オーストリア・ステューバイタルでハイキング⑤　～Schlicker Scharte～

2019/07/20 - 2019/07/28

宿から近く、コースも多いSchlick2000を再び歩きます。
クロイツヨッホバーンのゴンドラ終着駅から、シュリックの谷に降り、谷沿いにSchlicker Scharteという鞍部まで登ります。
ホーアー・ブルックシュタールの麓を周回し、ゴンドラ駅に戻るコースで、約10㎞弱になります。

エリア シュトゥバイタール(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

Schlick2000のクロイツヨッホバーンのゴンドラは、3回目にして、やっと始発時間が身に付いたので、朝はゆっくりできます。
丘の向こうにAmpfersteinが見えます。

今日はゴンドラ駅から、シュリックの谷へ一旦200mほどの標高を下り、谷沿いに上の稜線の鞍部、Schlicker Scharte　まで500ｍ程登ることになります。
下りより登りの方が膝に負担が少ないからです。
その代わり、心肺にはきつい。
こういう時は雲で日差しを遮ってほしい。

のどかな花畑。

子ずれ一家と共に、谷を降りていきます。

スキー場のゲレンデは結構斜度があるので、九十九折とは言え、足にきます。

谷間に降りるとZirmachalm、家族とお別れ。
これから、花咲くゲレンデをひたすら登ります。

ゲレンデは結構登りにくいです。
標識も見つけにくいので、道も見失いがち。
花咲く草原と上の山を見ながらのんびり登ります。

登山道がはっきりしてきましたが、傾斜もきつくなってきました。
右の大きな岩の左までいきます。

朝早いのか（AM10時半）、こんな道で逢う人はいません。

振り返って、広い谷の中。
所々にくぼ地があるのは、雨などで土砂が崩れたのかな？

牛や羊でさえ合わない。

さすがに大きな岩は見事です。

枯れた花は残念ですが、上部の景色は良いです。

一番左が、先日登った、Hoher Burgstall

その右側の稜線で低くなったところが、先日Hoher Burgstallに登った後、引き返していくのをやめた、今日の目的地です。

右上から音がするのでその方を見ると、こぶし大と思われる石が落ちてくる音です。
ここまでは来ないでしょうが、当たったら大惨事。気をつけないと。

だいぶん上がってきました。
カールの地形が良く分かるようになった。

いい景色です。
この上は、トラバース道があり、団体さんが歩いています。
お願い！石を落とさないで！
ひやひやしながら上を見て、同じ位置に来ないようにスピードを調整します。
そのように上を見てると、団体さんは、同じように歩いてきたと、手を振って挨拶してます。
Hi～！
山は良いな。

ゴンドラを降り,歩き始めて約2時間　鞍部のSchlicker Scharteに到着です。

少し上に上がった場所から見るとこんなところ。右から上がってきました。
今までの緑（右）から、瓦礫が崩れ落ちている左と、様相が変わります。

反対側の少し上から見るとこんな感じ。
この先に見えるのが、Hoher Burgstall
左のトラバース道が団体さんが来た道。その下から上がってきたのが私のコース。

登ってきた斜面と反対側には、大きな岩を迂回してコース　Stubaier hoehenwegが続いています。

先ゆく団体さんが、見えなくなったので、Stubaier hoehenweg　へ行ったと思い、Hoher Burgstallの麓をまわるコースと思われた道を進みます。

すると、見えなかった団体さんが、合流してきました。
私の選んだ道は、ショートカットの道だったようです。
変な方へ行かないように、ガイドが先導する団体さんの後をゆっくりついていきます。
Hoher Burgstallの麓をStarkenburgerhuetteまで続く道です。

高低差はさほどありませんが、小さな岩が流れ出た斜面をトラバースしますので、上から石が落ちてきても不思議ではない。

今進んでいる下の方に、別の道の後がありますが、きっと数年前まで使っていた道ではないかと思います。
落石や、雪が解けたり崩れたりした時に、道が無くなったりすると、新たに安全な道を作るのではないかと思われます。
ですから、あちこちに踏み跡のような道を進むと、危険な箇所に出会う可能性があるということでしょう。

こんなガレ場でも花が咲いています。
周りを見ていると、たまたま咲いている場所が崩壊や、がれきの下にならなかった、と言うのが正しいのかもしれません。

振り返ると長い斜面が続きますが、先ほどの鞍部はこの中央くらいにあり、半分歩いてきたことになります。

Starkenburgerhuetteが見えてきました。
この辺まで着ると、のどかな斜面に変わります。

小屋の手前まで来ました。
前回は遠回りの斜面を選んだけど、ガイド地図には、黒（上級）コースがあるみたい。心配だけど、今日はその短いコースを進みます。

分岐してすぐに急な坂になり、雪崩防止の柵が現れます。

少し小高い場所に出ると、後は、なだらかなトラバース道。

少し突出した場所で見晴らしがいいので、ここで休憩。

今日はリンゴ
雲は多く、少々霞んでいますが、Serlesから連なる山々が良く見えます。

座っていたちょうどいい段差は、マーモットなどの巣の入口でした。

ゴツゴツとした岩の間を進むだけで、普通の道です。
上から石が落ちてくるか、足を滑らしたら止まらないよという可能性があるということで、地図では黒線になっているのかも。

Neiderer Burgstall下の渓谷が見えてきました。

いままで。尾根の真ん中に、四角い小屋か何かがあるなと思ったら、写真撮影のスポットとして、フレームにする枠でした。
傾いているけどカメラ置き場も備わっています。

写真は撮ったけれど、バックの山がかすんで残念でした。

まだ開ききっていないが、チングルマの綿毛です。

見慣れた道にやってきて、セニヨッホ小屋が見えてきました。

小屋からゴンドラ駅まで行く道を歩いていると、怪しげな黒い雲になりました。

ゴンドラ駅前。
雨が降りそう。14時と少々早いが宿に戻ります。

今日も同じような夕食。一人でレストランも寂しいので、スーパーのお世話になっています。
ビール500mlが1ユーロ。カマンベールがお買い得品で、100gで1ユーロ。
サラダ果物とパンで、おなか一杯。
ビールにはポテトチップス。と思って買ったポテチが３ユーロ。
山岳地帯に来たら、チーズがおいしくて安いので、その土地の特産を頂くのがいいですね。

朝、ハムとチーズ、ヨーグルトいっぱい食べると、カロリー的には結構取っているので、歩いていてもさほどお腹が減りません。

部屋のベランダで、17時ごろから数時間、飲んで食べて、山を見ながらのんびり過ごします。
遠くは雨が降っているみたいだけど雨が降っても軒下は心配なし。陽も差さず、風もあり涼しい。
昨日までの暑さとは違い、ベランダに出てゆっくりのんびりできる幸せ。
眠くなったらそのままベットに横になればいい。

たくさん動いて、午後ゆっくり飲んでいる。
これを1週間続けられる贅沢さ。
これがバケーションなんだなとさらにお酒が進みます。