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東チベットと呼ばれる四川省西部のチベットエリア(チベットではカム地方とも呼びます)を旅してきました。旅の目的は今となっては幻と言われるラルンガルゴンパ、アチェンガルゴンパ等のチベット寺の佛学院を訪問、および6000m級の山を眺めることです(今回は登山はしません)。問題はこれらのゴンパが政府の規制によって度々クローズされることがある事、6月中旬は雨期の初めで山の天気は安定しない事です。<br /><br />しかし旅の楽しみはこれだけではありません。四川省西部には5000m級以上の山々と3000m級の高原が広がっており、中国とは思えない手つかずの大自然も残っており、まるでスイスの山並みに美しいチベットの家が並びます。その光景が移動中の車の中から味わう事ができます。この絶景の大自然も旅行記にまとめていきたいと思います。

東チベットの旅1 絶景の大自然とチベットゴンパを巡る (Touring untouched nature &Tibetan temples)

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2019/06/08 - 2019/06/10

51位(同エリア775件中)

ノーーウォリーズ

ノーーウォリーズさん

東チベットと呼ばれる四川省西部のチベットエリア(チベットではカム地方とも呼びます)を旅してきました。旅の目的は今となっては幻と言われるラルンガルゴンパ、アチェンガルゴンパ等のチベット寺の佛学院を訪問、および6000m級の山を眺めることです(今回は登山はしません)。問題はこれらのゴンパが政府の規制によって度々クローズされることがある事、6月中旬は雨期の初めで山の天気は安定しない事です。

しかし旅の楽しみはこれだけではありません。四川省西部には5000m級以上の山々と3000m級の高原が広がっており、中国とは思えない手つかずの大自然も残っており、まるでスイスの山並みに美しいチベットの家が並びます。その光景が移動中の車の中から味わう事ができます。この絶景の大自然も旅行記にまとめていきたいと思います。

旅行の満足度
4.0

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  • 1日目、早朝に成都の空港に到着です。天気は大雨、天気予報ではこの先1週間雨が続く様です。6月中旬は雨期の始まりですが、もうそれは始まっています。5年前の丁度同じ時期に四姑娘山へ登山に来た時、毎日天気が悪かった嫌な記憶が蘇ります。今回の旅は天気、交通スケジュールや幻のチベットゴンパの状況など不確定要素が多いため、計画を柔軟に変更できるよう予約は全く入れていません。

    1日目、早朝に成都の空港に到着です。天気は大雨、天気予報ではこの先1週間雨が続く様です。6月中旬は雨期の始まりですが、もうそれは始まっています。5年前の丁度同じ時期に四姑娘山へ登山に来た時、毎日天気が悪かった嫌な記憶が蘇ります。今回の旅は天気、交通スケジュールや幻のチベットゴンパの状況など不確定要素が多いため、計画を柔軟に変更できるよう予約は全く入れていません。

  • 成都からマルカム(馬爾康)行きのバスに乗り、西北300kmにあるアバ州の州都マルカムを目指します(132元)。バスは険しい山の麓を縫うように走ります。天気は悪いままですが、雨は止み回復気味です。

    成都からマルカム(馬爾康)行きのバスに乗り、西北300kmにあるアバ州の州都マルカムを目指します(132元)。バスは険しい山の麓を縫うように走ります。天気は悪いままですが、雨は止み回復気味です。

  • マルカムまでのG317道路と平行して高速道路が走っており(一部はまだ建設中)、この高速道路は狭い山間の貴重な土地をすべてコンクリートで覆ってしまい景色をぶち壊しています。この辺りの車窓の光景は、残念ながら醜い状況です。

    マルカムまでのG317道路と平行して高速道路が走っており(一部はまだ建設中)、この高速道路は狭い山間の貴重な土地をすべてコンクリートで覆ってしまい景色をぶち壊しています。この辺りの車窓の光景は、残念ながら醜い状況です。

  • 天気は良くなってきて、午後には晴間も見えるようになりました。高速道路がトンネル内を走る区間だけ、昔のままの綺麗な景色が見られます。この旅行記の多くの写真は、バスの車内から撮ったので、余計なものが写り込んでいることご了承ください。

    天気は良くなってきて、午後には晴間も見えるようになりました。高速道路がトンネル内を走る区間だけ、昔のままの綺麗な景色が見られます。この旅行記の多くの写真は、バスの車内から撮ったので、余計なものが写り込んでいることご了承ください。

  • チベット族の村。家の形は地区によって異なり、マルカム周辺では、石造りの並びます。2階建ての大きな家が多く、10部屋はありそうです。この辺りは大家族で同じ家に住んでいる様です。

    チベット族の村。家の形は地区によって異なり、マルカム周辺では、石造りの並びます。2階建ての大きな家が多く、10部屋はありそうです。この辺りは大家族で同じ家に住んでいる様です。

  • マルカム周辺で象徴的な塔。これは、政治的、象徴的、見張り的な役目と、色々な目的で建てられています。

    マルカム周辺で象徴的な塔。これは、政治的、象徴的、見張り的な役目と、色々な目的で建てられています。

  • マルカムの東8kmの所にある西索村 Zhuokeji。ここでバスを降りて観光します。成都からマルカムまでは所要約6時間です。高速道路が全線開通すれば更に早くなります。

    マルカムの東8kmの所にある西索村 Zhuokeji。ここでバスを降りて観光します。成都からマルカムまでは所要約6時間です。高速道路が全線開通すれば更に早くなります。

  • 西索村は30分もあれば一周できます。ここは有名観光地ですが、整備された観光村でないことはすぐ分かります。道が狭くでこぼこで入り組んでおり、とても整備された感じがなく昔のままだからです。対照的に、この村の川向こうの入口には中国人が建てたチベット風観光村があり、そこでは整然と区画整理されています。

    西索村は30分もあれば一周できます。ここは有名観光地ですが、整備された観光村でないことはすぐ分かります。道が狭くでこぼこで入り組んでおり、とても整備された感じがなく昔のままだからです。対照的に、この村の川向こうの入口には中国人が建てたチベット風観光村があり、そこでは整然と区画整理されています。

  • この村の隣にあるのが、土司官塞という要塞の様な建物です。これは寺院ではなく、かつてチベット族の政治の場として使われ、晩年には毛沢東が一時的に隠れていた場所でもあります。

    この村の隣にあるのが、土司官塞という要塞の様な建物です。これは寺院ではなく、かつてチベット族の政治の場として使われ、晩年には毛沢東が一時的に隠れていた場所でもあります。

  • 土司官塞の建物は5階建て、20世紀に再建された時に、当時のチベットの指導者が中国様式を取り入れたとの事です。各階にはそれぞれ違う展示があります。礼拝堂、チベットオペラの部屋、ビシネスマンのアヘン部屋など、興味深いものがあります。

    土司官塞の建物は5階建て、20世紀に再建された時に、当時のチベットの指導者が中国様式を取り入れたとの事です。各階にはそれぞれ違う展示があります。礼拝堂、チベットオペラの部屋、ビシネスマンのアヘン部屋など、興味深いものがあります。

  • ここが首長が大きな決定事項を下した会議室。

    ここが首長が大きな決定事項を下した会議室。

  • 気がついたらまた天気が急変、夕立ちとなります。

    気がついたらまた天気が急変、夕立ちとなります。

  • マルカム(馬爾康)の町で泊まる予定ですが、ここでトラブル発生。trip.comには沢山のホテルがあり予約は要らないと思っていたのですが、実際に行ってみると、これらの殆どのホテルが外国人を泊められない様です。客引きに呼ばれ怪しい宿泊所も行きましたが、結局は「夜に公安が見周りに来るからあなたを泊められない」と断られます。結局3時間、10件ほど廻った結果、高級ホテルしか泊まれないことが分かり、仕方がなくこの写真の高級ホテルにしました。その際にも「どうやって来た」、「どこへ行く」、「何故来たか」と色々質問されました。理由は多分、ここはラルンガルゴンパがあるセルタに隣接しているから、外国人には来て欲しくないのでしょう。マルカム自体は問題ない筈なのにこんな仕打ちを受けるとは、この先もしセルタに行った時はどうなるか先が思いやられます。

    マルカム(馬爾康)の町で泊まる予定ですが、ここでトラブル発生。trip.comには沢山のホテルがあり予約は要らないと思っていたのですが、実際に行ってみると、これらの殆どのホテルが外国人を泊められない様です。客引きに呼ばれ怪しい宿泊所も行きましたが、結局は「夜に公安が見周りに来るからあなたを泊められない」と断られます。結局3時間、10件ほど廻った結果、高級ホテルしか泊まれないことが分かり、仕方がなくこの写真の高級ホテルにしました。その際にも「どうやって来た」、「どこへ行く」、「何故来たか」と色々質問されました。理由は多分、ここはラルンガルゴンパがあるセルタに隣接しているから、外国人には来て欲しくないのでしょう。マルカム自体は問題ない筈なのにこんな仕打ちを受けるとは、この先もしセルタに行った時はどうなるか先が思いやられます。

  • 2日目、昨日の高級ホテルには結局6時間しか滞在できず、早朝にマルカムのバスターミナルに向かいます。もちろんラルンガルゴンパがあるセルタ(色達)を目指すため切符売場で「セルタ」と叫んでみますが、何か大声で返されるだけです(私は中国語理解力ゼロです)。たぶん外国人はダメだと言っていると思い、同じく西へ向かう「ガンゼ」や「ワンダ」も連呼してみます。また大声で何か返されましたが、今度はチケットを貰えました(80元)。何と行き先にはセルタとなっています!セルタに行けると喜んだのも束の間、バスドライバーに「おまえをセルタには連れて行けない。ワンダで降りてもらう」と言われます。まあ予想通りの結果です。

    2日目、昨日の高級ホテルには結局6時間しか滞在できず、早朝にマルカムのバスターミナルに向かいます。もちろんラルンガルゴンパがあるセルタ(色達)を目指すため切符売場で「セルタ」と叫んでみますが、何か大声で返されるだけです(私は中国語理解力ゼロです)。たぶん外国人はダメだと言っていると思い、同じく西へ向かう「ガンゼ」や「ワンダ」も連呼してみます。また大声で何か返されましたが、今度はチケットを貰えました(80元)。何と行き先にはセルタとなっています!セルタに行けると喜んだのも束の間、バスドライバーに「おまえをセルタには連れて行けない。ワンダで降りてもらう」と言われます。まあ予想通りの結果です。

  • セルタ行きのバスは出発します。この区間は高速道路はなく、人工物は少ないです。険しい山合いを進みます。

    セルタ行きのバスは出発します。この区間は高速道路はなく、人工物は少ないです。険しい山合いを進みます。

  • いくつかのチベット村があり、普通の中国とは違う美しい景色が広がっています。マルカムを離れた村ではチベット色100%です。

    いくつかのチベット村があり、普通の中国とは違う美しい景色が広がっています。マルカムを離れた村ではチベット色100%です。

  • タルチョの旗が一面に舞っています。チベットが歓迎してくれている気がします。

    タルチョの旗が一面に舞っています。チベットが歓迎してくれている気がします。

  • 昨日と同じく、昼ごろになると晴れてきます。標高も上がり3000mを越えます。

    昨日と同じく、昼ごろになると晴れてきます。標高も上がり3000mを越えます。

  • 西へ3時間ほど進みワンダ(扇達)と言う村で、道は南北に分かれます。写真はその分岐点です。北に行けばラルンガルゴンパがあるセルタに行けますが、この分岐点の数百メートル先に検問所があり、外国人は通れないとの情報があります。過去にラルンガルゴンパに行った人は、ここワンダから夜にタクシーで検問を越えたり、歩いて検問を迂回したりして越えている様です。昨日のマッカムでの警戒感と、私はリスクをとり密入域するなら計画を中止しようと考えていたので、ワンダに着く頃には決心していました。ラルンガルゴンパは諦めようと。

    西へ3時間ほど進みワンダ(扇達)と言う村で、道は南北に分かれます。写真はその分岐点です。北に行けばラルンガルゴンパがあるセルタに行けますが、この分岐点の数百メートル先に検問所があり、外国人は通れないとの情報があります。過去にラルンガルゴンパに行った人は、ここワンダから夜にタクシーで検問を越えたり、歩いて検問を迂回したりして越えている様です。昨日のマッカムでの警戒感と、私はリスクをとり密入域するなら計画を中止しようと考えていたので、ワンダに着く頃には決心していました。ラルンガルゴンパは諦めようと。

  • 丁度分岐点にシェアタクシーが待っていて、5名集まりガンゼまですぐ行くという事なので、これに乗り南側のガンゼを目指します(70元)。ガンゼからはアチェンガルゴンパというもうひとつの佛学院があり、こちらには行ける可能性が高いからです。

    丁度分岐点にシェアタクシーが待っていて、5名集まりガンゼまですぐ行くという事なので、これに乗り南側のガンゼを目指します(70元)。ガンゼからはアチェンガルゴンパというもうひとつの佛学院があり、こちらには行ける可能性が高いからです。

  • 天気が良ければ、この辺りはスイスのアルプスの中にチベットの家がある様な美しい光景です。

    天気が良ければ、この辺りはスイスのアルプスの中にチベットの家がある様な美しい光景です。

  • ルフォー(炉霍)を過ぎてガンゼの手前の峠は標高4000mも越え、遠くには雄大な雪山が見えてきます。

    ルフォー(炉霍)を過ぎてガンゼの手前の峠は標高4000mも越え、遠くには雄大な雪山が見えてきます。

  • 赤い絨毯のお花畑と、遠くの雪山。他にも絶景は沢山あったのですが、シェアタクシーのため停まって撮影できず、一瞬のチャンスを撮り逃すことも多く、すべてお見せできないのが残念です。チベットに興味なくてもこの絶景だけでも楽しめると思います。一般の旅行者にとってやはり問題はトイレでしょうか、これだけ道路に投資できるのに何故トイレにしないのか不思議です。

    赤い絨毯のお花畑と、遠くの雪山。他にも絶景は沢山あったのですが、シェアタクシーのため停まって撮影できず、一瞬のチャンスを撮り逃すことも多く、すべてお見せできないのが残念です。チベットに興味なくてもこの絶景だけでも楽しめると思います。一般の旅行者にとってやはり問題はトイレでしょうか、これだけ道路に投資できるのに何故トイレにしないのか不思議です。

  • ガンゼ(甘孜)中心街の旧バスターミナルに到着。アチェンガルゴンパがあるヤチェン(亜青)に行くバスが停まっていたので、早速乗り換えると、、バスドライバーやら数人が集まって来て「おまえをヤチェンには連れて行けない」と口々に言います。近くの交番で公安に訊いても「絶対ダメ」との答え。な、なんと、今はアチェンガルゴンパにも行くことができなくなっています。確かにTwitterには2019年4月にアチェンガルゴンパがクローズだったとの情報がありましたが、チベットエリアは毎年3,4月は政治的な理由で一時的にクローズになることは毎年の事なので、6月なら心配していませんでした。しかし、もう3か月間もクローズとなると、、最悪これから何年もクローズになるかも知れません。来るタイミングが悪かったとしか言えません。アチェンガルゴンパで今何が起きているのか心配です。

    ガンゼ(甘孜)中心街の旧バスターミナルに到着。アチェンガルゴンパがあるヤチェン(亜青)に行くバスが停まっていたので、早速乗り換えると、、バスドライバーやら数人が集まって来て「おまえをヤチェンには連れて行けない」と口々に言います。近くの交番で公安に訊いても「絶対ダメ」との答え。な、なんと、今はアチェンガルゴンパにも行くことができなくなっています。確かにTwitterには2019年4月にアチェンガルゴンパがクローズだったとの情報がありましたが、チベットエリアは毎年3,4月は政治的な理由で一時的にクローズになることは毎年の事なので、6月なら心配していませんでした。しかし、もう3か月間もクローズとなると、、最悪これから何年もクローズになるかも知れません。来るタイミングが悪かったとしか言えません。アチェンガルゴンパで今何が起きているのか心配です。

  • ラルンガルゴンパもアチェンガルゴンパにも行けないと、何の為に東チベットに来たのか分かりません。大きな失望でしたが、ランチを食べている間に、気を取り直し別の計画を練ります。そこで考え着いたのが東チベット(四川省西部)を一周するというもの、もしかしたら裏からヤチェンに再度行けるチャンスもあるかなという希望もあります。そうと決めたら、そのまま今日中にデルゲ(徳格)まで行ってしまおう。デルゲはチベット自治区まで20kmほどの四川省境の街で、外国人が行ける最西端です。シェアタクシーは6時にデルゲへ出発(100元)して、ご覧の様な山々を眺めながら進みます。

    ラルンガルゴンパもアチェンガルゴンパにも行けないと、何の為に東チベットに来たのか分かりません。大きな失望でしたが、ランチを食べている間に、気を取り直し別の計画を練ります。そこで考え着いたのが東チベット(四川省西部)を一周するというもの、もしかしたら裏からヤチェンに再度行けるチャンスもあるかなという希望もあります。そうと決めたら、そのまま今日中にデルゲ(徳格)まで行ってしまおう。デルゲはチベット自治区まで20kmほどの四川省境の街で、外国人が行ける最西端です。シェアタクシーは6時にデルゲへ出発(100元)して、ご覧の様な山々を眺めながら進みます。

  • 夕方はまた曇りがちに。車に乗ったまま眺めた景色ですが、ガンゼとデゲの間は見どころは沢山あります。これはガンゼから西へ30kmのタルギェ・ゴンパ(大金寺)、この周辺では最も大きなゴンパで、沢山の小さな家に囲まれています。ラルンガルゴンパを小さくした感じでしょうか?

    夕方はまた曇りがちに。車に乗ったまま眺めた景色ですが、ガンゼとデゲの間は見どころは沢山あります。これはガンゼから西へ30kmのタルギェ・ゴンパ(大金寺)、この周辺では最も大きなゴンパで、沢山の小さな家に囲まれています。ラルンガルゴンパを小さくした感じでしょうか?

  • 他にも有名でないものの、大きなチベット寺はあちこちに見られます。敷地内は整然と区画整理されており、未来のラルンガルゴンパはこんな感じになるのでしょうか?

    他にも有名でないものの、大きなチベット寺はあちこちに見られます。敷地内は整然と区画整理されており、未来のラルンガルゴンパはこんな感じになるのでしょうか?

  • ヤクの集団に道を塞がれます。

    ヤクの集団に道を塞がれます。

  • チョーラ山(標高6168m)の麓には巨大な氷河が形成されています。

    チョーラ山(標高6168m)の麓には巨大な氷河が形成されています。

  • 新路海自然保護区、曇ってますが、スイスかカナダの様な絶景です。中国とは思えません。

    新路海自然保護区、曇ってますが、スイスかカナダの様な絶景です。中国とは思えません。

  • かつてデルゲに向かう道は、絶景かつ悪路の標高5050mの峠を越えていましたが、2017年にトンネルが開通して楽になりました。ガンゼとデルゲ間は2時間半程に短縮されました。道路状況も悪くないです。

    かつてデルゲに向かう道は、絶景かつ悪路の標高5050mの峠を越えていましたが、2017年にトンネルが開通して楽になりました。ガンゼとデルゲ間は2時間半程に短縮されました。道路状況も悪くないです。

  • デルゲ近郊には、ご覧の様なチべタンストゥーパも。ネパールのカトマンズと同じ細目が描かれています。過去にチベット自治区旅行時にもこの目は見たことがなかったので、ニンマ派のシンボルなのかもしれません。ニンマ派は東チベットでは主流です。デルゲには夜9時前の日没寸前に到着です。

    デルゲ近郊には、ご覧の様なチべタンストゥーパも。ネパールのカトマンズと同じ細目が描かれています。過去にチベット自治区旅行時にもこの目は見たことがなかったので、ニンマ派のシンボルなのかもしれません。ニンマ派は東チベットでは主流です。デルゲには夜9時前の日没寸前に到着です。

  • 3日目早朝、デルゲ(徳格)の中心街です。四川省最西端の辺境の地に来たので、チベットらしい村を想像していたのですが、実際はそれと反対です。民族風の外見はしていますが、基本的に漢族のビルが立ち並び、今までの中で最もチベットらしくない町です。デルゲは、漢族にとってのチベット開発の最前線という感じでしょうか。

    3日目早朝、デルゲ(徳格)の中心街です。四川省最西端の辺境の地に来たので、チベットらしい村を想像していたのですが、実際はそれと反対です。民族風の外見はしていますが、基本的に漢族のビルが立ち並び、今までの中で最もチベットらしくない町です。デルゲは、漢族にとってのチベット開発の最前線という感じでしょうか。

  • チベットらしい雰囲気を感じるには、デゲ町外れの山合いの場所に行かなければいけません。この辺りの斜面にはチベット人の家が張り付いています。そして2つの大きなチベット寺があります。これはサキャ派のチベット寺院ゴンチェン寺院(徳格寺)、灰色の建物が特徴です。ニンマ派が多数のこの辺りでは異色です。

    チベットらしい雰囲気を感じるには、デゲ町外れの山合いの場所に行かなければいけません。この辺りの斜面にはチベット人の家が張り付いています。そして2つの大きなチベット寺があります。これはサキャ派のチベット寺院ゴンチェン寺院(徳格寺)、灰色の建物が特徴です。ニンマ派が多数のこの辺りでは異色です。

  • 内部には誰もおらずゆっくり見て廻れます。また写真禁止のサインもなかったので、写真も自由です。サキャ派のボスは、長髪を束ねており他の宗派と雰囲気が違います。寺の内部の装飾は他宗派と違いは分かりません。

    内部には誰もおらずゆっくり見て廻れます。また写真禁止のサインもなかったので、写真も自由です。サキャ派のボスは、長髪を束ねており他の宗派と雰囲気が違います。寺の内部の装飾は他宗派と違いは分かりません。

  • 続いて隣にあるのが、デルゲ印経院。

    続いて隣にあるのが、デルゲ印経院。

  • ここには沢山の信者が集まりコルラを廻っています。

    ここには沢山の信者が集まりコルラを廻っています。

  • この寺はチベット経典を印刷する寺としてチベット中で有名です。印刷された経典はチベット各地で使われています。今日も朝早くから印刷のために職人が集まっています。

    この寺はチベット経典を印刷する寺としてチベット中で有名です。印刷された経典はチベット各地で使われています。今日も朝早くから印刷のために職人が集まっています。

  • ここは撮影禁止のサインがあったのですが、係員は撮っていいと言っていたので、撮らせてもらいました。手作業で大量の経典を一枚一枚印刷しています。単純作業の様ですが、祈りを込めて刷っているとの事です。

    ここは撮影禁止のサインがあったのですが、係員は撮っていいと言っていたので、撮らせてもらいました。手作業で大量の経典を一枚一枚印刷しています。単純作業の様ですが、祈りを込めて刷っているとの事です。

  • これは版板を作る職人。一枚作るのにも多くの時間が要ります。

    これは版板を作る職人。一枚作るのにも多くの時間が要ります。

  • そんな版板がデルゲ印経院には32万枚も保管されています。<br /><br />早朝これら2つのチベット寺を廻った後は、四川省・チベット自治区の境界沿いを通りバイユ(白玉)まで行く計画だったのですが、またまた問題が発生。シェアタクシーの運転手によると、この区間は外国人は通行禁止で乗せられないとの事。そんな訳で、この東チベット一周の新計画もあっけなく挫折に終わります。

    そんな版板がデルゲ印経院には32万枚も保管されています。

    早朝これら2つのチベット寺を廻った後は、四川省・チベット自治区の境界沿いを通りバイユ(白玉)まで行く計画だったのですが、またまた問題が発生。シェアタクシーの運転手によると、この区間は外国人は通行禁止で乗せられないとの事。そんな訳で、この東チベット一周の新計画もあっけなく挫折に終わります。

  • これがこの旅行記での前半3日目の朝までの行程です。バツが付いている3箇所は政情の理由で通行できませんでした。四川省内は基本的に自由旅行が可能のなのですが、私の様に辺境ばかり目指すと、そこへの道は外国人にはクローズだったりします。それでも2日間・乗り継ぎ3回で、成都から四川省最西端のデルゲまで830kmを簡単に到達することができ、四川省西部の交通インフラはこの数年で飛躍的に改善しました。現在では道がクローズになっていなければ、1週間で東チベット一周も十分可能です。<br /><br />次回、あるきっかけから再度ラルンガルゴンパを目指すことになります。続く

    これがこの旅行記での前半3日目の朝までの行程です。バツが付いている3箇所は政情の理由で通行できませんでした。四川省内は基本的に自由旅行が可能のなのですが、私の様に辺境ばかり目指すと、そこへの道は外国人にはクローズだったりします。それでも2日間・乗り継ぎ3回で、成都から四川省最西端のデルゲまで830kmを簡単に到達することができ、四川省西部の交通インフラはこの数年で飛躍的に改善しました。現在では道がクローズになっていなければ、1週間で東チベット一周も十分可能です。

    次回、あるきっかけから再度ラルンガルゴンパを目指すことになります。続く

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この旅行記へのコメント (4)

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  • East of Edenさん 2019/07/12 02:10:41
    いいですね
    ノーーウォリーズさん
    四川の田舎、いい感じですね。近いうちに行ってみたいです。四川の北西に行くか南西に行くか迷っています。

    ノーーウォリーズ

    ノーーウォリーズさん からの返信 2019/07/14 22:26:28
    四川省のチベットエリアでは
    北西はチベットゴンパ、南西は山を見るかトレッキング(ミニヤコンカやヤーディン(亜丁)でのコルラ等)がハイライトだと思います。私も決められず、予約なしの行き当たりばったりの旅でした。夏の雨季の間(6-8月)は、山の展望はあまり期待できません。天気予報も毎日雨だったので、北西のチベットゴンパにしました。春か秋なら山も綺麗だと思います。

    なお、中国人旅行者はほとんど南西(亜丁は特に人気です)に向かっているので、こちらの方が混雑していると思います。天気もひとつ山を越えるだけで一変するので、天気予報はそれほど当てにならないです。

    East of Eden

    East of Edenさん からの返信 2019/07/22 20:01:18
    RE: 四川省のチベットエリアでは
    ノーーウォリーズさま

    ご返信、ご提案ありがとうございます。雨季は天気の予想が難しいから大変ですね。

    最近YouTubeで环华十年というYoutuberの凉山彝族自治州金阳县の旅行のビデオを見て、是非行ってみたくなったのです。凄いところみたいですよ。

    ノーーウォリーズ

    ノーーウォリーズさん からの返信 2019/07/24 19:36:48
    RE: RE: 四川省のチベットエリアでは
    正に中国のグランドキャニオンですね。
    観光地化してロープウェイができて観光客が押し寄せる前に是非行ってください。今しかないんじゃないですか?

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