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 夏休みに入って札幌便はこどもたちの声が目立ち,人でいっぱいだった。ホテルに空室はないし,あったとしてもびっくりするような値段で,とても出張費ではまかなえない。お仕事,お仕事。仕事をしたあとに,寝るだけの宿なんだから,寝られればいいと自分に言い聞かせ,ホステルを選択した。Untapped Hostel。「ホステルっていうのは,バックパッカーとか,若い人たちが止まるところでしょ。仕事でお疲れ様なのに,大丈夫?出張やめたら?高くても,ちゃんとしたホテルに泊まりなよ。」と妻が心配する。「いや,まぁ,寝るだけだし,部屋に二段ベッドがいくつも並べてあるようなホステルでないようだし・・・」と妻を安心させようとするも,「あなたのようなおじいさんが泊まりにきたら,ホステルの人がびっくりするわよ。」と言われると,なんだかホステルに悪いことしているような気になってきた。<br /> 仕事を終えて,現地の同僚たちと居酒屋で飲んでたら,チェックインの時間が気になってきた。10時以降は受け付けないとのことだったので,早々にホステルに向かう。地下鉄の駅からすぐで,場所はすぐわかった。ひと通りの説明を受けて,朝食を予約し,バスタオルを借りて,別棟の割り当てられたベッドに向かう。別棟の入口では懐かしいプリンスのパープルレインが鳴っていて,にぎやかなパーティの真っ最中。Botanical Garden Barがやっていて,みなさん暑い夏の夜を楽しんでいる。経営者らしき若い人が私を見いだし,なんたらなんたらっていうことでパーティやっているんですよ,うるさくてごめんなさいね,という気遣いで私にホステルの入口のキーの扱いを教えてくれた。<br /> 私に割り当てられたスペースは,ベッドへの入口に小さな板の間スペースがあって,奥にベッドがあり,ベッドからは直接スペースの入口に面していないというちょっと変わった構図。ベッドだけを割り当てられるホステルやカプセルに比べると,空間に余裕がある。小さくとも板の間があるというのは,良い感じだ。マットレスもしっかりしている。部屋のなかは静かだった。みなさんさきほどのパーティで?んでいるのかな。ぞろぞろとみなさん帰ってくると騒々しくなるのかなと,身構えているのも居心地わるいので,それなら逆に私も真夏の札幌の夜に参加しようという気になった。Garden Barでビールを買い,ベンチに座る。海外からのバックパッカーとおぼしき人たちや地元の日本の若者たちが,楽しそうに語らいあっている。ベンチに座っていると,風を感じることができ,心地よい。通りすがるひとたちが,私に親しげに挨拶しならが往来し,また,話しかけてくる。私のような白髪のおじさんにもやさしい,とても,解放な空間だ。狭いベッドに早めに入るより居心地いいということで,最後まで残ってビールをおかわりした。夏の夜の札幌,なかなかここは素敵な空間だ。<br /> 部屋にもどると,夜はみなさんお行儀よく,静かに就寝。仕事の疲れとビールにいざなわれ,シャワーを浴びたら,私もすやすや眠った。<br /> 朝食は,本棟にある小さな「ごはんや はるや」で食べる。自家製ベーコンのチーズトーストに,一杯ずつ丁寧に入れてくれるドリップコーヒー,それにバナナ。お店の手書きのメニューを見ていると,どれも丁寧に手を入れて作っているのがわかる素敵な家庭料理。「なんでもつくっちゃうんですよ。」と従業員の人が笑いながらシェフを褒めている。このごはんやは,このホステルに付加価値を与えている。<br /> チェックアウトが11時なので,のんびり居座って,空港に向かうために札幌駅まで歩く。地下鉄で二駅,でも,歩こうと思った。もう通りは32度にまで気温が上がっている。暑い札幌だ。妻がメールで心配して「寝られた?」と聞いてくる。「寝られたよ。ぐっすりとね。暑い日差しのなか,バックパッカーのように,元気に歩いているよ。」<br /> 昔,ずいぶんと昔,バックパッカーをやって,欧州を歩いた。それ以来のホステルって思って気構えていたけど,なかなか快適でした。「バックパッカー気分,一度一緒に味わってみる?」と妻にいうと,「私はちゃんとしたホテルでないと行かないわ。」と笑いながら,元気に帰ってきた私を安心してハグした。<br /> <br />

真夏の夜の札幌 (Untapped hostelにて)

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2019/08/03 - 2019/08/04

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Jakeさん

 夏休みに入って札幌便はこどもたちの声が目立ち,人でいっぱいだった。ホテルに空室はないし,あったとしてもびっくりするような値段で,とても出張費ではまかなえない。お仕事,お仕事。仕事をしたあとに,寝るだけの宿なんだから,寝られればいいと自分に言い聞かせ,ホステルを選択した。Untapped Hostel。「ホステルっていうのは,バックパッカーとか,若い人たちが止まるところでしょ。仕事でお疲れ様なのに,大丈夫?出張やめたら?高くても,ちゃんとしたホテルに泊まりなよ。」と妻が心配する。「いや,まぁ,寝るだけだし,部屋に二段ベッドがいくつも並べてあるようなホステルでないようだし・・・」と妻を安心させようとするも,「あなたのようなおじいさんが泊まりにきたら,ホステルの人がびっくりするわよ。」と言われると,なんだかホステルに悪いことしているような気になってきた。
 仕事を終えて,現地の同僚たちと居酒屋で飲んでたら,チェックインの時間が気になってきた。10時以降は受け付けないとのことだったので,早々にホステルに向かう。地下鉄の駅からすぐで,場所はすぐわかった。ひと通りの説明を受けて,朝食を予約し,バスタオルを借りて,別棟の割り当てられたベッドに向かう。別棟の入口では懐かしいプリンスのパープルレインが鳴っていて,にぎやかなパーティの真っ最中。Botanical Garden Barがやっていて,みなさん暑い夏の夜を楽しんでいる。経営者らしき若い人が私を見いだし,なんたらなんたらっていうことでパーティやっているんですよ,うるさくてごめんなさいね,という気遣いで私にホステルの入口のキーの扱いを教えてくれた。
 私に割り当てられたスペースは,ベッドへの入口に小さな板の間スペースがあって,奥にベッドがあり,ベッドからは直接スペースの入口に面していないというちょっと変わった構図。ベッドだけを割り当てられるホステルやカプセルに比べると,空間に余裕がある。小さくとも板の間があるというのは,良い感じだ。マットレスもしっかりしている。部屋のなかは静かだった。みなさんさきほどのパーティで?んでいるのかな。ぞろぞろとみなさん帰ってくると騒々しくなるのかなと,身構えているのも居心地わるいので,それなら逆に私も真夏の札幌の夜に参加しようという気になった。Garden Barでビールを買い,ベンチに座る。海外からのバックパッカーとおぼしき人たちや地元の日本の若者たちが,楽しそうに語らいあっている。ベンチに座っていると,風を感じることができ,心地よい。通りすがるひとたちが,私に親しげに挨拶しならが往来し,また,話しかけてくる。私のような白髪のおじさんにもやさしい,とても,解放な空間だ。狭いベッドに早めに入るより居心地いいということで,最後まで残ってビールをおかわりした。夏の夜の札幌,なかなかここは素敵な空間だ。
 部屋にもどると,夜はみなさんお行儀よく,静かに就寝。仕事の疲れとビールにいざなわれ,シャワーを浴びたら,私もすやすや眠った。
 朝食は,本棟にある小さな「ごはんや はるや」で食べる。自家製ベーコンのチーズトーストに,一杯ずつ丁寧に入れてくれるドリップコーヒー,それにバナナ。お店の手書きのメニューを見ていると,どれも丁寧に手を入れて作っているのがわかる素敵な家庭料理。「なんでもつくっちゃうんですよ。」と従業員の人が笑いながらシェフを褒めている。このごはんやは,このホステルに付加価値を与えている。
 チェックアウトが11時なので,のんびり居座って,空港に向かうために札幌駅まで歩く。地下鉄で二駅,でも,歩こうと思った。もう通りは32度にまで気温が上がっている。暑い札幌だ。妻がメールで心配して「寝られた?」と聞いてくる。「寝られたよ。ぐっすりとね。暑い日差しのなか,バックパッカーのように,元気に歩いているよ。」
 昔,ずいぶんと昔,バックパッカーをやって,欧州を歩いた。それ以来のホステルって思って気構えていたけど,なかなか快適でした。「バックパッカー気分,一度一緒に味わってみる?」と妻にいうと,「私はちゃんとしたホテルでないと行かないわ。」と笑いながら,元気に帰ってきた私を安心してハグした。
 

旅行の満足度
5.0
ホテル
5.0
グルメ
4.0
同行者
その他
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
ANAグループ JRローカル
旅行の手配内容
個別手配

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