1996年 サンタモニカ 1/3:ＡＦＭとバルボア島

1996/02/29 - 1996/03/07

MIFED (ミラノ)､カンヌ､と並ぶ世界三大映画見本市が
AFM (American Film Market) で毎年サンタモニカで開催される｡
(昔は3月だが現在は11月)
もちろんマーケットなので製作･配給など業界人向けの催しで
一般人は参加できないのだが､一度は行ってみたかったので
業界にいる友人に頼み社員という形で名刺も作ってもらい､
一緒に参加 (要参加料4万ほど)。
AFM のあとは､1人でサンディエゴ､ついでにティファナまで｡
ちなみに AFM に出品されるのはアメリカの独立系や
ヨーロッパなどの映画が中心。ハリウッドメジャーの場合は
マーケットに出してバイヤーを探さなくても
自社や系列会社で配給網を持っているから。

サンタモニカは 1979年に家族で来て以来 17年ぶり…
写真はビーチにあったグラウンドなどの
整地ローラーだが､直径が人間の身長ぐらいある｡
もちろん人間が押すわけではなく
車が引っ張るんだろうが…
置いたままでも重すぎて防護しなくても
人間が下敷きになる心配なし？

エリア サンタモニカ(アメリカ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

僕は関空から､彼は成田だが､どこで合流したか忘れた｡
エアーは当時はマイルを貯めていた UAで｡
さすがに天気のいいカリフォルニア｡
太陽がまぶしい…
桜田淳子の歌を口ずさみたくなる？

しかし… ホテルはカーメルで､場所 (2 nd St. と Broadway の角) は
いいが､安い部屋から見える素晴らしい眺めは今もほとんど変わらない｡
確か AFM のホテルリストにあり割引料金だったはず｡
チェックインすると､すでに僕宛の郵便物がどっさり､
(は大げさだが) 宣材のビデオやプレスシート類､
さらにはパーティの招待状も。
マーケットなのでスターが来ることは少ないが
パーティに行けば､タダで飲み食いできて "コネ" も作れるだろう｡
しかし僕の目的は映画を見ることだけなので行ってるヒマはないし､
当然 パーティ用の服なんて持ってない…

７泊もしているが相変わらず
ホテルのことは全く覚えていないが
洗面所も何だか窮屈そう…

おぼろげな記憶で不確かだが
当時の Hotel Carmel のはず｡
今はホテル自体も改装され面影もないが
隣が建て替えられ大きなビルになり､
現在と全く様子が違う…

会期中は街の主要映画館は AFM の貸し切り｡
メインのホテルも商談用に全室貸し切りで､
各部屋で上映して商談が行われるが､
もちろん僕が見るのは一般映画館での上映のみ｡
ここは会場の１つ､AMC Santa Monica 7 ｡
サンタモニカに AMC系は多いが､
ここは 1990年３月オープン､名のとおりスクリーンは７つ｡
劇場は貸し切りで一般客はいないので
普段と違い観客もスーツ姿の大人 (？) が多い

AFM の看板に
Private Screenings と表示されている｡ つまり､
貸し切りで一般客は入れません､ということ｡
AFM の HP を見ると
Over 7,000 industry professionals from more than 70 countries …
Over 400 production/distribution/sales companies have offices
at the Loews Santa Monica Beach Hotel …
more than 300 feature films … Screenings run simultaneously
in 29 theatres over the first five or six days.
なおカンヌ同様､上映映画館が 29もあるのではなく
貸し切りは主要 4館のみで､それ以外はホテルの部屋で...

ここにも AFM の看板が見える｡ 1989年に
Cineplex Odeon Broadway Cinemas としてオープンし､
2015年に閉館したが AMC が引き継ぎ､4スクリーンの
AMC Broadway 4 になっている

映画館は小さい区域に集中している｡
これは 1924年にオープンした Criterion .
1977年に閉館したが､1990年にファサードを残し
建て替えられ 6スクリーンの Mann Criterion 6 になった｡
ちなみに Mann はハリウッドの
チャイニーズ･シアターを 2001年まで所有していた

これが残されたファサード

映画館 Pussy Cat ｡
ここは XXX Rate､つまりポルノ映画館です｡
もちろん AFM の会場ではありません｡
ハードコアポルノ解禁の 1972年にオープン､
しかしポルノでは儲からなくなり 1995年に
Asia Theatre と名前を変え､イランなどの
アート系映画を上映したが､やはり儲からず､
再度ポルノに転向､結局 1998年に閉館､
現在は North というイタリアンのレストランに…
(映画館 Pussy Cat といえば 1975年にロサンジェルスで
見た『ディープ･スロート』を思い出す…)

AFM の上映スケジュールが出てきた｡
4つの映画館でスクリーン数は全部で 21ある｡
今頃気づいたが､多くの映画祭と違い
原則 ３時の回が最終で夜は上映がない。
恐らく (食事しながらの) 商談やパーティのためだろう｡
僕らが夜をどう過ごしたのか記憶にない…

分かりにくいが赤い 15-18の４つが
ＡＦＭ 貸し切りの映画館｡
青い 1-14 がホテルで Carmel は 14番
(何と13は欠番！)

AMC Santa Monica 7 の近く
Arizona Av と 2nd St の交差点｡
南東方面

同じく東北方面

同じく 北西方面｡
どの道にもテント掛けの店が出ている｡
現在の SV には一切ないが､禁止されたのか､
週末だけ出るとか…

誰かスターの街頭インタビューがあるようで
セッティング中です

あちこちにストリート･ミュージシャンがいる｡
日本では圧倒的にプロ志願 (？) の若い子が多いが
外国では 結構年配が多いような…
(写真では何も分からないか)

何となく レニングラード･カウボイーズ を
連想させるヘアスタイルのグループ
(日本なら氣志團？？)

イギー･ポップが出ているので
３月４日に見たスペインの ｢Atolladero｣ ｡
もちろん (？) 内容は覚えてないが､2048年が舞台の話｡
イギー･ポップは､主役ではないが音楽に関係のない
映画にも結構 出ている｡
でもアリス･クーパーのほうが印象が強いかな…
今回 AFM で見た映画は 27本､
連れはいるけど彼も映画漬けだから結構見れた｡
(もちろん同じ映画を一緒に見るわけではない)

まだ大手だった書店チェーンの Borders ｡
ロンドンでは よく行った…

Welcome To Third Street Promenade …
サンタモニカの繁華街は極めて小さい｡
3rd St. は､広い歩行者天国の遊歩道で
一番の観光スポットらしい

そのプロムナードで２頭の恐竜が睨み合っている｡
25年後の現在のＳＶでも身動きもしていない｡
ちゃんと "The Dinosaurs of Santa Monica" という
名前まで付けられているから永遠に戦いの決着は付かないだろう

これです｡睨み合う２頭の恐竜

プロムナードには､ほかにも木を刈り込んだ恐竜たち (？)
がいるが､これはサイかも (Broadway との角)。
この時は出ていないが口から水を吐く噴水になっている

プロムナード 1410 にあったスポーツバー
Yankee Doodles ｡
2015年に閉店したようで現在は T-Mobile に

同じく1418番地でオープン間近だった French Connection ｡
単に映画と同じ名前だから好きだったブランドだが
ここも閉店し現在は Cotton On という店に

プロムナードには観光案内所があったが､
ここも現在は店舗になっている

これは何でもない (僕が好きな？) 裏通り｡
Second Court の北方面

洪水 (高潮) 注意喚起のポスターが､
ビーチの街だからね

それではビーチに行きましょう｡
ピアまで伸びる Corolado Av. 高架から
Pacific Coast Hwy. の北方向｡ 右端の高いビルは
ウィルシャー Blvd. の California Bank ｡
サンタモニカに高層ビルは少ない

『スティング』(舞台設定はシカゴだが) に登場する
ピアの有名なメリー･ゴー･ラウンド｡
映画を見た人なら知っているがメリーＧは屋内です

恐らくアメリカのピアで一番有名なのは
サンタモニカのピアだろう｡
桟橋の先にはレストランなどもある｡
今は遊園地まで…

波は比較的高い

ピアの下｡ サンタモニカは ルート66 の終点だが､
大昔あった ｢ルート66｣ というテレビ･シリーズが大好きだった｡
その ｢Ever Ride the Waves in Oklahoma?｣ というエピソードで
桟橋の下をサーフィンで通り抜ける場面がある｡
実際の撮影はサンタモニカからは 70キロ以上南の
Huntington Beach Pier ｡
ここをサーフィンで通り抜けるのは無理だろうな…

もちろんビーチには海鳥もいます

これは整地ローラーじゃない｡
大砲でしょうか？

こちらのビーチはサンタモニカではない｡
Huntington Beach よりさらに南の
Newport Beach まで行ったのだが､その途中のどこか｡
カリフォルニアの西海岸には､いいビーチが多い

実は大昔に信州でのフランス語合宿に参加したことがあり､
その時の先生が映画好きで､その後も暫く付き合った｡
パリの実家に行ったこともあるが､彼がロサンゼルス郊外で
コンピュータ関係の会社を作り移り住んでいたので訪ね､
夫婦と一緒にバルボア島までドライブした｡
アメリカの広い広い道路

セレブで有名なマリブほどじゃないが
Newport Beach も､かなりの金持ちが住むところで
地元では有名な観光地だが､外国からの観光客が
来ることは､まあないだろう｡
冬ではあるがビーチに人はほとんどいない

このビーチにもピアはあるが
先まで行っても別に何もない

その Newport Beach の入り江に Balboa 島がある｡
Balboa といえば､どうしても『ロッキー』を思い出すが
もちろん何の関係もない

フェリー乗り場には観覧車もある

フェリーと言っても車３台しか乗れない小さなもの。
というのもフェリーを使わなくても橋もあるから｡
島までは 10分もかからない

入り江に面した家は､まるで
庭を見せびらかすように垣根が低い

このあたりの地価は相当高いらしい

映画を見て､いつも感じるが銃社会のアメリカなのに
誰でも簡単に庭や家に (？) 入れる｡ いや､銃社会だからこそ
無断で入ったら簡単に射殺されても文句言えない？
(死ねば元々何も言えないか…)

桟橋にはクルーザーも沢山

どの家も少なくともボートは持っている

猫がいた

別の猫と記念撮影

犬のフンを始末するポリ袋が設置されている｡
猫用は？ 猫は慎み深いので隠すから不要ね

ここから USA ？
どういう意味だ？

さて､一人になってサンディエゴに向かいます｡
ロスアンゼルス空港のシンボル (？) が見える

やはりユナイテッドの飛行機が多いような…

機種とかは知らないが
操縦席が見える小さな機体

離陸しました､ ビーチが続いている｡
どうやら Docweiler Beach あたりのようです