2019/05/08 - 2019/05/09
354位(同エリア905件中)
kemurさん
- kemurさんTOP
- 旅行記207冊
- クチコミ5件
- Q&A回答0件
- 666,964アクセス
- フォロワー80人
前回、初めての探索で無事にイシヅチサンショウウオに遭遇できたわけですが、一目見て虜になってしまいました。
自分はこうなってしまうと、何度も生息地に通い詰めて生態観察や撮影を「深掘り」する病気を発症していまうのです。
最近ですと、オオサンショウウオやアマミイシカワガエルですかね。
オオサンショウウオは5回、アマミイシカワガエルに至っては7回も生息地に通い詰めてしまいました。
今回のイシヅチサンショウウオも非常に危険な予感がしており、前回の探索から約2週間後に再訪してしまいました。
しかも今回は危険な夜の単独行(※夜間観察は様々な危険を伴うためお勧めしません。特に単独行は。)です。もう完全に病気を発症しています。
前回よりも繁殖時期のピークに近づいていたのでしょうか、前回以上に多くの(一晩で7匹)イシヅチサンショウウオ成体に遭遇することができました。
美麗個体やメスもいたため、予想以上に撮影枚数が増え、相当な枚数を掲載してしまう結果となりました。
表紙の画像に掲載したのは、最後の最後に遭遇することができた美麗個体です。四国の固有種というだけでも珍しいのに、さらにその固有種がこんなに美しく青く輝くサンショウウオだったとは。勝手に「四国の青い星」と命名し、感動させていただきました。
通常、サンショウウオ好きな方は同じく四国に生息しているシコクハコネサンショウウオ(参考:https://4travel.jp/travelogue/11411854)とコガタブチサンショウウオ(四国個体群と模様が大きく異なりますが、参考:https://4travel.jp/travelogue/11475533)を含めて"四国サンショウウオ3種セット"として探索を楽しまれるようですが、自分にはもはやイシヅチサンショウウオしか見えていません。
夜の山の中で紫色に輝くその姿を拝み、さらに病状は悪化するのでした。
※イシヅチサンショウウオの写真掲載数日本一のページを目指し?やたらと写真掲載数が多いのでご注意ください。
※希少なサンショウウオの生息地保護の観点から、当記事に指定している「エリア」はダミーです。何卒ご了承くださいませ。
※一時的に採集して撮影しているため、生態写真ではありません。
■■お知らせ■■■
下記のサイトにも小型サンショウウオやカエルなど両生類を中心とした記事を寄稿しております。よろしければご覧くださいませ。
https://totokore.com/
私の記事の一覧ページはこちら
https://totokore.com/author/kemur
- 旅行の満足度
- 5.0
PR
-
いきなりですが、近年、ネットオークションなどの商業目的による乱獲が、日本の両生類の絶滅リスクを高める要因となっています。
-
特に小型サンショウウオは見つけることが非常に難しいのですが、安易に購入に走らないことも大切です。購入する人がいる=市場に需要があると、乱獲と販売が収まらないでしょう。購入しないことが大切です。
とは言え、トウキョウサンショウウオのように法規制することが最善でしょうから、法規制を急いでいただきたいところです。 -
約2週間前に通った橋。
まさかまた渡ることになるとはね。 -
途中で見かけたカモシカ!
四国では初めて遭遇しました! -
カモシカは過去に幾度となく挑戦したので、今回はスマホで証拠写真を撮影したのみです。
人には慣れているようで、30mくらいまで近寄ることができましたね。
カモシカ関連旅行記はこちら↓
https://4travel.jp/travelogue/10650080
https://4travel.jp/travelogue/10650839
https://4travel.jp/travelogue/10653834
https://4travel.jp/travelogue/10672275
https://4travel.jp/travelogue/10676629 -
ポイントの手前ではこんな濃霧になることも。
-
明るいうちに現地に到着しましたが、イシヅチサンショウウオが活動的になるのは夜なので、日が沈むまで待ちます。
-
日没後、しばらく待ってから出撃。
夜行性の生き物は日没後、しばらく待たないと動き出さないので焦らずじっくり攻めることが必要です。
前回訪れた沢を何度か往復していると、成体を見つけました!
オオサンショウウオのように、ぬぼっと視界に入ってくる瞬間がたまりません! -
やはり日没後2時間くらいが頃合いのようです。他のサンショウウオと同じです。
さすがに素早く、最初見つけた2匹は逃げられてしまい。
これは藍色が美しい3匹目。 -
前回発見した個体があまりにも巨大(20cm超え)だったので、小さく見えます。
-
深みのある濃紺色ですね。
-
小ぶりでも立派なイシヅチサンショウウオです。
-
脇に青白い斑が確認できますね。
-
仕入れた情報では、彼らの繁殖期は割と早く終わってしまう、とのことでしたので。
-
また出会えるか正直不安だったのですが、その不安を払拭してくれました。
-
直観的に、この夜はこの1匹ではないだろうなあと思い、また沢を何度か往復してみます。
-
予想的中!
先程の個体よりも青白いイシヅチサンショウウオ発見。 -
イチオシ
何度出会っても、イシヅチサンショウウオとの出会いの瞬間は堪らないものがあります!
-
体が大きく遊泳力に優れている印象です。
-
動きはこれまで見たサンショウウオ類の中で一番素早いように感じます。
-
黄色い砂利を背景にしていると青い体色が目立ちます。
-
水中ではもちろん、陸上でも走るように移動してました。
-
陸に揚がると、この美しい紫灰色!
-
繰り返しで恐縮ですが、両生類はこの個体差がたまりません。
-
イチオシ
これぞイシヅチサンショウウオ?
良いポーズを決めてくれました。 -
イシヅチサンショウウオは模様がほとんどないので、それほど個体差がないのかなあと考えていたのですが。
-
その考えは間違ってました。
-
模様がなくシンプルだからこそ、より個体差が興味深いということなのです!
-
イチオシ
イシヅチサンショウウオの魅力に完全に侵されてしまいました。
-
もう病気ですね。
-
ちなみに、前回も記載した通り、動きが非常に素早いため撮影はとても難しいです。
-
尻尾に少し切れ込みが確認できますね。
このようにヒレ状になった尾は水中生活に適応している証拠です。泳ぐときに推力としてこの尾を使っています。 -
まだまだイシヅチナイトは終わりません!
-
さらに別の溜まりでもう1匹を発見!
-
紫色が濃く現れた個体ですね!
-
赤紫色、といったところでしょうか。
-
あまり懐中電灯やヘッドライトで照らし続けると岩の隙間に潜り込んでしまうので観察は慎重かつ迅速に行う必要があります。
-
陸に揚がると腹部がやや膨らんでいることがわかりました。
-
どうやらメスのようです。
-
それにしてもどうでしょう、この綺麗な紫色。。。
-
クリっとした瞳も魅力的。
-
この綺麗な紫色を写真で記録するには、夜間にストロボ撮影をする必要があるようです。
-
前回は日中にも撮影しましたが、太陽光の下ではここまで紫色や藍色が現れません。
-
-
日中でも水中では真っ青でしたけどね!
https://4travel.jp/travelogue/11494650 -
-
イチオシ
どんどんイシヅチサンショウウオに侵されていきます。。。
-
イシヅチサンショウウオの魅力を分解すると・・・
-
-
・大きさ(小型サンショウウオの中では最大級)
・色(藍色、紫色、灰色など美しい体色)
・四国固有種
・比較的、出会いやすい(←これ重要!安心感あり!)
って感じでしょうか。 -
なぜか懐かしい「バーバパパ」を連想してしまうのは私だけでしょうか。
-
絵本の中から飛び出してきたような雰囲気があるように思います。
-
いつも日本国内で初めて出会った生き物に対してこう思います。
-
日本にまだこんな素敵な生き物がいたんだなあ、と。
-
こうやって彼らの生息域に侵入して観察すること自体、本当は慎むべきなのかもしれませんが。
-
-
昔、ある人が言っていた「見たことがない生き物を人は保護したいと思うだろうか?」というお言葉に共感しています。
-
まずは出会って、この目で見てみないことには。
-
イチオシ
イシヅチサンショウウオ、これからも四国の山奥で静かに命を繋いでほしいものです。
-
1年中観察できたら最高なんですけどねえ。
-
イチオシ
たっぷりとイシヅチサンショウウオ(主役)を堪能したので、脇役もしっかり観察しておきましょう。
今宵の脇役は青白いサワガニです! -
これまでも他の旅行記に書いてきましたが、淡水カニ類が大好物です。
※食べるわけではありません。 -
数年前、静岡の山奥にモリアオガエルを探しに行ったときにもこのような青白いサワガニに出会ったことがありますが、何度見てもカッコいい!!
-
特にこの個体は片方のハサミが発達していて、良いですね。
-
カニ好きには堪らないものがあります。
-
アスタキサンチンが欠乏するとこのような色合いになるんだそうです。
-
脇役もしっかりと観察しておくと、主役が引き立ち、思い出もより充実したものになります。
脇役って重要です。 -
サワガニも十分に観察したのでそろそろ撤収しようかと思い、腰を上げると。
何と目の前の溜まりに巨大な青い影!
ちなみに、左上に幼生も写ってます。 -
今宵、最後の最後で出会ってしまった究極の美個体!
-
すっかり帰れなくなってしまいました!
-
尾の比率がもう!
これぞ黄金比率! -
しかもこんな透き通るような綺麗な紫色の個体も始めてです!
-
尻尾の先に白い斑紋が綺麗に出ていますね。
-
しばし、見とれます。
-
-
同所的にコガタブチサンショウウオも生息しているそうで、サンショウウオ好きの人たちは合わせて探索されるそうですが
-
-
自分はもうイシヅチサンショウウオに侵されてしまったので、すべての時間をイシヅチサンショウウオに捧げます。
※青白いサワガニは別腹。 -
直感ですが、もう二度とこんな美しいイシヅチサンショウウオには出会えないと思うんですよね。
-
大好きなアマミイシカワガエルとの出会いを思い出します。
-
2度目の奄美大島訪問で出会った個体が本当に美しくて、すっかり侵されてしまい、その後も5回通いましたが、2回目に出会った個体を超えるような魅力的な個体には未だ出会っていません。
参考:奄美大島2回目の訪問 https://4travel.jp/travelogue/11301892 -
白っぽい岩の上に登ってくれました。
-
紫色が際立ちますね。
-
イチオシ
・大きさ
・色合い
ともに文句の付けようがありません! -
これぞ徳島の青い星!
-
イチオシ
もう頭の中にイシヅチサンショウウオしかいませんww
-
イチオシ
かっこよすぎます、イシヅチサンショウウオ。
-
出会えてよかった、本当に。
-
図鑑等に載っている個体とは比べものにならないかっこよさ。
-
この立派な尾から生み出される推進力は相当なものであるに違いない。
-
脇腹の蛇腹も、古代から脈々と受け継がれたDNAを感じさせてくれます。
-
他の小型サンショウウオにもこのような脇腹ですが、イシヅチサンショウウオは他の種より大型のため、蛇腹がすごく目立ちます。
-
イシヅチサンショウウオ最高ですね~
-
生き物仲間からは「コガタブチサンショウウオは?」とよく聞かれますが、イシヅチサンショウウオだけで十分ですねw
-
しばらくの間、サンショウウオはイシヅチサンショウウオだけに狙いを定めていくことになるかもしれません。。。
-
それくらいの実力があります。このイシヅチサンショウウオの魅力は。
-
水生傾向が強いせいか、探索も楽しいんですよね。
-
このように年中、水が枯れない雰囲気の良い沢に生息しているので、沢を歩くだけでも心現れます。
-
そんな素敵なスポットに、この青い星ですよ。
-
しかも四国固有種というプレミア感。
-
何か仕組まれた感すら漂うこの魅力。
-
東京に住んでいるころなら四国まで来るだけでたいへんですが、大阪からなら1泊でアプローチ可能。
自分は0泊2日(車中で何度か仮眠する)ですが。 -
この趣味をやっていると関西在住は本当にアドバンテージを感じます。
今宵も結局、夜明け近くまでじっくり観察してしまいました。
一晩で成体7匹と遭遇。なかなかよい結果でした。 -
帰路は道の駅などで仮眠しつつ、淡路島南PAでアジフライカレーを。
このボリュームで\750はお得だと思います。
また来年?に美しいイシヅチサンショウウオたちに会いにいきたいと思います!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
104