ギリシャ観光２０１９　アテネ　国立考古学博物館　その１とその２では先史時代とアルカイック期を紹介しましたが、その３では古典期を中心に紹介したいと思います。<br /><br />古典的な期間。<br />ギリシャ文明の歴史において、アルカイック期から古典時代への移行は、クライストネスによるアテネにおける民主主義の確立（508-507BC）とペルシャ人が領土を西に拡大しようとしたことに対する戦争に勝利した結果（紀元前479年）によって特徴づけられました。マラソンの戦い（紀元前490年）、サラミスの海戦（紀元前480年）、およびプラテアの戦い（紀元前479年）は、あらゆるレベルでのギリシャの都市国家の発展を決定づける勝利のコースにおけるマイルストーンでした。ペルシャ戦争の終わりに続く50年で、アテネはギリシャの都市国家イオニアを保護することを目的とした機関であるデロス同盟（紀元前478-487）のリーダーシップを引き継ぎ、主要な政治的大国となりました。アテナイの覇権は、紀元前461年から民主党の指導者であるペリクレスの時代にピークに達した。ギリシア人とペルシャ人の間の戦争が正式に終結したことを示す紀元前449年のカリアス和約の後、アテネはあらゆる分野で大きな成果を上げる準備ができていました。アテネでの民主主義の確立は、都市の共通の利益と繁栄を目的としたさまざまな措置の実施のおかげで、社会的反対を和らげ、個々の政治的力のバランスを取りました。市民が自由に参加して共同作業を行うことにより、個人的な責任感が育まれました。それにもかかわらず、それは同時に、人間の限界の実現と神との人間の関係の決定につながりました。偉大な詩人-アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス-の劇的な作品は、その規定されたコースを克服し、永遠に到達しようとする努力において、人間性の悲劇的な性格を表現しました。アルカイック時代の確立されたシステムのコンテストと再評価は、世界の始まり、終わり、または目的ではなく、世界を支配する構造と規則に焦点を当てた古典哲学の特徴でもあります。ソクラテスは、哲学的倫理の創始者であり、5世紀の主要な哲学者であり、ソフィストの主観に反対し、「善い人生」を最高の人間の善と宣言しました。

ギリシャ観光２０１９　アテネ　国立考古学博物館　その3　古典期編

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2019/05/09 - 2019/05/10

844位(同エリア1730件中)

エリア

アテネ(ギリシャ)

旅行の満足度: 4.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 25万円 - 30万円

交通手段: 徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

ポセイドン像、ブロンズ
ボイオーティアのリヴァドストラ湾の海、480BC

プラタイアの港である古代クルイシスの遺跡で発見されました。ポセイドンは右手でトライデントを握り、左はおそらくイルカだった。彼の目は象眼され、異なる素材で作られました。低い長方形の台座には、専用の碑文が刻まれています。
墓碑の断片、大理石
アッティカ、490BC

レリーフの左側の着席した女性の胴体と右側の少女の体のみが保存されます。
ゼウスまたはポセイドン像、ブロンズ
エヴィア島北部のアルテミシオン岬沖の海底、460BC

右手に持った落雷またはトライデントを投げようと左腕を前方に伸ばし大股になっている。ゼウスかポセイドンかは議論がありますが前者のほうがより可能性が高いそうです。初期の古典期の偉大な彫刻家の作品。
アスリートのレリーフ、大理石
アスチカのスニオン、460BC

ペンテリック大理石で作られた奉納レリーフ。それは自分で冠をつけるアスリートを表しており、おそらく地元のゲームの勝者によって捧げられました。花輪は金属製で、髪に見える穴に取り付けられていました。
アンテミオン、大理石
出所不明、440BC

両側に彫られており、背の高い墓碑のトップにあったと思われる。
アンテミオンは、スイカズラまたはハスパルメットとして知られるエジプトおよびアジアの古代ギリシャ人によって開発された、放射状の花びらで構成されるデザインです。アンセミオンは、古代の建物のさまざまな部分を飾るために、ギリシャ人とローマ人によって広く使用されました。

奉納プラーク、テラコッタ
エレウシス聖域、Middle of the 4thC BC

ニニオンがエレウシスの2人の偉大な女神に捧げた。エレウシスは古代ギリシアのアテナイに近い小都市。ペディメントには夜通しの宴であるパニーチの参加者の姿を描いており、左側の女性の姿はフルートを演奏しています。
メインシーンは2列に配置されています。上部では、デーメーテールが「secret cista」に座り、ペルセポネーは立って両手にトーチを持って聖域に到着した入会者、男性と女性の行列を迎えています。下段の真ん中には、ミステリー儀式のシンボルである花輪をしたオンパロスと2つの交差するbakchoiがあります。右下にある3番目の神は特定されていません。
デーメーテールはギリシャ神話の豊穣神。ペルセポネーはギリシア神話の冥界の女王。オンパロスはデルフィにあった世界のへそのこと。
大理石のレキュトス
アテネのシンタグマ広場、420-410BC

画像の中央では、クラミーを着用し翼のある靴を履いた、エルメス神が若い女性を冥界へ導きます。左側で右手を上げているのは父親と考えられる。レキュトスは、油の貯蔵に使われた古代ギリシアの陶器の一種で、特にオリーブ油を貯蔵した。ほっそりした形状で、首の部分に取っ手が1つ付いている。レキュトスは主に亡くなった未婚男性の遺体に油を塗布するのに使われ墓から出土するものが多い。
墓碑、ペンテリック大理石
アイギナ、430-420BC

立っている青少年、横顔の頭は、左手に小鳥を抱き、右手を鳥かごに伸ばします。彼は悲しげな若い付き人を伴っており、彼はうずくまっている猫を上にして柱に寄りかかっています。石碑の横型には、パルメットと蓮の花のレリーフバンドがあります。おそらく彫刻家アゴラクリトスのワークショップで訓練され、パルテノンのフリーズにも取り組んだアーティストの絶妙な作品。
フリーズは神殿等の柱の上部に水平に構築される帯状装飾のこと。
墓碑、ヒメシアン大理石
アテネのケラメイコス、400BC

中央で結ばれた赤い彩色リボンは、この控えめなモニュメントの唯一の装飾要素であり、碑文によれば、女性Hedisteの墓に設置されていた。
墓碑、テスピアン大理石
テーベの郊外、5thC BC

右のひげを生やした男性と対面する左側の女性。さらに2人の男性と1人の女性が背景に立ちます。非常に小さな女性が左端に表されています。左手に立つあごひげを生やした男が持つザクロとトーチ、そしてあごひげのない若者の右手にあるアリバロスは特徴的な属性です。これらの要素から2つのレベルでの壮大な人物のリズミカルな配置は、死者の英雄化を示しています。
神殿のアクロテリオン、大理石
スニオンで発見、440BC

巻きひげ、アカンサスの葉、アンテミオンで飾られています。スニオンのポセイドン神殿の東側ペディメントの中央アクロテリオンを装飾していました。
奉納レリーフの一部、ペンテリック大理石
オフィオス、アンフィアラオスの聖域、5thC BC

レリーフはヘルメットと盾をもった裸の重装歩兵が戦車にジャンプしています。碑文によればこのレリーフはおそらく、アポベイツレースの勝者により奉納されたと思われます。アポベイツレースは過去の戦争の再現をするもので、競技中にアスリートが走っている戦車から飛び降りたり飛び乗ったりを繰り返すスポーツイベントのようです。
アンフィグリフォン、ペンテリック大理石
アッティカのネオファレロン、410BC

碑文によると、レリーフはエルメスとニンフに捧げられました。むちを持つエルメスが二人を乗せた戦車を制御しています。エルメス、エシェロス、バジルの3人の人物の名前は、レリーフの上のエピスタイルに刻まれています。
若者の像、ペンテリック大理石
アッティカのラムナス、Last quarter of the 5thC BC

おそらくマラソンの地元のヒーローである若者を表しています。土台の碑文によると、この像はエパンドライドの息子であるリシクレイデスによってネメシスに捧げられました。アゴラクリトスの学校の仕事。アゴラクリトスは古代ギリシャの著名な彫刻家。
奉納レリーフ、ペンテリック大理石
アルカディア、マンティニアで発見、420-410 BC

左手に腸を持っている女性を表します。ヤシの木が左下に示されています。このレリーフはおそらくプラトンの饗宴で知られる有名な巫女であるディオティマを描いている。

女性像、大理石
テーセオン近くのアテネ、440BC

それはおそらく、風に吹かれたペプロスを着た生き生きとした前進運動のオーラまたはヘベを表しています。彼女は、アテナイのアゴラにあるアレス神殿のペディメントの1つの中心的なアクロテリオンであったと考えられています。ぺプロスは古代ギリシアの女性が着用していた長衣のこと
奉納レリーフ、ペンテリック大理石
アッティカのニューファレロン、410BC

土台の碑文によると、このレリーフは、ゼノクラテアによって川の神ケフィソスに捧げられました。全部で13人の人物が描かれています。
献上者はレリーフの中央に示されているケフィソスに子供、ゼニアデスを差し出します。左端のアポロはデルファイック三脚の上に座っており、足をオンパロスの上に置いています。ワシが近くに立っています。右端のアケロスは人間化された雄牛として示されています。
オンパロスはデルフィにあった世界のへそのこと。アケロスは川の神。
ネーレーイス像、パリアン大理石
アテネのアゴラ、Early 4thC BC.

ネーレーイスはイルカの上に座っています。この像はおそらくアテナイ神殿のアクロテリオンの一部を形成していたと思われます。
女性像、ペンテリック大理石
ピレウスのムニキアの丘、420-410BC

松明を手に持っていたペルセポネを描いている。アゴラクリトスの学校の仕事。
ペルセポネはギリシア神話の女神で冥界の女王。
墓碑、ペンテリック大理石
タナグラ、First quarter of the 4thC BC

若い選手が裸で示され、肩にクラミがかけられています。彼の左手にはストリギルとアリバロス、右には正体不明の物体があります。
彼の後ろには犬が続き、その犬は頭を未知の属性より下に上げます。石碑には中央のアンセミオンと両側にスフィンクスの華麗な冠があります。エピスタイルには故人の名前ステファノスが刻まれています。
ストリギルは金属製の器具で、古代ギリシアや古代ローマで肌から汚れや汗をかきとるのに使った。アリバロスは香水またはオイルを入れるために使用されるフラスコ状の容器。
葬儀の記念碑の冠、ペンテリック大理石
アテネの西、デモー・セマのエリア、394-393BC

エピスタイルの碑文によると、この記念碑はコリントとコロネイアの戦いで倒れたアテナイの騎士たちに敬意を表して建てられました。故人のリストには、ケラメイコスの古代墓地の個人の碑に刻まれた青年デクシレオスの名前が含まれています。
墓碑、ペンテリック大理石
アテネの北東、サイココ、First quarter of the 4thC BC.

椅子に座った若い母親は、別の立っている女性に抱かれ、母親に向かって腕を伸ばしている赤ちゃんを悲しげに見ます。
エピスタイルに刻まれたエピグラムに死んだ女性の名前がPhylonoeと刻まれています。
墓碑、ペンテリック大理石
アテネの西、ディピロンのエリア、Second quarter of the 4th century BC

スツールに座った若い女性が前屈みになり、少年を抱きしめます。少年は膝で休み、右手にボールを持っています。背景には乙女が立っています。エピスタイルのエピグラムによると、墓はPolyxeneのものであり、夫と両親を悲しませて亡くなりました。
墓碑、ペンテリック大理石
アテネの西ケラメイコスの古代墓地、Second quarter of the 4thC BC

スツールに座っている成熟した女性は、娘に別れを告げます。恐らく乙女の父親と思われる髭の生えた男性も彼女に向かって向き、悲しみと熟考の表現で手で顎を支えます。
墓碑、ペンテリック大理石
ピレウスSecond quarter of the 4thC BC

左に体を向けて立っている若い女性は、膝をついているアテンダントの頭を右手で支え、彼女がサンダルを履くのを助けます。背景には、物思いにふけて立っている女性が、故人の女性の宝飾品を入れた宝箱を持っています。ぺディメンとには、アンドロメネスの娘アメイノクレイアの名前が記録されています。
ニケ像、ペンテリック大理石
エピダウロス、380BC

この像はアスクレピオス神殿の西側のペディメントにある中央のアクロテリオンでした。ニケは飛んでいて風で彼女の服が後ろに渦巻いているように描かれています。彼女の右手には、アスクレピオスの癒しの力の象徴であるヤマウズラがあります。彫刻家ティモテオスの作品。
馬に乗ったネレイドまたはオーラの像、ペンテリック大理石
エピダウロス、380BC

これは、アスクレピオス神殿の西側ペディメントにある右隅のアクロテリオンでした。女神は海に浮かぶ馬に乗って描かれています。
彫刻家ティモテオスによって。
アスクレピオス神殿の東ペディメントとアクロテリア、ペンテリック大理石
エピダウロス、380BC

トロイの陥落をテーマとしたペディメントの彫刻は、彫刻家ヘクトリダスによって彫られた。彫刻の保存状態は非常に断片的でペディメント上部の保存状態は良くない。特にペディメントの中心の保存状態が良くない。主な人物の1人は、ギリシャの戦士、おそらくネオプトレモスによって髪の毛に引っ張られたトロイ王であるプリアムでした。
ペディメントの中央のアクロテリオンは、アスクレピオスを産んだアポロンによるニンフコロニスの誘拐を描写するグループであり、側面のアクロテリアはニケの翼のある人物を描写します。
西ペディメントとアスクレピオス神殿の色彩、ペンテリック大理石
エピダウロス、380BC

西側のペディメントは、トロイの壁の前でのギリシャ人とアマゾンの戦いを描いています。フィギュアは非常に断片的な保存状態にありますが、中央には、おそらくアマゾンの女王ペンテシレイアが2人の戦士と戦っているマウント・アマゾンの姿に注目するかもしれません。戦士の一人は、トロイで戦ったアスクレピオスの息子マカオンと同一視されています。
中央のグループの側面には、騎乗または徒歩で戦うアマゾーンのペアとギリシャの戦士。殺害されたギリシア人は角で地面に落ちており、死んだアマゾーンはまだ彼女の馬に乗っています。
ペディメントの中央のアクロテリオンは、アスクレーピオスの癒しの力の象徴であるヤマウズラを保持し、空から降りてくる翼のあるニケです。両サイドのアクロテリオンは、騎乗したオーラエまたはネーレーイスです。 3つのアクロテリオンはすべて、彫刻家ティモテオスの作品です。
墓碑、ペンテリック大理石
アッティカのブラウロンで発見、4thC BC

この墓碑はその種類の中で最も印象的なものの一つです。石碑のシャフトのレリーフ装飾は2つのロゼットに限定されており、その上には、ハティアラフェニデス（アッティカの東海岸）のデメのエウティアスの息子ダイシオスの名前が刻まれています。彼の息子であるエウティアスとエウチクリトスの名前は後に下に追加されました。ダイシオスの葬儀場の真ん中に建てられたこの背の高い記念碑は、レリーフが刻まれた同じ家族の他の記念碑に囲まれています。
ライオンのモニュメント、ペンテリック大理石
アッティカのマルコポーロ、4thC BC

墓の守護者として、彼は頭を前に向け、口を開いて脅迫しています。燃えるようなたてがみと身体後部の急激な隆起が特徴的です。
セイレーンの葬祭像、ペンテリック大理石
アテネのケラメイコスの古代墓地、370BC

翼を上げたセイレーンは死んだ男を嘆き、亀の甲羅で作られた琴を奏でています。彼女が指を握る右手が欠けています。楽器の弦はおそらく青銅で別々に作られていた。羽や体の他の細部は彩色されていました。このセイレーンは紀元前394/93年に戦闘で倒れたアテナイの騎手デクシレオの石碑の側面にあった。
セイレーンはギリシア神話に登場する上半身が人間の女性、下半身は鳥の姿とされる怪物。
セイレーン像、ペンテリック大理石
アテネのケラメイコスの古代墓地、370BC

鳥の足と尾を持つ神話の翼のある女性は、墓の死んだ男を弔います。
墓碑、ペンテリック大理石
アッティカのマルコポーロ（古代のハグナス）、370BC

エピグラムには、彼女の夫に愛されている良い貞潔なArchesrateとあります。彼女派フットスツール付きのスツールに座って、若い女性によって彼女に差し出された小さな箱からなにかを取りだしています。Archestrateの足には若い娘の姿があり右手に持っている小鳥を彼女に差し出しています。
葬儀のレベスカルペ。ペンテリック大理石。
アテネのアチャーノン通りの端、350BC

最下層にアカンサスの葉、中央部にパルメットが施された柱脚にレベスカルペが載っている。レベスカルペの上部には不死の象徴であるグリフィンの胸像があります。デルフィには青銅のレベスカルペがありました。グリフィンの胸像は取り外されて別になっていましたが。
葬儀のルトロフォロス、ペンテリック大理石
アテネ、330-320BC

花瓶の表面には3段の反復模様の下に縦溝が入った装飾があります。肩にはアカンサスの葉、パルメット、渦巻き、巻物が飾られています。これ上部分はオリジナルじゃないんですが、本当に取っ手がギザギザだったんでしょうか。実用品ではなく副葬品だとしても持てませんよね。
墓のレリーフ、ペンテリック大理石
アテネのグディ地区、340BC

椅子に座って右を向いている女性は、彼女の前に立っている別の女性の手を両手で持っている。それらの間には、成熟した男と左の若い女中が立っています。
レリーフなのに後ろの3人の立体感もすごいが、椅子に座る女性はレリーフというよりほとんど銅像のようです。
セイレーンの葬祭像、ペンテリック大理石
アテネのケラメイコスの古代墓地、330-320BC

像は左手にカメの琴を持って彼女の右手は以前は金属であった弦を打って死んだ男を嘆き悲しんでいたでしょう。足の羽のレリーフが特徴的です。
ネコの像、大理石
アッティカ、350-325BC

後脚、鋭い爪、折り畳まれた尾は、顕著な可塑性を持っています。小さく、骨の多い頭と、しなやかな体は、動物の表情に強さを加えます。首の浅い溝はおそらくバンドを取り付けるために使用されていた。この像と台座はおそらく大きな墓碑の一部だった。
墓のレリーフ、ペンテリック大理石
アテネのラリシス駅の近く、late 4thC BC

2枚の大理石が結合された作品。右端で若いエチオピアの厩務員がパンサーの皮で覆われた大きな馬を抑えようとしている。彼は右手に鞭を持ち左手に綱。馬の背中の上には、マケドニアのヘルメットの形をした印象があります。記念碑の所有者は軍人であったことが馬のレリーフから分るそうです。
若者の像、ブロンズ
アンティキティラの難破船から、340-330BC

この像はペルセウスと思われている。ペルセウスは差し出した右手におそらくメデューサの首を持っていた。ペルセウスはギリシャ神話の英雄で死後はペルセウス座になった。
浮き彫りのある三面ベース、ペンテリック大理石。
アテネ、350-325BC

3面の一面にはカンタロスとティルスを持ち、ワインの神であり劇場の守護神であるディオニュソスが描かれています。他の2つの面にはそれぞれ、翼のあるニケが描かれています。このベースはドラマコンテストで勝利したコレゴに捧げられた青銅製の奉納三脚を支えました。プラクシテレスのワークショップによる。

カンタロスは古代ギリシャのカップで飲料に使用された。テュルソスはオオウイキョウでできたギリシア神話に登場する杖。ブドウのツルや葉などで飾られ、先端に松かさがついている。ディオニュソスは別名バッカス。
赤絵式のカンタロス
タナグラまたはテスピアイから、420BC

A面レイトンとカイリックスを持つカベイロス神に供物をもたらす女性の姿。
B面馬車と重装歩兵の二頭馬車
赤絵式のカンタロス
出所不明、420-410BC

A面ペガソスに乗るベレロポーン。ベレロポーンは、ギリシア神話に登場するコリントスの英雄。ペガソスに乗ってキマイラを退治したことで知られる。
B面神カベイロスは、白鳥が飲んでいるリュートンを持っています。
赤絵式のカンタロス
出所不明、420BC

A面剣と盾を備えた花輪を身に着けた裸の若者。左側には白鳥が描かれている。
B面馬に乗った若い戦士。
パナテナイア祭のアンフォラ。
エレトリア、360－359BC

アンフォラの正面には、アテナ・プロマコスが左を向いて描かれています。パナテナイア祭は古代ギリシアのアテナイで行われていた祭典。「全アテナイの」の意で、アクロポリスのエレクテイオンに祀られたアテーナーに捧げられた祭典。
ニケのレキュトス
キレナイカ、Early 4thC BC

キレナイカは、リビアの東部地方。語源は古代ギリシャ時代の植民市キュレネ。前に出てきたレキュトスは巨大だったがこれは香水のビンサイズ。本当にレキュトスなのか。
助産師と妊婦の作品群
キプロス、5thC BC

出産の場面ですね。やっぱり神秘的なんでしょうかどこの国の考古学博物館にでもありますね。
大理石のシェル
出所不明、Late 5th-early 4thC BC

恐ろしく精巧な大理石作品。本物の貝と見間違えます。
若い選手の像、ブロンズ
マラソン（アッティカ）沖の海で発見、330-340BC

この像は頭の上のバンドからコンテストの勝者を描いています。彼が左手に何を持っていたかは不明です。目は白い石で象眼されてアイリスは黄色がかったガラスペーストで作られている。身体の調和の取れた比率、穏やかな、滑らかな筋肉組織、自由であるが静止した動きは、プラクシテレスの学校関連の作品と考えられています。
海から回収されたものは総じて保存状態がいいですね。

次回はヘレニズム期とローマン期の作品を紹介します。