2015/05/02 - 2015/05/06
80位(同エリア133件中)
めんまさん
日本全国の離島50島近く巡って来ましたが、
その出発点(というか原点)となった島が祝島。
びわ農業と酪農、漁業などが盛んで、一見のんびりとした生活に見えますが
対岸にある上関に建設予定の原発建設に、島民一丸となって反対している
力強い島でもあります。
この島の、なんともいえない雰囲気が私たちを虜にし、そして将来
離島に住みたいという夢を与えてくれ、その候補地巡りでもある
離島巡りに駆り出したという特別な島なんです。
2015年のゴールデンウィークを利用して、車で行って来ました。
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5月4日(月)予報通り、雨(/_;)
朝寝坊してしまい、一日3便しかない船の時間に間に合うかと焦ります。
9時に出発してなんとか9時半に室津港へ到着。
10時発の船に間に合い、ホッと胸を撫で下ろします。
「むろつのてんぷら」の看板を目印に駐車場に向かい、車を駐めてチケットを買って船着き場へ。
船着き場はほぼ小屋状態で、ちいさな船に乗れるのかと心配しながらも港でふと海っ縁から下を見下ろすと、小さな黒い魚がうようよ。メジナかな?
すこし離れたところを見ると、大きくて美味しそうな魚が2匹泳いでいて相方、興奮。まだ島に渡ってもいないのにこれじゃぁこの先大変だな、と思って待っていると、続々と人が集まってきて結局10時出航の船は満席でした。
島の人へ届ける荷物もたくさん積まれます。 -
外の景色を見ながら途中、上関(かみのせき)蒲井(かまい)四代(しだい)と
三つの港を経て40分後、念願の祝島に到着。
祝島の場所はここ。
すこし話が前後しますが、こんなに祝島に来たかった理由は
去年ある映画を見たことから始まります。
その映画はその時すでにDVDになってはいたものの、内容が一般的ではないからか普通のレンタルビデオ店では置いていなかったので、あれこれ探したところ、とある図書館のビデオコーナーに置いてあることを知り会社帰りにその会館でDVDを観賞しました。
題名は「ミツバチの羽音と地球の回転」。
国民が一体となって脱原発を決めたスウェーデン。
「持続可能エネルギー」を目指して行っている様々な方法を例に挙げながら、山口県上関町に建設予定の原子力発電所、そしてその向かいにある小さな島「祝島」の人たちの数十年にわたる戦いを描いている映画でした。
この映画を観て、美しく豊かな自然と、自然に逆らわずに生きる島の人たちの暮らし、そして海を守る、子孫を守ると立ち上がった若者や高齢者の方々の凛とした姿勢がものすごく輝いて見えた、というのが感想でした。
そんな思いを抱えておりましたので、今回の祝島訪問は
何かを吸収したい!肌で感じたい!と、大いに期待していたのです。 -
話は戻ります。
祝島に小さな港では島の人々が親戚を出迎えたり荷物を受け取りに来たり予想に反して、とてもにぎやかでした。
後でわかりますが、日に3便しかない船の時間は港は人々のたまり場となるようです。
そして宿は目の前。 はまや旅館
徒歩1分というか、玄関の前5メートルが海です。
海と家がすごく近い。
宿の玄関には「本日は休ませていただきます」のプレートが下がっていて一瞬、予約できているのか不安になりましたが、恐る恐る中に入って
すみません、と声をかけると中からお母さんが出てきて応対してくれました。
到着したのが早い時間で、部屋の準備はまだ出来ていないので荷物を預け早速散策へ。祝島 自然・景勝地
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事前に調べてぜひ行きたかった「こいわい食堂」でランチをしたかったのですが、この日は朝市出店で休業
その朝市でランチを出してると教えてもらっていたので向かいます。
こいわい食堂は、水、電気、ガスの使用は最小限に抑え、自然に感謝しながら料理をするそうです。
合成洗剤や石鹸、シャンプーも使わず、食事の後の汚れたお皿は、古い布切れでぬぐってあとは水で洗うだけ。
下記の5つのこだわりを持って、生活しているそうです。素晴らしい!!
1. 祝島の食材を使う。
2. お皿や調理器具は島にあるものを使う。
3. 合成洗剤は使わない。
4. かまどや七輪、ソーラークッカーなど、自立したエネルギーをなるべく使う。
5. 安心できる伝統的で添加物の入らない調味料を使う。
他にもトイレにもこだわりがあって、ぜひ使ってみたかったのですが、残念です。
郵便局の近くでやっていた朝市に到着すると、すでに島の人たちで賑わっていました。
映画に出ていた男性もいらっしゃっていました。
そして、「こいわい食堂」ブースで豚丼を食べることに。
オーナーの芳川さんにご挨拶をしてしばし待つ。かまどで炊いたご飯を盛り付け隣では、味付けした豚肉をジュージュー焼いて、ご飯に乗せる。
それと、きくらげと穀物を煮たものを添えて、豚丼は出来上がりです。
あおさの味噌汁もついて750円、だったかな。 -
この豚肉ですが、これも島で豚の放牧場「氏本農園」を経営している氏本さんの豚。
この方も映画に出ていた方で、農家さんです。
土を鼻で掘り返す性質を生かして豚を放牧し、荒れ地を開墾しています。
その豚の飼い方も自然そのもので、餌は残飯や島でとれるびわなどを与え排泄物はそのまま肥料として畑の良い栄養分になっていきます。
有畜複合農業、というのですって。勉強になりました。
そしてその豚さんのお肉をありがたくいただきました。とても美味しかったです。
あおさ汁も、お味噌が酒粕のような麹のような香りがして甘く、あおさの風味がふわっと香って美味しかった。
こいわい食堂さん、氏本さんごちそうさまでした。
ほかのブースで手作りのクッキーとひじきのおにぎりを買い、レンタサイクルの場所を教えてもらい朝市を後にしました。 -
教えてもらった場所に着くと、ん?なにここ?ただの自転車置き場じゃん。
レンタサイクルといっても完全無人。
鍵のかかっていない自転車が何台か置いてあり、自分で選んでお金をポストに入れるだけ。自転車にはマジックで「チャーリー吉本」と書いてあり、なんか笑っちゃいました。
さて出発です。祝島の練塀 名所・史跡
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まずは平さんの棚田に向かいますが、これが坂が非常にきつい。
途中に自転車を置いて徒歩で向かうことにしました。(当然島の流儀で無施錠) -
細い山道をひたすら歩く。所要時間1時間と書いてありましたが、多分1時間30分はかかったと思います。完全に登山です。(笑)
途中はサワガニや巨大ミミズなどの生き物、島の名産であるびわの木や、サクランボなどを見たり突然竹林かと思いきや、また海が見えたりと絶景を楽しんだり。
いつの間にかお天気は回復し、青空が見えてきました。
そして、やっとの事で棚田に到着。 -
平さんの棚田はすばらしく、石を8メートル積み上げて作った物。
ご家族で長い期間をかけて作ったそうなのですが、どうやって作ったのかを思うと気が遠くなりました。 -
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目の前は高台から海や小さな島が見えるというすばらしい眺めで、歩いて汗をかいた体にそよ風が吹き、ああ、天国ってこういうところなのかしら~と、思わず溜息がもれるほど気持ちが良かったです。
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棚田まで歩いて一息ついた後は来た道を戻ります。
帰りは下りなので行きよりは楽。若干膝にきますが。(*^^)v
途中景色のいい場所で、朝市で買ったクッキーをかじりながら休憩タイム。
手作りのクッキーは砂糖不使用ながらもほんのり甘くてなかなか美味しい。
自転車を駐めた小学校まで戻り、自転車に乗って港に戻ります。
ここまでざっと3時間くらいはかかっています。結構ハードでした。 -
夕食までまだ時間があるので、そのまま反対側の三浦湾までサイクリングをすることに。
こちらの道はきれいに舗装されていてほぼ平坦なので自転車にはうってつけ。
右側に海を見ながらひたすら自転車を漕ぎます。
ここにも原発反対の大きな看板。 -
5分も走れば人家はなくなり一見さわやかなサイクリングですが、
足元では途切れることなくフナムシが走り回り、進んでいくとたちまち数は増えてしまいには避けきれなくなるほどに。 -
本当はこのようにおぞましい光景が(笑)
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途中、岩場を見つけてちょっと一息。
風が強かったので岩場には降りず、先まで向かうことにしました。
祝島マップを見るとその先には先ほどの豚さんたちがいる「氏本農園」があるのでもうちょっと頑張ります。
港から30分くらいでしょうか。三浦湾が見えてきました。
いたいた、豚さんたち。春に子豚が生まれたようで、可愛い子豚たちが母豚のおっぱいを飲んでいます。 -
イチオシ
電気柵(といっても電線が数本張ってあるだけ)の広い空き地は海の目の前。
のびのびとしているように見えました。
こんなにのどかな風景って、なかなか見られないかと思います。
写真を撮ろうとすると母豚が「ブヒッ」と言いながら近寄ってきます。
とても人慣れしています。きっと島の人たちに可愛がってもらっているのでしょう。
ここの豚さんたちは、西麻布のレストラン等の契約レストランに放牧豚として出荷しているそうです。
すっかりお洒落な料理になってます(笑)
下世話な話ですが、そんなところで食べたらお値段の方もさぞや・・・と思うと先ほどもりもり豚丼を食べられたことがとても贅沢だったことにあらためて気付かされました。 -
その近くの突堤の先っぽで寝ころぶ。辺りには人っ子一人いません。
ここは天国2、ですかね(笑)寝ころびながら空の写真を撮りました。
そして朝市で買ったひじきのおにぎりを食べます。うん、サイコー\(^O^)/
おにぎりって、こういうところで食べるのが一番おいしいよなぁ~ -
下を見れば大きなクラゲが泳いでいます。小さな魚もたくさんいました。
山口と言えば下関、下関と言えばふぐ。このあたりはふぐの産卵場所なんだそうです。 -
この島は1周することは出来ないので、また来た道を戻ります。
港へ戻る道中、軽トラや自転車に追い越されてのどかな中にも何だかざわざわした感じが。
港へ戻ると最終便の船を待つ人が集まり始めてます。
ただし、船が着くまでまだ30分以上あるけど。
私の住んでいる横浜の日常は、電車もバスもたくさん走っているからこうしてのんびり待つことなんてほとんど無いのですがこれが、島の日常なんでしょうね。
皆、おしゃべりをしながら待つ時間を楽しんでいるようにも見えました。
宿に戻るとお部屋に案内されます。
ちょっと広い民宿といった感じ。部屋数も多そうでした。
私達は海側のお部屋だったので、部屋から直接海は見られないのですが障子を開けて廊下に出て窓を開けるとすぐ目の前が海。船着き場が目の前です。
にゃんこがのんびり昼寝をしていました。
夕方になって、表がすこしざわついて人がばらぱらと集まりはじめ表に出て船着場をみると定期船ではない小型の船がありました。
どうやら警察の船のようです。警察官がいる方を見ると、毎週月曜日の恒例「原発反対デモ」が始まろうとしています。
老若男女、約20人程でしょうか。
警察の監視のもと「原発絶対反対」のハチマキを締め歩き出します。
少しだけ列を追って一緒に歩いてみました。
「原発ーーー!! はんたーい!!!」
「きれいな海を、守れーー!!!」
「えい、えい、おーーーーーっ!!!」
と慣れた様子です。そりゃそうですよね。これを30年以上もやっているのですもの。
っていうか、凄いです。こんなに続けられるなんて。もう、感動です。
夕方の忙しい時間でしょうに、主婦の方々も年配のおばあちゃんも、みんな声を揃えて心を一つに叫んでいました。
これを見たくて宿泊を月曜日にしたのですから。
テレビや映画で観るだけでなくこうして目の当たりにするとまた感じるモノや度合いが全然違います。
これからも頑張ってほしいし、何かの形で協力できたらな、と思いました。 -
で、お楽しみの夕食は、魚三昧!!!量も多い(^◇^)
お刺身はアジ、メバル。新鮮そのもの。
それとサザエ。サザエは甘くて歯ごたえが楽しい。 -
メバルの煮付けは添えられた玉ねぎがいい味出していました。
島名物の「石豆腐」はその名の通り固く締まったお豆腐で、豆の味が濃かったです。 -
穴子だったかな?魚の稚魚の南蛮漬け。これはお酒のアテかな(笑)
その他に鯛の潮汁等をいただきました。
海の宝に感謝です。ご馳走様でした。
昼間さんざん歩き回り、自転車をこぎ回り、くたくたです。
さあ、島生活は残り半日。明日の午前中を楽しみに、お休みなさーい!
つづく
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