後続車に追突されかねません。
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ホテルからですと20号線よりも7号線経由(どちらもこんな田舎道ですが)のほうがLEEの街中を通らずに直接LENOXへ向かえます。
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そしてタングルウッドです。
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まだ夜の公演までだいぶ時間がありますが、午後の公演がまだ続いているとみえ駐車場は一杯です。 この時点では明るくて何処に停めたかわかりやすいですが、公演の終わる夜は真っ暗となるので自車を捜すのは大変です。 大概の場所に目安をつけておき、近づいたなと思ったらリモコンで「ドア開」を押し、周囲の車の反応から自車を見つけることにしましたが、それでも最終的には思っているところからだいぶ離れた場所にありました。
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ゲートへ続くアクセスにはパトカーが警備
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ゲート近くの駐車場は身障者用のほかは出演者/関係者もしくは年間パス会員用。 敷居の高い場所です。
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メインゲートです
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メインゲート横のチケットボックスでWEB購入のチケットを受け取ります。 WEB購入のチケットは「自宅へ送る」「チケットボックスで受け取り」の選択がありますが、海外からの購入の場合はチケットボックスでの受け取りしか選択出来ません。
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今夜の公演は幸運にも「Yo-Yo-Ma」のチェロ独奏。 今回のフェスティバル期間中でもハイライトの一つとなる公演と思います。
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午後の公演が終わりお客さんが出てきます。
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一旦全員出す、と聞いていたのですが残ってピクニックに興じる方も多く居ますね。 午後公演~夜公演と通しで買っている、もしくはシーズンパスの様な物を持っている方は退場しなくて良いようです。
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夜公演の開場を待つ列が伸びます。
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これがタングルウッドを楽しむ典型的なスタイル。 家族やグループ用のピクニックテーブル、チェアー、レジャーシートと クーラーボックスに入れたビール、ワイン、食料をトォーワゴンに積みこんで好みの場所を目指します。
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夜公演の開場は6時。 この方達もチェアーを背負い食料を手に持って入場していきます。
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公演開場のSHEDを目指します。 といってもチケットは芝生自由席。
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SHEDに近い後方に場所を確しますが、午後公演から陣取っている方達の多いこと。
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周囲はこんな感じ。 なお、折りたたみチェアーは7ドルでレンタル出来ます。
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直ぐに周りでは宴会が始まりました。
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売店もあります。
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こちらはスポンサーのテント。 無料でレモネードの配布です。
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無事に場所が確保出来たので場内を歩きます。 とにかく広いフィールドに演奏会の会場となる施設が点在します。 先程のSHEDとこのオザワホールがタングルウッドでの演奏会場のメイン。
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主に室内楽などの演奏に使われるオザワホールはボストン交響楽団の音楽監督を長年勤めた小澤征爾の名前を付け、声楽家/ソニー会長であった大賀典雄などが資金を援助して造られたもの。
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室内のホールと、写真に写る木製の扉を開けば芝生席まで広がる音楽が楽しめるようになっているタングルウッドならではのスタイルです。
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思い思いに開演を待ちます。
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こちらでは車座になってカードゲーム
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SHEDと呼ばれる覆いの内部はこうなっています。 前方のステージに向かい扇状に椅子が配されますが、下は地面、椅子も固定席でなく簡易チェアーを並べたものです。 ステージといっても特別に高い位置に在るわけではありませんし、コンサートホールのように客席後方が高くなっているわけではありませんので、SHED内の席でも直接ステージが眺められるものでもありません。 ちなみに我々がこのチケットをWEBで手配した段階でWEB上にはSHED席の設定が無く芝生席しか買えませんでした。 もちろん芝生席の方がよほどタングルウッドらしく良かったのですが、ひょっとするとSHED内指定席は会員など特定の範囲に優先して販売されているのかもしれません。 なお、芝生席チケットには「天候に関わらず返金せず」と書かれています。
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トイレは長蛇の列ですね。
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芝生席も隙間が無くなりました。 「ピクニック」と書きましたが、皆さんそれほど遠くから来ているように感じられず、結構地元イベントなのかとも思います。 また総じて年齢層が高く、老夫婦もしくはそれらのグループというスタイルが感じられます。 そういう意味でもこの周辺はリタイア後に都会から離れて移り住むようなライフスタイルの選択地なのかもしれません。
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「交通渋滞で到着が遅れた」と、30分遅れの8時過ぎに始まったコンサート。 周りの観客の既にピクニックは終了し聞き入ります。
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陽が暮れると結構冷え込んできますが、承知している周囲の人達は厚手のコートや毛布など準備万端ですね。 月が昇ってきました。
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時間が過ぎると辺りは真っ暗。 芝生席には照明がありませんのでスクリーンの明るさが頼りです。 じっくりと聞き入っている最中ですが、たまに頭上を通過する飛行機の爆音に邪魔されます、近くのAlbany空港からの離陸機? まあ屋外会場ならではのことですが。
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Yo-Yo-Maはバッハの無伴奏曲、6曲を休憩も挟まずに2時間半にもおよび熱演。 最後はアンコールの替わりにジェームス・テイラーも登場して共演となりました。 ジェームス・テイラーはボストン出身で交響楽団とも親交が深いとか?
この公演は何年か後に「あのときはこうだった」と語り継がれるような名演となるかもしれません。 -
たっぷりと名演を堪能し帰路につきます。 既に23時近い時間です。 駐車場から出るのに多少時間を要しましたが、あれだけの駐車台数にしては捌き方が上手でスムーズです。 LENOXの街中まで渋滞ですが警察官の誘導で30分も掛からずに抜け出しました。 深夜ということもありますが、タングルウッドの駐車場からは全ての方向に一方通行となり、反対車線も使った規制は地元警察としても慣れたものなのでしょう。 会場には日本人の方もチラホラ見えましたが、様子を見る限りボストン、もしくは東海岸在住の方のように見受けられました。 ボストンからRENOXまで1日何便かの高速バスはあるようですが、RENOXの街中からタングルウッドまで数マイルありますし、この時間にTAXIなど考えられませんので、我々のようにレンタカーを使わない限りこのミュージックフェスティバル堪能は難しいかもしれません。 捜せばツアーなどあるのでしょうかね?
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翌朝は真っ直ぐにボストンへ帰らずにケープ・コッドへ寄ってみることにします。
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高速道路では地元ライダーに遭遇。 アメリカンなツーリングですね。
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ボストン方向に90号線を走り途中から495号線を南東へ向かいます。
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海岸が近づいて来ます。 正面に見えるのはベンツのマークではなく風車。
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ケープ・コッド手前で道は6号線に。 道案内に「Hyannis」と出てきました。
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運河に架かる特徴的な橋を渡るとケープ・コッドに入ります。 ケープ・コッドはアメリカ入植の歴史のなかで、英国での宗教的迫害から逃れ新天地を目指したメイフラワー号が最初にたどり着いた地。
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そのメイフラワー号が最初にたどり着いたというケープ・コッド先端のProvincetownまで行きたかったのですが、ここから更に80マイルほどあり、レンタカー返却の都合から、行ってみても単なる往復だけで時間を食ってしまいそうなので諦め、歴史的な古い街であるSandwitchを訪れることにします。
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サンドウィッチはケープ・コッドの中でも最も古い街と言われ、始まりはアメリカ独立宣言の100年以上前とか。 そのHistric Areaと呼ばれる地区は歴史を刻んだ施設や古い住宅などが残されています。
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入植時代さながらの家屋が並びます。 これはペンション?
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こちらはガラス博物館。 当時のサンドイッチはガラス工業が盛んで、食器や工芸品とならびエジソンが発明した当初の電球のガラス部分制作は一手に引き受けたとか。
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ガラス博物館内部です。
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窓越しに見える古い街並みと・・
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ここでは歴史の展示とガラス工芸の実演、また即売場などがあります。
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ガラス博物館前の湖です。 横の水車は最古の製粉工場と呼ばれるもの
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湧き水も飲めます。 近所の方でしょうか? 水汲みです。
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その製粉所傍らの緑地
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湿地帯も画になりますね。
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とにかく教会の多い街。 どれもが古く歴史あるものですし普段礼拝などに使われているようです。。
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こちらはスペイン教会
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Hstric Areaといっても普通に暮らしのある街なのでこういう風景も
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このダニエル ウェブスター イン は300年の歴史があるとか? 上皇様も東海岸訪問の際に訪れているようです。
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そのウェブスター インの前にあるこれは・・
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サンドイッチを後にしてハイアニスの街に向かいます。 ハイアニスはサンドイッチなどより歴史は浅いものの現在でのケープ・コッド中心となる街です。
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ハイアニスの歴史地区ですが、港近くのメインストリート(という名前です)へ入っていきます。
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メインストリート。 サンドウィッチもそうですがいわゆるガイドブックやWEBページに見所の案内はあっても詳しい地図までは見つかりませんので、行ってみてグルグル廻って「あー、ここに何がある」という具合。 それがお仕着せのツアーと違って良いところなのでしょうけれど、見落とすところも多いと思います。 ボストン市街と比べここまで来ると日本人の方とすれ違うことはほとんどありません。
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リゾート地の通りのようですが、まさにHyannisはニューヨーク・ボストンなどの裕福な人達の別荘地として人気のようです。 JFケネディーもここHyannisに別荘を構えていたそうでね。 Lenoxが軽井沢だとするとHyannisは逗子・鎌倉とか湘南でしょうか?
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通り沿いのカフェ
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そんなHyannisとケネディーの所縁から、このメインストリートにはJFケネディー博物館もあります。
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JFケネディー博物館/Hyannis
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内部です。
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ギフトショップ
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サンドイッチ/ハイアニスと結構ゆっくりしてしまったのでレンタカーー返却時間を気にして帰路につきます。 ケープ・コッドの付け根の街2つだけでこれだけの見所があるのですから、ケープ・コッドは泊まりがけで来るべきかもしれません。
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例の運河を跨ぐ橋のところでは渋滞となっています
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暫く渋滞
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ボストンへ向かう3号線に入ったらボストン市街まではスムーズでした。
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ボストン市街へ入る前に給油。 ガソリンスタンドによって日本のクレジットカードを受け付ける給油機と受け付けない給油機がありますがここの給油機は受け付けてくれました。 今回は無頓着に乗ったので燃費は解りません。
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再び3号線に戻ります(いや道路は自然に93号線となっていますね)。 遠くにボストンの市街が見えてきました。
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市街地へ入りますが、道が2つに分かれていて一つはトンネル経由、「South StationへのFast Route」とあり、もう一つは「93号線 東行き」とありますが、そこまでボストンの地理に詳しくないので・・
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迷っているうちに、「South StationへのFast Route」の分岐は過ぎてしまいます。 しかし程なく「Gvm Str」の出口標識を見つけ迷わず高速を降りました。 降りたところは何となく夜に歩きまわった辺りでしたのでだいたいの方向は解ります。
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ボストンの街もホームレス風の人が多いところです
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角を3回ほど廻って今晩停まるホテルで一旦荷物を降ろし、レンタカー返却に向かいます。 再びサウスステーション前。 もうここの道は解ります。
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ふと隣のトラックを観ると、「錦」印の米ですね。
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レンタカーの返却です。 小さなデポなので「駐車したら距離計の数字をメモして事務所へ」とかなりのセルフサービスを強いられます。
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ホテルまで埠頭沿いを歩きます。 これはフィッシャーマン ピア、と漁業関係の埠頭。 なぜか手前は警察の駐車場になっています。
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何もない裏通りも画になりますね。
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今晩の宿です。
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「茶会事件」の目の前にあるこのホテル、繁華街へも近く便利です。
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お部屋。
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日本風に深いバスタブが気持ち良かったです。
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窓からはボストンの街並み
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夕食に出掛けた際に見つけたチョコレート屋さん
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翌朝、朝食レストランも洒落ています。
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ホテルの海側プロムナードは「茶会事件博物館」の目の前。
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アトラクションのひとつである「茶箱の投げ捨て」が盛んに行われています。
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水上TAXI。 この無線で呼べば来る、とありますが本当に来るのでしょうか?
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この橋はもはや使われなくなっていますが、ここも中央部分は横に回転し船が通れるようになります。 前回訪れた時には橋は解放(船の通過)されていなかったように思いますが、現在は解放したまま固定のようです。
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朝の埠頭に到着するフェリーからは多くの通勤客が下りてきます。 ボストンも海上交通が普段の足になっているのですね。
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フェリーから降りた通勤客はウォーターフロント地区のオフィスへと消えていきます。
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ヨットハーバーからウォーターフロント地区方面
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帰国便のJL7は13時30分発ですが、市中から空港は近いので11時過ぎにホテルを出れば充分間に合います。 空港着。
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JALの発着するEターミナルは国際線専用ですが規模は大きいものとはいえません。
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JALカウンター
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ラウンジは「BAラウンジ」が指定されます。 BA便出発時にはラウンジから直接ゲートへアクセス出来る階段がありますが、JAL便の場合は使えません。
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この時間帯はBA便の出発はなくJALが借り受けての運用となっています。 従ってBA時には使えるダイニングサービスは無くクローズ。
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アルコール類も大したものはありません。
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サラダ、クラッカー等
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フードも各種ありますが、皆さん取り方が乱雑で少々散らかっていますが、係員は気にすることもなく放置されています。 衛生面からかAAのラウンジなどでもフード皿の真上にガラスが配されていますが、これで邪魔で取り難いのも一因ですね。 パスタ、チャーハン、等
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バーカウンターも使われていません。
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ボストン市中が見えます。 考えてみれば比較的背の高いビルが集中するのはほぼこれだけですから狭いと言えば狭い範囲ですね。
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最後に「Samuel」を頂きましょう。
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出発ゲート付近には、ボストンに纏わる歴史的トピックスの新聞コピーが。 東海岸と西海岸が電話でつながった、と1915年1月の新聞です。
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2002年、小澤征爾もトピックスですね。
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帰りも同じ787-900です。
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間もなく搭乗
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搭乗して直ぐにシャンペンのサービス。 折角なのでこのプラスチックのカップに申しわけ程度の量入れるのではなく、海外航空会社が普通に行っているように小型でもフルートグラスでサービスすべきではありませんかね? かえって貧相に感じます。
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ボストンはA380が多いですね。 エミレーツにBA。
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珍しいA380です。 何処の機材か解りませんでしたが、調べるとポルトガルの「HI FLY」というチャーター専門航空会社のもののようです。 チャーター用に使われるA380は世界中でこの機材1機だけとか。
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また日本では見られない航空会社のもの見られます。 ポルトガル航空のA333。
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こちらは「Aer Lingus」 緑のカラーで解るようにアイルランドの会社。
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離陸後、大きく旋回して北へ向かいます。
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飛び立って直ぐですが眼下にモントリオールの市街です。
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13時間の飛行は長いですが途中は省略し、カムチャッカ半島から北海道上空。
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東京へ近づくにつれ台風の影響か雲が増えます。
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40分速い到着でした。 ボストンへの航空券を確保した時点では具体的な訪問先やアトラクションは考えておらず、どうなるか? とも思いましたが、市中散策はもちろん、日程的にグッドタイミングでレッドソックスの試合、またタングルッドでのYo-Yo-Ma名演、更には予想外に良かったケープ・コッドと高い密度で堪能出来ました。
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