2019/08/11 - 2019/08/11
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センターSPさん
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マレーシアのクチンに滞在していましたが、そこからわずか100Km先にはインドネシア国境があります。
国境まで無事にたどり着けるかはわかりませんでしたが、とりあえずセーフティーボックスからパスポートを取り出してふらっとインドネシアを求めて出発しました。
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先ずはマレーシア側国境に近い「スリアン(Serian)」の町を目指すことに。
クチンのムルデカ公園東側の近郊バスターミナルより「3A」のスリアン行きのバスに乗り込みます。
朝と昼は1時間に1本程度出ています。スリアンまでRM.6(180円程)。
満席でクチンを出発し、途中乗り降りを繰り返し、終点のスリアンに着く時には立客もいて満員状態でした。
2時間15分でスリアン到着。 -
スリアンのバスターミナルで暇そうな人に「インドネシアの国境に行きたい」と伝えて、指差されたのがこの乗り合いタクシー乗り場。
クチンからのバスが着くロータリーから市場方面に出てすぐのところです。 -
「テベドゥ、テベドゥ(Tebedu)」と客の呼び込みをしています。
乗り合いタクシーなので11人の乗客がそろい次第の出発。
私は前のタクシーが出発して直ぐに、次の車に乗り込んだため、まる1時間出発まで待たされました。
全員乗り込んで RM.7(210円程)/人。 -
ぎゅうぎゅう詰めの車はジャングルの道を猛スピードで爆走します。
とんでもないスピード、全開の窓から顔に当たるものすごい風圧と耳を擦る風のごう音でとんでもない緊張感を乗客全員で共有することになります。
会話一つもなく恐怖に黙り込んだ車内は異様な雰囲気でした。 -
ジェットコースターのように景色が移り変わります。
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40分ほどで終点のマレーシア側イミグレーションに到着。
それなりの列がありましたが、15分ほどでマレーシアの出国手続きは完了。 -
マレーシアのイミグレーションを出て、インドネシア側へ通じる通路。
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インドネシアの入国審査。
長い列にもかかわらず、一人の審査官の対応でした。前に並んでいる人達にはほとんどパスポートの内容を見ることもなく、ポンポンとハンコを押していくため、あっと言う間に自分の審査が来ました。
さすがに日本人にパスポートの写真のページも見ずにハンコを押すことはないとは思っていましたが、「国境の街を2時間ほど見たら、すぐマレーシアへ戻る」と伝えたところ、「ちょっとこっちへ来い」と係官に人目につかない裏側の通路へ連れていかれました。
「ちょっと待て」と連れてきた係官は私を残し、誰かを呼びにどこかへ行ってしまいました。見渡すと居並ぶ小部屋(取調室?)の数々。昔の刑事ドラマで繰り広げられる暴力的な取り調べが私の頭に浮かび、今夜のご飯はインドネシア風のかつ丼になることを覚悟しました。
10分ほど待っても係官は帰ってこないため「これはヤバいかも」と思い、これからのやり取りを録音しようとスマホをあれこれといじっていると二人目の係官が登場。どうやら英語の話せる係官を連れてきたようです。
改めて入国の目的を聞かれ、同じ説明をしましたが、渋い顔をして考え込み、信じてはくれない様子。
何度も目的を確認され、押し問答の末「本当に国境の街を見るだけだな!?」と最後に確認されて、やっとハンコを押してもらえました。 -
インドネシア国境の街側から見たイミグレーション事務所。
建物の向かって左側にATMがあり、インドネシアルピアのキャッシングができました。また事務所を出たら札束を握ったあやしいおやじ達が「ルピア?」と両替をもちかけてきます。 -
紅白旗たなびくインドネシア国境の「街?」。
イミグレーションの事務所から1Kmほどの距離で飲食店や商店が2,30軒ほどあるだけ。他には何もありません。
またその飲食店もほとんどが開店休業のような状態で、入る勇気もわいてきません。
入国審査官に「国境の街を見るだけ!」を理解してもらえなっかたことが理解できた気がします。 -
何もない国境の「街」ですが、1.5km程歩くとやっと賑わったレストラン発見。
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ナシゴレン・アヤム(チキン炒飯)とソト・アヤム(チキンスープ)、レモンジュースの昼食。
この500円程がインドネシアで使った唯一のルピア。 -
見るところは何もなく、マレーシアとの違いも感じなく、マレーシアに帰ろうとトボトボ歩いていると、カメラをぶら下げた私を見つけ子供たちが「撮って、撮って」とせがんできました。
この人懐っこさと笑顔が私を癒してくれ、ここまでの苦労を吹き飛ばしてくれました。
これが私の求めていたインドネシアです。 -
結局インドネシア国境の街を1時間ほどで観光終了。
インドネシアの出国審査に行くと何と入国時に押し問答した同じ係官。
「ほらすぐに帰ってきたでしょ!!」と冗談ぽくおどけて言いましたが、その係官は何の反応も見せずに黙って不愛想にハンコを押すだけ。
マレーシアの入国は手際よく何の問題もなく完了。 -
マレーシア側イミグレーショを出てすぐのところに2台の乗り合いタクシーが待っていました。
1台は来る時に乗って来たスリアン行き。もう一台は何と帰るべきホテルのあるクチン行きでした。
もちろんクチン行きに乗り込んだら、すでに2人の先客が待っていました。
30分ほど待ちましたが、あと3人程しか客が来ません。
そこで運転手から提案があり、通常RM.20(600円程)のところ、人数が揃わないのでRM.30(900円程)でどうか?すぐに出発できる!との提案。
それぞれの乗り換えの面倒さや待ち時間を考えると料金の違いなんて私としては問題ないので「OK」と即答しました。
出発した車は行きと同じくジェットコースターのように爆走し、お尻の痛さの限界が来た2時間ちょっとでリクエストしたクチンのホテル前で降ろしてくれました。
行きはホテルの前からイミグレーションまで5時間半ほどかかりましたが、帰りは半分以下の時間で帰れました。
なお運転手に「クチンからこの乗り合いタクシーはどこから乗られるの?」と聞いたところ JL.Power のバスターミナルに1日2回待っているとのこと。クチンからの乗車はかなり難易度が高そうです。 -
今回の通りマレーシア側からの陸路越境は可能です。
しかしインドネシア国境からインドネシアの別の町に行く公共交通は見当たりませんでした(もしかしたらあるのかも?)。
国境から先の街に行く時は写真の通り国際長距離バスで越境する必要があります。
また悲しいことにインドネシア国境の街には何もありません。
マレーシアイミグレーション横の乗り合いタクシー乗り場のおやじが言っていましたが、クチン行きの最終便は17時とのこと(要確認)。またクチンの近郊バスターミナルは夕方6時になるとバスが1台もない状態。
思いのほかこの辺の交通機関は早めに店じまいしてしまうので、時間の余裕と確認が必要です。
物好きな方は是非一度、クチンからのインドネシア日帰り旅行をどうぞ。
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