おばさん女子旅 vol.1 ～ポルトガル領マデイラ島でまったり

2019/09/25 - 2019/09/27

　友人が2年ぶりにイギリスに遊びに来ました。遠路はるばる来てくれた友人の提案「ビーチでごろごろ」という旅のお題目を設定し、検索が得意な彼女が、お安く行けて9月末でも水着になれる(マデイラのみなさん、すみません^^;)ヨーロッパのビーチを探してくれました。

　彼女が見つけてくれたのは、大西洋に浮かぶポルトガル領マデイラ島。マデイラ島と言えば、「ご年配の方々に人気の旅行先で、1年中お花が咲いていて、有名な植物園がある」という程度の知識しかありませんでしたが、人と行く旅行は、「相手の計画に乗っかって、自分が計画したら体験できないことを楽しみつつ、経験の幅を広げる」のが私のポリシー。

　後から調べると、マデイラ島は「大西洋の真珠」と称され、照葉樹林が世界遺産に登録されている豊かな自然に恵まれた美しい島。しかし、私たちは世界遺産も見ずに、ビーチでごろごろするという贅沢な時間を過ごしたのでしたw

　ということで、マデイラ島、行ってまいりました！

エリア マデイラ島(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

　9月25日(水)、往便はロンドン・ガトウィック空港北ターミナル7:40am発のEasyjet。復便のロンドン着が27日(金)の深夜12:00だったので、ロングターム・カーパークを予約して、朝4:15に出発。当日は朝から大雨、ラウンドアバウトの出口を何度か間違えたりして、デパーチャーゲートに着いたのは結局ギリギリ。

　イギリスの欧州行LCCフライトは、何故か機内が異常に寒くなることが多いので、行き先は南国マデイラですが、機内用にしっかり防寒！(今回はそれほど寒くなりませんでした。ホッ）
https://www.orcapraia.com/en/

Hotel Orca Praia ホテル

　マデイラ空港には11:30時間通りに到着。空港からはアエロバス(片道5ユーロ、往復だと8ユーロで少しお得に。チケットは運転手さんから直接購入します)でフンシャルの中心部まで行き、Hotel Savoy Gardens前のバス停で、私たちの泊まるホテル・オルカプライアへ行く1番のローカルバスに乗り換えます。

　1番のバスは30分に1本、料金は片道1.95ユーロ、こちらも運転手さんに直接支払います。GIROカードというプリペイドカードを買えばローカルバスには１回1.25ユーロで乗車できますが、カードの買い方がよくわからず、2泊3日と短い日程だったこともあり、毎回1.95ユーロを支払って乗車しました。

　ホテル・オルカプライアへは午後1時半頃に到着。スイートルームにアップグレードして頂きました！
　ソファーとベッドの間に回転式のテレビのある仕切りがあり、全室オーシャンビューのバルコニー付き。大西洋を一望する素晴らしい景色ですx

　ところが、なんと部屋にエアコン無し!?　9月末で気温は25度ぐらいだったので、天井から下がっているコロニアル風の扇風機をつけ、窓を開けて寝れば問題ありませんでしたが、真夏はどうしているのでしょう？？？？
　あと、ミニバーの冷蔵庫が全然冷えなかったこと、そして、備え付け金庫の鍵の部分がなく、レセプションで聞くと鍵の部分のみ貸し出し式で、1週間50ユーロ、デポジット30ユーロでした。
　因みに充電用のUSBポートソケットはベッドヘッドボードに付いていたので、せっかく買ったヨーロッパ用ソケットの出番はありませんでしたw

※かなり新しいホテルだったので、予想外の設定にちょっとびっくり。これも面白い体験ですw

　この日はちょっと曇っていましたが、天気がいいと最高です！

　ホテル・オルカプライアで素晴らしかったのが朝ごはん。ビュッフェの品数も多く、ドイツ人旅行者の方が多いせいか、パンが美味しい！　更に自分で操作するエスプレッソマシーンもあり、本当に充実していました。

※バルコニーは広く、結構プライベートが維持された設計でした。

　ホテルのロケーションはオーシャンビューとしては最高ですが、周りに何も無く、中心に行くバスも30分に1本。この日は朝3時半から起きていたので、お腹がペコペコ。ホテルから15分ほど歩いたところにあるバー「ビアガーデン(Beer Garden)」に行きました。

　バーの強面のお兄さんにメニューについて質問したら、スマホで画像を見せてくれたりして、とても親切に説明してくれました。

※マデイラの人々、特に男性は「男は黙ってサッポロビール」といった風の、一見無愛想だけど真面目で本当に親切な方ばかりでした！

　マデイラのビール「Coral」とローカル料理の「Baked Limpet(傘貝のオーブン焼き)」、「フライドポテト」を頂きました。ベイクド・リンペットは、結構歯応えがあり、アサリや牡蠣などの二枚貝よりもバイ貝のような巻貝に近い味でした。ガーリックが効いていて美味しかったです。
　
　フライドポテトはお兄さんイチオシのスペシャルソース付き。(レシピはシークレットだそうです) しかし、ソースもさることながら、じゃがいもがすっごく美味しい！ じゃがいもはリスボンでもポルトでも美味しかったので、これはポルトガルのじゃがいもが美味しいということなんでしょうね～。(メイクイーン系の美味しさです)

※「Coral(コーラル)」はマデイラで醸造されている地ビールだそうです。

　ビアガーデンの近くには地元の人が集まるバーがありました。夜に通りかかった時には、電飾が施され、バイカー達が大勢集まっていて、旧フィアット500の改造車なんかも止まっていたので、きっと知る人ぞ知る有名バーなのかもしれませんね。

＠バー「男たちの家」w

　それからお店を求めて40分ほど歩き、やっと大きなショッピングセンターに行き着きました。水とワイン「ビーノベルデ」を買って、一旦ホテルに戻ります。この日の歩数は約1万9,000歩、おばさんとしてはよく歩きました。

※こ、これはピカチュー的なもの？（怖い…）

夕方7:30、夜ご飯を食べに中心部のフンシャルに向けて出発。

　ポルトガルとイギリスはタイムゾーンが同じなので時差はありませんが、イギリスからするとマデイラ島はかなり西にあるので、日の出も日の入も1時間ほど遅い印象でした。

※大西洋に沈む夕陽が美しい！

　中心部フンシャル。歩道はモザイク、道路は石畳で、とても雰囲気が良かったです。

少し路地を入ったところ。　

　建物はどれも綺麗で、ヨーロッパの旧市街にあるような古い建物は少なかったようです。

※これでも古い方。

　色々と物色し、混んでいたレストランに入りました。丁度食事を終えて出てきたお客さんが、「このレストランは最高よ！ 本当に美味しいからオススメよ！」と声をかけてくれました。

　メニューも、ポルトガル語、英語、フランス語、ドイツ語があり、メインを頼むとサラダがついてきます。ポーションが大きいので、スターターもパンも無くてもお腹いっぱいに！ 旅行に行くと、どうしても野菜不足になりがちですが、マデイラでは沢山野菜を食べることができました。

　レストランの名前は「Restaurante Dos Combatentes」、あまりの美味しさに２泊した夕食は２回ともこちらで頂きました！「Jardim Municipal do Funchal」の北東の角にあります。ここは本当にオススメですx

※私はイカのグリル焼、友人はバカラウ(干しダラ)のソテー。ここでもジャガイモが絶品でした！！
http://www.madeira-restaurants.com/funchal/restaurante-dos-combatentes

　２日目の夜は、私はイベリコ豚のソテー(柔らかくて味に深みがあって絶品)、友人はグリルドチキンサラダ。やはりジャガイモが美味しかったです！

＠Restaurante Dos Combatentes

　曇っていますが、バルコニーからホテルのプールを見下ろした景色。ホテルのレセプションは、バスを降りてからホテルのカーパークを更にずっと下に下ったところにあります。レセプションを０階とすると私たちの部屋は－2階、プールは－10階から更にずっと下ったところにあります。

　ホテルのプールからビーチに下りられますが、かなり大きな火山石がゴロゴロしたビーチで、砂も真っ黒。マデイラ諸島が火山群島であることがわかります。

　水が冷たそうだったので、海には入りませんでしたが、外人旅行者の皆さんは（結構ご年配の方達）元気に海に入っていらっしゃいました。

　ひとつ積んでは母のため@三途の河原…というのは昔のこと。現在はストーンアートというらしいですね。

※いくつかあった積み石の中でも、写真の積み石は特にバランスが絶妙で、強い大西洋の海風にもビクともせずに立っていました。

　ホテル・オルカプライアは、断崖に張り付くように建てられており、プールへ向かう通路横には立派な地層を見ることができます。（断層フェチには堪らないでしょうねw）

※火山の噴火によるもの？

こんなにたくさんのトカゲを見たのは何十年振り？というぐらい、トカゲがたくさんいました。

※ミニジュラシックパーク

プールサイドにはバーがあり、軽食とお酒が買えます。

※太陽、大西洋、くっと冷えたビール、極楽ですね～x

　ジャックスパロウの海賊船のような船が！
大勢の人が乗っていたのでアトラクションですね。

　大西洋を眺めながらごろごろする贅沢さ！

お昼はフライドポテトとビール！

　いよいよ旅行も終わりマデイラ空港へ向かいます。

※ホテル・オルカプライアから中心部に向かうバス停。

　道の反対側には、中心部から帰ってきた時に降りるバス停。塀の上から垂れた植物でほとんど隠れてしまってます。

※やっとこのバス停でちゃんと降りれるようになったと思ったら、もう帰る日です（涙）

　バスからの景色。沢山のビルが建設途中でほったらかしになっていました。

※これは単にお休みなのか、デベロッパーが倒産したのか？

　こちらはマンション。島の南部海岸沿いは新しい近代的な建物が多かったです。

　マデイラのローカルバス。いろんなタイプがありますが、メインはオレンジ色のバス。エアコンはなかったようですが、今の時期だからないのか、そもそもないのかは不明です。

　乗るバスの番号さえ判れば、バスの前面に番号が表示されているので、とても解りやすいです。降りる場所も運転手さんに聞けば、どの運転手さんも降りる駅で丁寧に教えて下さいました。ありがとうございましたx

フンシャル中心部でアエロバスに乗り換えます。

　今回、全くと言っていいほど観光しませんでしたが、レンタカーを借りて、ゆったり周るのに良いのではないかと思いました。ただ、駐車スペースを見つけるのはかなり大変かも。

　物価は、私たちのいた島南部の観光＆リゾートエリアはすごく安いという訳でもなかったですが、治安はとても良く、マデイラの皆さんはとても親切な方ばかりでした。

　わずか3日間でしたが、とてものんびりでき、友人との楽しい思い出となりました。また是非再訪して、今度は世界遺産の植物園にも行ってみたいです。

マデイラの皆さん、お世話になりました。ありがとうございました！