2018/05/28 - 2018/05/29
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frau.himmelさん
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プラハ城探訪の続きです。
最も人気のある聖ヴィート大聖堂が長蛇の列で後回しにしていましたので、まず大聖堂から。
ヴィート大聖堂と言えば、チェコが生んだ世界的なアールヌーヴォーの画家、アルフォンス・ミュシャの美しいステンドグラスが有名ですよね。中央で射るような目で祈りを捧げている少年像、とても印象に残っております。
私も過去何度か見たはずなのに、今回初めてその主題が「聖キリルと聖メトディウス」と知りました。
また、プラハ城の正門前の広場は、2009年に米国の前オバマ大統領が核廃絶の演説をした広場。
オバマ前大統領のこの「プラハ演説」は全世界の称賛を集め、彼はノーベル平和賞を受賞しました。
食事はプラハの伝統あるビアホール「ウ・フレーク」に行きました。
流しのアコーディオン演奏者が私たちの傍に来て「里の秋」を弾いてくれました。
『しーずか~な~しーずかな~~♪?・・』
なんて懐かしいメロディーを聞いていると日本のことが思い出され、胸がジーーンとなったシニア達でした。
まだまだ旅は続きます。
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黄金の小路を見学して、再び王宮の方に引き返し、聖ヴィート大聖堂に向かいます。
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大統領府(執務室)。
1989年、チェコ共和国のハヴェル大統領の就任の時改築され、現在も大統領が執務室に使っているそうです。
バルコニーにチェコの旗が出ていれば大統領がいらっしゃるとのこと。
今日はいらっしゃるようですね。 -
上を見上げると巨大な建物の一部が・・・。
聖ヴィート大聖堂のほんの一部です。
大きすぎてカメラに全く入りません。
結構複雑な構造をしているのですね。
屋根の上からはいくつものガーゴイルが下を覗きこんでいます。 -
まずは大聖堂の正面を下から見上げます。なにコレ?ですよね。
写真はこれが精一杯。 -
しかし、この中央扉の繊細な細工は見事です。
「キリストの受難」が彫られています。 -
大聖堂の南側。
少し離れて撮りましたが、これで精一杯です。 -
聖ヴィート大聖堂は、10世紀に造られたロマネスク様式の小さな聖堂を基礎にして、14世紀にカール4世により、現在のゴシック様式への建築が始まりました。
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そして完成したのは20世紀に入ってから。
いろいろと事情はありましたが、なんと600年もの長い年月を経て造られたのです。
天に突き刺さるような尖塔の数々、見れば見るほどトゲトゲのゴシック様式です。 -
ここは「黄金の門」
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門の上部には「最後の審判」のモザイク画。
天国行きと地獄行きに振り分けられる聖書の'アレ'ですね。 -
聖ヴィート大聖堂入り口。
相変わらず長蛇の行列でしたが、意外にスムーズに中に入れました。 -
中に入ると目に飛び込んできたのは、数々のステンドグラスの華やかな色彩。
こんなサイケ調なものや・・・。 -
伝統的な聖人像が描かれたものや・・・。
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内陣奥のステンドグラス。
キリストの昇天の場面でしょうか? -
この大きなステンドグラスも色彩がきれいです。
最後の審判? -
聖人たちが勢ぞろいしたステンドグラス。
よく見かける聖人さまもいらっしゃいますね。 -
ステンドグラスがあまりにも美しくて、何枚も何枚も写真に撮ってしまいました。
ここは聖堂ではなくて、まるでステンドグラスミュージアムみたいです。 -
その中でも圧巻はこれ。
チェコが生んだ世界的な画家、アルフォンス・ミュシャのステンドグラス「聖キリルと聖メトディウス」。
過去何度かここを訪れて、毎回感動は受けていますが、この題名を初めて知りました。
「聖キリルと聖メトディウス」。
私が今回のチェコの旅で最も興味を持った名前です。その理由は、後日旅行記で。
アルフォンス・ミュシャはアールヌーヴォーの有名な画家です。
パリで大成功を収め、晩年はチェコに帰り数々の作品を残しました。 -
ミュシャの絵は本当に色が美しい、それに人物の顔がとても上品です。
絵がすーっと心に溶け込みます。
この絵は聖キリルと聖メトディウス兄弟の生涯を表したものだそうです。
中央で手を合わせているのはチェコの守護聖人、聖ヴァーツラフの少年時代。あの訴えかけるようなつぶらな眼がたまりません。
その上で手を広げている女性像はヴァーツラフの祖母、聖ルドミュラ。
その上に聖キリルと聖メトディウスの姿が見えます。 -
聖キリル(弟)と聖メトディウス(兄)はキリスト教布教の傍ら、キリル文字の元を作りました。
向かって左側の画は主に聖キリルの生涯が、右は聖メトディウスの生涯が描かれているそうです。
下にはスポンサーである銀行の名前も描かれています。 -
もちろん、バラ窓も素敵です。
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また大聖堂には19もの礼拝堂があります。
その中のいくつかを見ていきます。
聖母礼拝堂(皇帝礼拝堂) -
聖アンナ礼拝堂
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旧プラハ大司教シュヴァルツェンベルク枢機卿の像
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旧大司教の礼拝堂
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これはどなたの礼拝堂なのか?
とっても美しいので調べてみたのですが、判りませんでした。 -
天蓋の下で十字架を捧げ持つお方は、頭上に5つの星の輪、お馴染みの聖ヤン・ネポムツキー。
王妃の告解の内容を王に明かすことを強要され、これを拒んだため、殺されて遺体はカレル橋から投げ捨てられたのでしたね。 -
この聖ネポムクの墓碑はハプスブルク家の宮廷建築家「フィッシャー・フォン・エルラッハ」の作品です。
これにはなんと2トンもの銀が使われているそうです。 -
大聖堂で一番大きな礼拝堂は、聖ヴァーツラフ礼拝堂
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王宮祈祷所。
壁から燭台を差し出している男性像が面白い。 -
告解室
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どなたかの墓碑
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キリスト像
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南側にも鮮やかなステンドグラスがありました。
ちょっと変わったパターンです。 -
これも同じようなパターン。
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上記2枚のステンドグラス、拡大してみました。
保険会社が提供しているのだそうです。 -
ここは?
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身廊の中央には王室の霊廟が。
王様が寝ていらしゃいます。
その後ろには説教壇が見えます。 -
ここも霊廟なのかしら?
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ずっと歩き詰めで少々疲れました。
どこかに座りたい・・・。
教会だったらベンチに座って休憩できるのに、ここはロープが張り巡らされて入れない。
仕方がない、もう少し頑張ろう。
この大聖堂はコースが決まっていて、そのコースに従っていくと外に出てしまう。外に出る前にK氏を探さなければ・・・。
K氏を探しながら、人をかき分け、I女史と共にバックする。 -
大きな大聖堂です。
全長124m、高さ33メートル。
こんな中でK氏を探すのは無理ね。外で待っていましょう。
外に出たら、K氏がまっています。
人の波に押し出されて気が付いたら外に出てしまったのだそうです。 -
1度外に出てしまうと再入場できませんので、皆様お気を付けください。
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翌日、もう一度プラハ城を訪れました。
何か今までみたプラハ城と違う。入る門を間違えたのではないかしら?
衛兵の交代も見なかったし、私が楽しみにしていたオバマ大統領の像も見つからなかった。
消化不良気味です。もう一度プラハ城に行ってみたい。
と言うことで、再び山道をトラムに揺られてやってまいりました。 -
検問所の前には昨日より大勢の人の群れ。
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門番の衛兵さんは相変わらず大人気。
私たちは衛兵さんとの写真撮影もスルーして。 -
第二の中庭に入ったら、ちょうど小太鼓のリズムに合わせて衛兵さんが行進してやってくるところでした。
かっこいい!
こちらは真っ赤な制服です。
やっぱり今日も来て良かった。 -
こちらは第一の中庭。マティアス門です。
そういえば、昨日はこちら側には来なかったのでした。 -
神聖ローマ皇帝マティアスの時代に造られた、プラハで最も古いバロックの建造物だとか。
ポールにチェコの国旗が掲揚されているときは、大統領が中で執務中だそうです。
今日もいらっしゃるのですね。 -
そして門を出るとそこは正門。
そうです、私が何度か訪れて覚えているプラハ城のイメージはこれでした。
こちらにも門の両脇に衛兵さんが立っています。
衛兵さんとの写真撮影はこちらの方が絵になりますね。 -
門の上には武器を持った「闘う巨人の像」が。
この正門は別名「巨人門」とも呼ばれています。 -
正門前の広場はフラッチャニ広場。
巨人門と対面の白い館は大司教館。
大勢の観光客、ツアー客が多いですね。 -
私の探していたものがあそこにありました!。
前米国大統領バラク・オバマ氏の像がここにあると調べて探していたのです。
オバマ前大統領はこの広場で、大勢の聴衆を前にして「核兵器のない世界」を呼び掛けて大喝采を浴びました。
あの細身の体躯、あれオバマ氏で間違いないわよね!?
ところが・・・! -
近づいてみると、顔が違います!。
名前も「トマーシュ・マサリク」と。
トマース・マサリクはチェコスロヴァキア共和国の初代大統領(在任:1918年 - 1935年)でした。
オーストリア・ハンガリー二重帝国に組み込まれていたチェコ(現)は、第一次世界大戦終戦後の1918年にチェコスロヴァキア共和国として独立しました。
その初代大統領がトマーシュ・マサリクです。「建国の父」とも呼ばれています。 -
この広場に、バラク・オバマの像があると思ったのはどうも私の勘違いだったようです。
オバマ前大統領がここで「核のない世界」の演説をして、いわゆる「プラハ演説」、ノーベル平和賞を受賞しました。
オバマ前大統領は、ここトマーシュ・マサリクの像の前で演説をしたのです。 -
バラク・オバマの「プラハ演説」は各国語に翻訳されて配信されました。
プラハ演説日本語翻訳
https://ja.wikisource.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8F%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%BC%94%E8%AA%AC
そして、オバマ氏は現職のアメリカ大統領としては初めて、被災地広島を訪れ、核廃絶の決意を表明したのは、まだ皆様の耳に新しいと思います。
ところが昨今の世界情勢はどうなってしまったのでしょう。
オバマ氏の訴えからは後退し、今世界がどこに向かって突き進もうとしているのか、全くわからない状況になっています。 -
オバマ前大統領が演説をした目の前にはプラハ城が。
トマーシュ・マサリクの像の前にもプラハ城が・・・。
ヴィート大聖堂の尖塔が覗いています。
この広場で、これから何か始まるらしくて、さっきから出店やテレビ中継車、それにステージなどの準備が進んでいます。 -
もう一度広場を見渡しましょう。
大司教宮殿。 -
シュヴァルツェンベルク宮殿、
現在はプラハ国立美術館になっています。 -
面白い壁ですね。
凹凸がある石の壁のように見えますが、実は平面、「だまし絵」なのです。
これは「スグラフィット技法」と呼ばれ、16世頃、ボヘミア地方で流行した建築技法だそうです。
よく見ればなるほど~。 -
広場の中央に立つのは「ペスト記念柱」
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「世界一美しいスタバ」。
何が美しいかって?
世界一美しい街プラハの、街並みが一望できるからだそうです。 -
コーヒーを飲みながらこういう美しい景色が堪能できるカフェ。
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それでは再びカレンダーを昨日に戻して・・・。
聖ヴィート大聖堂を見学して、トラムで旧市街に降りてきました。
今日の昼食はここと決めていました。
入り口の時計が目印の「ウ・フレーク」。 -
プラハで最も古い創業1499年のビアホール。
ここの壁も「だまし絵」のスグラフィット技法ですね。 -
中庭の空いている席に座りました。
新緑が美しい5月・・、雰囲気がとてもいい。、 -
席に座ると、まだ何も注文しないのに、自家製の黒ビールを置いていく。
これがここ流のやり方です。
さすが、ビールの国チェコの老舗の醸造所、美味しい~~! -
お料理はウ・フレーク特性のグラーシュズッペ。
蒸しパンみたいなものも付いています。
それに写真にはサラダも写っていますね。
ズッペに付いていたものか、別途注文したのか。1年以上前のことなので記憶になし・笑。
美味しかった。 -
アコーディオン演奏者が、私たちの顔を見ると、「里の秋」を弾いてくれた。
「しーずか~な~ しーずかな~ さとのあ~きぃ~♪♫」
この曲って聞いているともの悲しくなりますよね。
珍しく3人ともし~~んとして聞いています。
そろそろホームシックにかかったかな。 -
まだまだプラハ探索は続きます。
別記にて。
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